ダンジョンにfateの英霊が居るのは間違っている? 作:静かなるモアイ
シル・フローヴァは史実と異なり、カルナと同じく半神半人である。まあ、アリアという大妖精が人間との間に子供を千年ほど前に身ごもっているので有り得なくはない話である。
ただシルはカルナと違って武勇の才能は皆無であった。母親であるフレイヤが豊穣の女神という事も有ったのか、戦える素質は皆無であり武器を手にとってもマトモに戦える事はなかった。故に、母親であるフレイヤは決断した。シルが半神である事はいづれバレる。カルナのような天才で圧倒的に強くない限り、神々のオモチャにされかねない。なので、フレイヤは7年前に冒険者を半ば引退して団長から身を引き飲食店を始めたミアにシルを預けたのだ。
ミアの飲食店はミアの腕っぷしは勿論のこと、フレイヤ・ファミリアのヤンデレ気質に着いていけなかった冒険者の少女も働いてるし、何よりフレイヤの最強の眷属でありミアの事も慕っているオッタルが常連としてほぼ毎日通っている。セキュリティーに関しては問題はない。ヤヴァイ客がシルに手を出しても保護者(ミア&オッタル)のパワーでそく退出。身の安全も確かであった。
「なんて、綺麗な魂…」
そんなシルは先日。ギャラハッドに連れられてやってきたベルを見てしまい…ベルの事が好きに成ってしまったのだ。ベートのお尻に最強の浣腸を行ったベルの兄に関しては「相変わらず、変わったことしますね」とふうに見ていたが。
シル・フローヴァ…半分人間半分神様。兎のような人間に一目惚れする。
「オッタルさん!!あの子…ベル・クラネルさんに一目惚れしました!!」
「お嬢様…このオッタルにお任せ下さい!!」
「アーニャも手伝うニャ!!あのお尻の形が良い少年だニャ?」
こうしてミア母ちゃん、オッタル、そしてフレイヤ・ファミリア所属兼豊穣の女主人のウェイトレス レベル4 二つ名 戦車の片割れ アーニャ・フローメル(猫人)の完全協力の元…シルのアタックチャンスが始まったのだった。
ベル・クラネルのランクアップの宴当日。オッタルは完璧に根回しを行ってきた。尊敬する育ての親同然のミアには勿論、ファミリアでも超少ないヤンデレではない参謀 エルフのヘディン・セルランドにも相談した。どうすればシルお嬢様の恋が実るのか?
(お嬢様…段取りは完璧です!!)
近々、怪物祭と呼ばれるお祭りが開かれる。オラリオに最近やってきたばかりのベルは怪物祭を知らない…仮にギャーさん達から聞いていても怪物祭は初参加と成るだろう。そこで、シルお嬢様がこの場でベルを怪物祭に誘い…案内と称してデートを行う。序でに良からぬ輩に襲われないように、気付かれない範囲でオッタルが護衛という流れである。
(そういや、ギャラハッドが1人追加と言ってたな?同じ派閥の仲間か?それとも象神の杖か?剣姫なのか?)
だが、ギャラハッドは今朝方…豊穣の女主人にやって来てはミアとオッタルに「1人追加で」と言ってきたのだ。
「ご予約のお客様でーす!!」
ご予約のお客様の来店。今日、予約してたのはギャラハッドとベル達だけであった。彼等の来店でオッタルは心の中で来たか!!と喜んだが……
「まさか…オラリオに来るなんてね」
「ああ、今日は息子達のオススメのお店に来ただけだ。近い内にザルドも来るぞ」
「はっ!私の料理のライバルもくるのかい!!それは楽しみだ!!今日は子供達2人と楽しんでいきな!!」
ギャーさんが言っていた追加の1人とはアルフィアだったのだ。
(なにーー!!)
実はオッタルさん。若い頃に武者修行として当時のゼウス・ファミリアの冒険者達に何度も挑んではボコボコにされていたのだ。故にゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの人々には詳しい。
(母親を連れてきただと!?)
「奥の席へどうぞ。お連れ様が御二人お先に座ってます」
人間のウェイトレス…ルノアという少女の案内の元で席に案内されたギャーさん、ベル君、アルフィアママ。当然、案内先でオッタルとシルと合流する。
「む?お前はマキシムに挑んでは見込みがあると言われた男か」
「あっ…ああ(母親が来るとは想定外だぞ!!)」
不味いぞオッタルさん!!シルお嬢様にとってラスボスである未来のお義母さんが来てしまった。
「おっかあ、オッタルと顔見知り?」
「当然だ。私がオラリオに居た頃から、この男は冒険者だったぞ」
「へー」
だが、役者は揃った。オッタルはミア母ちゃんから召集がかかった瞬間に働かねばならず、一番端。オッタルの隣にシル、シルの隣にベル君、ベル君の隣にアルフィアママ、ママの隣にギャーさんである。
「そらよ!!待ってたよ。今日は楽しんでいきな!!ウチの看板娘を貸すんだ!!たらふく食べていきな!!」
席に座って直ぐに、ミア母ちゃんが用意してくれていたサービスの料理を持ってきてくれた。サラダ、マルゲリータ、唐揚げ、大きな魚のアクアパッツァ等々だ。
「これらはオッタルの奢りさ!!」
なんという事でしょう。このサービス料理はオッタルの奢りだったのだ。
「で?飲み物は?」
「カシスオレンジ!」
「あっ…僕はモスコミュールで」
「俺、赤ワイン」
「私も赤ワイン」
「炭酸水を」
居酒屋と言ったらお酒だ。シルお嬢様がカシスオレンジ、ベル君はモスコミュール、ギャーさんとアルフィアママが赤ワイン、そして仕事に参加させられる可能性が高いオッタルさんは炭酸水である。
待つこと2分後。
「お待たせニャ!!」
アーニャが人数分のお酒を持ってきてくれた。
「んじゃ、ベルのランクアップを御祝いしてかんぱーい!!」
「「「「かんぱーい!!」」」」
ベルのランクアップを御祝いして宴が始まった。
「うむ。なかなか旨いな」
「俺が基本的に外食で旨いって言える店って、此処ぐらいだから」
「お前はザルドの料理で舌が肥えすぎたな」
ギャーさんがアルフィアママと話している。今がチャンスだぞ!!シルお嬢様!!
「ベルさんって呼んでも宜しいですか?」
「あっはい!!」
ベル君…お酒の力も借りてかシルと仲良くなる。ファーストミッションは完了である。
「ベルさんはオラリオにやって来たばかり何ですよね?でしたら、今度行われる怪物祭は御存知ない感じですね?」
「怪物祭ですか?」
「はい!!楽しいお祭りなので……オラリオを案内する感じで私と回りませんか?」
「はい!!是非!!」
ベルは…まあ、ゼウスの影響で女の子が大好きだ。だが、アルフィアの教育のお陰か性知識に疎く…精通もまだしていない。だが、デート等は理解している。
女の子とお祭りデート!!ベルは喜んで返事をしたのだった。
そして…シルお嬢様は心の中でガッツポーズを行い、オッタルは心の中でも歓喜したのであった。
(なるほど、シルか。心のノートにメモしておくか。とは言え、冒険者ではないとしたらどうやって嫁の作法を教えようか)
シルお嬢様。アルフィアママの手でメモしたのだった。
「しかしだ、ベル。冒険者の中にはガラの悪い者も多いから気を付けるんだぞ。それは男でも女でも関係無い」
「そうなの!?」
アルフィアママの忠告を受けるベル。そう、冒険者と言えば金と名声に女も全て手に入る夢の職業だと思われる。だが、それ故か…冒険者にはガラが悪い荒くれ者が多いのも特徴なのだ。
ダンジョンの中なんて犯罪を取り締まる事なんて出来ず、年間を見回せばダンジョンでの闇討ち事件は良く起きてるし、ギャーさんは良く血涙を流した荒くれ者に闇討ちされる。なお、ギャーさんを闇討ちした荒くれ者がどうなったのかは…ガネーシャ・ファミリアの人々に聞いてほしい。
「民間人と触れ合う商業系のファミリアや探索系で有りながらその側面を持ち…接客を行うファミリア、治安を維持するファミリアは兎も角…民間人から見た冒険者は恐ろしい部分もある。事実、フレイヤ・ファミリアに所属する大半の冒険者は民間人から恐がられてるからな」
「団長のオッタルさんがそれを言っちゃいます!?」
オーディン・ファミリアのように人々と触れ合う喫茶店も兼ねているファミリア、ヘファイストス・ファミリアやゴブニュ・ファミリアのように産業特化(ヘファイストス・ファミリアは一部冒険してる者有り)、デメテル・ファミリア等の産業オンリーの所、そして町の治安維持を行っているアストレア・ファミリアやガネーシャ・ファミリアは民間人と触れ合っている。それは豊穣の女主人を通して客と触れ合うミア達もそうだろう。
だが、普通の探索系ファミリアの冒険者を民間人が見ればどうだろうか?事実、アイズのように優しいお姉さんも居るが…何も知らない民間人からすればレベル1でも常人を遥かに凌駕した身体能力、人知を越えた力を持つのが殆どだ。ましてや、酒池肉林を求めて冒険者に成った荒くれ者も居るわけで…そんな荒くれ者が問題を起こせば他の冒険者も当然ながら恐怖の対象に見られてしまう。
「まあ、実際に冒険者にはガラの悪い奴が多いな。荒くれ者やヤンキー…チンピラも多いしな。腕っぷしで金が稼げるんだ、パーティーに加わって欲しい人は気をつけて選べよ。トラブルが起きるからな」
冒険者の収益はダンジョンでモンスターをボコる→魔石を回収する→ギルドで換金する。なので性格や人柄、前の職業なんて関係無い。完全に実力さえ有れば問題ない。それに強ければ名声も手に入り、金も女も自由のまま。だから、夢を描いてオラリオにやって来る人物が今日も居るのだから。
「だから、パーティーに加える人は慎重にな」
と告げるギャラハッド。因みにギャラハッドは昔から原則的にソロ攻略である。
「ぐへへ!!そうだぜ、噂のルーキー!!」
「パーティーを探してるんだって?俺達もそうなんだよ」
「まあ、仲良くしようぜ?俺達は全員レベル2だ。中層を案内してやるぜ!!」
と…噂をすればだ。明らかにガラの悪そうな…レベル2の冒険者が3人現れた。
「そうですか…」
「但しよ!!この偉いべっぴんな姉ちゃんを俺達に一晩貸してくれよ!!」
荒くれ者Aはアルフィアを指差してそう告げた。
「俺は…そうだな。ルーキー!!お前さん、一緒にパーティー組んでる巨乳の女の子が居たよな?あの子を俺に一晩貸してくれよ!!」
荒くれ者Bはマシュを所望のようだ。この時、荒くれ者はギャーさんのお仕置きリストに載ってしまった。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏!!
「俺はこの可愛いお嬢ちゃんだな!!グヘヘヘ!!」
荒くれ者C…シルに手を出そうとする。オッタルさんのヤル気スイッチがONに成ってしまった。アーメン。
「
アルフィアが超手加減して魔法を使う。本気で放って塵に変えても良いが、コンプライアンスの都合上仕方がない。放たれたサタナスヴェーリオンは荒くれ者Aを軽く吹き飛ばし、三半規管に絶大なダメージを与える。
「うぐぅぅがぁぁぁ!?」
「「兄貴!?」」
荒くれ者BとCは兄貴と慕う荒くれ者Aが突如倒れた為か、武器を出して構える。
「武器を出した…つまりそう言うことだな?」
ギャーさんが最終確認で荒くれ者に問う。
「だからなんだよ!!」
此処で1つ。原作小説でもロキ・ファミリアが来店した時だ。モブ冒険者が「どれが噂の剣姫だ?」と言っていた部分がある。つまり、ギャーさんやオッタルの名前や二つ名や名声は知っていても、顔や声を知らない人も居ると言う事である。
「ギャラハッド!!オッタル!!アルフィア!!他のお客様の迷惑に成らないようにヤリな!!」
ミア母ちゃんからゴーサインが出される。それと同時に立ち上がるオッタル、ギャーさん、アルフィア。そして同時に、荒くれ達は理解した。目の前の男と青年が、オッタルとギャラハッドであった事に。
「表出ろ。シルお嬢様に危害を加えようとした事を後悔しながら散れ」
「ほう…マシュにも手を出すか。お前は俺を怒らせた。ボラギノールとウォシュレットが手放せない身体にしてやる 」
「息子に近づく害虫が。殺すぞ?」
荒くれ者A、B、C。この3人はフルボッコにされてしまい、豊穣の女主人の前に顔だけ出して埋められたのであった。
「で?帰る前に、自分達が食べる分のお金は払いな!!」
「「「はいぃぃぃ!!」」」
あときっちりお金は払いましたとさ。
次回…怪物祭。色々とお祭りを楽しむfateキャラが出てくる模様。ギャーさんパート、シエルパート、ジョセフパート、そしてベルパート、トラブル発生パートで続きます。
オーディン「所で皆…屋台のブース手伝ってくれないの?」
全員「無理で~す」
そしてアルフィアママ…長男の嫁候補を調べる!!
if展開。もしもギャーさんとベルが彼処に入ったら
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