ダンジョンにfateの英霊が居るのは間違っている?   作:静かなるモアイ

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シエルとジョセフさんの過去話に成ってしまった…


怪物祭 シエル&ジョセフパート

シエルとジョセフがオーディン・ファミリアに入ったのは5年前…いや4年と半年位前だろう。2人は掛け替えないの無いものを喪った…或いは自分で潰した。シエルは家族を殺され、ジョセフは()()()()()()()を救うためにヤーナム・ファミリアの主神と死闘を繰り広げてヤーナム・ファミリアの主神を殺した。

 

「さてと…今日ぐらいしかこれませんからね」

 

怪物祭当日。シエルはある場所にやって来ていた。そこはイエス&仏陀ファミリアの本拠の近所にある住宅街。その住宅街にあるパン屋の前に訪れたが、そのパン屋は「賃貸。テナント募集中」と張り紙が貼られており、今は誰も住んでいないし利用していない。

この辺りはイエス&仏陀ファミリアの関係者が非常に沢山暮らしている。と言うのも、イエス&仏陀ファミリアは最も恩恵を受けた構成員が多いことで有名なのだ。まあ、別に可笑しくは無いだろう。キリスト教は最も信者が多い宗教であり、仏教も世界的に信仰されていると言えばされている。

 

「お母さん…お父さん。また来ますね」

 

5年前…当時10歳だったシエルはまだ活性化していた闇派閥の手で両親を殺された。いや、1つ言葉足らずだ。と言うのも、シエルもその場で一度殺されたのだから。実はと言うとシエル…ギャラハッドの加速再生真っ青な再生スキルを保有しており、死んでも死なない…死んでも再生して復活するのだ。

基本的にファミリア内で産まれた子供達は子供の内に恩恵を授かり、シエルもそれで子供の頃から例のスキルが発現した。そして闇派閥のテロで両親共々殺されてしまい…スキルが活性化。その結果、スキルのお陰でシエルは1人だけ助かった。

 

『死んで甦るだと!?』

 

『貴様…悪魔に憑かれたのか!?』

 

だが、ギャーさんの前世の世界や美遊が元居た世界の歴史が証明した通り…一部のキリスト教のお偉いさんはタガが外れて暴走する場合がある。故にイエス&仏陀ファミリアの内政関係幹部に腫れ物扱いされたシエルは監禁されてしまう。

 

『大丈夫か!?』

 

『すまない…助けるのが遅くなって本当にすまない』

 

とは言え、救いの手はあった。イエス&仏陀ファミリアの武闘派の幹部であるレベル6 竜殺し ジークフリート、レベル5 獅子心王 リチャードに救助された。

だが、スキルのお陰か不死身の怪物というレッテルを貼られたシエルは中間層の人々からも誹謗中傷を受けてしまい…イエス&仏陀ファミリアを抜けたのだ。

 

『腹減ってるのか?』

 

そして暗黒期のオラリオをさ迷っていた時にギャーさんに拾われ、10歳でオーディン・ファミリアに入る事に成ったのである。

 

因みにパン屋はシエルの実家であり、闇派閥に殺される前日までオラリオの人々を元気着けようと家族でパンを焼いていたのである。

 

「あら~シエルちゃんじゃない!!おひさー!!」

「久し振りだな」

 

そんな声が聞こえ、シエルは後ろを振り向く。そこには2人の男…いや、失礼。1人の男と1人のオカマが立っていたのだ。

 

「ジークフリートさん!ペペさん!!」

 

男は背中に大剣を背負ったイエス&仏陀ファミリアの中でも指折りの戦士 レベル6の冒険者であるジークフリート。二つ名は竜殺しだが…何故か一部の人達からは『すまないさん』と呼ばれている。

 

そしてオカマはスカンジナビア・ペペロンチーノ。偽名であり、本名はミョウレンジ・アロウという名前らしい。レベル5の冒険者であり、魔法から暗殺術まで色々と担うオカマ。シエルを監禁した悪い幹部を「身内の不始末は私がつける!!」と宣言し、半殺しにしてガネーシャ・ファミリアに突き出した過去を持っている。

 

「シエルちゃん!!もうレベル5に成ったんですって凄いわ!!私なんてレベル5になるのに20年かかったのに!!あら…やだー!!年齢バレちゃうわ!!」

「ペペさんも元気そうで良かったです。ジークフリートさんは?」

「俺は何時も通りだ。妻もジークも元気だ」

「それは良かったです。それじゃあ、私は行きますね」

 

恩人2人に礼を告げて、シエルはお祭りの会場に向かった。

 

 

「なんでカレーの屋台が無いんですか!!」

 

シエルはカレーが大好きだ。毎食カレーでも大丈夫な位、カレーが大好きだ。カレーうどんをおかずにし、カレーライスをたべ、飲み物としてスープカレーを飲み、デザートにカレーパンを食べる程のカレーが大好きだ。

しかし、毎食カレーだと栄養が偏るために…実施すればギャラハッドに怒られてしまう。それほどにカレーが大好きなのだ。

 

お祭りの屋台を見回せばカレーはない!!じゃが丸くん、焼き蕎麦、ホルモン焼き、ステーキ、フランクフルト、たこ焼き、人形焼き、鯛焼き、クレープ…等々、美味しそうなお店は沢山ある。しかし、カレーの屋台が1つも見当たらないのだ。

 

「ガネーシャ様って美遊ちゃんの世界じゃ、カレーの国の神様なんでしょ!?

ガネーシャ・ファミリア全面協力のお祭りなのに…なんでカレーがないのよぉぉぉぉ!!」

 

カレー大好き不死人間シエル。カレーが大好き過ぎる為にオラリオの中心でカレーを叫ぶ。

 

 

 

 

スラム街とオラリオのメインストリートの間に存在する瓦礫の山。そこには1つのファミリアの本拠が存在していたが、誰も買わない…気味が悪くて誰も更地に戻そうともしない。そこに存在していたファミリアはヤーナム・ファミリア。外宇宙の神が作ったファミリアであり、もう…そのファミリアは存在しない。ヤーナム・ファミリアに所属していた1人の冒険者が主神…上位者を殺して潰したのだから。

 

「此処はあの日から全く変わらんな」

 

そんな瓦礫の前に立ち、かつて共に冒険をした仲間への手向けなのだろう。ルイ・ジョセフは静かに花束を瓦礫の前に置いた。

 

ヤーナム・ファミリア。入れば上位者の血の力でどんな病も完治してしまう。その上、入れば勝手にスキルが3つ問答無用に入るのだ。しかし、ヤーナム・ファミリアは入ればヤーナム・ファミリアが滅ぶその日まで辞めることは叶わず、ファミリアが消えるまで他のファミリアに入ることを許さない所だったのだ。

 

手に入るスキルは3つであり、1つはリゲイン。これは血を浴びるか血を飲むと瞬時に傷を癒すという回復スキルであり、血を飲むことによる感染症の危険性もないという物である。2つはビーストハンド、片手を鋭利な物に変化させて相手の内臓を引き裂き…引き抜く事が出来る物である。そして3つ目だが…これが問題なのだ。

問題の3つ目のスキルが血より産まれし者。これは血を浴びすぎたり、狩りに酔いすぎると…モンスターのような怪物に変化してしまい…理性を含めて2度と戻る事はないのである。

 

そんな獣に変わった同胞をジョセフは何度も殺した。何度も何度も殺し尽くした。いっそのこと、自分も醜い獣に変わった方がどれだけ楽だったか。発展アビリティに対人類種なんて、物騒な物が出るまで同胞を狩り続けた。だが、彼が獣に変質する事は絶対に有り得ない。それは発現したレアスキルのお陰だ。

 

【青ざめた血を求めよ】それは血より産まれし者の効果を完全に打ち消し、人間性をいかなる状況でも保つ。つまり、種族が絶対に人間から変わらないのだ…まあ、元から人間なのだなら変わるなんて事は有り得ないのだが。

 

「さてと…行くか」

 

ルイ・ジョセフ。年齢26歳…彼女いない歴=年齢。恋人候補も親しい女性も居らず、1人寂しく怪物祭を謳歌する。

 

因みに彼がオーディン・ファミリアに入ったのは…ヤーナム・ファミリアが壊滅し、偶然入った喫茶店がオーディン・ファミリアであり…そこでギャーさんにスカウトされた為である。




次回はベルくんのデート………そして追尾するオッタル!!

if展開。もしもギャーさんとベルが彼処に入ったら

  • 復活のゼウス・ファミリア
  • バイト神 ヘスティア・ファミリア
  • 安定のロキ・ファミリア
  • 我等のガネーシャ・ファミリア
  • 文明革命 ヘファイストス・ファミリア
  • 犯人はタヒんだ!アストレア・ファミリア
  • まさかの円卓ファミリア!さらばマダオ
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