ダンジョンにfateの英霊が居るのは間違っている? 作:静かなるモアイ
バベルの周辺、今日も冒険者の皆様が集う此処を1人の小人族の少女が大きなバックパックを持って辺りを周回していた。彼女はリリルカ・アーデ。ソーマ・ファミリア所属のサポーターだ。サポーターとは冒険者と同じく恩恵を受けているが、ざっくりと言えば冒険者ではなく冒険者と共に戦地に向かうが…荷物を持ったり魔石やドロップアイテムの回収を手伝ってくれる人の事である。
「なんだ、唯の荷物持ちか」と思ったそこのお方。サポーターを侮る無かれ、サポーターが居るだけでダンジョンの攻略効率や生存率の高さも一気にはね上がるのだ。
四次元ポケットを持っているギャラハッド+四次元ポケットを貰った親しい人達は別だが、冒険者が戦闘に支障がない程度の荷物を持って活動するのは限りがある。持ち込めるポーションも腰のポーチに入る程だけであり…閃光玉等のアイテムの事も考えれば更に限られる。その上、魔石も持って帰らなければ成らないと考えると更に荷物は増えてしまい…予備の武器の事を考えれば尚更だ。予備の武器がレイピアやサーベル、はたまたナイフとかならまだマシだろう。予備の武器も長槍や大斧だったら持ち運びも大変だ。しかし、サポーターの方はそんな荷物を変わりに運んでくれるし、魔石の回収も行ってくれるのだ。
「リリは…冒険者なんか嫌いです」
ボソッとリリルカは嘆くように誰にも聞こえないような声で囁いた。
と言うのもこれは彼女が所属しているソーマ・ファミリアが原因と言えば原因だろう。本来、ファミリア内で産まれたら親と同じファミリアに入る。これが基本であり、婚姻も同じファミリアの者とするのが原則だ(ベルの実親や浮気のランスロットとか例外はある)。故に、リリルカも産まれた時から両親と同じくソーマ・ファミリアの恩恵を受けたのだ。
それがかつてシエルが所属していたイエス&仏陀ファミリアや他のファミリアなら良かっただろう。しかし、彼女が産まれたのはソーマ・ファミリア。ソーマ・ファミリアの冒険者はお金にガメツイ事で有名であり、同時に商業系の顔も持っていて神酒(ソーマ)というお酒も売っているのだ。
因みにファミリアの殆どは探索系だが、主神の趣味で方針が変わる。ソーマ・ファミリアの主神であるソーマはお酒作りが趣味であり、お酒を作るには金銭がかかる。その為に、ソーマは考えたのだ。探索系ファミリアを作り、多くの金を持ってきた子供達に
その結果、美味しいお酒につられた冒険者達はソーマではなく、ソーマの作るお酒ソーマを信仰するという危なげなファミリアが出来上がったのだ。ステイタスの更新から脱退まで何もかもお金が絡み、脱退するためにはかなりのお金がかかる模様。
(よさげなカモは何処ですかね…)
リリルカはサポーターだ。それ故かソーマ・ファミリアの冒険者は勿論のこと、他のファミリアの冒険者から「サポーター風情が」「トロくさい」「早くしろ、足手まとい」等と心ない言葉を受け続けたのだ。
それに…リリルカは既に両親が居ない。両親はソーマ酒の魅力に飲み込まれ、危険…いや身の程知らずと言っても良い実力不相応な冒険をしてしまいダンジョンで肉片と成ってしまった。だからこそ、リリルカは冒険者が嫌いなのだ。勿論、ソーマ・ファミリアの冒険者もだ。
彼女はソーマ・ファミリアを辞めるために、辞めるためにバレては無いが罪を犯した。冒険者と共に冒険に行っては魔石をチョロまかしたり、こっそりと高額な魔剣等を盗んだ事もある。それは世間的には許されない事かもしれないが、同情はまあ、されるだろう。
(おや、彼処に…)
彼女は丁度…良いカモに成りそうな冒険者を見つけた。あからさまに駆け出しそうで防具を一切付けておらず、黒い髪にメガネをかけた弱そうな青年。丁度良い、彼に自分を売り込んでは後々にスリを行って財布や魔石をちょろまかそう。
「お兄さん!!お兄さん!!お兄さんは冒険者様ですよね?」
「ひゃっ!?はっはい…そうです」
「リリはリリルカ・アーデと申します。ソーマ・ファミリア所属でサポーターをしております」
コンタクトは成功だ。そこでリリルカはニコッと笑顔を浮かべ、弱そうな青年に微笑む。
「こっ…こんな僕でも…一緒にパーティーを組んでくれるんですか!?喜んで!!」
気弱な青年はリリルカに同行を此方こそと懇願する。
「ええ、では早速行きましょう!!冒険者様!!契約は成立ですね!!」
契約は完了だ。後は共にダンジョンに潜り、リリルカは青年に自分の有用性を示してから、次回よりカモとして利用する。見事な作戦である。
「契約は…成立ね」
ニヤリ…突如として青年が悪戯そうに笑みを浮かべ、メガネを取った。その瞬間、バチュン!!と音が響き…青年は気弱そうな青年から…ギャラハッドに変化したのだ。
「えぇぇぇぇー!!オーディン・ファミリアのギャラハッド様ぁぁ!!」
これにはリリルカはビックリ仰天。それもその筈、カモに成りそうな気弱そうな青年に声をかけたら、オラリオでは間違いなく知らない者はほぼ居ない…関わってはいけないヤヴェー人物(闇派閥を除く)堂々の第一位!!オラリオ最強の冒険者であるギャラハッドだったのだから。
「いやー、認識阻害のアイテムを試したくてな。騙して悪かった。それじゃあ、行こうか」
このメガネをは認識阻害の変装道具であり、ギャラハッドが自作したアイテムである。と言うのも、ギャラハッドの義祖母であるヘラはオラリオで今でも恐れられており、ヘラが現れただけで商店街は全て閉まると言われているのだ。
そんなヘラが近々、ベルを見に降臨する危険性があり…お店の人々の利益が無くならないようにヘラの為にギャーさんが試作した。因みに爺であるゼウスの分はない。理由はゼウスに渡したら女性だと周囲に認識させて女湯に侵入する可能性が高いためだ。
「えっ…いや…その…」
「安心しろ。30万ヴァリス+出来高でどうだ?いやなら百万ヴァリスでも良いぞ」
「30万も要らないです!!」
「受け取れ。深層に行くからな」
リリルカはオラリオで産まれそだった。その為か、5年前にオラリオにやって来ては彗星のような速度でランクアップを繰り返し、闇派閥の連中を恐怖のドン底に落としたギャラハッドの事を良く知っている。
『ふははは!!ロードローラだ!!』
ある時は何処から持ってきたのか、ロードローラという未知の乗り物を持ってきては…そのロードローラで闇派閥の構成員をぺったんこに粉砕する。
『カニタンク!!スプラトゥーンやりてぇぇぇ!!』
ある時はカニそっくりな小型の戦車に乗ってきては…機関砲と魔力砲撃を射ちまくり、闇派閥の連中を吹き飛ばす。
『ファイナルベント!!』
ある時は…紫の仮面を被った戦士(仮面ライダー)のコスプレを行い…ヘファイストスがリモコンで操作する紫色の蛇ロボットと共にキックを放ったり…もうやりたい放題。
「そうそう、今日はゲストが居るから。俺は実質、もしもの為の保険だ」
そう、ギャラハッドはもしもの事が起きた時の保険要因であり、今日も…本格的に戦うのは…
「ギャラハッド。連れてきたぞ」
アルフィアに連れられたアーディとアイズ。そして死んだ目と成った美遊以外のアストレア・ファミリアのメンバーである。
今日は女子合宿も兼ねており、アーディとアイズはウキウキとしているが…アストレア・ファミリアの連中はアルフィアブートキャンプが待ち受けている為に死んだ顔をしているのだ。
「えっ!?」
「さあ、行くぞ。女子合宿に!!」
先頭からギャーさん、アルフィアママ、アーディ、アイズが…ジョースターエジプトツアー御一行のように並び…何処からバーン!!と音が聞こえてきそうだ。
「ああ…美遊…お姉ちゃん達は逝くよ」
「アリーゼ…多分…大丈夫だ」
「此の世とお別れですね」
「なんてこったい…」
そしてアリーゼ、リュー、ライラ、輝夜…そしてリリルカ、深層へご招待!!
深層から無事に生還したリリ。今度はベル君に狙いを定める!!
出すか迷ってるアンケート。もしかしたら、複数採用するかも
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