ダンジョンにfateの英霊が居るのは間違っている?   作:静かなるモアイ

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ベル君。ヴェルフと出会う!!


装備がほしぃぃぃ!!

武器…それはモンスターや敵対人物と戦うための必須品。剣、槍、弓、鈍器、最近では銃や複雑な機構をした物もちらほらと増えてきているが多くの冒険者は武器=として思い浮かべるのは剣や槍に弓等だろう。

 

「えっ?中層付近の奴らは拳で片付くだろ?」

 

と…頭の可笑しな史上最年少レベル7(8)がほざいているが気にしてはいけない。駆け出し、ベテラン、超人問わず武器は冒険者にとっては必要なのだ。

 

防具…それはモンスターや敵対人物からの攻撃に対して致命傷を防ぐ必須品。多くの強い冒険者は素顔を見せたり、肌の露出が多い防具が多く…エルフで魔法専門の冒険者なんて「本当に防具ですか?」と言いたげな装備をしている人物がちらほらと多い。

 

「防具?防刃防弾の繊維+急所の部分にプレートを仕込んでおけば問題ないだろ?」

「ですね」

「ヤーナム時代から俺はそうだが」

 

と…ベル君の先輩方も言っているが、冒険者の中には素早さに身を置く人々も多く…そんな人達は鎧よりも特殊繊維で出来た防具を装備している。しかし、特殊繊維なので衝撃を完全に吸収する…とはいかず、殴る蹴るは鎧の方が防げるだろう。まあ、本人の戦い方のスタイルで選べば良いだろう。しかし、近年では見栄えを気にする冒険者も多い…まあ、素顔丸出しなら多くの方々に覚えてもらえるためである。

 

そんな冒険者にとって必要な武器と防具。残念ながらギルドでは売っておらず、駆け出し冒険者に対しては武器のレンタルを行ってくれてるがそれは本当に最低限のナイフ位である。

 

「ギルドはモンスターの対処方法、ダンジョンの特性や拾える素材に関しては教えるのに武器や防具の事は教えないのか?」

 

ベル君がギャラハッドと共にダンジョンから出で、魔石の換金を行っている最中…ギャラハッドは自身の担当ギルド職員…アドバイザーである立香、そしてベルのアドバイザーと成ったハーフエルフの女性 エイナ・チュールにそう告げていた。

 

「うぐ!?アンタ、普段からぶっ飛んだ行動や言動が有るけど…たまにはマトモな事を言うわね」

「ギャラハッド氏の言う通りですね…」

 

立香はギャラハッドに振り回されて5年。この5年でギャラハッドの無茶振りに振り回されてきた。

 

『おーい!!ペスト対策で下水道工事したいから良い?OKだな』

『やめんか!!』

 

『太陽光発電システムを付けたいんだが』

『なによ、太陽光発電システムって!!』

 

『ロムルス・ファミリアとアポ取れる?温泉プールのアイデア売りたいんだけどよ』

『もう有るわよ…』

『なん…だと!?』

 

と振り回されてきた。しかし、突然的に普通の事も言うのである。

 

「分かりました。アドバイザーとして冒険者に装備の重要性を説くようにします」

「あれ?普段は突っ込んでくるのにな…」

「それは……アンタがぶっ飛んだ要求をしてくるからでしょうがぁぁぁあ!!」

 

ギルドに立香の叫びが木霊した。

 

 

 

ダンジョンの上に聳える摩天楼バベル。そこには多くの神々が暮らしていると同時に、多くの商業系ファミリアのお店が並んでいるのだ。

 

「大きいですね…」

「まあ、タワマンとスカイツリー、六本木ヒルズが合わさったのと思ってくれ」

「すいません…全く分かりません」

 

そんなバベルの中に入っていくギャラハッドとベル君。2人がバベルに入ったのは目的がある。それはベル君の装備を整えるためだ。

 

「バベルの中にはヘファイストス・ファミリアのお店があってだな。高額商品は勿論、駆け出し冒険者向けの冒険者に向けた掘り出し物が売られているテナントもある」

 

ヘファイストス・ファミリア。商業系では間違いなく頂点に君臨するファミリアであり、鍛治を司る女神 ヘファイストスが主神として運営されている。世界的に一大ブランドを築いており、ギャーさん曰く「伊藤忠商事真っ青」との事だ。

ヘファイストスのブランドは素晴らしく、ヘファイストスのロゴが着いた武器は最安値でも百万ヴァリスは上回り、普通に億単位の武器も売られているのだ。

 

「でも…ギャラハッドさん!!そんな…」

「まあ、お前に奢るのはヘファイストスのロゴが付いていない物だ。ヘファイストスのロゴを冠する事を許されなかったが、それでも質は良くてだな…お手頃価格の代物だ」

 

ヘファイストス・ファミリアは確かに超絶大手のブランド。ダンジョンでの収益には全く頼らずとも莫大な富を築く事が可能だ。特に先程も説明したように、ヘファイストスのロゴが印された武具はえげつない程に高額なのだ。しかし、それでも性能は素晴らしく…多くの冒険者は大金をはたいてでもヘファイストス印の武具を購入してはダンジョンに潜っていく。

しかし、ヘファイストス・ファミリアに所属する職人が作った武具全てにロゴが付くわけでない。ロゴが付くのはヘファイストス・ファミリアの主神であるヘファイストスと幹部達の厳しい審査に合格した精鋭だけなのだ。審査に落ちた武具にはロゴは冠されず、お手頃値段で売られるのである。

 

「お手頃?」

「そうだ。しかも職人はヘファイストス・ファミリアの職人だから安くても質は良いぞ」

 

エレベーターに乗り込み、ヘファイストス・ファミリアの店舗が有る階層に向かう2人。

 

「因みにこのエレベーターは俺が作った」

「本当ですか!?」

「半分嘘だ…」

 

なお、このエレベーターは数年前は魔石の力で動いていたが…現在ではギャラハッドが開発(というか前世知識)した電気パワーで稼働している。

 

「訳有ってヘファイストス・ファミリアは他のファミリアと違って融通が効くからな。ヘファイストス・ファミリア副団長…万能の天才という二つ名を持つ職人 レオナルド・ダ・ヴィンチと共同で改造した」

 

との事である。

 

エレベーターが停止し、ギャラハッドとベルはエレベーターから降りる。その直ぐそこはヘファイストス・ファミリアのテナントであり…なんと此処から上の4階分全てがヘファイストス・ファミリアのテナントなのだそうだ。

 

短剣でさえ三百万ヴァリス…直剣で八百万ヴァリス…余りの桁の違いにベルは目眩を覚えてしまった。

 

「これでも安い方だ。オーディン曰く、俺のグングニルは一億したらしいしな」

「一億!?」

 

なお、ギャラハッドの持つグングニルは一億ヴァリスしたらしい。日本円に換算すると…十億以上だろう…武器の値段ってなんだっけ?

 

「いらっしゃいませ~」

 

店内に入ると何やら…巨乳でツインテールの小柄な少女が出迎えた。彼女はこう見えて神様であり、神様でありながら自分のファミリアを作らず…バイトして金銭を稼いでいるのだろう。

 

「ダ・ヴィンチかヘファイストスの姉御は居るか?冠位ノ剣(グランド・セイバー)が来たと言えば分かる」

 

とバイトの神様に告げるギャラハッド。冠位ノ剣と告げた瞬間、バイトの神様の顔がみるみる青くなる。

 

「えっ……冠位ノ剣?…グランド・セイバー……えっぇぇぇえ!!オーディンの所の化物冒険者じゃないか!!本物!?」

「本人だが…バイトの神様よ、失礼じゃね?」

「うわ、本当に本人だよ!!でも、君は僕の親友の恩人だからね!!待っててくれ!!直ぐに呼んでくるよ!!」

 

バイトの神様はそう告げると大慌てで店内に駆け込み、奥に消えていった。しかし、ベルには気になることがあった。それはギャラハッドが自分から名乗った冠位ノ剣という二つ名である。

 

「あの…ギャラハッドさん?冠位ノ剣(グランド・セイバー)って?」

「俺の二つ名。レベル2になると冒険者は二つ名を授けられる。まあ、たまに中二心MAXな二つ名や変な二つ名を付けられる哀れな冒険者が居るけどな」

 

ベルには未だ早い話だが、冒険者のレベルが2にランクアップすると二つ名を授けられる。有力なファミリアならばちゃんとした二つ名を授けられる事が多いが…零細ファミリアや出来立てのファミリアの場合は変な二つ名を付けられる場合が有るのだ。

 

「因みに俺の最初の二つ名はインチキ白いの。理由は1ヶ月でレベル2にランクアップしたから」

「インチキ白いの!?」

「次に二つ名が付けられたのはランク4の時だったな…その時はストーカーしてた実父に向かって黙れマダオ!!俺の両親は暴喰と静寂だぁって叫んだ為か、雷霆」

 

その二つ名だが、3ヶ月に1度行われる神々の定期的な寄合 神会で名付けられる。その為に短期間でランクアップしても次の神会まで待たなければ成らないのだ。その為にギャラハッドが新たな二つ名を授けられるまでにギャラハッドはランク4に成っていた…まあ、これはギャラハッドの成長速度が可笑しすぎるだけである。

 

「冠位ノ剣はレベル7に成ったときだな」

「僕もカッコ良い二つ名が欲しい!!」

 

果たしてベル君はどんな二つ名が付けられるのか?それは神のみぞ知ることである。

 

そうこうしてると、店から2人の美女が出てきた。

1人はモナ・リザがそのまま動き出したのかと言うような美女…此方はレオナルド・ダ・ヴィンチ、ヘファイストス・ファミリアの副団長でありレベル5の猛者。二つ名は万能の天才である。

 

もう1人は赤髪ショートヘアーでスタイル抜群の美女。彼女はヘファイストス。鍛治の神様であり、ヘファイストス・ファミリアの頂点に君臨する人物である。因みに…史実と違って眼帯はしていない。なお、眼帯無しなのはギャラハッドが原因である。

 

「ギャラハッド!!元気そうね!!ベヒーモスを討伐した英雄様ね」

「よしてくれよ姉御。養父(ザルド)が倒した時と比べて2割ほど弱かった」

「それでもよ。ベヒーモスを単騎で倒して世界を救った英雄が私の造った武器を使ってるんだもん。光栄だわ」

 

とヘファイストスはギャラハッドが腰に提げている剣モードのグングニルを指差した。

 

「それで?冠位ノ剣、そちらの可愛い兎さんは誰かな?」

「俺の弟分のベル・クラネルだ。昨日オラリオに来たばっかだな、挨拶とベルの装備を見繕いに」

 

ギャラハッドはベルの背を軽く叩いてベルをヘファイストスとダ・ヴィンチに紹介する。

 

「はじめまして、オーディン・ファミリア所属のベル・クラネルです!!」

「ヘファイストスよ、宜しく」

「ベル君だね?私は万能の天才 ダ・ヴィンチちゃんだ。宜しく」

 

こうしてベルはヘファイストス・ファミリアの主神とその副団長と出会ったのだった。

 

 

「ベル。俺はヘファイストスの姉御と商談が有るから。武具は…そうだな、この範囲に収まる程度にな」

 

ギャラハッドは財布から2万ヴァリスを取り出してベルに渡した。

 

どうやらギャラハッドはヘファイストスと商談が有るらしく、ベルはお先にお手頃値段のフロアに向かった。

 

 

 

お手頃値段のフロア。そこでベルは1つのライトアーマーを見つけた。ヘファイストスのロゴが印されていないが、それでも中々の逸品。

 

「よっ!俺が作った防具を見ているようだが…気に入ってくれたか?」

 

ふと…声をかけられたベル。後ろを振り向くと赤い髪の青年が立っていた。

 

「俺はヴェルフ・クロッゾ。その防具を作った鍛治師だ」

 

彼はヴェルフ。ヘファイストス・ファミリア所属 レベル2の冒険者兼職人であり、不冷の二つ名を持つ人物である。

 

「僕はベル・クラネルです。オーディン・ファミリアに所属してます」

「オーディン様の?…てっことはギャラハッドの後輩か!?」

 

 

 

一方その頃。

 

「姉御。所でガンランスはどうでしょう」

「本当に貴方の前世のアイデア面白いわね…」

 

ギャラハッドとヘファイストスはビジネスパートナーである。元々、ヘファイストスは史実と同じく眼帯を着けていた。その眼帯の下は酷い有り様であり、彼女はそれを眼帯で隠していた。

 

「高津クリニックと神秘が合わさったら…行ける!!」

 

だが、ここに常識知らずのギャラハッドが居た。ギャラハッドは発展アビリティの1つ 神秘と前世からの知識を活かし、科学とファンタジーが合わさった薬品を調合、更にファンタジーと科学が合わさった医療機器も開発。それらを使い、見事にヘファイストスの傷痕を消したのである。

 

やはり神通力<高津クリニックであった。

 

その結果、ヘファイストスとギャラハッドは仲良くなり、ヘファイストスは技術提供…ギャラハッドは知識とアイデアを提供、見事なビジネス契約が成立したのだ。

 

「所で頼んでいた金属バットはどうです?」

「武器じゃないから新入りの子に造って貰ってるわ。スポーツなんて物、オラリオにはなかったし…娯楽が増えて良いわね」

 

余談だが、ギャラハッドがヘファイストス・ファミリアに入っていた場合…ストライクフリーダムが完成していたとか。

 

「そんで…これが頼まれていた閻魔刀、クインケシリーズのナルカミはもう少し待ってちょうだい」

「姉御…ありがとうございます!!」

 

オラリオにサブカルの武器が有るのは…主にこの2人が原因であった。

 

なお、クインケシリーズの雛型 ユキムラは百万ヴァリスで好評発売中。

 

 

ヘファイストスに頼んでいたサブカルシリーズの武器 閻魔刀(二億ヴァリス、なお割引)を腰に提げてルンルン気分なギャラハッド。商談を済ませてベルの所に向かうと、そこではベルと話すヴェルフの姿が有ったのだ。

 

「あっギャラハッドさん!」

 

ベルは買い物を終えたのか、ヴェルフ作のライトアーマー、短剣、養父に憧れたのか大剣を購入したようだ。

 

「よし…これで訓練も厳しく出来るな!!」

「ギャラハッドさん!?」

 

ヴェルフは思った。そういや、オーディン・ファミリアのシエルもかなりのハイペースでランクアップしてたなと。これは間違いなく、ギャラハッドによる訓練なのだろう。そしてヴェルフは新しく出来た友人であり顧客 ベルに向けて哀れみを浮かべたのだった。

 

 

 

 

2~3日して。

 

「ギャラハッドに続き…ベル坊もか」

 

ベル・クラネル

レベル1

力D500

耐久D530

器用E420

俊敏C601

魔力I0

魔法【】

スキル

親愛一途。早熟する。憧れが続く限り効果持続、効果アップ。ランクが上がる度に家族の魔法とスキルを習得する、なお魔法のストックは無視とする。

 

これぞ、ギャラハッド(元を辿ればゼウス・ファミリア)スパルタ+成長スキル補正。

 

ギャラハッド

レベル7(ランクアップ可)

力SS1002

耐久S901

器用SS1090

俊敏SS1080

魔力SS1100

担い手B

神秘C

精癒D

対異常EX

剣士B

魔法【ケラウノス】【天霆の轟く地に、闇はなく(ガンマレイ・ケラウノス)

【ケラウノス】即効魔法、付加魔法、雷属性。

【ガンマレイ・ケラウノス】詳細不明。超長文魔法。

スキル。魔力放出、魔力防御、冠位認定、魔術、憧憬一途、天啓の才能、加速再生。

憧憬一途。早熟する。思いの丈で効果上昇、思いのが続く限り効果持続。

天啓の才能。天から授かった才能、近接武器を使う際にダメージ補正。更に武器に不壊属性を付与。

加速再生。ダメージを負うと魔力を消費して回復する。内臓や手足が欠損しても再生する。

 

「うん。ぶっ壊れじゃな……もう少ししたらランクアップのゴーサインを出すか。しかし…ギャラハッドは誰に憧れているのだ?マキシムか?」

 

憧憬一途。原作ベル君もそうだったように、憧れから発現するスキル。しかし、ギャラハッドはオラリオでも数が少ないレベル7の冒険者…憧れる事は有ってもギャラハッドが憧れるという事は無いだろう…だとすればギャラハッドは誰に憧れているのかと言うと……

 

『はっ!?異世界だと!?ヴァルゼライド閣下なら出来たぞ!!いや五条悟なら黒龍を倒せる!!いや、カカロットなら…ルフィ…ゴール・D・ロジャーなら!!いや、ミラボレアスをフルボッコに出来るハンターの皆様だ!!いや有馬さんならきっと俺よりスタイリッシュに!!いざ、有給ラァァァァアッシュ!!』

 

つまり永続である。なお、ロキ・ファミリアのアイズ・ヴァレンシュタイン等の冒険者にもこのスキルが発現しており、無限ループである。オラリオの未来は明るいだろう。




なお、ロキ・ファミリアの皆様は現在…遠征に向かっております。ノアールさん達は生きております。

なお、アイズさん…憧憬一途発動(笑)だが、私は等と言った…そう言うことである。

番外編書くとしたら?

  • オラリオ野球大会!?
  • ギャーさんレコード(5年前)
  • アルフィアママの襲来
  • バイト女神ヘスティア様
  • ザルドパパの来訪
  • ギャーさんVS円卓VS保護者
  • オラリオ女子会
  • 将軍かよぉぉおお!!
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