ダンジョンにfateの英霊が居るのは間違っている? 作:静かなるモアイ
マシュとベルがパーティーを組んで日頃からダンジョンに潜るように成った後。ベルの日頃のルーティンは変わった。
「おーい!!ベル君!!」
「マシュ!!ごめん、遅くなったよ!!」
午前中のモーニングタイムは相変わらず本拠の喫茶店で接客業務を行い、それが終ってからダンジョンに向かう。勿論、事前に同じファミリア内の仲間や主神であるオーディンに言えばモーニングタイムに参加せずに早朝からダンジョンに潜ることも可能だ。
ダンジョンに潜る前は決まってギルドの側にある中央広場でマシュと合流してから行くことが2人の決まりだ。まあ、極希にギャラハッドを闇討ちしようとした哀れに返り討ちに逢ったボコボコパン1と成った冒険者と鉢合わせする事も有るが気にしては行けない。
「さあ、行きますよベル君!!」
「うん!!」
ベルはマシュと合流し、2人で仲良くダンジョンに潜っていった。いやぁ、初々しい。十代前半とも言える若い2人が青い春を満喫していると通行人であるお姉さんや女神は「若いわね~」「うふふ」と見守ってくれている。しかし、お姉さんや女神と異なり…男の場合はどうなのかと言うと…こうである。
「リア充めぇぇえ!!」
「爆発しろ!!」
「けしからん!!マジでけしからんフォォォオ!!」
うん、欲望に忠実な冒険者や神々は血涙を流してベル君を睨み付けていた。ベル君よ、強くいきろ。確かに今の君は巨乳美少女とデートを行う羨ましい…実にけしからん、けしからん奴だ。
そんなけしからん奴認定されたベルはマシュと共にダンジョンに潜る。今日はマシュも居るし、保護者連中が居ないので深く潜っても7階層までの予定だ。まあ、今のベルとどういうわけか成長が早いマシュならば問題は無いだろう。
ダンジョン深層 49階層。
「グゥオオオオ!!」
「グルルル!!」
「グルギァァア!!」
今のベルでは踏み込んだ瞬間に即死しても可笑しくない領域。それもその筈だ、ダンジョンの37階層から先は深層と呼ばれており別名は真の死線…トゥルー・デッドラインとも呼ばれている。ベルが基本的に冒険を行う上層と比べて地獄であり、踏み込むのは極僅かな選ばれた精鋭だけ。踏み込む冒険者は上層と比べれば限りなく少ないので亡くなる人物は少ないのだが…それはやって来る冒険者が少ないからである。オラリオ最強と称されるロキ・ファミリアやフレイヤ・ファミリア、円卓ファミリアやイエス&仏陀ファミリアでさえ単独で乗り込むのはフレイヤ・ファミリアのレベル7 猛者 オッタルだけである。その上、ダンジョンは下の階層に行けば行くほど難易度は上昇していく。49階層と成れば深層の序盤と比べればハードモードだ。
「上がった腕力はこんな物か」
そんな49階層には山羊をゴリゴリマッチョにしてミノタウロスのようなモンスター フォモールが無数に生息しており、更に運が悪ければフォモールの親玉とも言えるバロールと呼ばれる階層主…俗にいうボスモンスターが現れる事があるのだ。今回…バロールは居ないようであり、単独で潜り込んだ愚か者?は裏拳でフォモールを粉砕し…そのまま吹き飛ばし、吹き飛ばされたフォモールは仲間のフォモールにぶつかり、仲間のフォモール共々何も言わぬ肉片に変わった。
そんな大一級の冒険者さえ油断すれば死ぬ死地に飛び込んだ愚か者はギャラハッド。彼は今朝方、全てのステータスがオールSSに成った為にオーディンからランクアップのゴーサインが出されたのでレベル8にランクアップしたのだ。彼がやって来た理由は簡単、ランクアップしてパワーアップした肉体のスペックを確かめるために…わざわざこんな所までやって来たのだ。
中層や下層…しいては深層の序盤ではパワーアップした五感以外を確かめられず、気が付けばこんな所までやって来たのだ。かつてのオラリオ最強の冒険者 レベル8 英雄マキシムと同じ領域までやって来たギャラハッド。
「さてと…腕力と耐久は分かった」
そんなギャラハッドの後ろには物言わぬ肉と成ったフォモールが雑に積み重ねられており…そのフォモール達は徐々に灰に成ってきており、魔石だけを残して灰に変わっていく。
「素の俊敏も此処まで走ってきたから大体分かったし」
ギャラハッドはそう告げて、腰に提げたグングニルに手をかける。グングニルを抜刀し、グリップを回す。するとグングニルの柄が伸びてグングニルは片手半剣から槍に変化した。
槍に変化したグングニルを左手に構え、ギャラハッドは右手を前に向ける。そしてただ一言、ケラウノスと告げる。その瞬間、雷撃が数多のフォモールを焼きつくす。
「グゥオオ!!」
「グゥゥ!!」
「ケラウノス」
再び告げる。しかしフォモール達を雷撃は襲わない。だが、ギャラハッドの肉体がバチバチと青い稲妻を纏ったのだ。ケラウノスはエンチャントでもあり、単純な雷撃放出は勿論だが自身の肉体活性にも使えるのだ。
ギャラハッドは駆け出す。フォモールは本能で逃げ出したいが、その前に両断される。
「ぶぁぉぉ!!」
「ぶぅぅぅお!!」
49階層を逃げ回るフォモール。だが、逃げられない。次々とグングニルで斬られ、貫かれ、柄頭で潰される。正に蹂躙であった。
「これも確かめておくか。威力しっておかないと、味方を巻き込むかもしれないしな」
立ち止まるギャラハッド。残りのフォモールの数は50を斬っており、辺りには魔石と灰だけが転がっている。
そして説明しておこう。史実と異なり、この世界には担い手と呼ばれる発展アビリティが存在している。この発展アビリティがあると、武具等の真名を解放して例えるならば必殺技を繰り出すことが出来るのだ。
「
全力投擲されるグングニル。一筋の光となり、投擲されたグングニルは一撃で残りのフォモールを魔石すら遺さずに消し飛ばした。因みに、真名解放されたグングニルは標的までマッハで飛んで行き…地球の裏側だろうがすっ飛んでいき標的に必ず着弾する…城壁を何枚も並べて防ごうとも突き破って対象を破壊する。正に切札…担い手の発展アビリティを手に入れた冒険者だけが使える必殺なのだ。
「今、ダンジョン揺れた!?」
「揺れたよね!?えっなに!?」
「じっじしん!?」
と上の方で騒ぎが有ったが知ったこっちゃではない。
本来…深層と言うのはファミリアの遠征で向かうものだ。故に日帰りで向かうのはルーン魔術で飛雷神を再現したギャラハッド位であり、ましてやソロで深層に入るのはオッタルとギャラハッド位だ。
「各員、気を引き締めろ。次は49階層だ」
本来…深層とは何度も言うが遠征で向かうものだ。そして現在、ギャラハッドがおお暴れした49階層に向かう大人数の御一行が居たのだ。だが、彼等は誰もがサポーターでもレベル2以上であり、一行の過半数はレベル3以上。しかも全員が同じファミリアのメンバーだ。
そう、オラリオ最強の派閥の一角 ロキ・ファミリアの遠征隊である。主力メンバーであるレベル5以上のメンバーは10人以上在籍しており、総合的な戦力はオラリオ最強とも言えるだろう。
レベル6 二つ名 勇者 人種 小人 フィン・ディムナを団長としたオラリオ最強ファミリア。当然、幹部達も圧倒的な力を誇っている。
副団長 レベル6 二つ名 九魔姫 人種 ハイエルフ リヴェリア・リヨス・アールヴ。オラリオ最強の魔導師(ソロモンとアルフィアママがオラリオを去ったため)。
遊撃隊長 レベル6 二つ名 聖王 人種 人間 シャルルマーニュ。ロキ・ファミリア最強戦力であり、伝説の聖剣ジョワユーズの使い手である。
レベル6 二つ名 重傑 人種 ドワーフ ガレス・ランドロック。鍛えぬかれた耐久と力でロキ・ファミリアを守る最強の盾である。
以上の4名がロキ・ファミリアが誇る最高幹部であり、他にも将来有望な若き幹部達が育っているのだ。
レベル6 二つ名 剣姫 人種 人間? アイズ・ヴァレンシュタイン。ロキ・ファミリアが誇る若き天才…なお、史実と異なり憧憬一途を発現している。
レベル5 二つ名 凶狼 人種 狼人 ベート・ローガ。ロキ・ファミリアが誇る狂犬、実力主義な人物でもある。
レベル5 二つ名 怒蛇 人種 アマゾネス ティオネ・ヒリュテ。ロキ・ファミリアが誇る双子の姉であり、団長のフィンが大好きなのだとか。妹と違って巨乳。
レベル5 二つ名 大切断 人種 アマゾネス ティオナ・ヒリュテ。ロキ・ファミリアが誇る双子の妹。重量のある武器を好み、ゴブニュ・ファミリアの職人を泣かしている。姉と違って絶壁。
レベル5 二つ名 金剛体(非公認二つ名は全裸) 人種 人間 ローラン。ロキ・ファミリア最強の頑強さを誇る変態、実力は非常に強く戦力的には素晴らしいが変態、変態、裸族、何処でも脱ぐ変態、バカ。聖剣デュランダルの担い手。
レベル5 二つ名 聖騎士 人種 人間 オリヴィエ。ロキ・ファミリアの次期団長候補であり、ローランとアストルフォのツッコミ係り。聖剣オートクレールの担い手。
と充実した戦力を誇り、他にもレベル4 二つ名 アイドルナイトのアストルフォ、レベル4でロキ・ファミリアの最高齢ノアール、将来有望なレベル3 レフィーヤ・ウィリディス等が在籍しており…なんとオラリオ全体のレベル3以上の冒険者の30%を保有するのだ。
いざ、フォモールの軍勢が待ち受ける階層に突入したロキ・ファミリアのメンバー。しかし、彼等を待ち受けていたのは…
「ダイソン…吸引力の変わらないただ1つの掃除機!!」
吸引力が凄い掃除機で辺りに散らばった魔石を回収するギャラハッドだった。フォモールは辺りに1体も居らず、吸引力の高い掃除機でキュイイ-ン!!と魔石を次々と回収するギャラハッド。一体…その掃除機は何処から取り出したのか?そして何処に繋がっているのだろうか?
「神秘の発展アビリティを使って四次元ポケットを作っといて良かったぜ!!ハッハハ!!」
なんという事でしょう。ギャラハッドは神秘の力で四次元ポケットを開発しており、自身の戦闘衣装のポケットを四次元ポケットに改造したのだ。こうすることで、沢山の魔石を回収しても移動には困らず、予備の武器の運搬にも困らない。実に便利である。
そんなダイソンで魔石を次々と回収するギャラハッドを見て、唖然とするフィン達。だが、1人は違った。その1人はギャラハッドを見るなり、物凄い笑顔を浮かべてギャラハッドに駆け寄った。
「ギャラハッド!!」
「おっ!アイズじゃん」
アイズ・ヴァレンシュタインであった。そしてギャラハッドはロキ・ファミリアに気付き…
「おっ!!5年前、弱そうって俺を門前払いしたロキ・ファミリアの皆さんじゃん!!元気?」
因みにギャラハッドを門前払いにした門番は未だレベル3である。
(しかし…これで最強派閥か。黒龍の襲来等を考えれば…アイズ以外のメンバーマジで死にそうだな。ワンチャン…最高幹部の4人は今のレベルで満足してる節が有りそうだな…レベル4付近の成人は向上心が無いと見た。よし、後日…機会が有れば発破をかけてやるか)
ギャラハッド。今のロキ・ファミリアは黒龍等と戦えないと判断…後日、機会が有れば発破をかける模様。アイズに関してはこのまま成長すればレベル7に上がり、少なくとも2年以内にレベル8に上がれる可能性もある。だが、今のままではアイズ以外のメンバーはダメだ、発破をかけなければ成長が難しい。
まあ、無理もない。ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアにはレベル7が沢山居たし、レベル8とレベル9が居た。しかし、そんな彼等でも黒龍には勝てなかった。ならば…それさえも超える戦力が必要だ。当然、ダンジョン最下層の攻略もだ。
ならばゼウス・ヘラ両方を超えるしかない。超えなければ成らない。レベル7?8?それは通過点だ、そうしなければダンジョン完全制覇と黒龍の討伐は果たされないのだから。
(オラリオの未来は暗いな…よし、ギャーさん動きます!!)
一部の大人…近い内にギャーさんの口撃が待っている模様。
次回!!ヒロイン?ミノタウロス…登場!!
番外編書くとしたら?
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オラリオ野球大会!?
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ギャーさんレコード(5年前)
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アルフィアママの襲来
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バイト女神ヘスティア様
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ザルドパパの来訪
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ギャーさんVS円卓VS保護者
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オラリオ女子会
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将軍かよぉぉおお!!