ダンジョンにfateの英霊が居るのは間違っている? 作:静かなるモアイ
ダンジョン。ダンジョンでは何が起こるか分からない。なんの拍子かイレギュラーの階層主が突如として現れたり(ギャーさんによって撃破、当時ギャーさんレベル6)、ダンジョンの階層が激しく損傷した場合はジャガーノート(ギャーさん曰く骨クッパ)が現れる事もある…なおジャガーノートの強さは階層主に匹敵すると言われており、当時レベル5のギャーさんはジャガーノートの手で窮地に陥ったアストレア・ファミリアを救助してジャガーノートを倒しレベル6にランクアップしている。しかし、中には他の冒険者が原因で起こるハプニングも有るのだ。
モンスターの群を逃げるように、他の冒険者の御一行に押し付ける怪物進呈。突如として数多のモンスターがフロアないに一斉に誕生するモンスターパーティーと、ダンジョンのギミックだけでもこの有り様だ。中にはダンジョンは危険という事を利用して、他の派閥の冒険者を闇討ちして暗殺したり…死体から武器やアイテムを強奪する冒険者だって居るのは居るのだ。
なお、ギャーさんを闇討ちした冒険者は死んでないが、社会的(精神的含む)に死んだも同然な扱いを受けて…ガネーシャ・ファミリアの本拠 アイアム・ガネーシャ(見た目は胡座をかいたガネーシャ、股間が入口である)の鼻の部分にパン1で亀甲縛りでぶら下げられ、罪状が書かれた貼り紙を額に貼られていたとか。なお、この事でギャラハッドは友人のアーディたんの御姉様 シャクティさんに説教された事がある。
『いや、だってよ。ガネーシャ・ファミリアって警察でも有るわけじゃん。悪人への見せしめを含めて…』
『だからってパン1で人のホームにぶら下げるな!!』
『おけ、次からはインナー姿にしとくわ!!』
『おっお姉ちゃん!!ほら、ギャラハッドだってオラリオの治安を守るために!!』
『アーディ…お前はギャラハッドには甘い』
『アッセイ!!』
『スパルタクスは静かにしてくれ!!』
との事らしい。ああ、話がそれた。取りあえず、冒険者が原因な闇討ちや怪物進呈による押し付けは勿論、ダンジョンのギミックやモンスターの大量発生によるイレギュラーは何時起きるか分からない。冒険者としてダンジョンに潜るならそのイレギュラーは絶対に遭遇する…例えば、上層なのに中層に生息するミノタウロスに襲われたりね。
「うわぁぁぁあ!?」
「なっなんなんですか!?」
此処は上層7階層。お金稼ぎに便利?なキラーアントと愉快な仲間達が暮らしている階層であり、ベルとマシュは2人で仲良く7階層で経験値を集めながら無理の無い範囲で自分達を鍛えていた。
マシュが所属する円卓ファミリアはレベル5以上の冒険者が多く、マシュとは実力差が余りにも有るために共にダンジョンに潜ってくれる先輩はほぼ居ない。ベルはまあ、先輩3人がスパルタであり…共に潜ってはくれてるがマシュとペアを組んでから一歩引いてくれて少し深めに潜る際は着いてきてくれる…だが、マシュと組んでから
「ひっ!!なんでだよ!!此処は上層だろ!!」
「ふざけるなよ!!逃げろ!!逃げろ!!死んじまう!!」
だが、ベルからすればそれは良かった。惚れた女の子と一緒にダンジョンを探索できるのだから。言わば合法的にデート出来るのだ。
だが、そんな上層はパニックに成っていた。何故なら本来なら上層に現れる筈がないモンスターが突如として上層に出現し、冒険者に襲い掛かっていたのだ。
「ブモォォォオ!!」
そのモンスターはミノタウロス。本来なら中層に出現するモンスターであり、推奨レベルは2。レベル1の冒険者が…それも上層の前半付近で戦う冒険者が戦えば間違いなくミンチにされてしまう強敵である。余談だが、冒険者は全体的に見ればレベル2にランクアップ出来る逸材は全体の約半分以下、つまりレベル1で生涯や現役を終える冒険者が殆どなのだ。そう考えればこのミノタウロスがどれほど強いモンスターなのか分かるだろう…冒険者の殆どをワンパン出来るのだ。
「マシュ!!」
「分かってますよ、ベル君!!」
「逃げるんだよぉぉぉぉお!!」
そしてミノタウロスはベルとマシュを標的に定めたのか、他の冒険者には目をくれず、2人を追い掛ける。このミノタウロスのお陰か、上層はパニックに陥っており…ミノタウロスから命辛々全速力で逃げるベルとマシュは勿論、他の冒険者もパニックで正常な判断を失い7階層は混沌としていた。
例えるなら犬とテントウムシ。勿論、犬がミノタウロスであり、ベル達レベル1の冒険者がテントウムシだ。それ程に絶望的な差が存在しており、ミノタウロスの攻撃がクリティカルヒットしてしまえばレベル1後半のステータスを誇るベルでさえミンチに成ってしまうだろう。
「逃げるしかない……でも、でも!!」
目の前には行き止まりの部屋。つまり、逃げられない。前は壁、後ろはレベル1の冒険者を一撃でミンチに変えてしまう程の強さを誇るミノタウロス。もはや、絶望だ。この時点で多くの冒険者は生きることを諦めるだろう…だが、ベルはナイフを構えてミノタウロスを見据える。
「ザルドさん、ソロモンおじさん、イスカンダルおじさん、お母さん、ギャラハッドさんと比べたらコイツは全然だ!!」
1度は逃げ出した。だが、ベルはミノタウロスという格上の化物と違い、ミノタウロスより遥かに化物な連中と過ごしてきたしフルボッコにされてきた。
「マシュ…僕がミノタウロスを引き付ける!!その間に逃げて!!」
「ベル君!?」
このままでは最悪2人ともミンチに成ってしまうだろう。だが、最低でも犠牲を減らす方法はある。それは1人が囮と成ってもう1人が逃げるという単純な方法だ。だが、それだと囮に成った1人は間違いなく死ぬだろう…格上であるミノタウロスから逃げられる。
「その勇気は立派だね。だけど、未だやるべきじゃないよ」
ふと、少女の声がミノタウロスの後ろから風のように聞こえる。
「ブモォォ!?」
ミノタウロスが恐怖した。元来、モンスターは本能で動く生命体。故に、ミノタウロスは恐怖した音もなく自分の後ろに現れた存在にだ。声からして女性…いや第二次成長期を終えた少女だろう。まあ、冒険者はランクアップを重ねれば寿命が伸びるので十代後半位の見かけをした中年女性という線もあるが。
次の瞬間…ミノタウロスの首が跳ね、血潮が舞う。更にミノタウロスは真っ二つに切り裂かれ、魔石を砕かれた影響なのか灰に変わった。ミノタウロスは灰に変わり、ミノタウロスを倒した冒険者が明らかになる。その人物は金色の瞳を持ち、金色の長い美しい髪を持つ少女であった。
アイズ・ヴァレンシュタイン。ロキ・ファミリア所属のレベル6の冒険者であり、多くの冒険者は勿論のこと神々から人気を集める少女。あと、ベルは知らないがオーディン・ファミリア経営の喫茶店の常連客。お店で遭遇しなかった訳は…アイズが遠征の準備などで来れなかった為である。
「アイズ・ヴァレンシュタインさんですよね?」
マシュはオラリオ産まれオラリオ育ち。故にアイズの事も知っており、確認も含めてアイズに問う。すると、アイズは肯定するように頷いた。
なお、ミノタウロスの鮮血をもろに浴びた為か、マシュとベルは毛髪と身体の一部にべったりとミノタウロスの血が着いてしまっている。
本来ならベルはアイズに一目惚れしてしまうのだが、この世界でベルはマシュに一目惚れしているので逃げるような事はしない。
なにやら、少し離れた所で狼人の男性と人間の男性が此方を見ているが…生憎とベルはその2人に気付いていない。
「おい!!シャルル!!ありゃ、トマトだな!!」
「ベート。笑うことは無いだろ」
となにやら微かに声が聞こえるが、レベル1の五感では何を言っているのか分からない。だが、レベル6のアイズの耳には入ってしまった。
「先に帰る。フィンとリヴェリアに伝えて」
アイズは遠方の2人に告げ、マシュとベルに優しく微笑んだ。
「立てる?地上まで送るよ」
そしてマシュとベルは地上まで送ってもらった。
「という訳でな、ロキたんや。俺が直接見て感じた事だがロキ・ファミリアのおっさん幹部連中、レベル4付近の大人連中は現状維持で良しと思っている節がある。大手故に組織の維持もあるのかも知れないが…このままじゃ、ダンジョン最下層の攻略と黒龍討伐は無理だろう。
発破をかけないとアイズや一部の若い者以外の成長は間違いなく止まる…いや、ダンジョン最下層の攻略も無理だ」
「確かにな…派閥が大きいからウチの子の考えも分かんねんけどな。ゼウス・ヘラ両方の生き残りに育てられ、黒龍の驚異を知っとるギャーさんの言葉なら信頼できる」
その頃、ギャーさんはロキ・ファミリアの主神で絶壁な女神 ロキと2人で話していた。
アイズや若い連中の幹部は未だマシだ。問題はアイズ以外のレベル6の幹部(全員アラフォー以上)とレベル4付近の成人組。このままでは彼等の成長は停まることは間違いなく、ギャラハッドからすれば「数年間何してた?」という事である。
「黒龍と戦い生き残れたのはイスカンダルだけ。しかも死の一歩寸前だった。レベル7でもなす統べなく倒され、マキシムも女帝も勝てない。イスカンダルだって、毒から復活した養父とソロモンが救援に向かわなかったら間違いなく死んでいた。レベル7でもダメなんだ…最低でも8…いや出来れば10が複数人必要だ。だが、それでも勝てるか分からないが、戦力は多いに越した事はない」
「分かった。ウチも心を鬼にするわ!!思う存分、フィン達に口撃しちゃって!!」
ギャーさんアポを取る。
「所でギャーさん。レベルなんぼ?」
「8。公表されるまで内緒で」
「マジかいな!?えっ…8!?」
なお、ギャーさんのランクアップ報告はギルドも大混乱しており公表は遅れそうだ。
次、ヒロイン(ミノタウロス)は何時出るの?ベル君がランクアップする時。
次回!!豊穣の酒場、ギャーさんの口撃が始まる!!
ギャーさん「なんたる脆弱!!なんたる惰弱!!失望したぞ、ロキ・ファミリア!!数年間…何をしてた?これで最強の派閥だと?笑いが込み上げる!!
俺以外でレベル7に新たに到達したのは僅か3人だけ。しかし、お前達は何をしてた?冒険?ああ、言わなくても良い…お前達はガネーシャ・ファミリアやアストレア・ファミリアと違い冒険一筋だ。なのにおっさん連中よ、何故お前達は成長していない?なに喫茶店の店員に差をつけられた、 抜かされた、養父と養母が今のオラリオを…いやロキ・ファミリアを見たら俺と同じことを言うだろうな。失望したと。
お前達は最強に登り詰めたのではない。最強を譲られた半端者だ!!」
ロキ「リハーサルと違って言葉を選んどる!!リハーサルの時は…ジジイのチ◯ポとかババアとか言ってたのに!!」
番外編書くとしたら?
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オラリオ野球大会!?
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ギャーさんレコード(5年前)
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アルフィアママの襲来
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バイト女神ヘスティア様
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ザルドパパの来訪
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ギャーさんVS円卓VS保護者
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オラリオ女子会
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将軍かよぉぉおお!!