メゾン・ド・チャンイチの裏事情   作:浅打

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ワンモアタイム

「オイ、いい加減に全部吐け」

 

『オエェエエエエエエエエエエエ!!!!』

 

「違ぇよバカ!!!?」

 

いつもの黒崎一護の心象世界にベランダ位に簡単に入れるようになった世界で一護は真咲のホワイトの襟もとを掴んで揺すっていた、吐いた。

 

『いや、だって、言えるわけねぇだろ!言っておくけどこれでもお前の状況はまだ入り口ぐらいだからな!?』

 

「はぁ!?これで!?」

 

『大体さぁ!俺一人で抱えられる問題じゃないじゃん!だから真咲にも相談したんだよ!なんて言ってたと思う?』

 

「おう、言ってみろよ」

 

『「うーん、内緒で♡」だって』

 

「母さん!!?」

 

お茶目な黒崎真咲は、真実を知っても恐れおののく事はなかったが流石に問題だとは感じていた。

 

「ていうかよぉ!!その母さんの事もいい加減話せよ!藍染が母さんが俺を待ってるとか言ってなかったか!?」

 

『えー!?そっかなー?ホワちゃん分かんなーい!』

 

「………そうかよ、真面目に話す気はないわけだな」

 

黒崎一護から追い詰められた悲壮が漂う、真咲のホワイトとしても語りたくないわけではない。

 

しかし、それでも真に思えばこそ言い出しにくい事もあり―――。

 

「だったら、もうこうするしかねぇな」

 

『あぁ、俺達はいつもこうして来たよな』

 

黒崎一護に限らず、分かり合う為には思いをぶつけ合うのが一番だ。

 

「オイ、ハク様。アンタ、俺の外の光景が見えるか?」

 

『あん?お前が隠れていろって言ってたから見てねぇよ』

 

尸魂界のど真ん中で虚の気配を少々でも出してしまうとマズイので隠していたわけだが、今更外を見ろとはなんだと言うのだ。

 

意識を浮かばせて外を見る。刃禅を以って内なる己と対話する黒崎一護、その後ろで―――。

 

 

 

 

 

朽木ルキアが斬魄刀を構えていた。

 

 

 

 

 

「いいのか?お前がそろそろゲロしないと俺の首が飛ぶぜ!!?」

 

『死んでもやっちゃいけない事と死んでもやらなきゃいけない事を履き違えんなよ!?』

 

ハク様は驚愕した、黒崎一護は知らないのだ。

 

かつて朽木ルキアが一護にそっくりな――同じ志波の一族の――男を殺した事がある事を。

 

『朽木ルキアがもう吐きそうな顔してるぞ!顔も青いし!!』

 

「ああ、でも俺の命を預けるなら。ルキアなら信頼できると思ったんだ」

 

『最低に最悪だぞお前!?』

 

朽木ルキアに対して志波の男が預けるだとか信頼だとか本来はトラウマを掘り起こしかねない事態である。

 

しかし黒崎一護が提案し、山本総隊長の承認が下りて見張られている今では最早逃げることは叶わない。

 

正直な話、極刑より辛い状況に置かれた朽木ルキアの内面はぐちゃぐちゃである。

 

手元の斬魄刀なんてずっとカタカタ震えているし、膝なんてもうガックガクである。

 

 

 

 

志波家長男→朽木ルキアの手によって殉職。

志波家→長男死亡と志波一心が居なくなった事で降格。

黒崎家長男→朽木ルキアの手によって死亡する可能性あり。

志波一心→藍染と浦原の関係者の可能性あり、場合によっては暗殺する可能性あり。

黒崎家→長男死亡と志波一心が居なくなった事で崩壊する可能性あり。

 

 

――――オェエエエエエエエエエ!!!

 

 

 

 

『ほら吐いちゃった!!白哉は!?恋次は!?』

 

「二人ともどっか行ったぞ」

 

『誰かあああ!!!(ルキアを)助けてぇえええええええええええええ!!!』

 

その頃、朽木白夜は何も知らないので帰ったし、阿散井恋次は死にかけていた。

 

『分かったよ!話すよ!いいか!話すから!!!?』

 

「おう、やっとその気になったか」

 

『あーもう!行くぞ!』

 

 

黒崎一護は五大貴族の血筋の死神と純血の滅却師ハーフで!虚が同居している破面で!ユーハバッハも同居していて!霊王のパーツ宿っている完元術者であり霊王の後継者候補です!

 

 

「おい、肝心な部分が全部聞こえなかったぞ」

 

『あー、編集長が駄目だって』

 

「誰だよ!?編集長!!」

 

『本当に駄目だとね、隠して来るんだよ』

 

「だったら、結局何も分からないじゃねぇか!!」

 

せっかくの情報を得られるかと思えば無駄だったと知って途方に暮れる一護。

 

『じゃあ、質疑応答形式でやってみるか。なんでも聞いてみ』

 

「……じゃあ、最初に―――俺の母さんは生きてるのか?」

 

『死んでるよ?』

 

「……そうか、そうだよな」

 

『そうなんだよ……あーでも、この前様子見に行ったときはパート先で元気にしてたよ?』

 

「あー、パートかぁ。母さんは親父の手伝いをしている印象しかないからパートのイメージが……パート!!?」

 

『あ、でも働いてる先が会社じゃないからボランティア?個人事業主?』

 

「何で働いてるんだよ!?死んだんじゃねぇのかよ!?」

 

『えぇー、死んでも霊体ぐらい残るよ』

 

「鎖は!因果の鎖はどうすんだよ!」

 

『そりゃ一般人の話だろ、真咲は問題ねぇよ』

 

「そっか、そう言えばハク様は母さんの斬魄刀だったもんな!」

 

『ソウダヨー』

 

こうして、ハク様との情報交換を済ませた黒崎一護は元の場所へ戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、何か分かったか?黒崎一護」

 

「何だかよくわかりませんでした!」

 

「そうか、朽木ルキア……黒崎一護を処刑せよ!!!」

 

「――――オェエエエエエエエエエエエ!!!!!」

 

 

 

 

 

「『ルキアぁああああああああああああああ!!!!!』」




Q、真咲のホワイトの名前がハク様なのは何で?
A、吐く様だから。

誤字報告、とても感謝しております。
今後とも評価と感想とここすきと推薦をお待ちしております

死神代行消失編いる?

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