メゾン・ド・チャンイチの裏事情   作:浅打

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メゾン・ド・チャンイチ 引っ越し編
もしもし霊王?なんか俺の知ってる未来と違う。


 

 

「"死神"ではない、"朽木ルキア"だ」

 

 

「そうか…俺は黒崎一護だ。お互い最後のアイサツにならない事を…祈ろうぜ」

 

 

 

君は世界を救う英雄になる、その道筋を君が歩むたびに私の罪は大きくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ遂に始まっちまったよ、死神vs滅却師の空座町の住人を巻き込んだ強制参加の大運動会が。

祖父を死神に殺され、お母さんは体を壊して死んじゃった、親父は不本意ながら精神的トラウマを息子に与えて半ばネグレクト、祖母もまあ孫にいい影響を与えたとは思えない。

中々重たい境遇を経て石田雨竜がたどり着いたのは『死神に復讐する事』。はいもうね、色々とね、言いたい事があるんですよ。

 

『まったく、馬鹿な事をしたもんだ』

 

「ええ、まさか白日堂々の町のド真ん中で虚寄せの撒き餌を撒くなんて」

 

『そうじゃねえ、それもあるが今回の問題はアイツだけじゃねえ』

 

「というと?」

 

『今回、石田雨竜は馬鹿げた事を仕出かしたがそこに至るまでの因果に巻き込まれただけだ。過去の負の遺産の方が相当に性質が悪い』

 

「原因と言えば、二百年前の滅却師の滅亡ですか」

 

『それも違う。直接的な原因はこの世界に真実を告げずに嘘をばら撒いた奴がいる、ソイツだ』

 

人間、死神、虚、滅却師、完現術者。此の世に様々な役割を与えられた者達、しかし真実を知る者は少ない。

 

『食物連鎖が示す通り、肉体は分解者である微生物によって自然に帰る。魂魄を虚が喰い、虚を虚が喰う、それを分解者として死神が魂魄を霊子に還元して世界の循環に戻す。死神は世界のバランサーであり、尸魂界と現世の魂魄を調整する役割がある。しかし現世の人口は約60億人、虚園には整と虚が大量に喰い合った大量の大虚、地獄に囚われた咎人共。これらを尸魂界東梢局の死神たった数千人で帳尻を合わせられるのか?最下級大虚(ギリアン)一体だけで王属特務案件なのに?時には流魂街の人間を皆殺しにしないと帳尻を合わせられないのに?』

 

滅却師も元は霊王の権能の一つ、しかし死神の隊長格が死して霊子となって散らばっても存在を維持している事を考えるに地獄へ送る前に危険因子を消去する権能であったと言われている。

 

『まあそれでも自転車操業で遣り繰りしてなんとか世界を運営しているのに現世で滅却師の能力を悪用する人間が現れた、それが現代まで続く滅却師の一族だ』

 

 

 

 

―――というかユーハバッハである。結局の処、大体はアイツのせいである。

 

 

とは言え絶対悪とは言い切れない。滅却師は滅却師たる理由で産まれ、彼等の宗教に従っただけである。

死後を気にするこの世界ならではであろう。虚に喰われずに転生する為、死にたくない人間に戦う術を与えられた人間とそれを利用する人間の思惑が一致した結果である。

 

 

―――勿論ユーハバッハの思惑である。彼にとって滅却師は何処までも使い勝手の良い駒であった。

 

 

 

 

『滅却師が悪いんじゃない、霊力を用いる攻撃手段は他にも存在するのにそれを悪用している人間が悪い。そして尸魂界も独善的な体制を貫き、かと言って他を省みることもない。その結果が現代に至るまでの歪な仕組みと千年前の戦争であり、二百年前の処刑であり、アイツの祖父が死んだ原因だ』

 

「へぇ、そんな事まで把握してるんっスね」

 

『色々と視て来たからな、そういう訳で石田雨竜はそんな奴らの負の慣習の犠牲者だ。まあ一護の成長の為の糧になって貰う……それにそろそろ来るぜ、デケェのがよ』

 

そう言って指し示す空の黒いヒビが集まり―――大規模の黒腔(ガルガンタ)が形成されていく。

 

『浦原、これからメノスが一体来るが一護達が始末する。周りのザコ虚を始末しておいてくれ』

 

「まあ……ホワイトサンが言うならそうしますが……何かそれどころじゃないっぽいですよ?」

 

『お?』

 

黒膣が開いて巨大な手が突き抜ける、―――あれ?メノスにお手々はないよね?―――そしてその巨大な腕が空を引き裂く様に黒腔を拡げ、その全容を表す。

 

 

 

―――アレ、グランドフィッシャー(破面)じゃね!!??

 

 

 

『ナンデ!?グランドフィッシャーナンデ!!?』

 

「あれってホワちゃんが倒した奴じゃないっすか?」

 

『どさくさに紛れてホワちゃん言うんじゃねぇ!!いや確かに倒したぞ俺!!』

 

「思ったんですけど真咲サンとホワちゃんって今も破面として鍛えますけど攻撃力が乏しいですよね、本当に当時そこそこ魂魄喰ってたグランドフィッシャーを倒せたんですか?」

 

そう言えばアイツ、疑似餌に入って逃げたな。戌神はあくまで霊絡を追跡するだけだから疑似餌だけを放り出したらそっちに食い付くかもしれない。

 

『あー……ウン、ダメだったかも……』

 

「ホワちゃんダメダメっすね!!」

 

『うるせぇ!!ああくそ、滅却師ー!!あいつ滅却してくれーー!!一欠片も残すんじゃねえぞ!!!』

 

「……成程。だから滅却師って増えたんすね」

 

『俺ちょっと滅却師の気持ち分かった!!』

 

 

 

死神代行と破面の早過ぎる邂逅、そして因縁の争いが始まる。

 




すんません、あれ嘘言いました。言うたほど文字数伸びません、言うたほど迅く投稿出来ません。

評価&お気に入り、そして誤字報告に感謝します!!
次回は一護視点の予定です。

今後の方針

  • コメディっぽい方が良い
  • 今まで通りでいい
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