遊び人の娯楽旅   作:おにんぎょー

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最初に思い描いたストーリーと全く違う


[ハートの9]お面の中身と英雄派

 

「待ちなさい!」

 

「何故執拗に追い回してくるんだ!」

 

曲がり角でばったり会ってから鬼ごっこを再開。

縦横無尽に駆け回り逃げる白龍皇。麻痺毒ナイフ、魔力吸収網等をを投げまくる私。

時々牽制として撃ってくる魔力弾を斬りながら近づいていく。

 

「くそ、しつこいぞ!」

 

「狙ったからには仕留めるまで追い続けますよ!」

 

「何処の猟犬だ君は!」

 

「お面を取ったら追いかけるの止めますよ!」

 

「断ると言ってるだろう!」

 

近接戦になるとお面を賭けた激しい攻防が、距離が開くと弾幕戦が始まる。

 

「恋符「マスタースパーク」」

 

《DivideDivideDivideDivideDivide!!》

 

魔力の奔流が半減され細長いレーザーのようになった。

流石にその状態で貫ける筈も無く鎧を前に容易く四散する

 

「ハァ!」

 

「おっと」

 

白龍皇は一瞬で近づいて拳を突き出してきた。顔を少しずらして避けた後お面に手を伸ばす

 

「ッ!どれだけお面(これ)を狙うんだ!」

 

「隙あらば幾らでも!」

 

近づいてきた速度より速く後退する白龍皇

どんだけお面取られたくないんですか。

指鉄砲で白龍皇に狙いを定めて

「メラゾーマ」

 

五メートル程の巨大な炎球を放つ。

白龍皇は素早く横に避け、お返しといった風にバレーボール程の大きさの魔力弾を五発連続で放ってきた。

白龍皇と同じように横に避けようとするが魔力弾は私の逃走方向に曲がってきた。

問題なく弾くが一瞬白龍皇を見失う。

 

「ハァ!」

 

背後から殴りかかる白龍皇の拳を防ぐ。

 

《divide!》

 

急激に自分の体から力が抜けていく。防いでしまったせいで半減の力が有効になってしまいましたか。

 

「ま、無駄ですけど」

 

指先から凍てつく波動を繰り出す。

これによって白龍皇の強化、私の弱体化は無意味になった。

 

「……これじゃ半減はあまり使えないと考えた方が良いか」

 

いや、そういうわけではないですよ。半減させて直ぐに攻撃すれば出す暇はないと思いますし

 

「スピオキルト。いきますよ!」

 

速、防、攻を同時に強化して白龍皇の懐に潜り込む。

 

「っ!」

 

「千穿閃」

 

白龍皇の無防備な腹に高速で千発叩き込み、鎧に大きな穴が開いた。

その開いた穴に蹴りを入れて距離をあける

 

「グッ!?」

 

「どうです?効きましたか?」

 

「あぁ……」

 

それはよかった。あの破壊と殺戮の神みたいに平然としてたらこの技も改良しないといけませんしね。

あいつ、これを一回見ただけで覚えて挙げ句の果てに完全上位互換作り出しやがって……

 

「……まだまだいきます、よ!」

 

頭を軽く振ってから弾丸のように飛び出す

白龍皇も同じように飛び出してきた。

それから某龍玉のようなラッシュの応酬が始まる。

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

 

「やってみなくてはわからないだろう!」

 

そういう意味で言ったわけでは無いのですが……

 

「速さが足りない!」

 

ボディブローを決めようとして白龍皇が止めようとした瞬間に拳を急上昇させる。

白龍皇は反応が遅れ繰り出されたアッパーは見事にお面、ついでに顎を捉えた

 

「うっし、キタコレ!」

 

思わずガッツポーズ

さて、中身を拝け……

 

「……ちょっと」

 

「……なんだ?」

 

「顔隠さないでくださいよ」

 

白龍皇は両手で顔を覆い隠していた。

白龍皇の腕を掴み力を入れる

 

「や、やめろ……!」

 

「だったら抵抗しないでください」

 

「断る!だいたい俺の何故俺の顔を見たいんだ!」

 

「隠れてたら剥ぎたいに決まってるじゃないですか」

 

「訳がわからん!」

 

ああもう、強情な人ですね。

更に力を込めて腕を退かす。徐々に開いてきましたね

 

「う、ぐぅ……」

 

「はいオープン!」

 

腕をおろしてすかさずスカラを限界までかけた鎖でぐるぐるに巻き付ける

 

「さてと……」

 

軽くドヤ顔で見下ろす。白龍皇の顔は完全に美少女に分類される程の整った顔立ちだった。

これはヴァーリちゃん、ですか? いや、男の娘という可能性、ヴァーリきゅんという可能性も……

ヴァーリちゃん(きゅん)はその顔を憤怒に歪めているのでも笑顔を浮かべているわけでも無く

 

「うぅ……ぐす……」

 

泣いていました。

え、あれ?

 

「見るな馬鹿ぁ……えぐっ、ひぅ……」

 

「お、おおう? ど、どうしました?なにかありましたか?」

 

「お面、私の……うぁ……」

 

そうですよね、私が目の前で壊しましたもんね。

魔力でお面を作ってヴァーリちゃんに着ける。数秒後に鳴き声は止まった

 

「くっ、良くも俺の顔を」

 

お面を取り上げる

 

「あ、あぁぁ。返せよぉ!」

 

お面を高く上げる。

ヴァーリちゃんは取り戻そうとぴょんぴょんと跳ねまくる

 

「ぅぅ……」

 

お面を着ける

 

「……き、貴様」

 

取り上げる

 

「とるなぁ!返せぇ!」

 

また跳ねる。

この子お面を着けてる時が俺で着けてない時が私なんですね。

よくいますよね、なにかを着けてるか着けてないかで性格が変わる子。

 

「禍の団さん?何が目的か教えてくれませんか?」

 

「返せ、返してぇ……」

 

お面無しじゃ会話が出来そうに無かったので着ける。

 

「ふぅ…… 何時から気づいていた?」

 

「最初からですが。いや、そんなことはどうでも良いんです」

 

それよりもっと重要な事があるんですよ。

これ無しじゃちょっと色々不味いのですよ

 

「ああ、そうだな」

 

「ええ。さっさと一誠くんと戦ってきてくれますか?」

 

「俺達の…… え?」

 

いや、え? じゃなくて。

一誠くんと戦ってきてくださいって言ってるんです。あなたが戦わないと不味いでしょう。

ストーリー的に考えて

 

「あ、え? 今目的を教えろって……」

 

「いえ、そんなことはどうでもよくて。いいから早く殺り合ってきてくださいよ」

 

「いや、今さっき」

 

「お面って割るとき結構スッキリするんですよね」

 

「ライバルの様子を見に行くのも悪くないな!」

 

ヴァーリちゃんは戦いの時すら出さなかった速度でその場から去っていった。

 

「……三時、ですか」

 

これならレオが起きる前になんとか……

 

「ん?」

 

突然辺りが霧に包まれる。

これは確か、絶霧(ディメンション・ロスト)でしたか。

だとすると……

 

「英雄派、ですね?」

 

「俺達を知っているのか」

 

背後からかけられる声。

後ろを振り向くと漢服をきた青年が槍を携えて此方を見ていた

 

「貴方、曹操ですか。その槍は黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)ですね」

 

「へぇ、この槍はまだしも俺のことまで知っていたか」

 

「ええ、知っていました。それで? 英雄派のリーダー自ら私になんのご用で?」

 

辺りに生命反応は無し。絶霧の持ち主は何処かに居るとして、一人で来たのには理由がありそうなんですが……

まぁ、ぼっちという可能性も無きにしも非ず、ですが

 

「君のような有名人に覚えてもらえるとは。嬉しいね」

 

有名? そりゃ一応は勇者ご一行と大魔王を討伐しましたから、あっちでは多少はなってるとは思いますが此方では有名になる切っ掛けなんて……

コカビー討伐ですかね?

 

「人間の身で在りながらも魔王と同格、あるいはそれ以上の力を持つ道化師、君の事だろう?偽る狂者(マーダー・ピエロ)

 

「偽る狂者ぉ?」

 

なんですかその痛々しいネーミングは?

私ってそんなにダサい異名で呼ばれていたんですか? うわ、嫌だ……

 

「おや、知らなかったのか?いや、そんなことはどうでもいいか。偽る狂者、一つ提案があるんだが」

 

「取り合えずその偽る狂者とか止めていただけませんか?私にはレンヤという大事な名前があるんですよ。もしくは道化でも可」

 

「レンヤ」

 

道化は無視ですか…… はいはい、なんでござんしょ?

 

「英雄派に来る気はないか?」

 

「あ、勧誘とかパスでお願いします」

 

伸ばされた手を払い、ハンカチで手を拭く

曹操は態度を崩さずに再び話しかけてくる

 

「理由を聴いても良いか?」

 

「んー…… 旧魔王派がウザい。人の下につくのは可能な限り嫌だ。孤児院の子供たちが独立するまで面倒をみたい。旧魔王派がウザい。でっていう。こんな所ですかね」

 

「……そ、そうか」

 

ちゃんと突っ込みなさいよ。

折角ボケたのに台無しじゃ無いですか。

 

「まぁ、良いさ。最後に一つ、お願いがあるんだが」

 

「はぁ……なんでしょーか?」

 

「俺と手合わせをしてくれないか? 偽る狂者の力を知りたい」

 

はぁ、いやその程度なら別に良いんですけど。

 

「……眠いんですよねぇ」

 

「大丈夫さ。時間はあまりとらせない」

 

「はぁ……さっさと終わらせましょう」

 

曹操は聖槍を構える。

うん、ちゃっちゃと終わらせますよ。

握り拳を胸元に持っていきゆっくりと開き

 

「メ・ラ・ゾ・ー・マ」

 

五指全てに凝縮した火の玉を灯す。

 

五指爆裂弾(フィンガーフレアボムズ)

 

それを五発同時に打ち出す。

曹操は素早くその場から退避して此方に近づく。

炎球を曲げて自分の回りに着弾させる。

轟音を響かせメラミくらいの業火を撒き散らす

 

「っ!」

 

曹操は手に持つ聖槍を一振り。

それだけで業火は消し飛ばされた。

 

「ジオダイン」

 

直ぐに第二波、電撃の奔流を放つ。

彼は雷撃を一突き、それだけでジオダインは呆気なく四散した。

 

「今度は此方の番だ」

 

「だが断る」

 

私を中心に巨大な魔方陣が地面に出現。

その魔方陣が激しく回転、地獄から雷を呼び寄せた

 

「ジゴスパーク」

 

辺りが光で覆われる。

光が晴れても暫く目が開けない。

グラサンつけとけば良かったですね……

 

「うぅ、眩しい……護りの盾」

 

直後、魔力の障壁が後ろからの攻撃を阻害する。

地獄の魔槍を取りだし、いまだ違和感のある目を擦りながら後ろに突き出す

 

「っと!今のは決まったと思ったんだがな」

 

「人の攻撃を利用しないでくださいよ。素晴らしいですけど」

 

目の違和感が酷すぎます。いい加減おさまりなさいよ……

 

「うぅ……」

 

「だ、大丈夫か?」

 

「ご心配無く。そろそろ治ると思いますので…… そい」

 

地獄の魔槍を曹操に投げつける。

しかし軽く弾かれた

 

「もう寝たいんですけど……」

 

「じゃあ、次で終わりにしよう」

 

溜め息をつきながらトリリオンダガーを取り出し直ぐに近づく

 

「フッ」

 

聖槍で防がれるが予測済み

更に一歩踏み出し曹操に顔を近づける

 

「近っ!?」

 

「眠りなさい、安らかに」

 

私の目が妖しく輝き、曹操に催眠をかける

見事に効いて曹操はその場に崩れ落ちた。

最後の言葉が近いって…… まあ確かにあれ以上近づけばキスになっていたでしょうが

 

「凍てつく波動どーん」

 

本日二度目の凍てつく波動で絶霧の結界を消し飛ばす。

戦闘音は聴こえなくなっている。

もう終わってましたか、だったら早く帰って寝ましょう

クールダウンをしてから帰路についた

 




もう色々と酷い
文章とか文章とか文章とか
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