「……あれ?」
気づけば部屋の様子が少し変わっていた。
「お、赤龍帝のお目覚めだ」
どうなってるんだ?護衛の方々が不自然に止まっているし、小猫ちゃんやアーシア、朱乃さんと会長まで止まってる。
サーゼクス様、レヴィアタン様、ミカエルさん、アザゼルは動けるようだ。レンヤさんは……あれは……寝てる?それとも止まってる?……分からん
「レンヤは動けるよ。ただ、魔力の消耗を回復するために寝てるのさ」
魔力の回復?なにかあったんだろうか?
「……ん?ああ、おきましたか……あふぅ」
薄く目を開けて俺を見た後欠伸をしながら立ち上がるレンヤさん。
レンヤさんは軽く背伸びをしながら窓に近づき俺に手招きをした。なんだ?
レンヤさんの目線の先を追うように外を見てみると突然、カッ!と外が光で包まれた。
俺はその光を思いきり目に入れたわけだから
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!目がぁぁぁぁぁぁ!!!」
「アッハハハハハ!!」
なんか白い!目の前が白い光でいっぱい!!
目を押さえて地面をのたうちまわる俺を爆笑する声が聞こえてくる!
でもそれどころじゃないくらいに痛ぇぇぇぇぇ!!
「イッセー!?大丈夫!?」
ぶ、部長の声……?部長は動けたのか。
良かった。
「ハハッハハハ……いやいや、すいません、一誠くん。ベホマ」
レンヤさんがなにかを唱えると俺の体がなにかに包まれたように暖かくなる。
気づけば目の痛みは無くなっていた
「おいレンヤ。今の状況を教えてやらなくて良いのか?」
「ああ、そうですね。一誠くん、今テロの真っ最中です」
て、テロ?なんだ、テロか…… ん?
「テロォォォォォォォォ!?」
「うるさっ」
あ、ごめんなさい。
って、なんでそんな冷静なんですかレンヤさん!?テロですよ!?世界情勢がうんたらっていう大事な会談中ですよ!?ていうか、あの一瞬で何があったんですか!?気づけばテロ開始って……!!
情報の整理が上手く纏まらずにいると再び外が光る!も、もしかしてこれ攻撃?そういえば少し揺れてるような……
外を見ると黒いローブを着たいかにも魔術師です。
といった格好の連中が攻撃を仕掛けていた
「落ち着いて話も出来ませんね…… マヒャド」
レンヤさんが呟いた瞬間に外全体に巨大な氷柱が降り注いだ!!魔術師達の防御障壁をいとも容易く打ち砕き魔術師達を襲う!
つえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!なんだあれ!?一撃かよ!
「一誠くん。心の中とはいえ、叫んでいて疲れませんか?」
あ、はい。確かに少し疲労が…… あれ?この人俺の心読んだ?
レンヤさんはニコッ、と微笑む。
……世の中には知らない方が良いこともあるみたいだ。
氷柱は魔術師諸とも砕け散る。
それと同時に各所に魔方陣が現れ、その中から魔術師達が出てきた。
その魔術師達はすぐに集まり何重もの障壁を展開する。
今の氷柱を警戒しているのだろう、まだまだ張り続けている。
「やはり仮眠をとったのは正解でしたね。ふふ……」
横で小さく笑い声が聞こえる。もしかしなくてもレンヤさんだよな?
……レンヤさん?なんで屈伸してるの?なんで骨を鳴らしてるの?
「絶好調であるッ!!」
突然御大将な声を張り上げて窓を突き破って魔術師達に突っ込んでいった!
えぇぇぇぇぇぇ!?何やってんのあの人!?
「時々ワケわからん行動にでるな、アイツは……」
「ストレスが溜まっていたのでしょうか……」
「ふふ……良いじゃないか。アザゼル、俺も出るぞ」
「ん?ああ、わかった」
「
《
ヴァーリを真っ白なオーラが包み、光が止んだ時には白い
……
「なぁ、ヴァーリ」
「なんだ、赤龍帝」
「なんでお前、お面つけてんの?」
そう、こいつさっきからずっとお面を着けているんだ。
さっきまでほうっておいたけど、流石にその鎧にひょっとこのお面を着けていたら突っ込まざるをえない。
いや、体を完全に覆うコートにひょっとこも十分に変だけど
「ふ、お前にはわからないか。まだまだ青いな……」
ヴァーリはそう呟きレンヤさんがぶち抜いたガラスから飛び出していった。
えぇ……
「……ま、まぁ外は彼らに任せて、私達に出来ることをしよう」
なんか、不安なんですけど、色んな意味で
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ハハハハハハ!!この
破滅魔刃で次々と魔術師を切り捨てる。
いや、この刀使ってるとテンションが上がりまくる!
「ウェェェェイ!!」
「ひぃぃぃぃ!!」
「来るな、来るなぁぁぁぁぁぁ!!」
「ッエーイ☆」
首を落としたり真っ二つにしたりする毎にテンションが上がりもっと人を斬りたくなってくる。
初めて使いますが、なるほど。破滅に導く妖刀ですか
「はあぁぁぁ!!」
「確かに人間には過ぎた代物のようだ。そうは思いませんか?ヴァーリ」
「そうだな、その刀からは凄まじい魔力を感じる」
後ろから殴りかかってきた魔術師を殴り飛ばすヴァーリ。
何故近接戦を挑んだし?いくら魔力で強化したとはいえ。
大人しく遠距離からバカスカ撃って近づかれて斬られれば良いものを……
「一応片付きましたかね。ヴァーリ、その鎧とひょっとこのお面は限り無く似合いませんよ」
「似合う似合わないは関係ないさ。本人が良ければそれで」
「まぁ、そうですけどね」
刀を影に入れて、軽く背伸び。
そしてヴァーリにゆっくりと近づく
「……な、なんだ?」
「いや、そのお面剥いでやろうかと」
ヴァーリが一歩下がり、私が一歩前進。
「な、なにいってるんだ?俺の顔を見てもなにもないぞ?」
「なにもないなら見せてくださいよ」
「や、やめろ!」
ヴァーリは勢いよく飛び上がり空中に逃げた。
なるほど、鬼ごっこですか。宜しい。
捕まえて遠慮なくそのお面を剥がさせて貰いますよ!
「来るなぁぁぁぁぁ!!」
「game start!!」
ヴァーリくん、ヴァーリちゃん、ヴァーリきゅん……
うーむ……