暗殺黙示録   作:桜音

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過去の話

リア=メイデュ

 

彼女は以前、キルア=ゾルディックとゴン=フリークスと共に行動していた

リアは元々ある暗殺一家の一員だったらしい

だが、それはキルアの商売敵を意味する

 

それがキッカケで彼女はゾルディック家に追われる羽目になった

そしてキルアもまた、裏切り者として家から追われた

 

最初はうまく逃げ続けていた

しかし、リアはハンターライセンスを持っていなかった

そのせいで行動範囲はかなり限定されたのだ

 

リアは足手まといになっていることを察し、自ら彼らの元を離れた

それは即ち、自殺行為にも等しい

暗殺者のなかでも特に有名なあのゾルディック家に狙われているのに1人で逃げるなど不可能

 

もちろんキルアとゴンは探そうとした

だが、彼らはある人物の一言で暫くは行動しなかった

ーー否、出来なかった

 

「君たちは彼女の犠牲を無駄にするの?」

 

「もし、君たちが彼女の死を受け入れるならおれも君たちを受け入れよう」

 

ゴンとキルアは考えた

彼女がーーリアが今、一番望んでいるのは何か

 

想像した

リアの覚悟と勇気、そして彼らへの愛を

 

そしてリスクをメリットをデメリットを……。

 

悩んだ末に出た答えは簡単だった

今はじっと機会を待つ

裏をかけ

助けろ

 

今は動くべきじゃない

しばらくは隠密に情報を集める

それが最善だった

 

しかしそれから数ヶ月の間、彼らに機会はやってこなかった

まるで全て見張られているかのように

全て想定内のように

あの手から逃れる自信もチャンスもなかった

 

そしてようやく見つけた小さな脱出口

なのにそこにあったのは光ではなく、ただの行き止まり

 

 

そう、キルアがリアを探すために声を掛けたのが

オリ=ディファノだった

 

あの時、キルアの周りは時間が止まった

目の前にいる彼女の正体を探る

突如現れた敵との関係を探る

最善の行動を考える

 

そして、今ここに至ったのだ

キルアはあの時の会話も、行動も半分は無意識に行った

記憶に残っているのはクロロと敵対したこと

それとオリがリアであるかの確認をして違ったこと

オリに助けられ、その上危険に晒す羽目になったこと

 

ーーまた、リアと同じことを繰り返すのか……?

 

キルアは僅かに残った思考回路で考えていた

 

これらの経緯をオリに、途中からはゴンに説明した

オリは怪訝そうに眉をひそめて話を聞いていた

 

それは単に自分とリアを比べられてることに対しての不満の表れか、それとも記憶を辿ろうとしているのか……

はたまた、全く違うことを思っていたかは分からない

 

オリは彼らの話をどこまで信じ、彼らにどこまでオリの話をするのかが大事だった

ゴンとキルアもオリの状況をしりたかった

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