ヤンデレ幼馴染から逃げたい未来の海賊王。なお、幼馴染は後ろからついてきている様です 作:ルウタはいいぞ~
「ルフィ……」
「ルフィ……」
「ルフィ……」
「……」
「ルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィ」
「大好きだよ」
「ずっと一緒にいようね?」
「絶対に」
「ハナサナイカラネ?」
「うわあぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
小舟の上でルフィは絶叫を上げて飛び起きた。額には汗がびっしょりと流れており、顔は真っ青、体はガクガクと震えていた。まさに悪夢を見たと言わんばかりの様子だった。
「ウタ……」
ルフィは一言、幼馴染にして今自分が海に出ている最大の理由となっている女性の名前を呟く。しかし、それは再会したいというような悲し気なものではなく、まるでなんでだよと言わんばかりに悲観的な声色だった。勿論これには理由がある。
10年前、ルフィの故郷であるフーシャ村にとある海賊がやってきた。彼らは大多数の凶悪な海賊とは違い陽気な者達であったために直ぐに村人たちと打ち解けていた。その一人にルフィも含まれているがルフィは彼らよりも一人の少女との仲が深まっていた。
その少女の名はウタ。海賊船の船長であるシャンクスの娘であり、音楽家として海賊船に乗っていた少女だった。彼女は初めて接する同年代のルフィと直ぐに仲良くなり、様々な事をして遊んだり勝負をしたりして日々を過ごしていた。
『ねぇ、ルフィって好きな人いるの?』
『好きな人? 俺は皆大好きだぞ!』
『あー、ルフィにはまだ早かったね』
『なにー!? 俺は大人だ!』
『だったら私のこの言葉の意味を理解できるようにならないとね』
そう言って笑うウタの言葉をこの時のルフィには理解できなかった。そして、月日は巡り、シャンクスたちが遠くに向かうためにフーシャ村に戻ってこなくなるという話が浮上した。ウタは明らかに迷っていた。シャンクスたち赤髪海賊団も好きだがそれ以上にルフィと共にいたいと思える存在になり始めていたのだ。ウタにはどちらかを選ぶ事なんて出来ない。そう思っていたがルフィの一言がウタの心を動かした。
『ウタ! 一緒に海賊やろう! シャンクスたちよりすごい仲間を見つけて凄い事をやって! 俺を船に乗せなかった事を後悔させてやるんだ!』
『だから一緒に来い!』
『っ! うん!』
ルフィのその言葉でウタはフーシャ村に残る事を決めた。ルフィもシャンクスとの再会する約束の為に彼が被っていた麦わら帽子を預かっていた。
こうして赤髪海賊団がいなくなり、前までの日常が戻って来たルフィ達だが、一つだけ変わった事があった。
『えへへ、ルフィ。一緒に寝よ?』
『えー、またかよ~』
あの日以来、ウタはルフィと一緒に行動する事が増えた。最初こそルフィもシャンクスと離れて寂しかったのかもしれないと受け入れていたが月日が経つにつれてそれはエスカレートしていき、気づけばウタは常にルフィと一緒にいるようになっていた。
『ルフィ』
『ルフィ』
『ルフィ』
『ルフィ』
『ルフィ……。ルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィルフィ』
そして、ウタは時折光を宿さない瞳をルフィに向けてくる。目は見開き、笑顔を張り付けて迫るその姿にルフィは恐怖を感じ、一時期は逃げる事もした。
『ねぇ、なんで逃げるの?』
『ひっ!?』
『に が さ な い』
しかし、まるで
『(逃げないと……)』
ルフィはフーシャ村を離れて海に出る事を決意した。既にルフィの中ではシャンクスたちとの再会や海賊王になって新時代を作る夢よりも、ウタから逃げたいという気持ちが大きくなっていた。
そして、そのために強くなってどこにでも逃げられるようにと体を鍛え始めた。たまに顔を見に来る祖父のガープや山に住み着く山賊のダダン一味、そこに住んでいるエースやその友人サボとの出会いや訓練をして強くなったルフィは17歳にて海へと繰り出した。
『ルフィ。私も
すっかり美女と呼ぶにふさわしい女性へと成長したウタは笑顔でルフィを送り出した。誰もが海賊になるために海に出たと思っているは当の本人は違う。
「海賊王に俺はなる!(そしてウタから少しでも離れるんだ!)」
そう叫ぶルフィの顔は何処か鬼気迫る表情をしていたがそれに誰も気づく事はなかった。そして、数時間後に
「ふふ、ルフィ……」
今では四皇として世界に知られるようになったシャンクスの娘、ウタはルフィが使っている小舟にいた。眠っているルフィに膝枕をして愛おし気に頭を撫でているがその瞳には光はなく、何処か狂気がにじみ出ていた。
「海賊王になりたいって夢、本気なんだね。あんなに嫌いだった勉強もたくさんして、航海術や料理の知識もたくさん学んで……」
それらは全てウタが原因だった。航海術はウタがいる(と思っている)フーシャ村に戻るような船の操作をしない為に。料理は見た目は良いが中には髪の毛や唾液が含まれるウタの料理を食べなくて済むために覚えたのだ。村で唯一の酒場だったマキノの店で食べようものならウタが料理を作って出してくる。大好きなルフィに料理を作りたいと言われて断れる程マキノと言う女性は薄情ではないのだ。その結果としてルフィはウタの料理を食べないようにするには自炊をするしか手段がなくなっており、自然と料理が出来るようになっていたのだ。
「そんなに本気なら私も引き留める訳にはいかないよね」
当初こそルフィと一緒にいたいと思い、海に出したくなかったウタもルフィの様子から説得は無理そうだと自分が支える方向に考えをシフトしていた。ルフィと共に海に出る事も考えたが自らを何処か避けているように感じるルフィが連れて行ってくれるとは思えない。だからこそ
「ねぇ、ルフィ? 私は貴方の夢を叶えさせる事も出来るけどきっとそれを望まない。自分の力で叶えたいって言う事は分かっているわ。だから私はルフィの邪魔も手助けもしないでルフィの活躍を応援しているよ。大丈夫! ルフィは強いんだもん。それに、
そうにっこりと笑みを浮かべたウタは眠るルフィの頭を抱きかかえる。
「ルフィ。大好きだよ。だからずっと一緒にいようね。絶対に一人にはしないから」
そう言うとウタははらりと身に着けている服を脱いでいく。やがて全ての衣服を脱ぎ裸となったウタはルフィのズボンに手をかけた。
「それにもうすぐ
「大好きだよ。ルフィ」