ヤンデレ幼馴染から逃げたい未来の海賊王。なお、幼馴染は後ろからついてきている様です   作:ルウタはいいぞ~

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第三話「女が仲間になっても色目を使わなければ問題ない。だけど使った場合はギルティ」

 バギーと言う海賊は不運としか言いようがなかった。とは言え先に言えば彼の人生は順調だった。悪魔の実を不注意で食べてしまい、永遠にカナヅチとなってしまったがそれでも東の海(イーストブルー)で海賊としてやっていけていたし、たくさんの仲間を持つに至った。懸賞金も300万が平均にも関わらず1500万と言う金額をたたき出して海兵すら手に負えない海賊となっていた。

 しかし、そんな彼の人生はこの日を以て最悪の日々となった。

 

「ねぇ、聞いているの?」

「ッひゃい!」

 

 彼の眼の間には一人の女性。紅白に分かれた珍しい髪。美しいというより可愛いと思える容姿をしているがそれを全て台無しにする程の冷たい瞳。更には覇王色の覇気でも受けている彼の如き重圧がバギー、そしてその後方で正座をしているバギー一味の姿があった。

 こうなった経緯だが簡単な話である。ウタがこれほど怒りを見せる原因はバギーがルフィに手を出した。それも彼女の怒りに触れるような事を。

 

「……何か弁明はある?」

「ま、まさかあの帽子がシャンクスの帽子だったとは知らなかったんです! ただ戦闘の流れ玉で当たっただけで傷つける気はありませんでした!」

「だから?」

 

 バギーの言葉を切り捨てるかの如きウタの言葉。弁明させておいてあっさりと切り捨てる現状にバギーは命を危険を本気で考え始める。

 

「(やばいやばいやばいやばい!!! このままじゃ俺様の命もここまで……)」

「何考え事してるの? ……人の事馬鹿にしてる?」

「っ!? そんな事は……!」

「でないとシャンクスの帽子を切り裂くなんて真似はしないもんね」

 

 ルフィがロロノア・ゾロと言う青年を仲間に加え、海兵になるべく町で分かれたルフィが次に訪れた島。そこでバギーと言う海賊と戦闘になったが、その際にバギーはルフィが大切にしていた麦わら帽子に剣を突き刺したのだ。ルフィはもちろん怒りをあらわにしたが、その瞬間、()()()()()()()()()()()()()()()が聞こえてきたが全員が眠りについた。

 そして、バギー一味は気づけばウタの前に正座させられていた。抵抗する事も出来ない程の重圧でバギーたちは命乞いを始めて今に至っていた。

 

「……貴方達はルフィの気持ちを踏みにじった。だから死んで」

「え!?」

「ルフィの事を危険にさらすゴミなんてこの世から消さないとね」

 

 そう言うとウタは正座をさせられているバギー一味の下の地面を消失させる。その更に下には真っ赤に燃え滾るマグマ。

 

「なっ!? ま、まってください! たすけ……!」

「うるさい」

 

 バギーの必死の命乞いもウタには届かない。正座の形で体が動かない彼らは重力に従ってマグマの中に落ちていく。しかし、ここはウタワールドであり、ウタの思い通りになる世界である。ウタが怒りを抱いた相手をただ焼き殺すだろうか? 答えは否である。

 

「ぎ! ああああぁぁぁっ!!」

「あ、あつい! 助けt」

「ゴボゴボ!!」

 

 普通のマグマとは違い。触れれば焼き消える熱量ではなく、50℃程度に抑えられている。しかし、それでも普通の人間では熱いと感じる温度だ。それが底なし沼の様にバギーたちを奥底へと引きずり込んでいく。全身を焼く痛みと息が吸えない苦しみを感じながら、バギーたちは死ぬ事も出来ずに永遠とも思える間焼かれ、息が吸えない苦しみを味わう事になる。

 そして、バギーたちが解放されたのはそれから数時間後の事である。ルフィ達は突然の事態に困惑するがまるで生気のない瞳でぶつぶつと呟くバギーたちを置いて次の町へと繰り出していく事になる。そして、全く抵抗しないバギーたちは町の人々によってとらえられ、海兵に引き渡されてインペルダウンへと送られる事になる。バギー一味の壊滅に人知れず貢献したウタはそんな事よりもとある事が気になっていた。

 

「あの女……!」

 

 ルフィが航海士と言う事で仲間にしたナミと言う少女。抜群のプロポーションに誰もが認める容姿。そんな少女が仲間になったという事でウタの心は穏やかになれる訳がなかった。目を見開き、ブツブツとナミの方を見ながらつぶやくウタの姿は軽くホラーだった。

 

「何? ルフィはあんな女がいいの? そりゃ航海士で海を熟知しているみたいだしこれからの航海には必要だってわかるけどだからってあんなどこの馬の骨か分からないビッチを仲間にするの? 私じゃダメなの? 私だってルフィと一緒にいたいから航海術をみにつけたし料理だって出来るし戦闘も出来るし音楽だって得意だよ? それにルフィの為ならなんだって出来るしやるのに何であんなクソビッチを仲間にするなんてああ! 分かった。私に嫉妬してほしいんだねそれならそうと言えばいいのに何時でも私が相手をするし奉仕だってSMだって調教だってなんでも受けてあげるのに……」

 

 ひとしきり呟くと、ウタは夜になるのを待ってルフィ達に近づくと歌を歌い、3人をウタワールドに引き込んだ。そして、ナミだけ起こすとその体を拘束した。

 

「え!? なに、これ……!?」

「初めまして。泥棒猫さん。ウタだよ」

「ヒッ!?」

 

 にっこりと笑みを浮かべるウタだがその目は黒く淀んでいる。彼女の村を恐怖で支配するアーロンすら怖くないと感じる程に恐怖を叩きこんでくるウタの瞳にナミは小さく悲鳴を上げてしまう。

 

「ふふ、凄く可愛い悲鳴だね。それでルフィを誘ったのかな?」

「い、一体何を言って……」

「安心してね。ルフィが仲間にすると言った以上貴方を排除しようとは思わない。だけど、覚えておいてね? ルフィに手を出したら、殺すよ?」

 

 決して多きい声量でも、怒りを感じさせる声でもない。しかし、ナミにはどんな言葉よりも恐ろしく、今すぐにでも逃げたいと感じさせる恐怖を覚えさせる声だった。

 

「もし、少しでもルフィに色目を使えばその豊満な胸も、お尻も、ズタズタに引き裂いてあげる。勿論顔もね」

「ぜ、絶対に色目なんて使いません! だから、助けて……」

 

 涙を流しながら懇願するナミ。ウタもそんなナミをジッと見つめてから、本気で言っていると理解して拘束を解く。

 

「その言葉、きちんと守られる事を信じているからね? あ、それとこの事は誰にも言っちゃだめだよ? もし、誰かに、それもルフィに言ったら……。覚悟してね?」

 

 その言葉を最後に、ナミはウタワールドから解放された。この日から、ナミはルフィに対して一定の距離を取るようになる。とは言えそれは目に見えない範囲での事であり、決してルフィと()()()()()()()()()()()()()()()()()()()にならないように気を付けての事だった。そんなナミに満足してさっさと視界から外したウタは今日もルフィをストーカー(見守る)のだった。

 




未来の四皇(笑)を戦わずに倒したウタ。愛の力ってすごいね(遠い目)
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