The Back Rooms Story 〜Fanmade〜 作:犬社長
◇◆◇
ーーーーー
ーーーーー光が差し込む大きな窓をバックに長机に座り、手を顔の前で組んだ男が
ーーー顔は逆光でよく見えない。
「ーーーーー
「ーーーーー世間も知っての通り、フィラデルフィア計画は1943年… 第二次世界大戦中にアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアで実際に行われた、アメリカ海軍による艦船のステルス実験だ。」
「……ステルス実験自体は成功したが、思わぬ結果を招くこととなった。ーーー実験が開始すると共に、実験艦[エルドリッジ]は、実験が行われていた場所から直線距離で470キロ離れたバージニア州ノーフォーク軍港に瞬間移動してしまったのだ。この時、多くの人がコレを目撃している。」
「更に、実験の舞台となった軍艦[エルドリッジ]に搭乗していた船員達は皆、悲惨かつ奇妙な目に遭っていたのだ。…都市伝説に明るい者なら、何が起こったかよく知っているだろうな。」
「…対外的にはーーーあの実験は存在すらしていないという事になっているが、当時は其れなりにインパクトのある事件だった故に、完全な揉み消しには至らず、今なお都市伝説の類として語り継がれているのが現状だ。」
「だが、全てが全て白日のもとに晒された訳では無い…この証言もそうだ…。ーーー大体の都市伝説では、瞬間移動した軍艦に乗っていた船員達は、壁と融合したり、炎で焼き殺された様になっていたりーーー或いは凍りついて凍死していたりと、統一性の無い凄惨な死に様を晒していた…と記述されている事が多い。」
「…まぁ、間違ってはいない。実際に船員達がその様な目に遭っていたのは事実だ。だが、この後の展開には伝説と史実で違う点がある。…まず都市伝説では、生還した船員は皆、精神的な錯乱状態にあり、廃人同然になった…と記述してある。ーーーしかし、コレは部分的に間違いなのだ。実際には正気を保っていた者が幾ばくか居たのだよ。」
「ーーーーーそんな彼らが語ったモノこそ、〈フィラデルフィアの証言〉と言われる極秘文書だ。」
「そして、そこにはこんな記述があるーーーーーエルドリッジ号の乗組員は、
「…黄色い異世界……この証言は〈バックルーム〉内の空間的特徴と一致する。ならば、怪物なるモノがバックルームに潜んでいる事も疑いようが無い…そうだろう?」
「ーーーーーだから、
「ーーーーー全ては我々の未来の為になるのだ。」
ーーーーー回想終了。
◇◆◇
20XX年 ?月?日
場所:Back room
Level: Level8〈The Cave System〉
[ジェニファー視点]
ライトで先を照らすと、長く伸びた何本もの鍾乳石が、長い影を自分達に落とす。
ーーーソレは、悠久なる自然の、芸術的な造形物であった。
「…今までずっと部屋の中を彷徨っていたのに、まさか洞窟みたいな場所に出るなんて思ってもみなかった…。」
「ーーーーー別にここでも、やる事は同じだけどな。」
ちょっと幻想的な雰囲気に浸っているジェニファーの横で、ピーターが呟いた。
それは確かにそうだろう。ここにもやはり、出口がどこかにある筈だ。
ならば、する事は一つ。ーーーーー出口を探す事のみだ。
ジェニファー達は洞窟の中を、歩き始める。
「ーーーじゃあ、行きましょうか、ピーターさん。道は沢山ありますが…どっちに進みます?」
「ーーーーーここが本当の洞窟なら、下に行くより上に行ったほうがいいが…普通の洞窟って事はないだろうしな…。」
「ーーーーーじゃあ、こっちに行きましょう。」
ーーー何本にも道が分かれている洞窟を互いに相談し合いながら、歩き続ける。
ーーーーー途中、幾つもの不思議な場所を2人は見つけた。
例えば、液体酸素が噴き出す泉。…ゴボゴボと音を立てて、青い液体が噴き出している。
他には、酸性の水が流れている川。…微かに酸の香りがしており、試しに石を投げ入れると、たちまち石は溶けてしまった。
次に、黒いタールが溜まった地底湖。…ライトの光を反射して、ぬらぬらとタールの表面が光っている。
「しっかし、どこもかしこも、不思議な場所だな…科学的にどうなってるのかすごく気になるね。」
これらの現象に少し興味を惹かれているのか、ピーターがそう呟いた。
一方、ジェニファーは不思議だとは思えど、興味は特に惹かれなかった。
(学者ってやっぱりこういうの興味あるのね…。)
そんなことを思いながら、ジェニファーは先へと進む。ネズミと猫ちゃんも、後ろにしっかりとついて来ていた。
◇◆◇
…コツ…カツ…コツ…カツ…
2人と2匹が歩く足音が洞窟内に反響して響く。洞窟の暗闇は依然として広がっているが、ライトの光が有効なぶん、気持ちはいくらか楽だった。
(このまま、何事もなかったら良いのだけど…)
歩きながら、ジェニファーはそう思った。さっきの暗闇に支配された場所程では無いが、やはりココも不安感を掻き立ててくる場所である事に違いは無い。
ーーーだから、早くこの洞窟から出たいな…と思っていた時だった。
「ーーーーーん?」
ふと、顔に何か引っ掛かった気がして、ジェニファーは顔の前を手で払う。
「どうした、ウィルソンさん?」
「いや…なんか顔に引っ掛かった気がして……ーーー?」
その時、本当に何となくだがジェニファーは上を見上げた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッッ!!!?」
悲鳴を上げて飛び上がるジェニファー。
……彼女は蜘蛛が嫌いなのだ。
「どうした、ウィルソンさん……って、デッカ!?」
ピーターも彼女につられて上を見て、蜘蛛の存在に気づく。
ソレは、体長1メートルはくだらない巨大な蜘蛛だった。
「無理無理無理無理!!私、蜘蛛だけはほんとに無理なんです!!ピーターさん!どうにかして下さい!!」
ジェニファーは光の速度でその場から離れると、ピーターを盾にするように彼の背中で蹲った。
「ーーーいや、ありゃどうにもなんねぇよ!?体長1メートルはあるぞ!?あんなヤツどうしろってんだ!!…てか、俺を盾にするなッ!」
ピーターは蜘蛛自体は平気だが、流石にこれだけ大きいと見るのも嫌になる。
そんな2人を見下ろして、巨大蜘蛛は鋏角を大きく開いた。
…コチラを食べる気満々のようだ。
「ウィルソンさん!逃げるぞっ!!」
「ーーーーーひぇぇっ!!」
ピーターは彼女の手を引いて、その場から駆け出した。
蜘蛛は天井をカサカサと這い回りながら、コチラを追いかけてくる。
取り敢えず、目につく通路に次々と飛び込んで2人は蜘蛛から必死に逃げた。
ーーーーーしかし、逃げれば逃げる程、自体は悪い方向に進んで行く。
「ーーーーーなんだココ!?蜘蛛の巣だらけじゃ無いか!?」
「いやぁぁぁぁぁ!!蜘蛛がいっぱいぃぃぃッッ!?」
ーーーーー2人が逃げ込んだ先はまさかの蜘蛛の住処だったのだ。
まるで白いカーテンのように蜘蛛の糸が絡み合って巨大な巣の集まりを作っている。
そして、その中を幾千もの大小様々な蜘蛛が蠢いているという、蜘蛛嫌いなら卒倒間違いなしの光景が広がっていた。
「くそっ!どうする!?もうこの中突っ切って行くしかないぞ!?」
「…嘘ッ!?ココは地獄なのッ!?」
引き返えそうにも、後ろからはあの巨大蜘蛛が迫って来ている状況だ。
ピーターは覚悟を決め、半ばジェニファーを引き摺るようにして蜘蛛の大群を蹴散らして進み始めた。
侵入者…もしくは獲物の気配を感じ取ったのか、一斉にこちらに向かってくる蜘蛛達。
ジェニファーの絶叫が洞窟中に響き渡る。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?こんなの嫌ぁぁぁぁぁ!!!」
ピーターの足や手に蜘蛛達が纏わりついては、振りほどされて床に落ちる。
中には何やら、謎めいた液体を飛ばして来る蜘蛛までいた。
ソレは高濃度の酸らしく、床に当たって跳ね返った飛沫だけで、ピーターのズボンに穴が開く。そして、少し肌にもそれが掛かった。
「熱っ!?…酸か!!厄介だなッ!!」
ピーターが少し怯んだ瞬間に蜘蛛達が一斉に飛び掛かって来た。
吐き出された何本もの糸が彼の手足に絡まり、動きを鈍くさせる。
(ーーーーーマズい!!このままじゃ2人揃って蜘蛛の餌になる!!)
そうピーターが思った時だった。
「ニャーーーーッ!!」
〈
「ーーーーー猫!!?よせ、危ないぞ!!」
「ね、猫ちゃん!ダメ!!」
しかし、多勢に無勢。立ち直った蜘蛛達が〈
〈
(嘘だろオイ!ーーーーーあんな大群から、あんなに濃い酸をくらったら、死んじまう!?)
…しかし、ピーターが思った様にはならなかった。
「ーーーーーウニャァァァーーーッ!!!」
〈
(嘘だろ…なんで生きてんだ!?)
〈
身体中にかかった高濃度の酸のせいで、全身が爛れてしまっている。しかも、眼球が一個酸で溶けて、なくなってしまった様だ。更に蜘蛛に噛まれた裂傷があちこちにできていた。
しかし、なぜか〈
(ーーーーー何なんだあのネコモドキは!!感覚という感覚が欠如してるのかッ!?)
ピーターは〈
…気がつくと、蜘蛛の巣エリアを抜けていた。
「…ニャオ!!」
〈
その口から見えるのはなんと、蜘蛛の脚だった…蜘蛛を蹴散らしながら、食事まで済ませたというのだろうか。
(何なんだ…コイツ…本当は猫なんかじゃ無いだろ!?…生物兵器か何かって言われた方が納得できるんだが…!?)
その余りの丈夫さにピーターがドン引きしていると、後ろからカサカサと音が聞こえて来た。
「ーーーーー!!あのデカ蜘蛛…まだ俺たちのこと諦めてないのか!!」
ーーーーー音の主は、最初に会った巨大蜘蛛だった。
とっくのとうに気絶しているジェニファーを抱えて、ピーターが走り出そうと身構えた瞬間ーーー
ドドドド……ズボッッ!!!
近くの天井から地鳴りのような音と共に、
ソレは巨大蜘蛛を鋭い歯の生えそろった口で咥え込むと、出て来た時と同じように、地鳴りのような音を立てながら、抵抗する巨大蜘蛛を引っ張ってまた、洞窟の天井に消えて行った。
…やがて、洞窟に静けさが戻ってくる。
「ーーーーー…何だったんだ…今のやつは…灰色の蛇?…まぁ、どちらにせよ助かったのか…?」
ピーターは呆気に取られながら、天井を見上げた。
「……ニャアォ。」
その時、側にやってきた〈
「ーーーん?なんだ、どうした猫?」
ピーターが返事を返すと、〈
「あれ?なんだよ…ーーーーーついて来いってか?」
〈
ーーーーー暫く歩くと、ピーターの前に懐中電灯の光とは違う光が見えてきた。
「…ニャ〜。」
先を行く〈
「おいおい…あれってまさか…洞窟の
それを見たピーターは、驚いて言った。
…確かに少しは離れた先に、ポッカリと穴が開いていて、其処から柔らかな光と微かな風が吹き込んでいた。
〈
やがて、洞窟の中では感じなかった湿り気を帯びた土の匂いが鼻に届くーーーーーーーーーーやはり、出口だ。
「……眩し。」
ピーターは久しぶりの外の光に目を細めながら、洞窟の外へと踏み出したーーーーーーーーーー
◇◆◇[ Level change]◇◆◇
[ピーター視点]
……洞窟の外には、
「…なんだ此処は…屋外なのか?」
曇り空の下、地平線の果てまで広がる小麦畑のど真中で、ピーターは辺りを見渡して呆然と呟いた。
遠くは微かに霧がかかり、曇り空と相まってどんよりとした雰囲気を醸し出している。
此処は、永遠の曇り空が無限に続く小麦畑…Back room Level10〈The Field of Wheat〉。
「こんな広い屋外に出るのは初めてだな…まさか、現実に帰ってきた…って事は無いか。」
取り敢えず、あたりの探索から始めようと、ピーターはジェニファーの肩を突いて、失神している彼女を起こす。
「おーい。ウィルソンさん?そろそろ、意識を取り戻して下さい。ーーー洞窟抜けましたよ。」
「…う……うん?」
彼女が薄っすらと目を開けた。
…そして、何度か瞬きを繰り返して辺りを見渡す。
「アレ?…もう洞窟の中じゃ無い……此処はーーー天国?」
ピーターは軽く笑って首を振った。
「残念ながら、天国じゃあ無さそうだ。…地獄でも無いけどな。」
ジェニファーは少しよろめきながら、立ち上がる。
「いつの間にか気絶しちゃってたのね…迷惑かけてごめんなさい…ピーターさん。」
「なぁに、良いってことよ。…蜘蛛嫌いなら、さっきの場所で気絶しない方がおかしいから。」
「あ、あはは……」
ジェニファーは少しバツが悪そうにしていた。
◇◆◇
小麦畑の真ん中を歩き続ける2人と2匹。
ピーターが先頭で進み、後ろに〈
ネズミはジェニファーの手の上で、畑に大量に生えている小麦の粒を齧っていた。
「ネズミちゃんも、よく無事だったわね…さっきの洞窟で。」
「…チュウ!」
「…ずっと、ウィルソンさんのショルダーバックに隠れてたからな。ーーー其処なら安全だろう。」
「ーーーそうね。」
そんな感じで、2人は会話しながら小麦畑を進む。
時折、彼らは人の気配のしない小屋のようなモノを見つけたりした。
中には、干し草の山や、動物らしきモノの骨や、長い間使われていないであろう農作業用の道具が置かれている。
「…誰かが昔、此処で農作業をしていたのかしら…?」
「ーーーもしそうなら、ちょっぴり変な話だけどな。」
…一体此処で農作業をしていたのは誰なのだろうかーーーーー
…ヒュオオオオオオオオォォ……
「ーーーーーん?なんだ?風の音?」
小屋から出て、再び小麦畑を歩いていた時、2人は遠くから風の鳴る音を聞いた。
空を見上げると灰色の雲が凄まじい速度で流されている。
畑に植わっている小麦が風に靡いて、ザワザワと音を立て始めた。
ヒュオオオオオオオオ……
また風が吹いて、ジェニファーの髪の毛がブワッと舞い上がる。
「きゃっ!?ーーーなんだか変な天気になって来ましたよ、ピーターさん!」
「ああ、そうだな…コレはまるで……。」
………竜巻が起こる前みたいだ……
そう2人が思った時、地平線の彼方から濃い霧のようなものが湧き出してきた。
…そして、その霧から太い漏斗雲が何本も突き出しているのが、見える。
「なんてこった……マジで竜巻じゃんか…!」
ーーーソレは壮大な眺めでもあった。
小麦畑は地平線の端から端まで、幾つもの竜巻で覆い尽くされ、それが灰色の雲と霧を撒き散らしながら、2人の方にに迫りきているのだ。
まるで、
「ーーーあ、あんなに沢山の竜巻どうすればいいの…?」
ジェニファーが畏れの滲む声で呟く。
竜巻は瞬く間にこちらにやって来た。風は立って居られない程強くなり、2人を吹き飛ばそうとして来る。
「ーーーーーと、取り敢えず少しでも窪んでるところを探して伏せるんだ!」
ピーターはそう言って窪みを探し始めた。ジェニファーも一緒になって探し始める。
そして、風に飛ばされて来た草や石ころが小麦畑に散乱し始めた時、なんとかピーターは2人が伏せていられそうな窪みを見つけた。
…既に竜巻は目と鼻の先にある。
「ーーーーーここだ!!ウィルソンさん!ここに伏せていれば何とかなるかも知れん!!」
「ーーーーー分かったわ!!」
2人と〈
「こんな窪みであれだけの竜巻を凌げるのかしら…?もし飛ばされちゃったら…?」
「…なら、オズの国に行くだけさ。もう祈る事しか俺たちにはできん。」
そうピーターが答えた瞬間、2人の真上を竜巻が通りかかったーーーーーーーーーー。
◇◆◇
ーーーーー竜巻が、2人の周りを包み込む。
「ーーーーーくっっ!!飛ばされるなよッ!?」
暴風の中、叫ぶピーターの声が聞こえる。
ジェニファーは必死に地面にしがみ付いて、飛ばされないように祈り続けた。
(神様ーーーお願いします!どうか無事、竜巻を越えさせてください!!)
ォォォォォォォォォ………
…その時、ジェニファーは竜巻の中、濃い霧の向こうに…何か翼の生えた人型のモノを見た気がした。
「え…?」
風のせいで目がよく開けられず、更に濃い霧のせいで、しっかりとは見えなかったが、ソレはまるでーーーーー天使の様にジェニファーの目には映った。
(て、天使……?)
そうジェニファーが思った時、竜巻は2人の頭上を轟音と共に通り抜けていった……
◇◆◇
…竜巻は去った。
再び、小麦畑には静寂が戻ってくる。
「うへぇ〜…今度こそ死ぬかと思ったぞ。…竜巻は怪物どもと違って走って逃げるとか、そういう次元じゃ無いからな…。」
窪みから、体を起こしながらそうピーターが言った。…土でも入ったのか、口をへの字に曲げている。
ジェニファーも身体中に草切れや舞い上がった土埃が付いていた。
ーーーでも、みんな無事だ。〈
(きっとーーーあの天使が助けてくれたのね。)
ジェニファーは体の埃を払いながら、竜巻が去っていった方向を見てそう思った。
「…どうしたウィルソンさん。あっちをじっと見て。」
「…何でも無いわ。行きましょう。」
「オッケー。ーーーただ、水分補給だけさせてくれ。」
ーーーーーこうして、竜巻を乗り越えた2人は再び先へと歩き出す。
◇◆◇……数日後……◇◆◇
「ーーーお?あれは何だ…ウィルソンさん。ほら、前に茶色い場所がある。」
「ーーーーーそうね。アレは…道?」
「…ニャア。」
…小麦畑を歩き続けて、何日経ったのだろうか?少なくとも2日3日では無いだろう。この小麦畑は常に真昼の時間帯が続いているらしく、夜になることが無い為、正確な経過日数が分からない。
兎も角、それぐらい長い間小麦畑を歩き続けて居た2人の前に、突如として、
「ーーーーーホントに道だぞ!ウィルソンさん!コレ辿って行ったらどこかに繋がっているんじゃ無いか?」
ピーターがその道の上に立って、嬉しそうに進み始める。
今まで、道無き道を進んでいただけに、舗装されて居なくともしっかりとした道を歩けることが2人は嬉しかった。
「でも、ピーターさん。道が見つかったのは良いけれど、どれぐらい歩いたら良いのかしら?もう100キロ位は歩いてるはずよ。」
ピーターは困った様に唸った。
「うーん…ソレは知らん。此処は今までのところの様にエレベーターを探すわけにもいかないし…まず無さそうだもんな。だから、取り敢えず歩く事にしてる。…何か特別な方法が必要とかだったら、厳しいけどな。」
それを聞いたジェニファーは、相変わらず曇っている空を見上げた。
「此処の出口は何処なのかしら……。」
ーーーーーしかし、2人は気づいて居ないだけで、実はこの旅も終わりに近づいていたのだ。
◇◆◇
…ソレは突然目の前に現れた。
「何だコレ…看板?」
「その様ね…何か書いてあるわよ?」
ーーー道の端に突然現れた錆びた鉄の看板。
その表面には何か文字が書き込まれている様だ。
「ボロくて読みにくいな……えっと…この先、レ…べ…ル…レベルか。ーーーレベル1…レベル11だなーーーえーっと…endless…し、City…?」
何とか読み取った文字を繋げるとこんな事が書いてあった。
『
ーーーーーと。
to be continue
書くのに時間かかった……
…次でこの章は終わりです。
そして、多分次の章が最終章になるかと思います。
…なので最後まで、どうぞヨロシクね。(╹◡╹)