The Back Rooms Story 〜Fanmade〜   作:犬社長

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やはり、1日空いたか……

コレも私の計画どお(殴


………待たせて、すいません。




36話〈解き放たれた街〜上位者達の闘い〜〉

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

レベル11は、解放された………

 

 

 

 

ーーーーーーーー世界を閉ざす〈パンドラの壁〉は、電車によるダイレクトアタックという、とんでも戦法によって破壊された。

 

 

 

…その結果、空間は再び不安定な状態に戻り、破壊時に振りまかれた膨大な磁気エネルギーによって、修復されていた空のひび割れが、また広がり出す。

 

 空にレベル0〜10迄の景色がまた現れ出すと共に、レベル11の彼方此方で、このレベルにノークリップして来た者達の姿があったーーーーーーーー………

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

「ーーー司令官!!ーーーーーーーー何者かが我々に攻撃を仕掛けていますッ!!」

 

…そう通信が入って、呆然としていた司令官は我に帰った。

 

「……攻撃…だと?ーーーーー敵は何奴なんだ!?」

 

「わ、分かりません…!しかし、敵は銃火器類で武装しています!!まるで………軍隊の様です!!」

 

 通信の向こうでは、激しい銃撃音が重なって聞こえている……聞こえる銃声は、〈B.R.C.U〉が持つXM5アサルトライフルのモノでは無い…如何やら銃を持った何者かと、〈B.R.C.U〉は戦闘を開始した様だ。

 

 今まで銃を使う存在など現れなかったのにーーーーーーーーと頭を抱える司令官。

 

そんな彼の前で、剣を携えた車掌が口を開いた。

 

「〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉の皆さんが、やって来たのですね……良かったーーーコレで私も心置きなく力を振るえます。」

 

彼が逆手に持つ銀の剣が、ギラリと輝きを放つ。

 

 そのまま、彼は〈B.R.C.U〉に向かってゆっくりと歩き始めた。

 

「司令官!!下がってください!!此処は我々が!」

 

 司令官の横から、何人かの〈B.R.C.U〉のメンバーが飛び出すと、車掌に向けて銃を構えた。

 

「…また全ての空間は繋がりました…貴方達の帰り道も…ね。今ならまだ、引き返せますーーーソレでも尚、貴方達はこの街を欲しますか?」

 

車掌の最終通告に、〈B.R.C.U〉の1人が叫び返す。

 

「当たり前だ!!この街を手に入れる事こそが、俺たちの使命なんだからなぁ!!話し合いだのなんだのせずに、最初っからこうすりゃ良かったんだよ!!」

 

 そう叫んだ〈B.R.C.U〉のメンバーが、銃のトリガーを躊躇いなく引いた。…他のメンバーも射撃を始める。

 

 

ーーーーーーーー乾いた銃声が鳴り響く。…しかし、車掌は歩みを止めない。

 

 

「…そうですか…。ならば私も、然るべき対応をしなければいけない様ですね。」

 

 

ーーーーーーーーそう車掌が呟いて、銃弾の雨の中を走り出した。

 

 

「ッッ!!なんだコイツ!!弾が当たって無いのかッ!?」

 

 

〈B.R.C.U〉達が驚いて、迫り来る車掌により一層濃い弾幕を張り巡らす。…しかし、車掌はソレら全てを避けたり、剣で弾き返したりしながら彼らに向かって行った。

 

「嘘だろーーーーー剣で銃弾を………」

 

 

ーーーーーーーーーーースパン

 

 

 〈B.R.C.U〉の1人の首が、まるで風に舞う綿毛のように、胴体から離れ、血のリボンを引きながら宙を舞う。

 

 

 車掌の手に握られた儀仗剣で、斬り落とされたのだーーーーー…

 

 

「馬鹿な……。」

 

 

ーーーーーーーーサクッ

 

 

…そう呟いた者もまた、彼の銀の剣で刺し貫かれた。

 

「…くそっ!こんなわけあるかァ!!コッチは銃持ってんだぞ!!…剣で戦ってる奴なんかにッーーーーーーーー!!」

 

〈B.R.C.U〉の1人がパニックを起こしたかのように、彼に向けて銃を乱射する。

 

ーーーー自分に目掛けて飛来する音速の弾丸を、彼は全て剣で弾き飛ばした。

 

「ーーーーーばッ、化けもんがッ!?」

 

 

ーーーーーーーーーーースパッ

 

 

…流れる様に剣が一回振るわれる。たったそれだけで物言わぬ骸が一つ、アスファルトの上に増える。

 

 彼が銀の剣を閃かせる度に命が一つ、赤い輝きを放って消えていくのだ。

 

「………。」

 

 司令官は猛進撃を続ける車掌を見て、既に此方に勝ち目がない事に気付いていた。

 

 しかし、だからと言って彼は自らの仕事を投げ出しはしなかった……

 

 

 

ーーーーーーーー司令官の前に立ち塞がる、最後の1人を斬り捨てた車掌に、一挺の拳銃が向けられる。

 

…構えているのは、司令官だ。

 

「ーーーーー人間離れした、凄まじい動きだ…貴方が10人もいれば、アメリカ軍はお払い箱になるだろうな。ーーーーーー如何ですか?軍人になる気は無いかな?」

 

車掌は小さく首を振って、司令官に剣を向けた。

 

「ーーーーー残念ながら、私の就職場所は此処なので。」

「さっき、解任案件とか言ってなかったかね?」

「……転職先の心配有難う御座います。ですが、貴方達の世界に私の職は無いのでね。」

「そうか…。」

 

 心の底から、残念そうに呟いた司令官は、拳銃の引き金を引いーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーースパッ

 

 

ーーーーーーーーーーー引く前に、その腕ごと拳銃が空を舞った。

 

(…強すぎる…トリガーを引く間すら与えてくれ無いとはな…)

 

 そう心の中で呟いた司令官が最後に見たのは、自分に向かって振るわれる、銀の剣の煌めきだったーーーーーーーーーーーーー…

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 一方、車掌達から離れた場所では、〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉と〈B.R.C.U〉が、一進一退の銃撃戦を繰り広げていた。

 

 

「ーーーーー殺れ!!撃ちまくれ!!」

「…あの軍隊共を一掃するんだッ!!」

 

「ーーーーーhcjiosjkodnjk:!&!!!!!」

「…okpggugvvftryu:¥&@!!!!」

 

 

…市街地に鳴り響く乾いた銃撃音と、ビシバシと弾丸がコンクリートを穿つ音。道路一本挟んだ場所で、激しい銃撃の応酬が繰り広げられている。

 

 

 

…しかし、その攻防は、瞬く間に終わりを告げる事となる……

 

 

 

ーーー最初に気づいたのは、1人の兵士だった。

 

(ーーーーーーーーーなんだ?!…空の割れ目から…何かやって来るッ?!)

 

 彼の目には、〈パンドラの壁〉が破壊された事で復活した空の裂け目から、此方に迫り来る()()()()を見たのだ。

 

「ーーーーー上から来るぞッ!気を付けろォ!!」

 

 彼が叫んだ瞬間、道路のど真ん中に激しい土煙と共に、空から降って来た何か、が降り立った。

 

「ーーーーー何だ!!新手かっ!!?」

 

「今度は一体……ーーー!?」

 

 どよめく〈B.R.C.U〉。その時、彼らの前の土煙がブワッと、内側から吹き払われる。

 

 そして、其処から仙人の様な老人、赤いマントを羽織った騎士、槍を持つ長身の男……という奇妙な3人の、人間らしき者達が現れた。

 

…槍を持つ長身の男が口を開く。

 

 

「クハハハハハハハ!!ーーーーーーーーー良くやったぞ〈運行者〉!!貴様のおかげで、レベル11は再び解き放たれた!!ーーーーーーこれで、やっと罪人を裁けるッ!!覚悟しろ侵入者共ォ!!貴様らはこの俺ーーー〈審判者(アルゴス)〉ーーーが、1人残らず裁いてやるよォッ!?」

 

「…横で喚くでない…煩くてかなわん。」

 

…横で老人、改め〈管理者(キーマスター)〉が片方の耳を押さえながら、呟いた。

 

 隣の赤マントの騎士こと、〈決闘者(RED Knight)〉も無言で頷いている。

 

 

 

 

…コレは、何だかヤバそうな奴等がやって来たと、〈B.R.C.U〉の面々は思った。

 

 彼等は誰の目から見ても、ハッキリと分かる程に身に纏う空気が違っていたのだ。ソレはあたかも、海や山…そういった人の手では如何にもならないモノと、理不尽にも戦わなければいけないかの様な……そんな気を感じたのである。

 

 

…しかし、今の〈B.R.C.U〉には、彼等が最強と信じて疑わないモノ…〈磁気兵器〉が有るのだ。ーーーーーーーーどんな化け物も、この兵器の前には、なす術なく滅びるしか無かった。

 

…ならば、コイツらもそうなのだろうと、〈B.R.C.U〉達は考えたのだ。

 

 故に、彼等は素早く動き出した。ーーーーー磁気兵器を構え、3人の新しい参戦者達に、その滅びの銃口を向ける。

 

……チャージの後、放たれるのは不可避必中必殺の一撃だ。…ソレは空間の歪みそのものから成る弾丸……止める術など無いーーーーーーーーーーー

 

 

 

「…時空の歪みを撃ち出す武器とは………なんとも幼稚な発想よ。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーハズだった。

 

 

…磁気兵器より放たれた、黄色い輝きを放つ弾丸は3人を飲み込む前に、突然現れた暗い裂け目の様なモノに吸い込まれる様にして消えて行ったのだ。

 

 

「はッーーーーーーーーーーー?」

 

 

 呆気にとられる〈B.R.C.U〉達の前で、裂け目は素早く閉じた。ーーーーーそして、黒い霧の様なモノとなり、3人のうちの1人…〈管理者(キーマスター)〉の元へと、漂って行く。

 

 〈管理者(キーマスター)〉の手には、使い古されてボロボロになった鍵が1つ…握られていた。

 

…その鍵に吸い込まれる様にして、黒い霧が消えて行く。

 

 

「馬鹿な……弾丸は空間の歪みそのものなんだぞ…。」

 

「…空間を操れるのは、何もお主らだけじゃ無いと言う事だの。」

 

 そう、〈管理者(キーマスター)〉が諭す様に言う。

 

「お主らは、この世界の事をもっと良く、知っておくべきだったのう。ーーーーーそうして居れば、こんな暴挙には出なんだハズだ。」

 

…次の瞬間、彼の足元から黒い霧が無数に湧き出で、一本の長剣を形造る。

 

 

「……我が名は〈管理者(キーマスター)〉…この世界から管理する役割を与えられた者…お主らのなす事は、決して見過ごせぬモノなのだ。…許せよ。」

 

 

 

 現れた剣を掲げながら、〈管理者(キーマスター)〉が呟いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーそして、戦いが始まる。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

…戦いの舞台は、三つに分かれることとなった。

 

管理者(キーマスター)〉と戦闘を開始した部隊。

 

そして、〈審判者(アルゴス)〉と戦闘を始めた部隊。

 

最後に〈決闘者(RED Knight)〉と戦い始めた部隊である。

 

 

 とはいえ、ソレは最早戦いとは呼べないモノだったがーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

ーーーーー〈管理者(キーマスター)〉は、彼等の銃弾を足下から生み出される黒い霧から作った盾や、剣で防ぎつつ、〈B.R.C.U〉一人ひとりを、素早く無力化して行く。

 

 無力化された兵士は、磁気兵器の攻撃を防いだ、あの黒い裂け目の中に次々と放り込まれていった。

 

 

「何なんだコイツ!!黒い霧から色んな物が出て来やがるッ!!」

 

「出しているのでは無い…今此処で作っているのだ。お主らと戦う為に最も有効的な物をな。」

 

「何だと…?」

 

 

 〈管理者(キーマスター)〉の足元を漂う黒い霧は、戦闘時に彼の望む通りに形と性質を変える。ある時は剣に、ある時は盾に、またある時は鎧にと、様々な種類のものに変化しながら敵を追い詰めて行くのだ。

 

…黒い霧から様々な物を具現化させて戦う〈管理者(キーマスター)〉は、その仙人的な容姿も相まって、まるで魔法使いの様だった………

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「クハハハハハハハッッ!!!!震えろ!!怯えろ!!貴様ら罪人共に、裁きを下す時だぁッ!!!」

 

 

…少し離れた場所で、そう叫びながら槍を振るうのは〈審判者(アルゴス)〉だ。

 

 彼が槍を振るうたびに、人が空に舞い上がって行く。

 

 

 裁き、裁きと煩い彼に立ち向かうのは何の因果か、かつて一度は法によって裁かれた重犯罪者の集まりである。

 彼等は皆、犯罪者の烙印を押されつつも、〈B.R.C.U〉の一員となることで、此処に立ち、生きる権利を得たのだ。

 

「ーーーーー裁き、裁きとうっせえんだよォ!!俺たちは既に一度裁かれてんだ!!もう一回裁かれる気なんざねぇな!」

 

そう言って、銃を撃ちまくる〈B.R.C.U〉。

 

 しかし、〈審判者(アルゴス)〉はニヤリと嗤っただけだった。

 

 

「…ほぅ?ならば、そっちの世界の〈法〉は、さぞかし腐ってんだろうなぁ!!ーーーーーー安心しろ!オレが再審を開いてやる!!判決は勿論、全員死刑ッ!!!」

 

 

 叫びと共に、次々と槍の餌食になって行く、かつての犯罪者達。

 

 中には、戦意を失い逃げ出そうとする者もいた…が、1人残らず彼の槍によって、裁かれていく。

 

「…オレの目ーーーアルゴスの目からーーー逃がれられる訳がねぇだろうが。この世界に居る限り、お前等は罪から逃げられねぇんだよ!!」

 

 血に染まりながら、そう吐き捨てる〈審判者(アルゴス)〉は、まさに裁きの体現者であったーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

キンッーーーーーガンッーーーーーーーチュインッ

 

 

「…そんな…飛び道具など……小賢しい。」

 

音を立てて、銃弾が鎧に当たり、火花を散らす。

 

しかし、それでも()… 〈決闘者(RED Knight)〉は、止まらない。被弾の衝撃で、少し仰反ることはあっても、しっかりと着実に〈B.R.C.U〉に歩み寄っていく。

 

「くそっ!!コレだけ当ててると言うのに……弾丸の威力が足りないとでも言うのか!?」

 

……彼の鎧はXM5アサルトライフルの撃ち出す6.8㎜弾では、貫く事が出来ないのだ。…そう悟った〈B.R.C.U〉の1人が、彼に向かって手榴弾を投擲する。

 

 

「………それではダメだ。」

 

 

 〈決闘者(RED Knight)〉は飛んでくる手榴弾を、肩に担いだ大剣の腹で弾き返した。

 

 弾き返された手榴弾は、投手の方へ飛んで戻って行きーーーーーーーー

 

「ーーーーーなっ!?」……カッ!!

 

 

ーーーーーーーーーーー爆発。

 

 

 驚く間すら無く手榴弾を投げた男は、自分に帰ってきたソレによって、爆殺された。

 

 

「……終わりにしよう。これ以上、犠牲が出る前に…。」

 

 

 あたりに舞う爆煙の中を突っ切って、〈決闘者(RED Night)〉の姿が現れる……その戦いはまるで、中世からタイムスリップして来た騎士が、世界最新鋭の近代兵器で全身武装した兵士達相手に、無双しているゲームか、映画の様に感じられた。

 

 超人じみた動きで〈決闘者(RED Knight)〉が大剣を振るう度、武装した兵士の亡骸がまた一つ増えていく。

 

「…こんな事あってたまるかよッ!!ただの鎧騎士だろ!?何でそんな動きが出来んだよ!!」

 

「ありゃ…まるで…死神ッ…!ーーーあんな奴にどう勝てって話なんだよ!!」

 

〈B.R.C.U〉達は、進撃を続ける彼に恐れをなし始めていた……

 

…彼等の目には、赤マントをはためかせながら迫り来る騎士が、死神に見え始めていたのである。

 

ーーーーーーーーしかし、中にはまだ恐れをなしていない者も居た。

 

 そんな彼等は、〈決闘者(RED Knight)〉に対して、捨て身の特攻を仕掛けていったのである。

 

「ーーーーーコレでお終いだぁッ!!!!」

 

「……むっ!?」

 

 〈決闘者(RED Night)〉がある1人の兵士に大剣を突き立てた時だった。ーーーーーーーー刺された兵士がそう叫んで、自分が持っていた全ての手榴弾を、〈決闘者(RED Knight)〉の目の前で同時に起爆させたのである。

 

「ーーーーー自爆か……!」

 

 

 

ーーーーーーーーーードドドドッゴォンッッッッッッッ!!!!

 

 

 

 爆発が連鎖し、地面に大きなクレーターが生まれる。この爆発なら、〈決闘者(RED Knight)〉も避けれずに、至近距離で食らった筈だ。

 

「ーーーーーッ!!やったか!?」

 

 立ち込める爆煙の中で、今まで死の恐怖に怯え、己に死が訪れる瞬間に身構えていた兵士達が、少しだけ勝利の可能性を見て気を緩めた瞬間だった…………

 

 

 

 

「…身構えている時には…死神は来ないものだ……勝ちを確信するには…少し早かった様だな。」

 

 

 

 

……そう、煙の中から静かな声が、聞こえて来た。

 

「ーーーーー馬鹿な…!」

 

 次の瞬間、煙の中より大剣が飛び出して来て、()()()()()()()()()兵士達を瞬く間に斬り刻んでしまった。

 

「ーーーーー嘘だろ!!何でアレで生きているんだ!!!」

 

 残った兵士は、最早両手で数えられる程少なくなっていた…最初は100人以上も居たと言うのに………

 

ーーーーーーーーーーーとはいえ、〈決闘者(RED Knight)〉も無傷では無かった。

 

 赤いマントは燃えて無くなり、鎧はあちこちひしゃげて、黒く焦げている。…更に爆発の瞬間に右腕で身を庇ったのか、右腕はぐちゃぐちゃになって、肩からぶら下がる肉塊へと成り果てていた。

 

 しかし、そんな重傷の痛みなど感じていないかの様に、〈決闘者(RED Knight)〉は剣を構えて歩いていた。

 

「…何故生きているか?…私が知りたいぐらいだ…この体は決して死ねぬ…私は世界から、闘う役割を与えられている……その役割が終わるその時まで、私は死ねない……死ぬ訳にはいかんのだ…!」

 

そう彼は呟く…まるで自身に言い聞かせるかの様に…。

 

「ーーーーー狂ってやがる…お前は一体何なんだ…生き物なのか?それとも…俺たちみたいな奴を殺すために作られた…心を持たないロボットなのか?」

 

 床に這いつくばった兵士が1人、そう呟いた。

 

「……………。」

 

決闘者(RED Knight)〉は、そんな兵士を見下ろす。

 

 彼の脳裏に…ずっと昔の掠れたレコードの様な記憶が浮かび上がった。

 

ーーーーーーーーーーー落ち葉の森、抱きしめられる感触、そして優しい声。

 

 

(貴方はーーーーーーーーーーー)

 

 

…彼は小さくため息をついた。

 

「ーーーーー私はロボットなどでは無いさ。……最早、生物の理から外れて久しいが、それでも…心だけは…此処にある筈だ。」

 

 

 そう言った彼は、胸に剣を握ったままの左手を当てると、その剣を兵士に向かって、振りかざしたーーーーーーーーーーー………

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 彼の戦いの終わりと共に、バックルームに侵攻して来た〈B.R.C.U〉は全滅した。

 

…戦いは、彼等〈上位者〉3名の所だけでは無く、彼方此方で起こっていたのだが、それも遂にバックルーム側の全面勝利をもって、終わりを迎える事となった。

 

 

 因みに、戦いの終わり際に戦闘機が一機、〈希望の門(ホープスゲート)〉の向こう、現実世界へと退避していった…恐らく、敗北を伝えにいったのだろう。

 

 その後、〈希望の門(ホープスゲート)〉は現実世界側から閉じられた。もう、〈B.R.C.U〉が来る事もない筈だ。

 

 

 

 

 

 こうして、Back room 〈Level 11〉での戦いは終息したのだった………

 

 

 

 

 

The end of the battle

 

 

…to be continue

 

 

 

 

 

 






…始まりも唐突なら、終わりも唐突ですな。

次の話で、今回は書けなかった戦争中、ジョン達がどうしてたか…とか、他の場所でどんな戦いがあったのか〜とか、ニードルスさんとカトリちゃんどうなったの〜とか書くので、そこで描写不足分は補完します…ハイ。



ちょっと、上位者について少々お話を。

車掌さん、キーマスター、アルゴス、赤の騎士の戦闘描写は概ねバックルーム原作の描写から発想を得て描いております。

あと今回の赤の騎士の昔の記憶〜みたいな描写は、原作wikiの内容から引っ張って来ただけなので、気にしないで下さい。回収する気もないのデ。

では、また次回。
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