The Back Rooms Story 〜Fanmade〜   作:犬社長

40 / 50


全 員 集 合


38話〈収縮する運命(さだめ)…そして終わりへ…〉

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

……〈B.R.C.U〉の地上部隊が全滅し、残った戦闘機もバックルームから退避して行った事で、レベル11の戦いは終わりを告げた。

 

 

 

 とはいえ、レベル0〜11までが融合した際に、レベル11に迷い込んで来たエンティティ達は未だ、このレベルに居座っていた。

 

ーーーーーーーーー最初の融合時に迷い込んで来たエンティティ達は、皆〈B.R.C.U〉に討伐されたが、2回目……車掌が〈パンドラの壁〉を破壊した事で、再びレベルの融合が始まり、その影響によって新たなエンティティ達が、このレベルにやって来ていたのだ。

 

…なんなら、レベル11は他のレベルと空間が繋がったまま(空間を修復する役割も持つ〈パンドラの壁〉が無くなってしまったので、空間が修復されない)なので、今でも他のレベルから、エンティティ達が迷い込み続けている。

 

…ソレに対処するのは、〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉達と、ブランシュにレベル11へと送られた、アンブロシアである。

 

 

「ーーーーーはいはい、皆さん落ち着いて下さい!怪我した人は此方へどうぞ!ーーー体が動く人は瓦礫等の撤去お願いします!ーーーーー途中でエンティティに、出会ったら報告して下さい!!」

 

 街の中心で、アンブロシアがそう〈顔無き者(フェイスリング)〉達を誘導している。

 

 そんな彼女の横に、黒い戦闘服に身を包んだ兵士…〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉の1人が近づいて行って話しかけた。

 

「…jnokj&@ddfuijo3fiu。」

 

「ーーーーーえ、何?侵入者の同族らしき者を、捕獲した?…良いわよ、こっちに連れて来なさい。〈管理者(キーマスター)〉にでも、引き渡すから。」

 

 報告をして来た〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉に、そう彼女が返した時、彼女の反対側の横にトムが転移して来た。

 

「ーーーーーうおぉ……このひっくり返るみたいな感触ーーー慣れないなぁ…。」

 

「ーーーーーGubnin&jndokn!!!!!??」

 

 いきなり目の前に現れたトムに驚いたのか、〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉が彼に向かって銃を構えた。

 

「おわぁッ!!タンマタンマ!!俺悪い人間じゃ無いよ!?」

 

撃たれちゃ敵わんと、両手を上げるトム。

 

ソレを見たアンブロシアが、片手を上げた。

 

「ーーーーーはい、ストップ。(〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉が銃を下ろす)…貴方もここに来たの?」

 

「うん。車掌さんが心配でね…ソレに何がここで起こったのか…知りたくて。ーーーもう終わったのかな?」

 

「ーーーーーそうみたいよ…詳しくはーーーあっちに居る〈運行者〉に聞いたらどう?」

 

…そう言ってアンブロシアが手で示す先には、埃に塗れてくすんだ紺色の制服を身につけた車掌さんが、此方に向かって歩いて来ている所だった。

 

 

…彼は汚れては居るが、特に疲れた素振りも見せずに、此方に歩いてくる。

 

 

「ーーーーー車掌さん!!」

 

トムが叫ぶと、彼はちょっと驚いた様に車掌帽の端を持ち上げた。

 

『おや、トム・マクフライ君じゃないですか?ーーーーーーーーどうして、こんなレベルに?』

 

「ーーーーー車掌さんの本片付けてたら、レベル906に行っちゃってさ…其処に居たんだけど、このレベルで何があったのか、気になっちゃって…。ソレに、車掌さんも心配でね。」

 

 そうトムが言うと、車掌さんが少し微笑んだ様な気がした。

 

『…それは心配をお掛けしましたね。ーーーーーー確かに、色んな事が此処で起きましたけれど、取り敢えず私は大丈夫ですよ。』

 

「ーーーーーうん。確かに色々あったみたいだね…。」

 

トムはひび割れた空を見上げて呟いた。

 

…空の割れ目の向こうには、レベル11より上のレベルの景色が溶け合う様にして、見えている。

 

 トムは何がどうなって、こんな事になったか知る由も無かったが、それは車掌さんから説明が入るだろう。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーこうして、また出会った2人が話している時、少し離れた所から、何やら騒がしい声が近付いてきた。

 

 

 

「…あ〜!痛い痛い!?…そんなにキツく後ろ手に縛らなくったって逃げやしないよぉ!?」

「ちょ、落ち着けピーター。叫んでたら余計変に思われるぞ?」

「ニャ〜。」

「…猫ちゃんに乱暴はしないで下さいね!?」

 

 

…そんな風にして、〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉達に引っ立てられて居るのは、ジョン達3人である(+小脇に抱えられた〈丸っこい者(ブロブキャット)〉)。

 

 彼等3人は、戦いが終わるまでビルの中に隠れていたのだが、そこを〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉に発見され、此処まで連れて来られたのだ。…ちょっと扱いが手荒いのは、ジョン達が〈B.R.C.U〉と同じ種族…つまり人間だから警戒されている為である。

 

「ーーーーーん?アレってまさかーーーーーーーーーーー!!」

 

 そんな3人を見て、トムの顔がパッと明るくなった。

 

 何故なら、3人の中に〈the dark metro〉で離れ離れになったジョンが居たからである。

 

「ーーーーージョン!!!」

 

 トムが叫ぶと、ジョンがこちらを見て驚きで目を白黒させた。

 

「あれぇえ!?ーーーーーーーートムさん!??なんでこんな所にぃ!?」

 

「色々あって!!ーーージョンが、此処にいるなんて思っても見なかったけどね!!…生きててよかったよ!」

 

 2人が話す後ろで、アンブロシアが首を傾げて呟いた。

 

「ーーーーーそいつらと知り合い?」

 

「ーーーーーああ!知り合いさ!…でも何で連行されてんだ?なんか悪い事でもした?」

 

ジョンが頭を振る。

 

「ーーーーーいや、して無い。ーーーアメリカ軍と同じ〈人間〉だから、警戒されてるんだよ…。」

 

「ーーーーーアメリカ軍…?」

 

…トムにとってはなんのこっちゃ、と言った感じである。

 

「ーーーーー其れについては後で説明するけど、まず…ーーーーーーーーあ!車掌さん!…ちょっとこの兵隊達に俺たちは敵じゃ無いって説明お願いします!!」

 

 ジョンはトムに状況を説明しかけたが、トムの後ろに車掌さんが立っているのを見て、ひとまずは解放してもらおうと先に車掌さんに向かって呼び掛けた。

 

 

『ーーーーーーーー〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉。3人を解放してあげなさい。』

 

 

 そう車掌が言うと、〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉達は、反対など一切せず3人の拘束をサッと解いた。

 

「…あーー…痛かったぁ…。」

「ニャ〜。」

「…あ、猫ちゃん。…手荒くされなくてよかった…。」

 

 解放された3人(+1匹)が一息ついたところで、互いの紹介が始まることとなったーーーーーーーーーー。

 

 

「ーーーーーアンタがジョンの言ってたもう1人の放浪者の、トムさん?ーーー俺、ピーターって言います。宜しく!!」

 

 そう言って、最初にトムに話しかけたのはピーターだ。差し出された手をトムは握る。

 

「ーーーーーああ、如何もこんにちは。宜しくお願いします。」

 

隣でジェニファーが、頭を下げる。

 

「ーーーーージェニファー・ウィルソンです。こんにちは。」

 

「如何もトム・マクフライです。ーーーこんにちは。」

 

トムも頭を下げた。

 

「ニャ〜〜。」

 

彼女の足下で〈丸っこい者(ブロブキャット)〉が鳴く。

 

「…おお、丸い猫!?すげぇ丸い……。」

 

 そうトムが繁々と〈丸っこい者(ブロブキャット)〉を見ていた所に、ジェニファーのショルダーバックから、ネズミが飛び出してくる。

 

「チュウ!!」

 

「うわ!ーーーネズミぃ!?」

 

 ちょっと驚くトム。…バックルームで、ネズミを見るのは2回目だが…

 

(まさか、あの時箱から飛び出して来たネズミじゃ無いよな…うん、そんな訳ないか…)

 

「ーーーーー人、増えただろ?トムさん。」

「…ああ、いつの間にかね。」

「…増えるまでに色んな事があったけどな!落ち着いたら今までの冒険の事、話し合おうぜ?」

「…そうね。(辺りを見渡すジェニファー)…落ち着いたらね。」

 

 そうトムと3人が話していると、そこにカトリに連れられたニードルスがやって来た……戦場から離れていた2人だが、戦闘が終わり、アンブロシアの出した案内に従ってやって来たのだ。

 

…そして、ジョン達を見つける事になる。

 

 

「ーーーーーおや?そちらに居るのは…ジョンさんじゃ有りませんか?」

 

「ーーーーーおお!ニードルスさん!!俺、貴方を探してたんですよ!!」

 

ーーー呼びかけに気づいたジョンが、彼に駆け寄った。

 

「ーーーーー貴方に貰った地図を返したく(腹部に銃創がある事に気づく)ーーーーーーーーちょ、ニードルスさん負傷したんですかッ!?」

 

「「ええっ!?」」

 

 ジョンの叫びを聞いて、ピーターとジェニファーが集まって来た。

 

「わ、本当だ…だ、大丈夫なんですか!?」

「ーーーーーアメリカ軍だな…あんにゃろう…無関係なニードルスさんまで撃ちやがって…!」

 

ニードルスは3人を安心させる様に口を開く(開く口なんて無いのに)。

 

「…大丈夫ですよ3人とも。ーーー確かに我々でも、外傷では死に至る可能性が有りますが、其処は何とか治療してくれるのでーーーーーー」

 

「ーーーーーそうよ。私達が解決するから。」

 

「ーーーーーん?誰ですか…?」

 

…横からやって来たのはアンブロシアである。ジョン達にとっては初対面なので、トムが横から説明に入った。

 

「えっとねーーーーーこの人はーーーーーーーーーーー……」

 

 説明している横で、ニードルスの前にアーモンドウォーターの缶がドサリと置かれる。

「…じゃ、これ飲んで。弾は貫通してるみたいだし、止血して包帯巻いて、沢山アーモンドウォーター飲めば、だいたい何とかなるわ。…ならなかった言ってね?別の手を打たなきゃならないから。」

 

「…ありがとう御座います…。」

 

 ニードルスが、受け取ったアーモンドウォーターを飲む(飲む口なんて無いのに)横で、テキパキと〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉達が彼に包帯を巻きつけて傷の治療をしていく。

 周りにも、怪我をして同じ様に治療を受けている〈顔無き者(フェイスリング)〉達の姿があった。

 

「いっぱい、怪我人が居るわね……私達にも包帯巻くぐらいならできるし…手伝いましょうか?」

 

 そうジェニファーが言ったが、アンブロシアは手を軽く振って言った。

 

「ーーーーーその気持ち、嬉しいけど大丈夫よ。〈反撃する者(カウンターエンティティ)〉達に任せてあげなさい。ーーー貴方達は貴方達の問題を解決しなくっちゃ。」

 

「ーーーーーああ……そうだったな…。」

 

ジョンが呟いて、車掌さんの方へふりむく。

 

「ーーーーー車掌さん。…やっと皆んなが揃ったので、レベル3999に行く事が出来る様になりました。ーーー電車で、連れていってもらえますか?」

 

 それを聞いた車掌さんが、ちょっと言いにくそうに口を開いた。

 

『ーーーーーえー…其れなのですが……先に謝っておきます…すみません…電車…無くなっちゃいました…。』

 

 

「「「「…はい!?」」」」

 

 

 

…そう、〈パンドラの壁〉を破壊する為に車掌さんは電車を犠牲にしたーーーーーーーーーーーその為に、繋がりを無視したレベル間移動が、今できなくなっているのだ。

 

ーーーその旨を、皆に伝える車掌。

 

 

「ーーーーーえっと……電車って一つしか無いんですか…?壊れちゃったら…新しいのとか…。」

『ーーーーー電車は一つしか無い訳じゃないんですけど…他の電車は特別仕様でして…特定のレベルに行く時にしか運用されないんですよ…あと、新しい電車が用意されるか如何かも分かりません……そもそも、電車を破損させるとか…私今までやった事ないので…ハイ。』

「「「「えぇ…………。」」」」

 

唖然としてしまうジョン達4人。

 

 

…と、その時黒い霧とともに、沢山の鍵を腰にぶら下げた老人ーーー〈管理者(キーマスター)〉がやって来て、辺りを見渡して口を開いた。

 

 

「ーーーーー何だ…引き渡したい奴が居ると言うから来たのに…必要なかったかの?」

 

(…あ、鍵のお爺さんだ。)

 

 そうトムが思った横で、車掌さんが彼に向かって話しかけた。

 

『ーーーーーあ、〈管理者(キーマスター)〉!凄まじく良いところへ!ーーーこの人達、()()()()でレベル3999に送ってやれませんか?』

 

 車掌から呼ばれた老人ーーー〈管理者(キーマスター)〉がジョン達をジロリと見やる。

 

「ーーーーーコイツらを?あの〈出口〉にか。」

 

『はい。貴方の鍵なら、どんな場所にも瞬時に繋がりますから。』

 

管理者(キーマスター)〉はそれを聞いて、少し顎髭を弄りながら考えていた様だが、少ししてから頷いた。

 

「ーーーーーふむ。良いだろう……我の〈()()()()()〉を使うが良い。無くすなよ?コレがお主らを〈()()()()()()〉へと、導いてくれるのだから。」

 

 そう言って、〈管理者(キーマスター)〉はトムに向かって、一本の小さな鍵を投げて寄越した。

 

「…おっと!コレって…鍵?」

 

 受け取った鍵は、鉄製で冷たく、上の方に3999と文字が刻まれている。

 

 それを離れた所で見ていたニードルスさんが、興奮したかの様に呟いた。

 

「おぉ…レベルキーじゃ有りませんか!ーーー激レアオブジェクトですよ!4人とも!!それをどっか適当な鍵穴に入れて回すだけで、鍵に書いてある数字のレベルに連れて行ってくれる凄い鍵なんです!!……アイテテテ………。」

 

「…そんなに騒いだら傷が開くよ…?」

 

カトリが呆れた様に呟いた。

 

「へぇ…すげぇ…そんなモノが…。」

 

「凄いじゃない!?ーーーじゃ、私達帰れるのね!?」

 

 ジェニファーが手を叩いて、その場で飛び跳ねた。

 

 ジョンとピーターも、トムの手にある鍵を持って、信じられないと言わんばかりに顔を見合わせる。

 

 

 そんな彼らの近くに車掌さんがやって来て、トムとジョンの肩を軽く叩いた。

 

 

「「ーーーーー!?」」

 

『この鍵を使えば、レベル3999へ行く事ができます…そうすれば、貴方達は元の世界に帰る事ができる……なので、此処でお別れですね。』

 

「車掌さん……。」

 

 トムは車掌さんの顔を見つめる…モヤの様なモノがかかって表情は読み取れないが、彼は笑っている様にトムには見えた。

 

『本当に良かった…貴方がまたこの世界から出る事が出来て…。ジョンさん達も、よく生き延びて、此処まで来ましたね。』

 

ジョンが小さく笑った。

「…何とかね……ニードルスさんが居て、本当に助かった…。感謝してもしきれ無いよ。」

 

 ニードルスが感極まったかの様に、ジョンに向かって頭を下げた。

 

「ーーーーーそう言って頂いてありがとう御座います…!私の方こそ久々に貴方達の様な人に逢えてよかった…!如何か、お元気で……。」

 

頷くジョンとピーター、そしてジェニファー。

 

カトリも横で彼らに手を振った。

 

「ーーーーー元気でね。バイバイ。」

 

顔を見合わせるジョン等3人。

 

「カトリが俺たちに挨拶したぞ…?」

「嘘……あのカトリちゃんが…。」

「…コレは明日レベル11に夜が来るな。」

 

「ーーーーーアタシを何だと思ってんの!?」

 

…少しカトリが声を荒げたーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

『ーーーーーさて、ではコレでお別れです。鍵を鍵穴に入れて回せば、レベル3999へ行く事が出来ます。ーーーレベル3999に行ったら、窓から外に出て下さい…きっと貴方達の望む世界に帰れるでしょう。』

 

「ありがとう…車掌さん。」

 

レベル11に、ごまんと有るありふれたドアの前で、鍵を手に持ったトム達は立っていた。

 

「…じゃ、行ってくるから。」

 

『ええ。』

 

 トムが車掌、そしてニードルス達の見守る先で、鍵穴に鍵を滑り込ませる。

 

…カチリ…と音がして、ドアが開いた。

 

…その先にあるのはネオンブルーの光。…微かにゲームセンターの中の様な、いろんな音が混じって聴こえてくる。

 

「ーーーーーよし。行こう…。」

「ええ。行きましょう。」

 

最初に、ジェニファーが光の中へ足を踏み入れた。

 

次に、ピーターが光の中へ滑り込んで行く。

 

トムがその後に続く。

 

「ーーーーーありがとう車掌さん!ーーー俺、今度は忘れないからな!…絶対にね!!」

 

 車掌さんは、何も言わずただ強く頷いた。……きっと今度は忘れないだろう…そんな気が、彼にはしていたのだ。

 

 トムは車掌さんに頷き返すと、光の中へ飛び込んで行った。

 

最後に、ジョンが車掌さんに振り向いて、口を開く。

 

「ーーーーー車掌さん…。最後に一つ…聞いても良いですか?」

 

『…どうぞ?』

 

「ーーーーーもしも…もしも俺たちの世界が、こんなやり方じゃなくて、もっと別の……()()()()()()で、この世界にやって来たら…車掌さんは受け入れてくれるのでしょうか…?」

 

 車掌さんは、ひび割れた空を見上げた。…今後暫く、この世界に残るであろう大きな傷跡を………

 

『…私1人では、それは決められません。ーーーーーーこの世界は、貴方達に何も与えなければ、求めもしない……。』

 

「…………。」

 

 風が吹いている…穏やかで、それでいて何か冷たさも感じる風が…

 

『…貴方達が、この世界に利用価値を見出すのは勝手です。……しかしその為に、この世界の秩序を乱す事は、許されないでしょう。ーーーーーーーですが…もし………』

 

…風の中にほんのりと暖い風が混じった気がした。

 

『…もし、貴方達が貴方達の世界で歩き続けた末に、この世界に辿り着いたのなら……そして、この世界と共に歩むという選択を取ったなら…その時にまた決断しましょう。だからーーーーーーーーこの世界の事…よく知っておいて下さいね?』

 

そう言って、車掌さんは手を振った。

 

ジョンはそんな彼に強く頷く。

 

「ーーーーーわかった…いや、分かりました。……では、またいつか。」

 

…そう言って、彼も光の中に消えていった。

 

 

 

車掌達の見守る中、音もなく扉が閉まる。

 

 

 

 

彼等は…Level 3999〈The True Ending〉へと、旅立ったのだーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

…to be continue

 

 

 

 

 

 

 

 

 






次回、最終回。






 本当はこの話を最終回にしようと考えていたんですが、何の告知もなくいきなり最終回なのもどうかと思いまして。

 最終回は短めになるかもです。…Level3999に冒険要素とか、危険なんか一切無いしね。

 最近は私の怠慢のせいで、2日に一回投稿となっておりますが、明日はしっかり投稿したいですね。

ではまた……最終回で。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。