器用貧乏な麦わらの一味   作:millseross

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10,000文字超えた。すげぇ。


良い夜の出来事

「うっほほほほほ、そう来る、そう来る〜!?そうなっちゃう訳〜!?まさかのルフィとスモーカーの共闘とかテンション上がりまくりなんですけどっ!!海賊と海軍の共闘...!敵対組織が手を取り合うエンターテインメント!胸アツ展開ktkr!いやぁ〜スモーカーと接触してるなぁとは思ったけど、まさかこうなるとは。」

 

目が覚めたら芋ジャージが居た件。

 

「そもそもソラくんが尊すぎる。美少年、低身長、色白、プラチナブロンドの髪、隻眼、紫の瞳、眼帯、夜の種族、パティシエ、設計士、仲間思い、動物好き。属性盛りすぎ大好き。あと個人的には悲劇的過去持ちって言う設定もGOOD。GOD的にGOOD。GG。」

 

「そして今回ネフェルタリ・コブラを褒めまくったせいか、コブラと臣下数名からの信頼が上限を超えてきてる。そりゃそうだろあんなこと言ったらさぁ!''アラバスタという大国を、民に寄り添い、民と共に築いてきたネフェルタリ・コブラこそが賢王だ。(ソラくんVC)''なーんちゃってなんちゃって!!うっはぁー、狙ってんのか!?いや狙われたいのか!?私はどちらでもウェルコメだぞうへへへへじゅるり。おっといかん、ヨダレが。」

 

「戦闘スキルも高いんだよなぁ。まぁ師があいつだから当然っちゃ当然か。クロコダイルのカタカナ技とソラくんの漢字技のぶつかり合いは正直興奮した。ソラくん割とブチ切れてたしな。寝不足で機嫌悪かったって考えたら萌えだけど。素が出たら割と口悪いのって、育った環境によるもの?サンジと似ててクソ野郎とか言ってたよね。その共通点すこ。」

 

「それでもソラくんが負けた時は嘘だろ何でだよって思ったけど。まぁ炎天下だし、ここ最近全くと言っていいほど寝てなかったし、何よりギラギラの実の封じられてたし。しゃーないかぁ。あれ、それにしては奮闘してたよ?クロコダイルが国王軍狙わなきゃ硬直状態だったし。...え、強くね?」

 

「ふふふふ、でも今後強さがどんどんインフレしてくからねぇ。もっともっと強くなってもらわないと。あの体質が厄介なんだよなぁ。まぁ限定状況下に置いて激強ってのも凝ってて好きだけどさ。何とかしなきゃな。」

 

こちらに背を向けて何やらテンションが上がったり下がったりしている。やばくね、これ全部1人で喋ってんだぜ。

 

「ってか前から思ってたんだけど、ソラくんって孫スキル高めなの?オジキラー?ジジキラーなの?なんかおっさんキャラとか爺さんキャラとの接点多くない?今回もスモーカーに餌付けされてたし。絶対お姉様キャラにも可愛がられるタイプ〜。顔が良いと得ですなぁ?基本見えてないけど。」

 

「あと動物好きとか何それあざと可愛い。それなのにまだチョッパーと会えてないのは草だけど。カルーとの絡みは最の高。ペルーとかチャカに変身して〜とかお願いしてたりして。動物好き美少年とゾオン系能力者の絡み...ぐへへ私得ですが何か?」

 

そろそろ気持ち悪いな。なんでこんなに1人で永遠と喋れるんだ。てかこの部屋めっちゃきたねぇし缶ビール片手にテレビに映るルフィ&スモーカーVSクロコダイル観戦してるし。

 

「あのー。」

 

転生者の日誌に出てきた芋ジャージの神ってこいつだろ。ってことはここは世界の狭間?でも1DKくらいの少し手狭だけど一般的な部屋なんだが。地球なんじゃねぇの?薄暗いし汚い。空き缶とかツマミのゴミが入ったゴミ袋が多数。さすがにハエは集ってないか。それにしたって衛生観念どうなってんだ、こいつ。

 

「えっえっ、空中戦!?!?クロコダイルとスモーカーの下半身が砂と煙になってバッチバチに戦り合い始めたと思ったら、ルフィがスモーカーの背中に乗って戦闘始めてるんだけどwwwこれ絶対スモーカー了承してないwwwピキってるもんプゲラwww」

 

何やってんだルフィ。つーかいい加減気づけよ。

 

「あの、ちょっと。」

 

「あーもうはいはい!今ちょっと取り込み中だからまた後にし...て...、?」

 

グリンっ!って首回ったぞ大丈夫かこいつ。うわ瓶底メガネ。すげぇ、初めて見た。

 

「....お、」

 

「お?」

 

「おんっっぎゃぁぁぁああああああああ!!!!!!くぁwせdrftgyふじこlp。」

 

 

&&&

 

 

「いもがみ!!」

 

ん、あれ?ここはどこだ。目が覚めたら1DKの汚部屋で、またまた目が覚めたら次は豪華な寝室。何が夢で何が現実なのか。これはどっち?

 

辺りは真っ暗で、窓の外を見ると雨が降っていた。アラバスタ国民全員が心から待ち望んだ雨が、こんなに沢山降っている。良かった、無事に終わったみたいだな。これが現実なら。(震え)

 

あ、皆寝てる〜。わぁ、数日会ってないだけでなんでこんなに懐かしく思うんだろ。濃密だったからに決まってんだろ!!あと単純に体感時間が長げぇ長げぇ。警戒して永遠に起きてたからな。

 

あれからどれくらい経ったんだろ...っ!

 

「っっ!!!」

 

ちょっっっっぱぁぁぁあああ!!!!トニィィィイイイイーーーー!!!!(ダンディ鉄男じゃないよ。)

 

うわぁ小さい!僕より!可愛い!撫でたい!抱っこ!鼻ちょうちん!わたあめ!語彙力!

 

お持ち帰りしてぇ...が。今はぐっすり寝てるから起こさないようにそーっと、そーっと。

 

よし、寝室脱出完了。ミッションインポッシボー。

 

さて、ここは恐らく宮殿だろうから、ちょっと探検しよう。ふははははは、夜は僕の時間なのだ。誰にも邪魔はさせないぞ。ちなみに今、真夜中。深夜。こんな時間に起きてる人は居まい。知らんけど。

 

僕が倒れてどれくらい経ったのだろう。状況的にクロコダイルを倒して一件落着?今は後日談、エピローグと言ったところか。とりあえずお腹がすいた。何か食べたい。厨房はいずこ?

 

あれ、フードがねぇ。つまりマントがねぇ。眼帯もねぇ。素顔じゃねぇか。ついでに厨房もねぇ。無い無い尽くしだぜ。まぁ室内だからフードとマントは要らないんだけど。眼帯はしていたいが。

 

ここ、すんごい広い。歩いても歩いても廊下ばっかり。扉もいっぱいあるけど全部閉まってて部屋の中が見えない。当たり前か。でもこれだけ廊下と部屋が続くと、だんだん現実味が薄れていくなぁ。ビビはこんな広い家で育ったのか。強かだけど、王女だもんね。

 

扉...開けて良いかな?流石にダメやろな。いいや、見てるだけでも楽しいし。装飾が綺麗。ちゅーぼーちゅーぼー。てか目で見るの久々〜。色つきの世界ってやっぱ良いよ。視界の鮮度が違うから。知覚範囲は極小だけど。鼻歌歌うくらいには上機嫌だぞ、僕は。

 

「〜〜♪」

 

「ほう、上手いものだな。流石は海賊、歌はお手の物と言ったところか。」

 

「(ビクッ)...こん、ばんは。コブラ王。」

 

見聞色をOFFにしていたツケがァァ!!久々の視界に浮かれていた...ああぁぁ恥ずかしい恥ずかしい。てかなんで起きてるんだこの人。どっから現れたんだ。

 

「ははは、恥ずかしがることは無いだろう。海賊とは歌うものだと聞いた。こんなに雨の降る良い夜は久方ぶりだからな。歌いたくなる気持ちも分かると言うもの。」

 

海賊とは歌うもの?その情報、ソースはルフィだったりしない?

 

とりあえず深呼吸して落ち着こ。すぅー、はぁー。

 

「随分と長い間、雨を奪われていたと聞きました。僕には想像もつかない程に、アラバスタの方々はこの雨を渇望していたのでしょうね。」

 

「そうだな。...少し話そう。食堂はこちらだ、着いてきなさい。」

 

おぉ、なぜ分かったのだ。僕がお腹を空かせていると。

 

なんだ、案外近いところにあったんだな。まぁそれでも結構歩いてたから相当広いんだが。

 

「厨房をお借りしてもよろしいですか?」

 

「あぁ、もちろんだ。だが、あまり音は立てないようにな。小声でなら歌っても構わんが。」

 

にやにやするな。

 

「いえ結構です。」

 

残念そうな顔もするな。

 

ふむむむむ、流石にこんな真夜中にマシュマロホイップ★キラデコ★スイーツを作るなどという冒涜的行動に出ようとは思わない。そんな深淵は覗かない。あんまり時間をかけたくもないしな。

 

ってことでササッと、時短時短。少しだけ蜂蜜を混ぜたアップルティを2人分。お湯を沸かしている間に、厨房にあったいくつかのフルーツを拝借する。カットした後、お皿に盛り合わせる。新鮮かつカラフルな見た目で食欲をそそるな!フルーツの乗ったお皿とティーセットを持ってテーブルへ。

 

「お待たせいたしました。アラバスタ特製(多分)フルーツの盛り合わせでございます。ご一緒にアップルティをどうぞ。」

 

「おや、私の分まで用意してくれたのか。では一緒に頂くとしよう。」

 

当たり前だろう。なぜ一国の王は何も飲まず食わずなのに、海賊の僕だけが我が物顔でフルーツを貪るのだ。シュール以前に不敬過ぎんだろ。

 

「んっ、んん、おいしい。瑞々しくて果汁がこんなに...!素晴らしい鮮度ですね。」

 

「そうだな。ほぅ、アップルティか。良い香りだ。...うむ、心安らぐ。美味いな。」

 

お褒めに預かり光栄の至り。

 

「君は2日間眠り続けていたよ、ソラくん。随分と、無茶を強いてしまったようだ。他の皆は順調に回復している。後は彼だけだ。」

 

ルフィか。まぁそりゃそうだ、クロコダイルをぶっ飛ばしたんだから。相当消耗してるはず。結局僕は1発しか入れてないから、大して消耗させてた訳じゃないしな。

 

「我々国王軍を指揮すると同時に裏で海軍に情報を流すことで、君が戦況をコントロールしていた様だな。そして遠く離れたあの場所から、この城をも護ってくれた。何よりあの時。ビビと私を、身を呈して庇ってくれた。」

 

「大恩ある君に、心からの感謝を。ありがとう、ソラくん。」

 

「よろしいのですか、その様な真似を。海賊に頭を下げるなど、一国の王がすべき行動では無いと存じます。」

 

「命の恩人に下げられぬ頭など、あっても仕方なかろう。今ここで下げずにいつ下げるというのだ。」

 

この人やっぱりすげぇなぁ。流石はビビの父さんだ。

 

「にしし、では受け取っておきます。どういたしまして。でも、あまりお気になさらないで下さいね。好きでやったことですから。」

 

「自分たちの思うまま望むまま恣に、やりたいようにやる。それが海賊です。ビビが...仲間が涙を流していた。何を相手どろうとも、戦う理由には十分過ぎます。」

 

「ははは、なるほど。覚えておこう。」

 

「ところで、君は自分のことについてしっかりと理解しているのか?その陽の光に蝕まれる肌や、君の生まれについてを。」

 

あぁ、そう言えばコブラ王はなにか知ってる風だったな。ちょうど良いから聞いてみよ。

 

「実は...僕は幼い頃に母を亡くしています。父には1度も会ったことが無く。恐らく生きている、というかこの人だろうという心当たりは有るのですが。今はまだ会うことが出来ないのです。」

 

だからほとんど、自分のことを何も知らない。この身体のことを、何も。

 

「そう、か。私も詳しくは無いのだがな。昔、文献を目にしたことがある。」

 

''夜の種族。異怪の血流れるその身体は、陽の光が毒となり皮膚を焦がし焼き尽くす。月の光に照らされて、夜の風が息吹くことでまた蘇る。夜の種族の長たるは、一眼一足の姿なり。その瞳、(よい)紫宝(しほう)なり。''

 

「不躾ながら、眼帯の下に隠された瞳を見せて貰った。目を奪われるとは、あの事を言うのだろうな。これこそが宵の紫宝なのだと確信したよ。」

 

僕が寝てる間にまぶたペローンってしたって事?それ、なかなか恥ずかしいぞ。あと普通に怖い。絶対に許さんぞ!!!(宇宙の帝王風)僕だって同じことしてやるからな!!!?

 

「何が言いたいか、わかるかね。」

 

「瞳が綺麗だった?」

 

「うむ、それは勿論そうなのだが、そういうことでは無く。」

 

なんじゃい。

 

「文献が正しければ、宵の紫宝を有している君こそが一族の長という事になる。」

 

せやな。

 

「夜の種族の長であるならば、宵の紫宝をもっており、そして...一眼一足である、ということなのだ。」

 

「僕、足はちゃんとあります。2本。」

 

「あぁ、知っている。つまりだ、君は将来、片足を失う可能性があるという事を伝えたかったんだよ。」

 

...あー、逆説的に?コペルニクス的転回みたいな?ニワトリが先か卵が先か理論と似た感じね。夜の種族の長だから一眼一足で紫の眼を持っているという可能性もあれば、一眼一足で紫の眼を持っている者が夜の種族の長になるという可能性もある、と。ふーん、って感じ。

 

「そうなんですね。」

 

「...そ、それだけか?もっとこう、無いのか?足を失ってしまうかもしれんのだぞ?あぁいや、怖がらせたい訳では無いのだ。ただ、もっと注意をだな?」

 

いやぁ、うん。コブラ王の言いたいことは、多分めっちゃ伝わってる。心配してくれてるってことでしょ、要するに。

 

ありがたいねぇ、海賊に向かって心配してくれるなんて。普通これだけクロコダイルみたいなやつに自国をボロボロにされたら、海賊=完全悪って考えを少なからず持ちそうなんじゃが。そしてその考えは全然間違っていない。完全悪を勧善懲悪!みたいな。

 

「お心遣い痛み入ります、コブラ王。御心配をお掛けしているようで申し訳ございません。ですが、大丈夫ですよ。僕こう見えて、ここらの海ではそこそこ強いので。」

 

「それも知っておる。」

 

いやぁ照れる。ま、誰かに奪われるようなことにはならないと思う。(フラグか?)それにもし失ったとしても、新たな足を造れば良い。

 

「この広い海には、例え義足でも達人級の蹴りを放つ老人が居たりします。にしし、信じられますか?65歳のおじいちゃんがですよ?」

 

「義肢で生活している人々が大勢居る島もあったりします。それでも彼らは挫けることなく、前を向いて生きています。その島のみかんは最高です。」

 

「...はは、それは凄いな。」

 

ほんっとうに凄い爺さんと、心の強さを持って助け合える優しい島民達だ。尊敬してる。爺さんは僕の料理のお師匠でもある。

 

「例え隻眼であろうとも、例え一足になろうとも。僕が僕であることに変わりはありません。麦わらの一味の一員として、僕はルフィを王にします。だから、大丈夫です。」

 

「...なるほど。あいわかった、これ以上は野暮というものだな。さて、良い時間だ。私はそろそろ自室に戻るが、ソラくんはどうする?」

 

「あ、僕ちょっと、外に出てきます。」

 

「なに、今からか?もう少しくらい休んだ方が良い。部屋まで送っていくぞ?」

 

うむ、ぶっちゃけ帰り道はマジでわからんが。ちょっと野暮用が〜。

 

「少し夜の空気を吸いたくて。この雨を、近くで感じていたいのです。」

 

「そうか、分かった。ではな。」

 

「はい、おやすみなさい。」

 

「あぁ、おやすみ。」

 

 

&&&

 

 

雨が降っている。傘に雨粒が落ちてくる度に、パラパラと軽やかにメロディを奏でる。瞳を閉じて息を吸えば、胸いっぱいに雨の匂いが染み渡る。

 

「良い夜だと、そう思いませんか?」

 

「...。」

 

あらら、睨まれちゃってる。怖いなぁ、悪かったよ。そんな怒るなって、血圧上がっちゃうぞ?

 

「すみません。」

 

「そりゃ何についての謝罪だ?」

 

「んー、色々です。お店で正体を隠してたこととか、貴方を利用したこととか。あと、お肉食べちゃったことも。」

 

「...ッチ!肉はやるっつっただろうが。」

 

あれ、そうだったっけ。あーうん、言われたな。まぁあれ結局イガラムさんが食べたんだけど。僕お腹いっぱいだったからさ。せっかくくれたのにすまんな、スモやん。

 

「スモーカーさん。ありがとうございました。この国のために、戦ってくれて。ルフィを助けてくれて。僕を、助けてくれて。」

 

「海軍に頭下げる海賊が何処にいやがる。」

 

感謝の気持ちを伝えてるだけだよ。

 

「テメェの話を聞いてなけりゃ、海軍の対応は遅れ、反乱軍に潜入していたBWの野郎どもに良いように踊らされていた。オフィサー・エージェントを人知れず倒したのも、クロコダイルにトドメさしたのも。全てお前ら麦わらの一味だ。」

 

「この国を救ったのは、俺たち海軍じゃねぇ。テメェら海賊だ。」

 

なるほど、元凶であるクロコダイルを2人がかりで倒したとは言え、それでも海軍がアラバスタを救ったとは言い難い、と。

 

真面目に生真面目かいぐんスモやん!だなぁ。ゾロに名前が似てるどこかのキツネとは大違いだぜ!!

 

「俺は今回お前らを捕えねぇ。それが俺なりのケジメの付け方だ。」

 

「それはありがたいですね。でもその言い方だと、僕たち麦わらの一味はいつでも捕えることが出来ると言われているみたいで心外です。」

 

「そう言ってるんだ。」

 

うへへ、こわいこわい。でもそれはどうだろうなー?みんな今回の1件でまた強くなったし。敵は大勢、生きるか死ぬかの世界に居るんだから、強くなる以外に生き残る道はないからね。

 

「では、次に会う時は敵同士ということですか。」

 

「当然だ。国を救ったとは言え、海賊はどこまで行っても海賊なんだ。」

 

「なるほど、ではその時は貴方の正義を貫いてください。僕は僕のやりたいようにやります。そうやってお互いが対立することになったなら、その時は...。」

 

「「ぶっ潰す。」」

 

いいねぇ、やっぱり好きだな。スモーカー大佐。

 

「あばよ。せいぜい逃げ続けろ。」

 

「良い夜を、スモーカーさん。」

 

約束は果たされそうにないなぁ。ちょっぴり楽しみにしてたのに、ざんねーん。

 

 

&&&

 

 

「いやぁ〜〜〜っ!よっく寝たァーー!!!あっ!?帽子は!?腹減った!!朝飯と帽子は!!?」

 

「...ん。朝からうるさい、まだ寝させて。」

 

「あぁ〜!!ルフィとソラが起きたぁ!!」

 

起きてない。眠い。明るい。眩しい。うるさい。

 

「起きて早々うるせぇなテメェは。朝じゃねぇ、今は夕方だ。ソラ、お前はもう起きろ。充分寝ただろうが。ったく、放っとくと月が出るまで寝やがって。吸血鬼かっての。」

 

似たようなもんだよ。夜に生きるって点では。詳しくは知らないけど。

 

「帽子はそこにあるぞ、ルフィ。兵士が見つけといてくれたんだ。ソラ、おめェ頑張ったらしいなぁ!すげぇじゃねぇか、クロコダイルと一騎打ちなんてよぉ!さすが俺の弟子だ、わはは!!」

 

眠い...弟子?なんの弟子。デレシっ!あぁ〜、無意識に手が伸びていく。

 

「うわっ!?むぎゅう...。」

 

「ルフィさん、ソラさん!よかった、元気になって。」

 

「元気?おれはずっと元気だぞ!」

 

「おい、寝ぼけんなソラ。離してやれ、チョッパーが苦しそうだ。」

 

チョッパー。あーこれチョッパーだったんだ。ふわふわモコモコむぎゅむぎゅ可愛い。あったかい。すぅーーーーっ。はぁーーーーーあ。

 

「うわぁぁああああ!!やめろぉぉおおお吸うなぁー!!!」

 

「「「やめい!」」」

 

あぁ〜チョッパーがァー。僕の癒しが。

 

「んな事よりソラ、てめぇ俺に一言も無く勝手に囮なんぞやりやがって。んビビちゅわんの気ぃ引こうったってそうはいかねぇぞ!?」

 

はにゃ。

 

「あはは...、」

 

王女を困らせるなよ。

 

「んっ...ん〜!ふぁああ。( ¯꒳¯ )ᐝzzzz。」

 

「「「いや起きろよ!!」」」

 

うるさいなぁ。寝起きに総ツッコミ止めやぁ?

 

「一言も無く...女の子侍らせてお酒飲んで潰れてた癖に良く言うね、サンジ。ウイスキーピークで役に立ったことあったっけ?あったら教えて欲しいな、僕知らないから。」

 

「ギクッ。てっ、てめぇだって似たようなもんだろうが!?苦手なくせに酒飲んでたじゃねぇか!」

 

「僕が飲んでたのお茶だから。それに、皆が寝てる間にゾロと一緒にBW社員を100人近く沈めてる。そうだよね、ゾロ。」

 

文句言われる筋合いは無ぇな!お??(煽り)

 

「...あぁ。(ニヤり)どこぞのアホコックは酔っ払って爆睡してやがったぜ。わざわざ船長が船まで運んだんだ。」

 

「ァア!?足掴んで引き摺ってきたの間違いだろうが!たかが雑魚100人斬ったぐれぇで何をえらっそうに。数稼げて嬉しいのか?マリモくん。こちとらMr.2を蹴り倒してんだよ。一緒にすんじゃねぇ。」

 

「俺ァMr.1を斬った。奴は全身が鉄刃野郎だった。」

 

「あああああああ''!?!?全身鉄がなんだコラ!?こちとら全身オカマだ!!!」

 

「関係ねぇだろオカマがどうした!!!?」

 

「君らどんぐりの背比べって知ってる?僕なんて七武海でロギアだし。」

 

「「負けてんじゃねぇか!!」」

 

ぷっちーーん。ほー?ふぅん、そういうこと言うんだ、へぇー?

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴっ...。

 

「「表出ろやゴラァ!」」

「2人同時にかかってきなよ潰してあげるから。」

 

あ、チョッパーが涙目で震えてる。かわいい。

 

「止めんかバカどもっ!!」

 

「ぶっ!?」 「おっと。」 「あぁっ!♡」

 

「なっはっは、お前らばかだなー。」

 

ルフィにだけは言われたくない。つーか、怪我人にも容赦なしに殴りかかってきたぞ、ナミ。やべぇよ。避けたけど。

 

あ、テラコッタさんだ。やっはろー。昨日ちょっとだけ果物もらったわ、ごめんね。あれ、また果物がたくさん。あ、消えた。草。

 

「ソラさん。」

 

「ん。」

 

どしたん、ビビ。

 

「改めて、お礼を言わせて。この国を、父を、私を救ってくれて...ありがとう。」

 

おぉ〜綺麗なお辞儀。美しい所作だな。さすがは王女様。

 

「うん。どういたしまして。やっぱり親子だね、言動がそっくり。」

 

「お父様ともお話を?いつのまに...。」

 

「僕、昨日の夜中に1度起きてる。宮殿を探検してたら、コブラ王に会ったんだ。食堂で一緒にお茶した時に同じことを言われた。」

 

「そうだったのね。...ねぇ、ソラさん、後で私とも...!」

 

「皆様、お食事の準備が整いましてございます。」

 

お、食事の準備が出来たって。行こ行こ。

 

「今、何か言いかけた?」

 

「いっ、いいえ!なにも!行きましょ!」

 

ん?うん。

 

 

&&&

 

 

もりもりガシガシガヤガヤパクパクムシャムシャ。

 

「ん!んんー、ん、んん。んん!」

 

すんごい食べっぷりだな。皆取られないように必死になってる。あ、ウソップのタバスコトラップに引っかかった。まだまだだね。(庭球王子)見聞色を鍛えないからそうなるんだ。油断して歌を聞かれた僕が言えたことじゃないけど。

 

ちなみに僕の席はルフィと結構離れてるから、あんまり被害は無い。というか、僕のお皿からは取らせない。この果物は僕のものだ!!誰にも渡さん!!!

 

「チョッパー、これ美味しいよ。食べる?(誰にも渡さんとは。)」

 

ばぁ(あぁ)はびばぼう(ありがとう)ぼら(ソラ)!」

 

はい可愛い。(確定)頬袋いっぱいに詰めて、リスなの?そんなに詰めてるのにまだ食べようとしてる。あんまり詰め込みすぎると気道詰まって死んじゃうぞ?ほら言わんこっちゃない。お水はどこだ〜。

 

はは、みーんな笑顔。楽しそう。こんなに楽しそうな笑顔が見れたんなら、やっぱり手貸して良かったなぁ。

 

「ソラ様、こちらを。」

 

「ん?何これ...お肉?」

 

「左様でございます。ティアティマ牛のステーキでございます。アラバスタでは滅多にお目にかかれない高級食材となっております。誠に勝手ながら、燻製にしてシャリアピンステーキ風に調理させて頂きました。ソラ様へお出しするよう仰せつかっております。」

 

「僕に?...ふーん。ありがとう、頂きます。」

 

わざわざ届けてくれるなんて、律儀だねぇ。あんなこと言った割に、案外嫌われてないのかな?にしし、ありがたく頂いとこ。あー、ん。んむむむむふふ、うんまぃ。

 

「はいチョッパー、これも美味しいよ。ビビも一緒に食べない?」

 

「え?でも、それソラさんが貰ったものでしょう?誰から貰ったのか気になるけど。」

 

それは秘密。言ったらめんどくさいことになりそうだから。

 

「良いんだよ、ひとりで食べるより、誰かと一緒に食べたい。サンジ、これ作れる?」

 

「ん?どれどれ...へぇ、こりゃ美味いな。」

 

「だよね。でも味付け自体は割とシンプルだから、特別な調理法とかじゃなさそう。」

 

「だな。材料と、ソースのレシピがありゃいけるだろ。ティアティマ牛って言ってたな。レシピは後で聞きに行こう。」

 

オッケー。

 

「おい、貰うぞ。」

 

あ。ゾロも食べたかったんだ。僕ももう1切れ貰っとこ。

 

「ばうむぐ!」

 

ありゃりゃ、ルフィ...。そんなにガチで取りに来るなよ。流石に避けたら危ないわ。あーあ、ビビの分が。あ、ここにあるじゃん。

 

「はい、ビビ。」

 

「へっ!?」

 

え?いや、だって一緒に食べようって言ったのにあげられなかったから。流石に自分から誘っておいて無くなりましたじゃカッコつかないだろ。

 

「ほら、早く早く。ソース垂れちゃう。あーん。」

 

「...っ!!あっ、あーん!パクっ。」

 

うんうん、美味いよねー。分かる分かる。

 

なんかめっちゃ対角線上から視線を感じるぞ。そっちを見なくてもわかる。どこぞの王様だ。無視無視、サンジと違って不純な下心なんて持ってまーせん。

 

王様から目逸らしてたらナミとばっちり目が合った。ため息つかれた!?なんで!!!欲しかったのか?そんなこともあろうかと、ちゃんとサンジにもあげたから。船で作って貰えるよ、モーマンタイ!とか思ってサムズアップしたらまたため息つかれた。なんなん!?!?

 

うわっ、ちょっと!?急にテーブルの上で踊り出すなし!お前ら1枚でも皿割ったら説教コースってこと忘れんなよ、まじで。




芋ジャージチョロっと出てきました。
あれ、作者の代弁者です。(笑)

スモーカー好きだからちょくちょく絡ませたーい。

19歳つよつよトリオ、おバカやったらいつまでも
終わらなさそう(笑)
ナミが首輪繋いでくれてます。

おや、ビビの様子が...?
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