器用貧乏な麦わらの一味   作:millseross

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お腹すいた。


太陽VS熱の槍!

寝て起きたら祭壇に祀り上げられていたぜ。ついに?ついに僕の顔がふつくし過ぎて?神に贄にされる程に??美しいならぬ、ふつくしいのだ。

 

閑話休題。まったくお前はいつもいつもすぐ脱線するよな!!!(1人ツッコミ)

 

日差しにやられて船室に入って。それからそんなに時間は経ってない筈なのに。場面が切り替わり過ぎなんだよ!どこだよここ!!説明求む。

 

「あれ、チョッパー。どうしたの、大口開けて。目もまた飛び出てるよ。みんなは?」

 

「はっ!?そうだ、ソラが居たんだった!おれ、1人じゃなかった!」

 

なになにどゆこと?

 

「大きなエビみたいなやつに、ここまで連れて来られたんだよ!ゾロとナミとロビンは探索に行って、おれは船の修理を任されたんだ!」

 

あー、何となく分かった。ルフィとサンジとウソップは船に乗ってない状態で、僕らは連れ去られてここに来た。探索組はゾロが居るから平気だろうけど、チョッパーは1人だから危険なのは船番の自分だと思った訳ね。なるほ。

 

「ん、その笛なぁに。」

 

「え?これは空の騎士の...あっそうか!あの時もソラは寝てたもんな!この笛を吹くと、空の騎士が来ておれ達を助けてくれるんだ。でも1回きりだから、大事に使わないと。」

 

「空の騎士。その人何者?」

 

僕に仕える騎士が僕の知らないところに居た件。

 

「分からねぇ!ペガサスに乗ってる変な騎士だ!でも助けてくれたから良い奴だと思うぞ!」

 

ペガサス...ふーん。べっ、別に??別に全然ペガサスとか気になってませんけど?ペガサス見たさにその笛吹きたいとか、これっぽっちも?思ってませんよ。じぃーーーーーー。

 

あ、モコモコ小さな身体で隠された。ま、いいや。んでもホントに良い奴なら何度でも笛使ってよさそうだけど。なんで1回だけなんやろ?

 

あー、早速使うことになるかもなぁ。

 

「チョッパー。その笛、一応準備しといた方が良さそう。」

 

「え?」

 

敵が来たから。

 

「おいおいなんだよ。殺して良い生贄はガキとたぬき1匹ずつか?つまんねぇなぁ。」

 

「!?」

 

「つまんないなら見逃してくれるかな。」

 

たぬきじゃねぇけど。トナカイだけど。

 

「そいつァ無理な相談だな。ま、神に逆らうお前らが悪りぃ。諦めろ。」

 

「芋ジャージ?」

 

「は?」

 

いや、何でもねぇわ。

 

「チョッパーは船の守りを。あの鳥が攻撃してきたら、迎撃するなり説得するなりよろしくね。」

 

「わ、分かった!」

 

ん、良い返事や。じゃ向こうでやろっかね。ここだと船が危ないし。ただでさえ壊れてんのに、これ以上壊されちゃ堪んないぜ!

 

「あん?馬鹿かよ、どっちにしろお前らはここで死ぬ。この船を燃やそうが壊そうが関係ねぇだろ。」

 

燃やす?なんで燃やす?燃やす手段があるって事か?フレイムダイヤル的なあれか。うーむ、それは困ったぞ。尚更ここで戦う訳にゃいかねぇな。

 

「死んどけ。」

 

おっと。むっ...なんか熱気が...蹴っとこ。バチコーンっと。ふぁっ!?槍から火炎が!?フレイムダイヤルちゃうやんけ!!詐欺やぞ!?

 

「うぉっ!?チィっ!運が良いなガキ。この熱の槍(ヒートジャベリン)を避けるか。だが次はねぇ。オラァ!」

 

薙ぎ払い。ちょっとここで長引くとマジで船が危ないので、一旦森にぶっ飛ばそう。傘のスイングで相殺し、そのまま回し蹴りって、あら?

 

「回し蹴り。効くかそんなもん!!」

 

「なるほど、ちょっと厄介。」

 

見聞色の覇気持ってんのかぁ。ったりぃなぁおい。なんで前半の海に覇気使いおるねん。

 

「''刃技(じんぎ) 紫電一閃(しでんいっせん)''。」

 

「なっ!?ぐっ...ぅうおぉおお!?」

 

おいまじか、これも防ぐのか。防ぐのでギリギリっぽいけど、割と速度重視の技使ったんやが。まぁ良い、とりあえず吹っ飛んだから目的は達成した。

 

「じゃあ、チョッパー。メリーよろしく。」

 

「あぁ、分かってる!ソラも気をつけろよ!」

 

はいな。まぁ負けはしないんだけど、どうやって勝つかだよなぁ。見聞色は便利だけど、その分相手も使ってたらめんどくさいんだよ。対処法はいくつか有るけど。

 

「ぐ、てめぇ。ただのガキじゃねぇな。俺の心綱(マントラ)を振り切りやがった。」

 

「マントラ?って何。」

 

「ソイツをお前が知る必要はねぇよ!!」

 

なんで言うたんや、気になるやろ。とりあえずその火炎槍は危ないからしまって欲しい。

 

ボォォオオオオオ!!

 

「槍の突き、払い、鳥の口から火炎放射に突進、くちばしの噛みつきっと、危ないな。」

 

''疾風迅雷(しっぷうじんらい)''・''蓬雷風烈(ほうらいふうれつ)'''

 

「ごはぁっ!?!?てめ、ぇ!どうやって!?」

 

「君も見聞色の覇気を使えるらしいね。もしかしてさっきのマントラって見聞色の事?同じ覇気の使い手同士が戦った場合、勝つのはより強い覇気を扱う方だ。」

 

「僕の攻撃が当たるってことは、君より僕の見聞色の覇気の方が練度が高いってことでしょ。それと単純に速度の問題だよ。反応できてなかったでしょ、さっき。」

 

知らんけど。

 

「...はぁ、はぁ!てめぇが俺より強いだと!?俺より速いだとぉ!?ガキが調子乗ってんじゃねぇぞ!!森に誘い込んだのは失敗だったなァ!!ここは今から紐の試練!!生存率3%、お前ごときにクリア出来るか!!?」

 

紐の試練とは。わ、なんかいっぱい紐が張り巡らされてるな。ワイヤートラップ的な。そして自分は鳥に乗って飛んで攻撃するから特に影響は無い、と。なるほど。

 

でもこれあんまり意味無くね?特に刃物使うやつには。

 

「''刃技(じんぎ) 蓬雷轟風烈(ほうらいごうふうれつ)''。」

 

「はっ!バカがどこ狙ってやがる!」

 

お前じゃねぇことは確かだな。自分を中心として3方向に斬撃を放つ。木々は倒れ見晴らしが良くなり、1本残らず紐は断ち切った。これで動けるようにはなったんだが。

 

問題は相手が空を飛んでるということだ。確かに僕も跳べる。が、長時間の滞空は望めないんだよなぁ。木も斬っちゃったしな。

 

「てめぇ気づいてやがったのか、紐の試練の罠に。」

 

「え?あ、うん。なんかいっぱい紐撒かれてたね。おっと、僕に飛ばすの止めて。」

 

「ちっ!心綱(マントラ)を使えるのは本当らしい。だが、お前は俺に攻撃を当てることはできねぇ!いくらお前が斬撃を飛ばそうと、この距離なら避けるのは容易い!己が剣士であることを恨め!!」

 

「そだね、っと。返事してる時に炎飛ばすのも止めて。」

 

まぁ斬撃は避けられるだろうな。一直線にしか飛ばないから、僕が攻撃モーションに入った瞬間に見聞色全開で回避したら良いんだし。

 

でもちょっと舐め過ぎだなぁ、それは。

 

「僕、剣士なんて言ったっけ。」

 

「はぁ?剣使ってんだから剣士だろうが。」

 

何その何言ってんだコイツ、みたいな顔。失礼しちゃうぜ。

 

「刀使いではあるね。正確には、刀も使うってだけだけど。」

 

さて、久々の銃撃戦と行こうじゃないか。但し一方的な蹂躙だろうがな!!

 

納刀。そして傘を左手に持ち替える。

 

「はっ!諦めてりゃ世話ねぇな!!」

 

また鳥の火炎放射か。もうそれ、見飽きたんじゃが。

 

「''白炎瀧(はくえんろう)''・''紅炎弾(こうえんだん)''。」

 

ゴォォオオッッッッ!!!

ドドドドドドドドドドッ!!!

 

「なっ、なにィ!?お前も炎を使いやがるのか!!しかも銃弾だとっ!?剣士の筈だろう!!?」

 

だから剣士ちゃうねん。刀も使うし傘も使うし銃も使うし体術も使うんよ。見聞色付きで。え?そんなのどうやって勝つのかって?そりゃ器用貧乏なんだから、全てエキスパートって訳じゃない。圧倒的な一には適わないさ。...やめてね、強いひと来るの。マジ無理だから。

 

それと銃弾じゃなくて炎弾な。(どっちでもいい)

 

轟々と燃える白い炎。飲み込まれたかな?そう言えば名前も知らないや。別に良いけど。敵だし。

 

シュルルルルルルルルルルっ

 

「はい?」

 

え、なに。は?消えたんだけど、炎。なんか炎の中から出ていらしたわ。鳥も一緒に焦げ焦げだけど大丈夫そ?焼き鳥か?

 

「俺に...炎は、効かねぇよ...っ!ふぅっ、はぁっ。」

 

「効いてるやん。」

 

おっと、いかん口調が。つい突っ込んでしまった。だって焦げてる癖に強がってるんだもん。それにしてもあの槍、まじで火炎特化型やな。

 

「炎を吸収・放射できる槍ね。」

 

「よく、、、気づいたじゃねぇか、はぁっ。どんな気分だ?唯一俺に届き得る炎が奪われた気分はよぉ!?てめぇの炎に焼かれて消えろ!!貰うぜてめぇの技!!''白炎瀧(はくえんろう)''!!!」

 

白炎瀧(はくえんろう)は防御の技であって攻撃用の技じゃないんじゃが。あーーーーくっそ暑いな。マント燃えないと良いけど。

 

左手を突き出す。

 

シュルルルルルルルルルルっ

 

「...は?」

 

「俺に炎は効かねぇよ、だっけ。」

 

「...は、なっ、はっ!?!?」

 

はな?めっちゃ驚くやん。顎外れてないかい、それ。目も飛び出てる。その顔芸ってみんな出来るんかな。僕できないんだけどな。やろうとも思わんけど。

 

「ギラギラの実の能力者。全ての炎は僕のものだ。覇気も、炎も、僕の方が上らしいよ。残念だったね、紐の試練の神官さん。」

 

「なっ、ちょ、待てっ!?お前、どういう...なん、ロギアか!?!?」

 

「太陽の化身、とかじゃないかな。左腕だけだけど。」

 

''神技(じんぎ) 掌天昇(しょうてんしょう)''。

 

「まっ、待て!!ひっ、ぎぃいゃああああああああああ!?!?!?」

 

いくら炎を吸収できるって言っても、流石に太陽そのものは無理だろう。掌サイズだとしても。

 

さー、終わった終わった。見聞色使いだからめんどくさいと思ったけど、能力的に僕の下位互換みたいな奴だったから良かったわ。特に苦労も無し。マント燃やされてたら終わってたけど。あ、斬っちゃった木は持っていこう。メリーの修理に使えるだろうから。

 

 

&&&

 

 

「あれ、いつの間にかみんな揃ってる。」

 

「あっ!!ソラぁ〜〜!!!無事だったぁ!!良かった、俺心配でっ!!」

 

およ、可愛い突進だ。受け止めますぜもちろんぐへへじゅるり。おっと危ない、ヨダレが。

 

「だから言ったろチョッパー。心配するだけ無駄なんだよ。」

 

「すげぇなぁ〜、ホントにサンジの言う通りだったよ!」

 

待て待て、流石に敵と戦闘してるのに何も心配いらないは悲しいやろ。普通に心配して欲しい人。はーい!!

 

○時だよ!全員集合シチューパーティ〜!!という事で、夜に行うキャンプの準備をしているらしい。良いね、キャンプ。あ、シチューもあるの?食べる〜!!あ、そんなにいっぱいはちょっと。

 

サンジ特製空島シチューを食べつつ、ナミの講義を聞いている。若干1名は食ってるだけだが。まぁしょうがない。

 

「ノーランドの日誌に書かれてた黄金について思い出してみて!」

 

なにそれ。そんなの見てない読んでないです。またこのパターンンンン〜?なんかさ、1人行動は割と好きでやってるんだけどさ。こう、みんなが持ってる情報と僕の情報に差があるのはどうかと思う訳よ。疎外感がさぁ?

 

「そこんとこどう思う、ゾロ。」

 

「知るかよ、単独行動が多いてめぇの自業自得だろ。今聞きゃ良いじゃねぇか。」

 

やってるしぃ。現在進行形で脳内情報のアップデートしてるしぃ。

 

「安心しろソラ。お前よりもゾロの方が分かってねぇぞ、アホだから。」

 

「叩っ斬られてぇのかてめぇっ!?」

 

「おーおー、やってみろよおバカマリモくん。」

 

「ぅるさいってのアンタら!!!」

 

ウケる。怒られてやんの。は?僕のせいじゃなくない??なくなくなくなくなくなくない?(どっち)

 

ほーん、髑髏の右目に黄金を見た、ねぇ。なるほど、地図上で見た時の位置がそういう風に見えたって訳か。

 

何でも良いけどナミの眼鏡姿初めて見たわ。ヘアゴムも。ん?うん、似合ってる似合ってる。

 

「コホン。そういう訳で、明日は2手に別れましょ!船を守るチームと黄金探索チームよ!」

 

「お宝〜〜!!!」

 

黄金かあ、海賊らしくなってきたな。こりゃ明日が楽しみだ。ま、楽しみはこの後もそうなんだけどっ!

 

「夜も更けたわ、用のない火は消さなくちゃ。むやみに火を焚くと、敵に位置を知らせてしまうから。」

 

「バカなことを...おいおい、聞いたかウソップ。ロビンがあんなことを言ってるぞ。」

 

「仕方ねぇよルフィ。ロビンは闇に生きてきた女だ。知らねぇだけさ。」

 

「どういうこと?」

 

困惑してるぞ。ロビンを動揺させるバカ2人。知的キャラに勝てるのはいつだってバカだけなんだ。ロビンにバカって言えるバカを心から尊敬するわ。(バカ)

 

「「するだろうがよォキャンプファイヤーをよぉ!!?」」

 

「バカはあんたらでしょうが。」

 

正論パンチ。

 

「この森がどれだけ危険かわかってないみたいだから教えてあげるわもう一度ね!!神官にゲリラだってウヨウヨ居んのよ!!それ以前に夜の森ってだけで危険なのよ!!猛獣だって化け物だって怪物だって居るかもしれないんだから!!」

 

理論武装。そして微塵も間違ってない。

 

「しらん。」

 

草。

 

「〜〜〜っ!!言ってやりなさい、ソラ!!」

 

いや飛び火〜。はぁ、まったく仕方が無いな。ここはガツンと言ってやらないと。

 

「ルフィ。」

 

「...。(ゴクっ)」

 

「火は任せて。」

 

「「「ぃよっっしゃぁあ〜〜!!」」」

 

「ちょっと!!?」

 

うははは、だってキャンプファイヤーしたいもん。楽しそうだし。いひゃいいひゃい、やめれほっぺが伸びる。

 

「「組木は出来たぞ!」」

 

ノリ良すぎかよ。おいおい大丈夫かこの一味、誰か止めろ〜。(思ってない)はい点火〜。もう逃げられねぇぜ!!ふははははははは!!

 

「まぁまぁ。明日死ぬかもしれないんだし、今を全力で楽しまなきゃね。」

 

「物騒なこと言ってんじゃないわよ!!」

 

涙目ウケる。お、なんかいっぱい野生動物が。オオカミか?良いねぇ、無礼講じゃ!飲めや歌えや食え踊れ〜!

 

ドンドットット ドンドットット!!

ドンドットット ドンドットット!!

 

「「「あっはっはっは!!!」」」

 

「「「ゥウォウォウォーーーン!!」」」

 

やっぱり海賊と言ったら宴だよな。みんな笑顔で楽しそうだ。あんなに反対してたナミも、ロビンもみんな良い表情。よかったよかった。

 

、?誰か来るな。今のところ敵意は無いから、宴を邪魔するやつじゃないっぽいけど。空から来るってのが問題だ。敵になり得るなら潰しとくか。

 

「ゾロ、ロビン。」

 

「あん?なんだ。」

 

「どうしたの?」

 

「空から誰か来るよ。1人と1匹。」

 

2人は目を凝らし夜空を見上げる。煙に邪魔されて見えずらいみたいだが、誰かは分かったらしい。

 

「変な騎士だな。」 「空の騎士ね。」

 

それは、噂の。あの伝説の、笛の。伝説の、ペガサスの。

 

「「それは期待しない方が。」」

 

え?

 

「むむっ。お主らであったか。アッパーヤードが燃えておるから何事かと。エネルの居る土地でここまで馬鹿騒ぎする者なぞ他におらぬぞ。全くもって度胸があるな。」

 

おや、案外おじいさんなんだな。さて、ちょっと眼帯外してペガサスを...ペガサスを...ペガ...サ...ス...。

 

そっと、眼帯を着けた。

 

「はぁ。」

 

「だから言ったろうが。」

 

知らない方が良いことって、あるよね。

 

「始めて見る顔だな。お主も仲間か?」

 

顔は見せてないけどな。

 

「そうです。」

 

「我輩、空の騎士 ガン・フォールと言う。よろしく頼む。」

 

「ソラです。よろしくお願いします。」

 

これいつも思うんだけどさ、自己紹介の時のよろしくって、一体何をどこまでよろしくして、されてるんだろう。毎回不思議に思うわ。

 

「ほう、お主の名前はソラと言うのか。良き名だ。空島にぴったりの名であるな。」

 

それな。全然空島生まれとかじゃねぇけど。でも僕はこのおじいさん気に入ったんだ。名前を褒めてくれたから。ペガサスには騙されたけど、まぁ許してやろう。(何様)

 

「お主らにとってこの地面は、あって当然の物なのだろうな。」

 

「「「...?」」」

 

せやね。空島と違って、青海の島は土でできてるから。

 

「空にこれは元々存在しないものなのだ。島雲は植物を育てるが、生むことは無い。緑も土も、本来空には無いものだ。」

 

「我々はこれを、''大地(ヴァース)''とそう呼ぶ。空に生きる者たちにとって、永遠の憧れそのもの。」

 

なるほどね。大地に住まう者たちが、大空を飛ぶ鳥に憧れるように。空に住まう彼らにとっては、この土や緑が憧れなんだな。無い物ねだりだよなぁ。気軽に行き来できる訳でも無いから、余計にその思いは膨らむんだろう。

 

「ところでおじいさん。」

 

「む?我輩、名をガン・フォー...。」

 

「お腹の辺り、怪我してますね。大丈夫ですか?」

 

「!?お主、なぜ。」

 

気配や。なんか痛そうな気配したんやで。

 

「手当てをしましょう。こちらに。」

 

そんなに酷くは無いみたいだけど、一応な。バイ菌入ると怖いし。

 

「チョッパー呼ぶか?」

 

「いや、いいよ。あんなに楽しそうにしてるし。僕でも処置はできるレベルだから。」

 

「、かたじけない。」

 

構わんよ、このくらい。名前を褒めてくれたお礼だ。まぁ?そこまで言うなら仕方ない、1ホイッスルプラスで貰っとこうかな。(吹きたいだけ)

 




今回の戦闘は難しかった...。
何故って、原作読んでも相手の技名とか書いてないから。
いつも、戦闘シーンは適当に技名叫んでなんか雰囲気で
乗り切ってるのに、今回その手は使えず。

いや無理ぃ。普通に無理ぃ。とか思いながら描きました。
完全上位互換のソラくん。どんまい、名も知らぬ神官よ。

原作ではワイパーがリジェクトしてたけど、この世界線
ではソラくんにあしらわれました。
びっくり顔はエネル参照で。

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