うーん、半端ねぇ。さすがは剣豪の頂きに君臨すると言われるだけはある。強すぎる気配がビシビシ伝わってくる。
「終わりだ...ちきしょうっ。なんの恨みがあって俺たちを付け狙うんだテメェっ!!」
「ヒマつぶし。」
ひつまぶしかぁ。美味しいよね。とかふざけてる場合じゃない。今はクリーク海賊団に目がいってるけど、こっちに向かってきたらマジでシャレにならん。
モブが銃を撃つが1発たりともあたらない。背負った大剣をかざしただけで簡単に弾をそらす技術。
「えっなっ、外れた!?」
「外したのさ。何発打ったって同じだ。切っ先を添えて弾道を逸らしたのさ。あんな優しい剣は見たことがねぇ。」
「柔なき剣に強さなどない。」
剣には大きく分けて''柔''・''剛''・''疾''の3つの種類がある。ほとんどの剣士や技はこのどれかに分類することが出来る。鷹の目が見せた今の技術は柔の基本にして極地と言ってもいいレベルなんだよ。
凡人があの域に達するために、一生涯を費やしてもおかしくはない。
「その剣でこの船も割ったのかい。」
「いかにも。」
「なるほど、最強だ。」
なんか想像してたよりもスムーズに会話が進んでる。もっとこう、、気難しい感じだと勝手に思ってた。あ、暇だからか。暇すぎてどうでもいい会話さえも貴重に感じてるのか。
さて、ゾロの戦いが始まる前に僕も武器を持って来とかないと。実は今、僕は自室にいるのだ。いや、僕直射日光浴びれないから。アルビノって不便。まじで肌がヒリヒリしてくるから。だから頭まですっぽりと覆う黒いマントで全身から日光遮断。
あ、やべ、始まっちゃった。いそげー。見なきゃ損損。獅子歌歌。
うわぁ、マジであのオモチャ剣でゾロの猛攻をいなしてる。ヤバいやつじゃん。
「鬼...斬り!!!!...うっ。」
いや、いなすのはまだ分かる。かろうじてまだ人間業だから。でも受け止めるのは違うじゃん?無理なんだもん、普通に。バカ強いわ。ゾロだって相当筋肉ゴリラなのに。
「ぅう...うぉぉおおおおおああ!!!」
「なんと狂暴な剣か。」
ギアを上げたと言うよりも、ひたすらに、我武者羅に剣を振り回してるな。あれは最早、剣術でさえない。分かっちゃいたけど、無理だな。今はまだ。
「何を望む、弱き者よ。」
その言葉を聞いていたヨサクとジョニーが激高するが、ルフィによって止められる。ルフィも頭の血管ブチ切れそうだけど。偉いね、ちゃんと自制ができて。
「虎...狩り!!!...がふっ!」
胸筋と肋骨で護られてはいるが、あのまま押し込まれたらやばいな。...どうする。原作通りに進むとも限らない。ここでゾロを失ったら?今後助かる命も助からなくなってしまうかもしれない。
助けるか...?くそっ、こういう時、例えIFの未来を知っていてもどうすべきかが分からん。
いや...手は、出さない。ゾロは勝てない。誰の目にも明らかだ。でもここで手を出したら、アイツのプライドは。気持ちは、意思は。何よりも、船長であるルフィがゾロを信じてるんだ。外野がどうこうしていい問題じゃない。
「名乗ってみよ、小僧。」
「ロロノア・ゾロ。いずれテメェに勝つ男の名だ。」
「...フッ。覚えておく、久しく見ぬ強き者よ。剣士たる礼儀を持って、世界最強のこの黒刀で沈めてやる。」
抜いたな、黒刀 夜。船も、大地も、海でさえも割る頂きの剣。
「三刀流奥義 三千世界!!!」
僕はお前を誇りに思うよ、ロロノア・ゾロ。未熟なれど、1人の剣士として。心の底から尊敬する。
「背中の傷は剣士の恥だ。」
「見事!!」
「ゾロおぉぉーー!!!!うわぁぁあああーーー!!!!!」
「「アニギィィィーー!!!!」」
終わった。世界最強を夢見た剣士が、世界最強の手で沈められた。
ルフィもよく耐えたよ。こいつら、ほんとにすごすぎる。
「...なんでだよ!!簡単だろ!!野望捨てるくらい!!!!」
サンジはリアリストだからなぁ。夢やぶれて死ぬなんて想像もつかないのかもしれない。でも最強を目指すヤツらってのは、みんなこんな感じなんだろう。
「我が名は、ジュラキュール・ミホーク。己を知り、世界を知り。強くなれロロノア!俺は先幾年月でもこの最強の座にてお前を待つ!!この俺を超えてみよ!!ロロノア!!!」
「鷹の目にここまで言わせる男か。」
「お前には、あいつの気持ちが分かるのか?ソラ...。」
「分かる、と言うよりも知っていると言った方が正しいかな。そういう人種もいる。理解できなくても、それくらいの認識で居たらいいと思うよ。」
ゾロが誓う。未来の海賊王に向かって。
「俺が...世界一の剣豪にくらいならねぇと。おま、えが...困るんだよな...!」
「俺はもう!二度と負けねぇから!!あいつに勝って、大剣豪になるその日まで!!絶対に!!!文句あるか、海賊王!!!」
「ししししっ!ない!!」
「いいチームだ。また会いたいものだな、お前たちとは。」
すごいなぁ、純粋な強さで七武海に君臨し続ける鷹の目 ミホークに認められる強さ、将来性。見れてよかった。
「おぅ鷹の目よ。てめぇは俺の首を取りに来たんじゃねぇのか。このイーストブルーの覇者である首領・クリークの首をよぉ!」
「そのつもりではあったがな、既に貴様への興味はない。良き出会いがあった。このイーストブルーで、2つもだ。1人は未来あるその未熟さに。もう1人は、既にこちらに片足を踏み入れている。」
「...あん?」
「小僧、名乗るがいい。」
うそだろこっち見てんよ。何となくさっきからチラチラ視線感じるなぁとは思ってたんだよ。くっそ、何とかして避けられないか爺さんの後ろに隠れて見てたのに。
ゾロは...よし、もう船でアーロンパークに向かったな。気絶もしてるっぽかったし。
「...ソラ、です。」
「そうか。我が名はジュラキュール・ミホーク。」
知ってるよ。色んな意味で、結構前から。
「抜け。試してやる。」
はぁ、やっぱりか。仕方ない、とりあえずやって、満足して貰えたら終わるはずだ。もうゾロで結構満腹だと思うし。
「なっ、嘘だろ!?なんであの剣を抜いてやがるんだ、鷹の目は!!」
「アイツにそれほどの実力があるってことか?つーかあんなやつ居たか?だれだ!?」
「...ソラ。」
うん、大丈夫だよ爺さん。あーみんな驚いてるよ。そりゃそうだわ。あの三刀流の剣士がやられたのに、何処の馬の骨ともわからんやつに何ができるんだって思われてんだろきっと。
そもそも今真っ黒コート着てるしフードで顔隠してるから。隠してなくても眼帯だし。だれおま状態だ。
シュルり、と傘から剣を引き抜く。そう、僕の武器はこの仕込み日除け傘。通称、傘刀銃(さんとうじゅう)。先には銃口、核には刀。この傘自体も超頑丈。銀魂に出てきたよなぁ、こういうの。色も黒紫だし。
「いざ、尋常に。」「どうぞお手柔らかに。」
「「勝負。」」
「
瞬きの間に一、二、三合。突風が弾け、波が立ち、船が大きく揺れる。スピード重視で刀を振るっているせいか、どれも簡単に弾かれる。壁を相手に斬ってるみたいだ。
「迅いな。だが軽い。」
「僕、剣士じゃないので。」
そんな片眉を上げて、解せぬ。みたいな顔しないで。マジで剣士じゃない。ただ、剣も使えるってだけで。
剛!!!
鷹の目の無表情が少しの驚きに変わる。疾の剣から剛の剣にモードちぇ〜んじ★したからな。つーか今まで無表情同士で斬りあってたのか。だから僕の顔は見えてないんだって!!
「ッ!」
あっ、やば。フード斬られた。ちょっと顔見れるようになったから、後からあれ僕なんだよ〜って説明は要らなくなったけど。直射日光はダメなんだよ!!!
顔を日光から隠すように、状態を前傾にして地面を舐めるように移動する。下から突き、払い、いなし、振り下ろす。
金属同士がぶつかり合う特有の高音が、何度も何度も鳴り響く。そろそろ耳がおかしくなっちゃいそう。
「...、まだ続けます?」
「当然だ。黒刀 夜の前で出し惜しみをする輩を、俺が逃がすと思うか?」
あっちゃぁ、バレてるよ。なんか適当にやれば満足するでしょって思ってたのに。なんだよ!!ゾロはどうしたよ!!!秒で浮気してんなよクソが!!!
「その黒刀、名は夜と言うんですね。僕の武器は、
「大層な名だな。」
「僕も、そう思いますっ。」
喋りながら全力で斬りあわなあかんの、何なん?つらたん。マジ無理、やめたい。雑魚相手に無双してたい。こんな強い人と二度と戦いたくないと思って幾数年。またこうなる訳か。呪いか?
「...なんだよ、あれ。何なんだよ。」
「次元が、違う...。」
「斬りあってる筈だ..なのに、見えない!!音だけが響いて...!」
なんか外野が湧いてるぞ。ふざけんなよ!!見せもんじゃねぇぞ!!!見えないんだっけ!?!?なんでもいいや!変われ!!!
「考え事か、余裕だな?」
「...っ余裕なんてある訳ないでしょ!''
「ほう、やるな。」
なんで見切るの、初見なのに。振ったり払ったりとかそういう純粋な剣術じゃないの。技を!!使ったの!!!
「な、なんだ今の。刀身が増え...?」
天の霞牙は名の通り、刀身が霞がかったように錯覚させる騙し討ちのようなもの。刀身が3本ある様に見えていたはずだ。にも関わらず、正確に合わせてきた。萎える。
「''
轟雷が鳴り響く。晴天の
...はず、なのになぁ。
「ふむ、良いな。だがやはり惜しい。全力の貴様と合間みえたかったぞ。」
「結構本気なんですけど。」
「剣技はな。だが貴様は剣士では無い。つまり本来、その刀以外にも使うのだろう。それ程の体幹ならば体術も相応に鍛えている筈だ。」
そうだねぇ、使うねぇ。傘で殴ったり、銃撃ったり。普通に拳で殴ったり。拳で!!!割と雑食だな。これだから器用貧乏は。
「俺が最も惜しいと思っているのはその眼だ。貴様、
「...。」
声を落とし、周りに聞こえないように言葉を投げかける鷹の目。何かがあると察してくれている用で何よりだ。そのまま黙っていてほしかった。
見えていない、ではなく、見ていないと仰いますか。バレてんじゃん。
「その眼帯の下に
「はぁ...。確かに、僕は僕の意思で目を閉じています。でも別に、それについては手を抜いてるとかそういう理由じゃない。実力については、まぁ確かに隠してるけど。それは今だけです。」
鷹の目 ミホーク。他人に見せている方が義眼だってことに気づくし、眼帯の下に正常に見える眼があるってことにも気づく。鬼強いし。なんでやねん。ほんま意味わからんわぁ。
「前半の海にこれだけの実力者が居ようとはな。既に見聞色は会得済みか。」
「ですねー、武装色はまだ出来ませんが。」
「ほう、知っているか。」
「師が良いので。」
なんとなしに会話が続いているが、こうやっている間にも剣戟の応酬は続いているのだ。そしていつの間にか、ルフィとゴリラの戦闘も始まっていアイぇぇぇぇ!?エェエナンデェェェ!?始まってるんだけど!!!?
ふぁっ!?サンジは!?!?えっ、なんかいつの間にかボロボロぇっ、ウッソだろお前。もう終わったの???ま?それ、ま??
ふざけんなよ!!なんで見せてくれないんだよ!!!恥ずかしがり屋さんかよ!!!
「おい、よそ見をするな。赫足が剣を教えたのか?」
「あ、すみません。いえ爺さんからは戦闘はあまり。料理は仕込まれましたけど。」
「そうか。貴様の剣の師にも興味が湧いた。...が、そろそろ潮時だな。仮にも剣を扱い戦うのにも関わらず、俺より優先するものがあるか。」
やっべバレてた。ごめんて。でもルフィの戦闘見たいじゃん?サンジはいつの間にか勝ってるし。誘っちゃおうかな。
「あっちの方の、あれ。ルフィと、ゴリ..あっ間違った、クリーク?の戦闘見たいんですけど...一緒に見ません?」
きゃっ!言っちゃったっ!
「俺は武術にはさほど興味が無い。」
「えぇー。」
なんだよ!!勇気出して誘ってみたのに!!!部長を個人的な飲みに誘う平社員並に緊張したんだぞ!!!嘘だけど!!!
「では、次で終まおう。全力を賭して斬ってこい。」
はぁーい。ほんじゃまぁ、全力で。
「シィィーー...''
刀身から身体中にほとばしる紫の稲妻。肉体の限界を優に超え、筋肉の悲鳴を無視し腕を振るう。その切先は、音をも切り裂く神速の零。
「''
「フッ...。見事なり、強き者よ。貴様との出会いに感謝と敬意を示そう。名は覚えたぞ、ソラよ。」
「...かはっ。こちら、こそ...。」
あー、くっそやば。いつ斬られたんだよ。身体が痛みを感じてようやく斬られた事を知ったわ。予備のコートで良かったぁ、こんちくしょうめ。
ルフィの戦闘、見れなそう...。
つかこの傷、ゾロとおソロじゃね?ゾロだけに?
気に入った獲物に同じ傷をつけるのか...?なんだよそれ、どこの第四十刃のウルさんだよ...。
んんー、設定集に書いてた技をいくつか出せたので行幸。でも戦闘シーンはマジ無理。かけぬぇぇ。。未だに主人公 ソラくんのキャラが掴めてません。まじで。