「ねぇ、なんか出てきたんだけど。」
「なんだこいつ。」
牛、いや、魚?わかんないけど。でもちょっと、かわいい。かも?鼻ヒクヒクさせてる。なんか見た事ある気がするけど、ダメだ思い出せない。
最近前世で見た記憶なのか今世で見た記憶なのか、だんだん分かんなくなってきたんだよな。
でもとりあえずかわいい。かわいいは正義だ。
「牛だー!でぇっけぇーなー!」
「牛か?泳ぐか普通?カバだろ。」
「なななななんでこんな生物がイーストブルーにぃ!?こりゃグランドラインの生物っすよ!!」
へー。そうなんだ。どこの生物とかってどうやって見分けてんの?大きさ?
「狙いは飯だ!!渡してくださいはやく!!船をひっくり返されちまう!!」
いやそれは無い。その前に逃げ切る自信がある。ラーキレス号のスピードを舐めるな。
「ゴムゴムの銃!!!おれの飯に手ぇだすな!!」
嘘だろこいつまじか。こんなつぶらな瞳の牛を殴ったぞ。どんな野生児だよ。
「馬鹿野郎がァ!!腹好かせたやつを無闇にぶっ飛ばしてんじゃねぇ!!!...ったく。こいつはきっと怪我でもして、自分で餌をとれなくて困ってんだよ。」
「ほら、食え。」
それは違うよっ!!!(論破)見聞色で察した感じ、そういう感じではなさそうなんだよな。普通に腹減ってるだけだと思う。
「死ねコラァァァ!!!!!!!」
「ぬぁにやってんすかあんたぁぁぁ!?」
うっっそだろこいつらまじか。動物愛護って言葉知らないの?愛鳥週間で鳥の絵描いたことねぇのか!!!?ねぇわな。
「モ''ォォオオオオオオ!!」
「お前ら退いてろ、トドメ刺してやる。首肉...シュートぉ!!!」
うわぁ。やっちゃったよ、ドン引き。。。可愛かったのに。安心しろよヨサク、僕もそっち側だから。(ちがう)
え?エンジン切るの?あ、その子に引かせるのね。
&&&
「見えてきたよ、アーロンパーク。」
やっぱり自力で運転した方が速いな。まー、たまにはいっか。のんびりした船旅も悪いもんじゃない。曇りなら文句はなかったぜ。
「こら!疲れるな、カバ!!」
馬車馬の如く働かせるよね。牛なのに。そういえば牛の車って書いて牛車(ぎっしゃ)って読むの知ってた?(無関係)
「おい、左だ左!あの建物なんだぞ!?」
...、あれなんか嫌な予感がががが。
ドゴォォオオオオオオン!!!
わぁ、
「うっひょー!まるで空を飛んでる見てぇだ。」
「ぶっ飛んでんだよこのバカ!!!おいソラっ、何とかならねぇのか!?」
「うん。普通に無理。」
クードヴァンなんて搭載してねぇよ。あんなイカれた船がイーストブルーにあってたまるか。
「林に突っ込むぞぉー!!」
「うわぁぁああああ!!!」
うっ、Gが...。ゴキじゃねぇぞ、重力の方な。あ、なんかいい感じに木がクッションになってくれた。良かった〜ぶっ壊れなくて。これもう10年くらい使ってるお気に入りなんだよ。オーダーメイドの1品物だぜ。
「うぉっ、止まらねぇぇ!」
「進行方向に人影(君に決めたっ!)発見。衝突まで3秒、2秒、1秒。」
「冷静にカウントダウンすなっ!!」
「おぉゾロ!!」 「アニギィー!!」
「...ル、フィ!?」
ドッタンバッタンドンガラほいっと。おーいてぇ。いってぇなー。嘘だけど。
「テメェら一体何やってんだっ!!!」
開口一番(二番かも)に鋭いツッコミ。ツッコミさえも大業物級か?未来の大剣豪にはそういうスキルも必要なんだな。あれ、鷹の目は?
「ナミを連れ戻しにきたに決まってんだろー?そういや、ウソップとジョニーは?」
「ウソップ!そうだ、こんな所で油売ってる場合じゃねぇ!野郎、今アーロンに捕まってやがんだ!早く行かねぇと殺され...。」
「殺されやしたっ!!!もう...手遅れですっ!!!」
噂をすれば影がさす。あれがヨサクの相棒、ジョニーか。初めて見た。で、なんで君そんなにはぁはぁ言ってるん?ちょっと怖い。色んな意味で。こっち見んといて?
「ウソップの兄貴はもう...殺されやしたっ!!!ナミの姉貴に!!!!」
フリーーーーーズ。
「お前もういっぺん言ってみろ!!!!ぶっ飛ばしてやるからな!!!!デタラメ言いやがって!!!」
ぶっ飛ばすのにもういっぺん言わせるの?鬼の所業だぜ...!
「止めろルフィ!ジョニーにゃ関係ねぇだろうが!!」
「ナミがウソップを殺すわけねぇだろうが!!!仲間だぞ!!!!」
「誰が仲間だって?ルフィ。あんたら何しに来たの?」
噂をすれば影。二度目だな。そして、二度あることはサンドパン。早くも野生のポケモンが2匹出てきた。誰かモンスターボール買って?
「ナミ!迎えに来たに決まってるだろ!お前はおれの仲間なんだから。」
「大迷惑。仲間?笑わせないで。くだらない助け合いの集まりでしょ?」
クールビューティだなー。んでも、ちゃんと分かってるじゃん。助け合いの集まり、だ。だからここに居るんだろ。くだらないかどうかは人それぞれだけど。
「ナナナミさぁ〜ん!!俺だよ覚えてるっ?一緒に航海しようぜ〜!!」
ぶれねぇな、サンジ。僕なんてさっきから空気との同化率を上げるために頑張ってんのに。俺自身が...空気になる事だ。(死神代行)
それにしてもナを3つ重ねてやがる。ナミだけに。サンジ...どんどん腕を上げていくな。負けられねぇなぁおい!!
「テメェはすっこんでろ!話ややこしくなるだろうがっ!あっちの奴を見習えっ。つかありゃあ誰だよっ!!」
「あ''ぁん?んだコラ。恋はいつでもハリケーンなんだよ!!てめぇはわざわざてめぇの為に料理作ったやつを忘れんのか!ありゃあソラだ!」
「ソラかよ!?分かるかあんな布まみれで!!」
草。アホみたいな会話の中で生まれる名言があるって初めて知った。
すまんなゾロ。僕、直射日光ダメだから。とりあえず手ぇ振っとこ。
「ここに来たって何もかもムダよ。人間が魚人に勝てるわけ無いもの。いくらあんた達の化け物じみた強さでもね、本物の化け物には敵わないわ。アイツらに逆らった奴らは皆、死んだ方がマシと思うような
「御託はいい。ウソップはどうした。」
「海の底。」
「テメェ...いい加減にしろっ!」
あー、なんかごちゃごちゃしてきた。あんまり話聞いてなかったわ、なになにどう言う状況?こうもんが何?
「いい加減にするのはてめぇだクソ野郎!!」
こうもんがクソ?なんなの?急に下ネタなの?ちょ、やめなよ男子ぃ〜。こっち女子いるんだからさぁ〜。
つかなんでゾロとサンジで喧嘩してるの?バタフライエフェクト?エフェクト起こる場所近いなおい。もっとバタフライしろよ。無限大に歌えやおらぁっ!!!(オケハラ)
「剣士ってのはレディにも手をあげんのか?ロロノア・ゾロ。」
「なんの事情も知らねぇてめぇが出しゃばってんじゃねぇよ!!」
「はっ、屈辱の敗戦の後とあっちゃ気が立つのは当然か?慰めてやろうか?」
「おい口の利き方には気をつけろ。その首飛ばすぞ。」
なんで仲間同士でちちくりあってんのかねぇ。どーしよ。あー、ったく。お前ら...いい加減にしろよ!!!同い年なんだから仲良くしろ!!!ついでに僕とも仲良くしろください!!!同い年なんだからな!!!(精神年齢詐称)
「ねぇ、少し落ち着いたら?2人ともだよ。今は言い争ってる時間はない。でしょ?」
「「!」」
とかなんとか分かってる風に言ってみたけどマジでなんも分かっとらんのよ。
ということで、さぁて。ここからは!ずっと!俺の!!タァァーーーン!!!!山札が無くなるまでずっと俺のターンが続くぜ!山札が無くなったぜ!!(遊戯キング)
「そういうこと。まとめ役が居て助かるわ。」
あっ、ちょっ、まっ、えっ、え?僕のターン、、、。
「余所者がこれ以上この土地の事に首突っ込まないで!まだわかんないの?私があんた達に近づいたのはお金のため!!1文無しのあんたらになんてなんの魅力も価値もないわ!!」
きゅぅーーん。しょぼんぬ。まぁ表情筋は微動だにしないんだけど。つか誰が一文無しやねん。ちゃんとお財布持ってるもん。アルゼンチンペソ入ってるしぃ。(嘘)
「船なら返す。さっさと航海士見つけてひとつなぎの大秘宝でも何でも探しに行けば!?さっさと出ていけ!!目障りなのよ!!」
ふーん、なるほどね。オーケー、大体理解した。
つまり助けて欲しいってことでおk?
「ねる。」
ふぁっ!?いやお前...お前!!自由か!!!
「寝るぅ!?この事態に!?道の真ん中で!?」
「島を出る気はねぇし、この島で何が起きてるのかも興味ねぇし。ちょっと眠いし。ねる。」
ねる...ねる...ねるねるねるね!あれ、食べたことないんよ。美味いん?
「...勝手にしろ!!!!死んじまえ!!!!」
あー、帰っちゃった。お?なんだ、おまいら2人も帰んの?そっかぁ。またなー。
とりあえず木陰...木陰に座りたい。ちょっと立っとくの疲れた。日傘さしてるけど。
「...おい。」
「あァ?」
「ナミさんは本当にあの長っ鼻を殺してねぇんだな?」
「さぁな。俺が''小物''って発破かけてやったから、もしかしたら殺してるかもしれねぇな。」
「小物ぉ...!?」
何ピキっとんサンジ。ん、ウソップが近づいてくる。なんか嬉しそう。どしたん?何かいい事でもあったのかい?(アロハ)あれ、これやばない?直撃コースだわ。
「ナミさんの胸のどこが小物だぁ!!!うおっ!?」
「なっ!?」
「ぎゃー!あぶねぇっ!?」
それな。よかったね、蹴りと鞘に挟まれなくて。
「てめぇ...今の、どうやって!?」
「どう、?え、流しただけだけど。」
ウソップに当たらないように、ゾロの鞘を掌で押えて動かないようにした。サンジの蹴りは勢いをそのままに流して投げた。おわり。QED.
「うぉぉおおお、助かった...ありがとな!って誰だ?」
「僕だよ!君の生き別れの双子の弟さ!」
「は?」
「だからそれやめろって。毎度毎度ツッコませんなよ。」
誰か初見で乗ってきてくれる奴いねぇかな。
「あーっ!ウソップ!」
「おぉ、ルフィ来てたのか。」
「あ、俺も来たぜ。よろしくな。」
「てめぇはよろしくする前にまず謝れ!!ソラ、お前は恩人だ!よろしくなっ!」
最もな意見だと思うでやんす。おんおん、よろしくな。常識人がもっと増えてくれ。この世界は民度が低いんや。
「俺はナミに命を救われた!!アイツが魚人海賊団にいることには、訳があると俺は見てる。」
あー、訂正しとくと魚人海賊団ではないね。正確には、アーロン一味だ。
また人が増えたな。ナミのお姉さんの、ノジコさんね。なんかナミの過去話してくれるんだって。ルフィは散歩。まじで自由だな。誰か首輪繋いどけよ。ゾロは話聞くって言った直後に寝てる。おまえらマジでいい加減にしろよ!!
「僕、ラーキレス号を海に戻してくるね。」
「いやおめぇもかよっ!って、そんな船どうやって運ぶんだ!?」
「、? 持って。」
「...は?」
持って。
あ、そうだ。一応サンジに伝えとこう。あのね、かくかくしかじかだと思うんだ。でももしごにょごにょのごにょだったら、その時は僕のこと呼んでね。かくかくしかじかの方だったら呼ばなくていいや、適当に時間潰してるから。え?いやポニョじゃねぇよごにょだよ。あんなに足の指器用じゃないから。ちな、ラーメンは普通に好き。
え?んー、どこ...どこに居るんだろう。何処にでも居て、何処にも居ない。そう、それが僕。あ、うそ。多分船に居るわ。それか適当に徘徊してる。そんじゃ、よろピクミン。
&&&
ざっぶーん、とくらぁ。僕、ゴリマッチョって訳じゃないのに、何故か力は強いんだよな。魚人並みにあるとは言わないんだけど、普通の人の5倍以上はあるんじゃなかろうか。
母親がなんかそういう家系なんだろうな。知らんけど。
そんな訳で、ラーキレス号を持つことだって出来るのだ。むっちゃ腕プルプルしてたけどな。いや、別にぃ?本気を出せばぁ?もっといけるしぃ?全然余裕のよしきくんだしぃ?みたいな?
てかメリー。初めて見たよメリー。かわいいなメリー。私メリーさん。いま、あなたの目の前にいるの。
ちょっと船内見てもいいかなー?いいよね、だって僕ももう麦わらの一味なんだし。てか思ったんだけどさ、普通船番1人くらい置いとかない?しょうがないなぁ、僕が見ててやるよ!但し飽きるまでな!!!
ほーん、なるほど。普通に広くね?快適じゃん。ラーキレス号も収納できるわ。神かよ。うんしょ、うんしょ。ジャストじゃ。いつでも出港できるぞよ?船首もかわえぇんじゃあ。いーぃねぇー。テンション上がる。この芸術的な曲線、材質の手触り、落ち着く木の匂い、甲板を踏んだ時の音。うんうん、良い船だな。
サラサラサラ〜っと。ほい、こんな感じか?何かの役に立つかもしれないし、一応メリー号の設計図もあって困るこたァないだろう。保管しとこーっと。
さて。ほんじゃま、徘徊しますか。なーにーがーっ。あーるのっかなー?
早速だが、すれ違った人がみかん持ってたから買っちった。ちょー美味ぇ。なんぞこれ、この島の特産品か何か?バラティエで扱いたいくらいなんだけど。
みかんかぁ、柑橘系のフルーツはスイーツの王道だし、ジャムとの相性も抜群で汎用性高いんだよな。純粋にソースとかも作れるし。うわ、作りたい。今度またみかん持ってる人がいたらいっぱい売ってもらお。
あと、島の代表さんはいずこ??バラティエに定期的にみかんおろす気ない?って交渉しなきゃ。位置関係も割と近いし、中々の優良物件じゃね。
あそこなんか人がいっぱい居る。しかもみかん畑ある。行ってみようそうしよう。ん?なんか近くにルフィいるわ。ってことは厄介事か?どないしたんやろ?