器用貧乏な麦わらの一味   作:millseross

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とーこー!!


それぞれのやるべき事

ルフィは割と近くに居るけど、散歩中かな。あの集団と一緒にいる訳じゃなさそう。んで、あれは...海軍?なんぞ?海軍に向かってナミが怒ってるっぽい。あとなんか知らん人、が...風車、だと...!?

 

なんだあれ、やべぇこの人絶対面白い人やんけ。ねぇちょっとおじさんどこ住み〜?LI〇E交換しなーい?とか言っちゃって。よく見たらこの人めっちゃ縫い傷ある。僕の身体もそんな感じ〜、オソロオソロ。ゾロともオソロ。

 

あ、なんか海軍が民家に入ろうとしてる。ナミの家っぽいし、とりあえず止めるか。

 

「こんにちは、海軍さん。何かあったんですか?」

 

ほんまに。まぁ何があったにせよ、ナミが悲しんでるからお前らの味方はしないんだけどな。とりあえず状況確認?

 

聞いた上でどう対処すべきか考える時間が欲しいので、良いと言うまで大人しくしておいて下さい!!!ハウスっ!!!あっこいつ犬じゃなくてネズミっぽい!!!

 

「んん?なんだね君は。こんな晴れた日にマントと傘など、怪しい風貌だな。我々はここに海賊専門の泥棒が居ると通報を受けて来たのだ。盗品は全て、我々政府が預かり受ける決まりだからね。」

 

おいまてお前もフード被ってんじゃねぇか。あんまり人の事言えねぇだろ。海賊から盗った物は海軍に渡すって、それま?え、渡したことないんだけど。

 

「...っ勝手なこと言わないで!!私が今までどんな思いで...。」

 

「ナミ、落ち着いて。感情の昂りは思考を鈍らせる。」

 

まぁまぁもちつけ。間違った落ち着け。とりあえず、話してる最中はみんな動かないっぽいからこのまま話を続けてみよう。RPGみてぇだな。動かぬなら 続けてみよう ホトトギス。ホーホケキョっ!(それはウグイス)

 

「泥棒ですか、それは大変ですね。しかし海賊専門であれば、貴方がたが率先して動く事でも無いのでは?」

 

「通報を受けたからには動かぬ訳には行くまい。通報者は困っており、助けて欲しくて我々に縋ったのだ。」

 

「海賊専門の泥棒が居て困るのは海賊だけですよ。つまり貴方が行うべきは、通報者の情報を収集し事前準備をしっかりと行った上で、通報者であるその海賊を捕らえるために尽力することです。明らかに優先順位が違う。」

 

「「「!!!」」」

 

お、みんな心当たりある感じ?ぼきゅもあるぅ〜。だってこの島海賊いるんでしょ?犯人は...この(島の)中にいるっ!!!!

 

「貴様...部外者の分際で口を挟むな!!構わん、お前たち早く1億ベリーを探し出せ!!」

 

はい、自供。これは誘導尋問じゃない!!!だって僕何も言ってないもん!!!こいつが勝手に口を滑らせただけ。

 

「1億ベリーなんですか?その情報はどこから得たのでしょう。当時の通報のやり取りを書き起こして頂ければ、僕も何かお役に立てるかもしれませんよ。」

 

海賊捕まえるのに協力しちゃるよ。一般人(嘘)の僕が。ええんやで...困った時はお互い様や。最終的に僕が捕まりそうなんじゃが。

 

「アーロン...!あいつっ、絶対許さない!!」

 

悔しいよな、8年間も苦汁を飲まされ続けてきたんだ。ようやく解放されると思った矢先にこの仕打ちか。これはちょっと、きついなぁ。アーロン性格悪っ!ま、魚人を相手にする事は出来ないけど、こいつらは別だ。きっちり対応させて頂きますよ、えぇ。

 

海賊と海軍の癒着なんて本来はありえない。例外として四皇とか七武海がいるけど、そいつらも他の海賊の抑止力として存在してる。ということで仕事しろよお前ら...イーストブルーだからって手ぇ抜いて良い理由にならねぇんだかんな!!!

 

「家の中に入るなっ!怪我人が寝てるんだから!!」

 

うん。ずっと思ってたけど、2階に衰弱した気配があるね。大丈夫そ?まぁいいや、とりあえず動こう。

 

「それが貴方がたの正義ですか?上の命令にはどんな内容であろうと従うと?何のために海軍に入ったんですか。悪から、一般人を守るためではないのですか。」

 

それが本当に己の正義であると思う者のみかかってきなさいやみんな来るんかーーーい。クソが!!!縦社会がよぉ!!!風通しのいい組織にしろよもっと!!!何人いるんだよ馬鹿かよ!!!

 

あーもう。恨まないでぇぇ...。

 

「''■■■■・人技(じんぎ) 閃貫手(せんぬきて) ''。」

 

「''■■■■・人技(じんぎ) 柳凪(やなぎなぎ)''。」

 

「「「がっ...、」」」

 

徒手空拳で大人数相手に立ち回るって結構難しいんよ。しかも今回は吹き飛ばしたり投げ飛ばしたりしたら、家とかみかん畑傷ついちゃうし。飛ばすなら方向に気をつけなきゃ。気ぃ使うわぁ。まぁ地面に叩きつければ良いんやけど。

 

「うそ、一瞬で...。」

 

「つ、強い。何者だあの男。お前の仲間か、ナミ。」

 

「...。」

 

えっ。え?ナマカ...だよね?いやナマコ...?いや仲間。あっ、自己紹介してないから?ここに来てからまだ名前言い合ってないです〜まだ友達じゃありません〜とかそういう感じ?

 

「ソラです。」

 

「名前を聞いたんじゃない。」

 

えぇ...、何なんだよ!!何者だ言うたやんけ!!何が知りたいん!?あ、LI〇E? なんだー、それならそうと早く言ってよ。ID教えようか?前世のだけど。

 

「きっ、きさま!私は海軍第16支部大佐 ネズミだぞ!!私への攻撃は軍への攻撃だ!!わかっているのか!!」

 

あ、どうもご丁寧に。別にお前に名乗ったわけじゃ無いけどな。どうせお前あれだろ?合コンとかでも相手の反応とか関係なしに自分語りするタイプじゃろ。え?合コン行ったことない?...、ごめんて。元気出せよ。

 

つかそもそもお前には攻撃してねぇけどな。あ、予防線張ったってこと?だから攻撃しないでくださいって?でも諸悪の根源お前じゃん。(キルシュタイン?)

 

「一旦引いては如何です?戦況を見極め判断を下すのは上の務めでしょう。」

 

「...っ!!チィっ!行くぞお前たち!さっさと立て!!」

 

うん、手加減しといたからすぐに立てると思う。うわ、あいつ腹いせに部下のこと蹴りやがったぞ。ドン引き...。まぁ僕には関係ないけど。

 

ぁこれにてぇぃいっけん落着ぅう!(ガマ仙人風)

 

べべんっ!

 

とはならんのよ、流石に。

 

「よぉソラ、ナミ!何かあったのか?」

 

何もなかったよ。

 

「あんた...まだここに居たの。さっさと出ていきなさいよ!!あんたもよ!!関係ないでしょ!!!」

 

泣いていいかな。

 

僕はただ...みかんが欲しかっただけなのに...。

 

あー、走ってっちゃった。アーロンのとこに行ったんだろうな。ついでに風車のおじさんもどっか行っちゃった。

 

「なーんだよぉ、あいつ。」

 

「ルフィ。」

 

「ん?どうした、ソラ。」

 

「風車のおじさんに着いて行って。そんで風車1本貰ってきて。」

 

「おぉ!おれもあれイカスと思ってたんだよなぁー!あっはっは!よっしゃ、行ってくる!」

 

ばいちゃー!

 

よし、これでナミとエンカウントする筈だ。そのままアーロンパークに乗り込むだろ。お、ノジコさんが来た。

 

「あんた、なんでここに?」

 

「先程、海軍の方々がいらっしゃいまして。ナミの貯めたお金は盗んだものだから、海軍に提出する義務があるのだと。」

 

「はぁ!?なにそれ、ふざけんじゃないわよ!!」

 

「えぇ。僕もそう思いましたので、丁重におもてなしさせて頂きました。」

 

お・も・て・な・し★

 

やっぱりナミに似てるな。人のために怒ってくれる、行動してくれる。優しい人だ。

 

「追っ払ったって訳ね。やるじゃん、あんた。」

 

それほどでも。

 

「少しお話させて頂いても?」

 

「いいわ、中に入って。お茶くらい出すから。」

 

ま?うれぴー、あざまる水産。

 

「それで、話って?」

 

うんうん、あのさ。2階で寝てる人の事なんだけどさ。

 

「あぁ。ベルメールさん(・・・・・・・)って言ってね。あたしとナミの母親なんだ。8年前から、寝たっきり。アイツらに...アーロンにね、やられちゃって。」

 

どうしようもなかったのだと。ふーん。

 

「お見舞いしても?」

 

「構わないよ。意識はないから、反応はかえってこないけど。」

 

ええで。みるだけだし。

 

「彼女の、足は。」

 

「...、見ての通りだよ。アーロンにズタズタにされて、引っ付いてるだけの、使い物にならなくなったから。」

 

切断した方が良かったから処置したってことね。ふーん。で、当人はそれも知ることなく眠り続けてると。

 

「この村に、義足や義手の職人は居ないんですね。」

 

「医者なら居るけど、そういうことができる人は。」

 

なるほど。ふむ、ふむふむ。うん、おっけー。

 

「僕に、作らせて頂いてもよろしいですか?」

 

「え、あんた...まさか、作れるの!?」

 

うん。設計図は今から書くから、材料と道具を持ってきて貰えたら。実績もあるよ!少ないけどな!!

 

さてと、まずは測定からかな。ついでに車椅子とかも作れるか?何とかなるだろ、木はいっぱいあるんだから。

 

 

&&&

 

 

よしかんせーい。あとはパーツを組み立ててっと。チャラララッララーン♪ ソラ印の義足ぅ〜。あと車椅子も。

 

「終わったのか。」

 

「ゾロ。うん、これで完成。」

 

ノジコさんは材料置いてどっか行ったし。まぁ代わりって訳じゃないけど、少し行った先にゾロが吹っ飛んできた。仕方ないからここまで運んだんだけど。ルフィにゴムゴムの入れ替えされたんだって。テラワロス。

 

あーあぁ、見たかった。でもしょうがないよな、これは何よりも優先しなきゃいけないことだから。命があるだけ儲けもの、なんて口が裂けても言えないよなぁ。はぁ、ったくなんでこんなことしてんだか。

 

「へぇ...こんな滑らかになるもんなのか。おいおい、爪まで作られてるぜ。すげぇな。...あっ、やべっ。外れちまった。」

 

研磨しまくったからなー。腱鞘炎になるかと思った。途中でゾロも手伝ってくれたけど。優しい。爪についてはまぁ無くても良いんだけど。でもさ、女性が使うんなら、やっぱ爪って重要じゃん?それ付け外し出来るから、壊したわけじゃないから慌てなさんな。つけ爪とかと同じ感覚なんだよね。ペディキュアだって使えちゃうぞ!(凝り性)

 

「傷は平気なの?」

 

「問題ねぇよ、血も止めて貰ったしな。お前、飯も作れて工作も出来て、怪我の手当ても出来んのか。そういや戦闘も出来るんだっけか。何でも出来んじゃねぇか、貴重な人材だぜ。」

 

「何でもは出来ないよ、出来ることだけ。(バサバサさん風)何か一つを極めてる訳でもないし。平均的に何でもそこそこより、ゾロみたいにひとつの事を極めてる人を尊敬する。」

 

「はーん、そんなもんか。ま、隣の芝はなんとやら、って言うしな。」

 

そんなもんやで。ゾロみたいに、迷子スキルにスキルポイント極振りしてる人、尊敬する。謎すぎて。ちなみに芝なら青で花なら赤やで。

 

よーし、もうここでやることは無いな。設計図も置いてるし、メンテナンスの手順書も書いた。あとは色々、材料があればこんなのも作れるよ〜オプション付くよ〜ってメモも。これを商船にでも渡せばいつでもアップーデートできるじゃろ。

 

ほんじゃま、あっちに向かうか。

 

「そろそろルフィの方も終わると思うから、移動しようと思うんだけど。」

 

「あぁ、いいぜ。」

 

よっしゃ行くで〜。おんぶしよか?あ、要らない?はーい。改めて見ると、まじで傷一緒やな。やーん、目が覚めたら鷹の目から痕つけられてたぁ〜。(刀傷)メンヘラかよ。

 

 

&&&

 

 

「そこまでだ貴様らぁ!!!チッチッチッチ!!全員武器を捨てろ!!ここにある全ての金品は、このネズミ大佐が貰ったァ!!!」

 

お?またなんか面白いこと言ってるよあいつ、懲りないねぇ。海軍のセリフとは思えねぇぞ!!(正論)

 

「こんにちは、随分楽しそうですね。何かあったんですか?(すっとぼけー)」

 

「げぇぇっ!!お、お前はっ!?」

 

げぇぇって言われたの初めてなんだけど。おいお前、お前ぇ!!僕の顔が見えないからそういう反応出来るんだぞ!!お前なんかこの美顔の前ではバルス食らった某大佐と同じ末路を辿ることになるんだからな!!えっ、こいつも大佐?...本人ってこと?

 

「ぅぅううぉおまえら!!こいつを片付けろ!!!さっきの倍以上の人数が居るんだ、負けるはずがない!!」

 

いや私怨〜。そして銃口を向けられる〜。なして〜?

 

「何やったんだよお前ぇは。」

 

「人助け?」

 

ほんまに。んー、こんなに早く同じ行動を取るんなら、ちょっとキツめのお灸が必要かな。

 

しゅるり、と。

 

「''■■■■・人技(じんぎ) 無刀取(むとうど)り''。」

 

「「「...はっ!?!?」」」

 

うんうん、フシギダネぇ。(君に決めたっ!)手に持ってた銃がいつの間にか相手の手に渡ってたらそりゃそうなるわな。はい、こんなばっちいのはポイッと。

 

「''刃技(じんぎ) (あま)綴雪(つづりせ)''。」

 

はい、みんなの腕、氷っちゃってぇー?寒いねぇ、ちべたいねぇ。でもあんまり動くと割れちゃうかも?表面だけね!ちょびっとだけだから!!

 

「ソラ、お前刀も使えたのか。」

 

「ん、割と得意...かも?」

 

「へぇ、今度手合わせしようぜ。」

 

ハイタッチのこと?ええよ。おててのシワとシワ、合わせてシワシワ〜。(幼女VC)

 

とかなんとか言ってたらナミがネズミをボッコボコにしてて草。でもスッキリした顔してる。良い顔になったねぇ。

 

「貴様らおぼえでろ!!麦わらの男!!貴様が船長だな!!?復讐してやる!!傘のお前もだ!!!」

 

あれ、賞金首フラグじゃん。やんだぁ、困るわ。ルフィだけでええやん。みんなと同じタイミングでお尋ね者になりたいんじゃが。

 

ん、なになに?そんなことより宴会?いーいねぇ〜。スイーツあるかなぁ?なかったら作ろ。

 

さて、みんな準備してるなー。楽しみ楽しみ♪っと、その前にちょっと用事がありましてん。あいつに用事がありましてん。どーこーだーー??

 

あ、このガレキの下だ。うんしょっと。

 

「や、久しいね(・・・・)。アーロン。」

 

「......て、めぇ。は、ソ、ら...か。」

 

うん、そうだよー。おひさひさ。やっはろー?元気してる??ボロボロだけど。おもいでボロボロ。

 

「お、い...おれを、たす...けろ...!」

 

「そりゃ無理だ。」

 

なんでやねん。

 

「なんで、だよ、てめぇ...!盟約だろ...!誓ったはずだ、魚人島(・・・)で、!てめぇの、その、ペンダントに...誓ったはずだ!」

 

なんでお前がなんで言うねん。こっちのセリフや。

 

「違うよ、アーロン。あれは盟約じゃない。誓約だ。''僕は生涯、絶対に魚人に手を挙げない。攻撃を加えない。''それこそが、僕がこのペンダントに立てた誓いだ。ボロボロの君を助けるのとは話が違う。」

 

「ころ、して、ねぇだろうが!誰ひとり、どんなにいけ好かねぇ人間だろうが、おれァ殺してねぇぞ...!1人もだ!」

 

「だから約束を守れって?''人を殺すな。この約束を守るなら、できる限り力を貸そう。''確かに僕はかの王と、そう約束を交わした。」

 

「でもね、アーロン。殺さなければ何をしても良いとは言ってない。」

 

「!!」

 

「僕ね、ルフィの仲間になったんだよ。」

 

「なっ、なんだと...!?」

 

「つまりお前は、僕の仲間を傷つけて。仲間の家族の足を切り落とし、育ててくれた村を支配したんだ。」

 

端的に言えば、やり過ぎだ。僕の許容限界を超えてる。

 

「僕はお前を、助けない。...ごめんね。」

 

「く、そ...。ニンゲンが...。」

 

気失っちゃった。おやすみー、アーロン。目が覚めたら体が縮んでしまっているかもしれないぞ。気をつけろよ!(嘘)

 

さ、言いたいこと言えたし。うったーげ♪うったーげ♪っとくらぁ。




主人公は一体何者なのか...!?
だれなんだ!おまえは!!

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