南と歩夢と侑が乗った、寝台特急「あさかぜ1号」は10時54分に博多に到着した。
「やっと博多ね。」
「うん、松井は堀田3兄弟の次男って事が分かったよ。」
「えっ、それ本当。」
「ああ、確認してもらったんだ。」
次男の松井は、博多で勤務していた事が分かった。
「松井は、いい社員でした。」
「ほう、その松井は自殺されたとニュースで聞きませんでした。」
「ええ、松井さんは何で自殺なんかに。」
「えっ。」
「でも、松井は自殺するような人には見えないんです。」
「ほう、じゃあ誰かに自殺を見せかけて殺害したって事か。」
「ええ、それも考えられるんじゃないかと。」
歩夢は松井の上司に言った。
「あのー、亡くなった松井さんにトラブルはありませんでしたか?。」
「さぁね、トラブルか、そこまではな。」
「そうですか、心当たりはないですね。」
「ええ、後、松井の事はその同僚に聞いてください、詳しいこと知っていますので。」
と、松井の上司は部長室へ向かった。
「あのー、何か知っていますか。」
「あ、はい、実は松井は女に浮気しているって噂を聞いていたんです。」
「えっ、それどういう事。」
「はい、博多駅でその女と一緒に新幹線に見送る所を見たんです。」
「なるほど、女と一緒だったのか。」
「どういう事なのかしら。」
そして、平戸で死亡した松井の家に向かった。
「2年前に結婚して、松井の名字に。」
「ええ、彼は長崎の次男で博多へ移住したんです。」
「ほう結婚か、松井はお子さんがいるんですか。」
「はい、家には7歳の娘の千秋と5歳の息子の達也がいるので。」
「でも、どうしてお父さんが海岸で自殺したの。」
歩夢は娘の千秋に言った。
「違う!、パパは自殺なんかしないわっ。」
「えっ。」
「それ、どういう事。」
「パパは、誰かに殺されたんだわ。」
「しかし、現場には遺書があったって聞いてるけど。」
「でも、この字はパパの字じゃないわ。」
「えっ、それ本当なの。」
「ええ、この字は誰かに書かされたんじゃないかな。」
「うーむ、この字は松井の字じゃないな。」
「じゃあ、あなたは自殺じゃないの。」
「ああ、こんな遺書書くのは不自然だ。」
遺書には、「お前はもう逃げられない、俺たちの奴隷だ。」と書いてあった。
「じゃあ、書いたのは犯人ね。」
「ああ、恐らくな。」
千秋は泣きながら、南に言った。
「返して、返してよー、パパを殺した犯人を捕まえてよ。」
「うん、わかった、必ず犯人を見つけてやるから。」
「だから、千秋ちゃんは泣かないでね。」
「うん。」
そう言って、南と歩夢と侑は松井の家を後にした。
博多市内
「いやー、腹減ったな。」
「うん、そう言えばなんか食べようか。」
「うん。」
「やっぱり、博多と言えば「博多ラーメン」でしょ。」
「そうだな、早速めしにするか。」
「ええ。」
そう言って、南と歩夢と侑は博多名物の博多ラーメンを食ってホテルへ向かった。
「うーん、美味しいわ。」
「本当、博多は豚骨よね。」
「だろ、博多は豚骨が命なんだから。」
南は、ラーメンの他、チャーハンも注文してたら服に食った。
次の日に、南と侑と歩夢は博多から長崎へ