長崎・壱岐殺人ライン   作:新庄雄太郎

6 / 8
博多から長崎へ


第六章 長崎行

博多市内のホテルにて

 

「と言う事は、被害者の2人の実家は長崎ですよね。」

 

「ああ、松井は大学を卒業後に博多で就職、4年前に結婚して博多に移住していた事が分かった。」

 

「次男の妻の清美は実業家の主婦だそうです、父親は資産家で6年前に亡くなられ、遺産は松井と清美さんを貰ったそうです。」

 

「かなりの資産があったんですね。」

 

「ああ。」

 

次の日、南と歩夢と侑は博多から長崎へ行くには特急で2時間で行けれるのだ。

 

「えーと、次の長崎行の特急は。」

 

「あっ、今の時間帯は8時02分発の特急「かもめ5号があるな。」

 

「博多と長崎へは特急「かもめ」に乗ると2時間で長崎へ行けれるよ。」

 

「ええ、乗りましょう。」

 

と、南と歩夢と侑は博多駅から長崎本線経由の特急「かもめ5号」に乗って長崎へ向かった。

 

特急「かもめ」は平成2年に赤い特急通称「レッドエクスプレス」と呼ばれている。博多と長崎を結ぶ特急「かもめ5号」は8時02分に発車し、鳥栖、佐賀、肥前鹿島、諫早、終着長崎へは10時14分に到着する。

 

10時14分、特急「かもめ5号」は定刻通り、長崎へ到着した。

 

「やっと、長崎ね。」

 

「うん、本当ね。」

 

「とにかく、その本家に行って調べる必要があるわ。」

 

「ええ。」

 

早速、南と歩夢と侑は堀田家へ向かった。

 

堀田家

 

「ええ、息子が2人も殺されるなんて、一体誰が息子を殺したんだ。」

 

「あのー、次男の松井は自殺したと思うんですが。」

 

「あいつは自殺するような子じゃないぞ、断じて。」

 

「あなた、落ち着いて。」

 

と、妻は言う。

 

「それで、1年前にも女性が自殺したそうですが。」

 

「ああ、それに、あれは事故ではないんだ。」

 

「えっ、それどういう事。」

 

「話によると、悪徳の商事でだまし取られたって言ってたな。」

 

「えっ、あれは自殺ではない。」

 

「うん、そう言えばうちの兄さんはその商事にお金を預けたって言っていたな。」

 

と、三男の堀田文也が言った。

 

「その商事会社の名前はわかりますか。」

 

「いやー、そこまでは。」

 

「そうですか。」

 

と、言って南と歩夢と侑は1年前に起きた自殺を調べる為長崎県警へ向かった。

 

「どうもお待たせしました、私は長崎県警・捜査一課の浦田警部です。」

 

「東京鉄道公安室の南です、こちら虹ヶ咲学園の上原歩夢と高咲 侑。」

 

「それで、今日は何か。」

 

「実は、1年前に平戸で起きた女性が自殺の事についててですか。」

 

「はっ、あなた方。」

 

南と歩夢達は、長崎県警のパトカーに乗って平戸海岸へ向かった。

 

「ここが、自殺現場です。」

 

「ほう、でもどうして彼女が平戸で自殺なんか。」

 

「昨年から、悪徳商事会社による詐欺被害が急増しているんです。」

 

「何、昨年から。」

 

「ええ、それがどうやら大阪にある商事会社による悪徳商法の詐欺と見て捜査をしている事は分っているんですが、3人がこの事件に関係してるんではないかと思われるんです。」

 

「なるほど、堀田兄弟と自殺した女性と関係してるんですね。」

 

「はい。」

 

「それで、自殺した女性の名前はわかりますか。」

 

「ええ、被害者は斎藤 恵理子さん28歳です。」

 

「ほう。」

 

「やはり、この自殺には遺書を見ると被害者の字と違うと思うの。」

 

「と言う事は、犯人が遺書を書いた可能性があるんだな。」

 

「ええ。」

 

「早速、大阪府警にも連絡を取って、近く大掛かりな捜査を始めたいと思っています。」

 

「今回の事件は、平戸で1年前の自殺と堀田兄弟の殺人はあの悪徳商事と関係しているのかしら。」

 

と、歩夢は南に言った。

 

「それも、考えられるな。」

 

「ええ。」

 

南は、早速高山と高杉班長に報告した。

 

「おお、そうか、博多と長崎へ行って調査したのか。」

 

「ええ、堀田兄弟の殺人と1年前に起きた女性の自殺はどうやら悪徳商事による詐欺の可能性があるらしいんだ。」

 

「えっ、あの事件は自殺ではない。」

 

「ええ、恐らく、悪徳商事と寒けてしている可能性があるんです。」

 

高山は高杉に電話を替わって南に言った。

 

「ああ、今南達は長崎に入るのか。」

 

「ええ。」

 

「そうか、それからな、悪徳商事の詐欺については大阪府警に連絡して徹底的に協力して貰うから。」

 

「そうですか、じゃあ明日には東京に戻りますから。」

 

「おお、そうか、じゃあ帰りは。」

 

「今日の長崎発の寝台特急「あかつき」に乗り、京都から新幹線「ひかり」に乗って東京へ戻ります。」

 

「おう、じゃあ気を付けてな、それからお土産は忘れないでよ。」

 

「わかってますよ、ちゃんと用意しておきましたから。」

 

と、電話を切った。

 

「これで、ハッキリしたわ。」

 

「よし、後は班長に報告だ。」

 

「ええ。」

 

「それで、歩夢と侑は何か分かったか。」

 

「ええ、次男の松井は誰かに強要されて自殺に追い込んでいたと言っていました。」

 

「と言う事は、犯人は自殺をさせ、遺書は犯人が書いたって事か。」

 

「ええ。」

 

帰りは、長崎駅で19時47分発寝台特急「あかつき」京都行に乗って、京都から新幹線「ひかり」に乗って東京へ帰京することにした。

 

「じゃあ、私と侑ちゃんはレガートシートね。」

 

「これは、寝台に入るから。」

 

そう言って、南と歩夢達は寝台特急「あかつき」に乗った。

 

ピィーッ!

 

と、警笛を鳴らして夜の長崎駅を発車した。

 

歩夢と侑は一緒に、列車の中で眠ってしまった。




事件の謎がついに読めた。

そして、犯人は
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。