麦わら帽子とぬいぐるみ   作:緋色

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掲示板に投げた奴まとめ


シャッキー'S ぼったくりBAR

「シャッキー'S ぼったくりBAR…。なんだこのぼったくる気満々の店は…。お前騙されてんじゃねえだろうな?」

「ビブルカードはここを指してるから間違いねえ。ありがとよ送ってくれて」

「別にあんたの為じゃ、待て何で目の前の店から遠ざかるんだお前!?」

 

開店前の店先でギャーギャー騒ぐ懐かしい声が響いていたので顔を出してみたらゾロとスリラーバーグで私を捕まえてたペローナがいた。どういう組み合わせでなんで店先でいちゃついてるの?

 

「キィ?」

「お、ウタ。久しぶ「ウタか!やっぱかわいいなァ!」「ギィィイィ!?」

 

つい考えこんでいた隙を付かれてペローナに捕まってしまった。

 

「あーほどほどにな。他の面子は?」

「ずっとここにいたウタちゃんを除けばあなたが最初よ」

 

ゾロに師匠!ほのぼのしてないで助けてよ!?

ギィギィと抗議するも雑談に入った二人は当てにならないとどうにかしようとしたが

 

「聞いてくれよウタ!あれをここまで連れて来るのにどんだけ苦労したか!目を離したら逸れるし、航海術持ってないから私頼りだし、何より可愛くないし!他にも――」

 

よっぽどゾロとの旅がアレだったのか長々と苦労話なのか惚気なのかわからない話を聞かされる。とりあえずお疲れ様です。

 

「積もる話もあるなら店内で話したら?ウタちゃん紅茶お願い」「キィ!」

「ウタは紅茶入れられるのか。私は紅茶にはうるさいぞ。満足させられるかな?」

「キィ~キィ~」

 

★☆★

2年ぶりのシャボンディ諸島に戻ってきた俺はシャッキーのぼったくりBARに顔を出した後にサウザンドサニー号へと向かった。

2年も経った。整備やら修理もしなくちゃならねえ。

レイリーから聞いたサニー号の場所へと向かうと、そこには

 

「――待っていた」「キィ!」

 

ボロボロになった『暴君』くまと拙い応急処置をしていたウタがいた。

 

「!?おめェそこで何を!」

「……任務完了だ」

 

去っていくくまとそれを見送るウタ。

この2年に何があったのかはわからないだが、サニー号には傷一つなかった。

 

「船の中も問題ないな。埃も籠ってない…」

「キィ!」

「あう!船を守ってくれてたんだなありがとうよ!」

「キィ~」

 

2年も寂しくないわけがないだろうに船の掃除や維持をしていたのだろう。これなら軽く調整するだけで済みそうだ。

 

「ウタ。お前はスーパーな男だぜ!」

「ギィ!?」

 

★☆★

 

シャボンが西風に飛ばされる晴れた日。シャボンディ諸島に一人の女性がたどり着いていた。

 

「到着!私が一番かな?他は兎も角ルフィとゾロはたどり着けるかが心配ね…」

 

あの日私が飛ばされた先が天候科学を研究する空島だったことから考えると、他の船員もそれぞれ自分の特技を伸ばせるような所に飛ばされた可能性が高い。

何が目的かは不明だがバーソロミュー・くまは海軍から逃してくれた恩人なのだろう。

 

「素直にそう思っていいのかは合流してから考えますか」

 

不安を振り払うように独り言が多くなる。航海術を一手に担って偉大なる航路を進んできたからこそ、彼らがここで再集合できるのかは疑問が残る。集まれたメンバーで残りのメンバーを探しに行くために手がかりもなく逆走する必要があるかもしれないからだ。

 

「まず船が残ってるかも不安ね」

 

当然、戦争で名を上げたルフィを目の敵にする海軍に海賊、その他が船を拿捕・破壊していない保証はない。

 

「ビブルカードの指し示す場所は…」

 

シャッキー'S ぼったくりBAR

二枚のビブルカードが指し示すのは一軒のBARだった。

――カランコロン

 

「いらっしゃ――あら、お久しぶりね」

「キィ?――キィキィ!」

「ウタちゃん!元気にしてた?シャッキーさんお久しぶりです」

 

飛び込んできたウタちゃんを久しぶりにぎゅっと抱きしめる。ちょっとした役得ね。

 

「ウタがいるって事はルフィ達も?」

「残念だけどモンキーちゃんはまだ来てないわね。今シャボンディ諸島にいるのはロロノアちゃんとフランキーちゃんよ」

「え!?ゾロが最初!?参ったわね再出発の海は荒れそうだわ」

「キィキィ…」

「そんなに珍事なの?」

「アレはすっごい方向音痴でね…。ウタちゃんはいつここに?てっきりルフィと一緒だと思ってたけど」

3D2Yの記事の写真にルフィと一緒に写っていたからてっきり一緒に飛ばされたと思っていたのだが、ルフィはいないようだ。

「ギィ…」

「ウタちゃんは2年間ここで修行しながら待ってたわよ。あの日モンキーちゃんに会いに行った日以外わね」

「…そう」

 

三日後に集まる約束もあり飛ばされてもまた戻れる事を知っていた私達と違い、取り残されたウタちゃんの孤独は私たち以上だっただろう。

 

「…ごめんね。ウタちゃん」

「キィ?」

 

手際よくシェイカーを振ってカクテルを注ぐ――ちょっと待って。

 

「え?ウタちゃん何を!?」

「キィ!」

「ええ、ありが――どうぞ!じゃなくてウタちゃん?どういうこと?」

「2年間うちで修行してたからね。腕を見て貰いたいようね。すごいのよウタちゃん。シャボンディでも指折りのバーテンダーよ」

「キィキィ」

 

ドヤァと決めポーズするウタちゃんを見て気が付く。気遣うつもりが気遣われちゃったようだ。

 

「じゃあ修行の成果を味合わせて貰おうかしら。いただきます」

「キィ~」

 

私好みのオレンジの酸味がするカクテルだった。

 

★☆★

 

「ようやくここまで戻ってこれたか…」

 

ボーイン列島食獣植物の生い茂る島での修行で最も苦労したのは島から出る事だった。

島の外に行くほど強い生物が待ち構えており、中に押し戻されて外に出られない島との事だったがおれに掛かれば(中略)そんなこんなでビブルカードが指し示すシャボンディ諸島へ舞い戻ったってわけだ。ビブルカードの指し示す先にはシャッキー'S ぼったくりBARという懐かしき看板が。どうやらまだ営業は続いているらしい。

さて、久しぶりの再会だし、どうせなら生まれ変わったおれをアピールするか。

 

プラン1

堂々と正面から入る

 

「いよー!おれがいなくて寂しかっただろうが。おれの帰環だ!」

「キィ!」

 

うむ悪くない。

しかし、仲間が誰もいなかった場合とても痛い人になってしまう。

要注意だな。

 

プラン2

すんなり溶け込む

おれが居なくて寂しく待っているであろう船員が話ている時にしれっと会話に混ざる。

 

「会話トークのチョイスが重要だな。いやよく考えたら先に中にいるか確認すればいいか」

「キィ?」

 

そっと覗いてみるが客と思われるシバかれている海賊の姿しかない。

 

「となるとおれが一番乗りか?いや外してるだけか?」

「ギィ!」

 

ドンガラガッシャーン

 

「のわー!?」

 

突然、視界が回ったと思ったら階段の下まで転がり落ち――いや投げ飛ばされた。

 

「なんだ敵か!?」

「ギィ!」

「……」

「……」

「……あのーウタさん?いつからいらしたので?もしかして最初から?」

「キィ」

「申し訳ありませんでした!」




残りのメンバーは原作考えるとここに来ない気がする…
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