ストーム1はオマケレベルに降格(殴。
あまり戦闘ばかりなのもアレなので、別の描写も書きたい……。
かの者に地球人風の名前を与えました。
ずっと名無しなのも不便かもと。
「慈悲」ある「火星人」という感じに。
階級や役割は深く考えてないです(殴。
EDFもバグや小ネタが色々あると思います。
251への兵員補充要請ミッションで大尉(曹長)の出て来る入口にモブを置いておくと、部屋に大尉が入れないまま扉が閉まり進行不能状態になったり。
エアレイダーでドローンを展開した状態で爆発等で吹き飛んだ際、随伴するドローンに手足等が絡まり行動不能になったり。
他にも前作に続き色々あるかもです。
当作で取り入れるかは不明ですが(殴。
兵員補充要請を受けた幾つかの基地から、兵士達がやってくる。
その中に紛れて、プロフェッサーが混ざる。
軍服ではなく青服を着ているものだから目立つ事この上ない。
周囲の兵士にも見られつつ、遂に尋ねられた。
「あんた、服といい兵士じゃないよな?」
「気に入ってる服なんだ」
「……251には別の用事で?」
「そんなところだ。 気にしないでくれ」
「……そうする」
関わったら面倒そうだ。
兵士達は詮索するのを止めた。
やがて251の待機室に到着した面々は、待っていた守備隊員の1人に声を出される。
「ようこそ251へ。
今、本隊は任務中につき基地を空けているが、その間は我々守備隊と共に働いて貰う」
「ニュースにもなった、怪物関連ですか?」
「そうだ。 そんな奴らが当基地に大穴を開けたのでな、その対策中だ」
プロフェッサーを除き、騒つく兵士達。
まさか基地が最前線、危険な場所だったとは。
「聞いてませんよ!?」
「今言ったからな。 前もって聞いても来るしかなかったと思うが、あまり言いふらすモノじゃない」
そう。 怪物が251に侵入した事は公にされていないのだ。
知っているのは本部や戦略情報部等の上層と一部の者、プロフェッサーだ。
「民間対策とはいえ、せめて俺たちには」
「今更ゴタゴタ言うな。 銃を用意してある、それぞれ持て」
「いきなり!? 入隊して日が浅いのに!」
「なに? 精鋭を送れ、と曹長は言った筈だ」
どうやら大戦の時の様に、送られて来たのは新兵らしい。
今は戦力に余力がある筈なのに。
「まぁ変な話でもないか。 ここ251は良く思われてないからな」
「228事件の首謀、共謀者が集うからですか?」
「それもあるが……今に集中しろ。 即席だが射撃訓練を始める。
猫の手も借りたい。 訓練すれば少しはマシになるだろう」
言い淀むも、すべき事をしていく隊員。
プロフェッサーは思考しつつ共に動く。
「やはり251の隊員らは、ある程度状況を把握している様子だ。
マーシアン。 彼女もここにいるからな。
直接問いただしても望む回答は得られないだろうが、此処にいれば何れは……」
独り言を言いながら、彼も新兵として銃を持ち前線へと駆けていく。
彼は、答えに辿り着けるのだろうか。
ーーーーーーEDFーーーーーー
「戻ってきたぞ、怪物共!」
曹長かフェンサーか、或いは両方が叫ぶ。
静かにしろとストーム1は内心思いつつ、再び戦闘に備える。
「まさか同じ方法で?」
ストーム1は一応尋ねた。
血の気が多い曹長だが、特別脳筋ではない。
「倒す点は同じだ。 だがチームを分けた」
「それぞれ役割があると」
「そうだ。 フェンサーとランチャー持ちの高火力部隊が巣を優先して攻撃。
ショットガンやライフル持ちは湧いた飛行型を駆除する」
「空なきエアレイダーは?」
「ドローンでも何でも使って、臨機応変に対応しろ。 軍曹と共に遊撃だ」
「行き当たりばったりだな、了解」
皮肉の様に言うが、考え無しより良い。
戦力も集めた。
最悪はまた撤退しつつ、守備隊に駆除して貰うのだろうが、何度も危険を犯したくはない。
「それより彼女の考えの方が読めないが」
彼女。 かの者、マーシアン。
何故この様な真似をするのか。 より睨まれるだけの行為を繰り返して、何になる。
何も知らない基地の隊員らは、お姫様扱いして「マーシア准尉」或いは「マーシア特務」や「相当官」と呼ぶが。
その元の意味は火星人。
階級も仮初め。 軍属として置く為の。
知らぬが仏、といった言葉があるが、本当にそうかも知れない。
地球人、それも美少女の姿だから好意的なだけ。
本来の姿と力があれば、バケモノ扱いだ。
「ボサッとするな! 行くぞ!」
「……イエッサ」
今は今だ。
彼女の茶番から仲間を守らねば。
「あの時の礼をくれてやらぁ!」
フェンサーが叫び、巨砲のハンドキャノン……ハンドといっても通常歩兵は携行不能重量……を"片手"でブチかます。
「フェンサーに遅れを取るな!」
倣う様にランチャー持ち隊員も撃ちまくる。
地下空洞に景気の良い爆音が轟き始めると同時、巣が弾け飛び、大きく傾き始めた。
そんな大惨事に、飛行型は一斉に飛び立ち外敵に立ち向かうが。
「撃ちまくれえぇ!」
それをレンジャー隊員らが迎え撃つ。
散弾や小銃弾が宙をいく。
空なき狭い空間だ。 無理に羽ばたく飛行型は避ける余裕もなし、次々被弾し堕ちていく。
軍曹チームは新鋭兵器の量産型原子光線銃、ブレイザーを撃つ。
赤い光線が宙を撫で回し、飛行型は続々四散。
「奴が来る!」
巨体故、遅れて羽ばたいたクイーン。
怒りのままに来るも、時既に遅し。
「デカい獲物だ、撃てば当たるぞ!」
曹長含む、余裕のある隊員らが一斉射。
巨体故に狙わずとも銃弾が当たっていく。
ストーム1も射角をつけつつ、ビーコン射出。
ドローンを向かわせ、機銃の雨を味合わせた。
「反撃許すな! 串刺しで済まんぞ!」
「銃身が焼き付くまで撃ち続けろ!」
「EDFの銃は優秀。 そうはならん!」
「整備も行き届いている。 結構な事だ」
仲間の叫びに静かに反応するストーム1。
元優秀な整備士だった彼。 その目で見ても、EDFの兵器は良質である。
別の世界線、荒廃世界では酷かったが。
それでも有り合わせの部品で直し、作り、抵抗出来る物を抱えていた。
良くやるものだ。 そうするしか無かったが。
「デカいのがバラバラになったぞ!」
「よっしゃー!」
「見たか! これがEDF歩兵隊の力だ!」
やがて物言わぬ死骸となる巨大なナニか。
緑の液体を撒き散らし落下。 大きな振動が狭い空間を揺るがした。
「残りを片付けろ!」
曹長が叫び、最初の勢いを衰えさせずに戦い続ける隊員達。
やがて静かになると、そこには銃弾に毟られた飛行型の羽と残骸が散らばり、大きな巣は無数の土塊となり砕け散っている。
「怪物を掃討!」
軍曹がレーダーと音、目視で確認。
残心の構えを取りつつ報告の声を上げる。
「良くやった。 これで民間人の平和は守られた」
曹長は言った。
その勝ち取った平和が、この戦いが、茶番だと薄ら気付いていながら。
「総員撤収! 後始末は上の連中に任す!」
「イエッサー!」
曹長を先頭に、駆け足で基地に戻る隊員ら。
ストーム1は最後尾で戦場跡を振り返り、つらつら思う。
「上に立つ者の苦労か。 EDFだけの問題じゃない、マーシアも……恐らくは」
思考する余裕。 他が知らぬ真実。
それがある程に辛く……重い。
「走らんかストーム1! 飯抜きにするぞ!」
「今日も微妙なレーションか? 肉とグリンピースの缶詰か?」
「怪物食わされるよりマシさ」
「違いねぇ!」
「すまない、直ぐ行く」
曹長に叱咤され、軍曹の部下達が揶揄う。
それに流される様に、彼もまた共に行く。
この先の未来は誰にも分からない。
かの者も、ストーム1も。
ーーーーーーEDFーーーーーー
我想う。故に我有り。
地球人の言葉を学びし我。 意思疎通が進み、後は"互いの理解・尊重"である。
その為に同胞と地球人の間に立つ事暫し。
様々な想いと困難が苦しめた。
この星の歴史と共に過去を振り返る。
2006年。
インド山中で宇宙船の残骸を発見。
それにより大規模な軍事組織「全地球防衛機構軍」EDFが発足。
それは"前"より理解しておる。
我々を……地球人はプライマーと呼ぶが……外敵と見做し備えた結果、創られたのがEDFなのだ。
事情を知らぬ非戦闘員が冷ややかな目でEDFを見やる中、この星の様々な場所、地下に軍事施設を過剰に構えた。
文明差は歴然。
衛星の月に数人送り込むのがやっとの文明と、軍を他星に送り込める文明の衝突。
真面に立ち向かえば到底勝てぬ。
そこで地球人は戦争の長期化を図り、我々が疲弊するのを待つ作戦に出たのだ。
……そうするしか、きっと なかったのだ。
気持ちは分かる。 分かってしまう。
我等も危惧し、恐れたのだから。
時間旅行をした我々マーシアン。
まだ原始的な地球人に文明を授けた我。
それら愉悦に浸る我。
それは自らの墓穴を掘る真似だった。
やっと気付いた。
代償を払わされた。
同胞の死。 母星……火星の死。
いや。 死すら存在しない虚無に還された。
異変すら感知出来ぬ"無"に恐怖した。
地球。
まだ美しさと生命が満ちた希望の青き星。
干渉した結果、距離も文明も関係なく、我等種族が滅亡する可能性に恐怖した。
旅行代を踏み倒せ。
歴史改変で全て無かった事にしろ。
あまりにも、自分勝手だった。
悪いのは我だったのに。
同胞と共に地球を滅ぼしに向かった。
タイムパラドックスを避ける為、地球人が宇宙船の残骸を発見した以降の時間座標への侵攻とし、遭難しない様に調整を重ねた。
選ばれたのは2022年。
既にEDFは、ある程度の力を備えていた。
長期戦に備え地下に多くの軍事施設を設立し、深海という光が届かぬ、観測困難な水深エリアに潜水母艦なる厄介なモノを3隻も潜航させた。
2、3年の戦い。 時間は掛かった。
だが地球人を追い詰める事に成功。
そして……そして。
ストーム1に我は殺された。
運命は変わり続けた。
3年。 5年。 延々とも思える刻の回廊。
EDFは機能不全に追い込める。
そうでない刻もあった。 けれどやり直せた。
勇敢な地球人を恐怖する顔に塗り替えた。
なのに。
奴は。
かの者は。
どの刻を辿れども。
辿れど辿れど辿れど辿れど辿れど辿れど辿れど辿れど辿れども。
ストーム1は絶望しなかった。
遂に決した。
輪廻は壊れた。
最も恐れた"刻"がきた。
代償を支払う。
地球に。
1人に。
ストーム1に。
───我らは無に還した。
と、この回想も何度繰り返したか。
今度こそ、という言葉はもう使いたくないが、今度こそ滅びの運命から逃れてくれようぞ。
地球人にも良い奴はいる。
我を まーしあ? と呼ぶ者が増えてきた。
好意的に接してくれる事から、きっと良い意味なのだろう。
好都合だ。 怪物駆除という茶番も、ストーム1がいる限り失敗は有り得ない。
きっと今度こそ上手くいく。
次は怪物とキラーロボットを地底のみならず、被害が出難い山中等に出没させる。
EDFを働かせて、頃合いを見て我が間に入る。
同胞も説得する。
大丈夫。 大丈夫だ。
今度こそ。 今度こそ。
そうこう思考の海に浸る事暫し。
自室をノックする音に我に帰る。
「空いている。 入れ」
威厳を持ち直し、そう告げた。
そうして入ってきたのは、いつかの青服眼鏡。
「久し振りだな。 "マーシアン"」
我想う。 故に我有り。
歴史は改変を嫌うとは誰の言葉か。
目の前の奴は好意的ではない。
我、泣きそう。
でも泣かない。
ストーム1を見習え。
でなければ何も守れぬぞ!
「なぜ泣きそうなんだ……バレたら此処の隊員に拷問される、やめてくれ」
…………。
ニヤリ。
女の涙とは、この星では武器になるのだな。
我はまたひとつ、学んだのであった。
マーシア准尉
火星人のマーシアンから。
情け、慈悲のマーシー(mercy)の意味も含ませたかったり。
飛行型
デカいハチ。 例によって(?)赤いタイプがいる。
空を飛んで、針を飛ばして攻撃してくる。 群れの集中砲火を喰らうとハメ殺される危険があるので、近寄られる前に仕留められると良いかも知れない。
また、クイーンと呼ばれる大型がいる。 コイツの飛ばす針は大きく、喰らうと吹き飛ばされてしまう他、画面が針で覆われて視界を奪われる等でイラッとした隊員もいただろう。
5でも地底に登場したが、その時は転送装置越し等。
5での巣は、地上に大きなのがあるだけだったが、6では地底に巣があるミッションがある。 また、小さなタイプの巣が登場する様になった。