くだんの……交渉の日。
山に囲まれた温泉郷、その中心寄りの建造物を夜に指定された我は、プロフェッサーと共に向かった。 現地へは列車が走っているが、どういう訳か当日になって運行中止。
土砂降りの予報が出たから仕方ないとも思えるが、里から人の気配が無いのはオカシイ。
嫌な予感がしたのでプロフェッサーに武装装甲車両グレイプを運転させ現地に乗り込んだのだが。
「罠だな」「だな」
共に言う。
現地の建造物に入れば、和室のテーブル上に置かれたモニターから声が流れ出る。
「罠とは心外だな。 逆に君達の誘いだろう」
参謀の枯れた声が鼓膜を気味悪く震わす。
互いに信用なんてしてなかったし予想は出来たが……残念ながら当人らは安全な場所にいる様だ。
くそっ。 いたら拘束出来たのに。 そう上手くは問屋が卸さぬな。
「誘われたのは此方の様だ」
プロフェッサーは眼鏡に映る赤丸を見て呟いた。 手に持つPA-11が揺れる。
「里を囲む山に潜伏していたな。 警備員にしては豪華過ぎる……機械音もする。 これは戦車とヘリコプター、後は二足歩行兵器の類。
随分と潤沢な。 羨ましい限りですよ参謀」
「そうかね。 最期の祭りには良い品揃えだろう?」
「おのれ総司令部! 我が死んだらプライマーは地球に攻め入るぞ、そうすればより多くの死人が出る、分かってやっているのか!」
リングを使うキッカケとも言える我の死。
本隊は慟哭し撤退しても、また地球に舞い戻る。
そうして血泥の血を血で洗う戦争が延々と続く。
そうなっては駄目だ。 駄目なのだ。
その結末を回避する為に頑張ってきたのに。
こんな所で終われない。 終わって堪るか。
「勿論だとも。 そうだとして、今のEDFには備えがある。
外を見たまえ。 この戦力はその一端に過ぎないが、君1人の為にこれだけの力を動かせるのだ。 10隻のマザーシップを押し返すのも困難ではない」
「悠長な事を! "この程度"の力で我らマーシアンが止められるか!
星の環境を破壊して良いのなら、重力に囚われた井の中の蛙共なんぞ鎧袖一触ぞ!」
それこそ井戸に毒をポチャンして終わり。
貴様ら地球人が最後の世界線で火星に対してやってくれた様にな!
「確かに。 他の星に対して軍隊を送れる文明からすれば、星1つ破壊する事は造作もないかも知れんな。
だが、郷に入っては郷に従って貰う。 此処での支配者は我々なのだよ"マーシアン"。
はっはっはっ……」
「〜〜っ! 舐めた真似を!」
我、怒りのまま同胞に降下命令を出し掛けたが、プロフェッサーが肩に手を置いて静止する。
「よせ。 生き延びる事を考えるのが先決だ」
「……であるな。 済まない」
冷静になれ。 どんな時でも。
プロフェッサーもPA-11の安全装置を解除しつつも冷静に行動を起こす。
先ずモニターを調べて、電源を抜き機能を停止させる。 次にモニターそのものを回収、グレイプに乗り込んだ。
「生き延びよう」
そう言ってアクセルを踏むプロフェッサー。
急発進に我の小さな体が転がってしまうが、直ぐ体勢を整えて問う。
「どうやって。 我らを囲む暗闇の山々から気味悪い機械音がどんどん聞こえて来るぞ」
「殺すのが目的なら此処にいるのはマズい。 砲兵隊や空軍による爆撃で木端微塵。 そうならない為にも移動、抜道から里を脱出する。 ルートは事前に調べた」
たかが2人相手に、そこまでするか?
いやする。 ストーム1が絡む以上は。
「レーダーに見えているだけで、かなりの大戦力だぞ。 抜道にも敵が待ち構えているのでは?」
「だとして留まるよりマシだ。 必要なら轢き殺す勢いで突っ込むし、発砲も辞さない」
「そこまで……済まぬ」
「マーシアが謝る事じゃない。 謝るのは総司令部の分からず屋共さ」
プロフェッサー。 兵士でないのに、そこまで覚悟していたとは。
共に行動している内に、ストーム1の活躍に晒される内に勇敢になったのだろう。
「飛ばすぞ。 捕まれ」
やがて銃撃、装甲表面に火花が散る音が車内を暴れ回り、爆音が彼方此方で鳴り響き精神を追い詰める。
「大丈夫だ!」
プロフェッサーは音に負けぬ様叫ぶ。
「ストーム1が必ず助けに来る! いつもそうだったろう、信じよう!」
そうだ。 そうであるな。 ストーム1は来る。
そうして期待して、期待通りに来た。
『こちらストーム隊。 救援に向かう』
無線越しに頼もしい声。
同時に爆音と銃撃が激しさを増し、土砂降りと雷の雷雨が天に轟き風が吹く。
「ほらな」「知ってた」
嵐が、ストームが来た瞬間だった。
ーーーーーーEDFーーーーーー
「ストームだ! ストームが来たぞぉ!!」
総司令部側の守備隊が叫ぶ。
土砂降りの雷雨、その閃光に打たれて山向こうから浮かぶシルエットは、ある意味クルールよりも恐ろしかった。
歩兵の基本兵科が揃った遊撃部隊ストーム。
送り込まれた刺客の悉くを倒し、最新鋭兵器軍を破壊し尽くし、歩兵の常識を上回る戦果を出し続ける死神達。
その長ストーム1は、挨拶にスプレンダーを空中に発射、起爆し豪雨に混じって矢を降らす。
ビークルやフェンサーといった外殻に包まれた者は兎も角、生身のレンジャーとウィングダイバーは負傷する。
「ぐああっ!」「きゃああ!」
「怯むな! 撃ち返せ!」
ブレイザーの光線が山に向かって放たれる。
何本もの赤い光が山の表面を撫で回すが、夜の雷雨は視界が悪く当たらない。
当たりそうでも、ストーム隊の面々は素早くローリング回避。 金蟻の酸弾をも避けて見せる様な軽やかで迷いの無い動き。
ブレイザーは瞬時に着弾するが、扱うは人間だ。
正確に狙うには厳しい環境だったが、数撃ちゃ当たると撃ちまくる。 その様はストームへの恐怖も内混ぜだったのは言うまでもないだろう。
「恐ろしい……奴らが来る! 奴らが来るぞぉ!」
「人間に違いない! 撃てば死ぬ! 俺達と同じだ!」
遅れてブレイザーとは他、ウィングダイバーによる誘導光弾ミラージュが無数に放たれ、フェンサーの迫撃砲が撃たれ、最新鋭戦車バリアスの主砲が火を噴き、ネグリングが雨霰とミサイルを叩き込み、レールガンが適当に撃ち、タイタンが山を吹き飛ばす勢いでレクイエム砲を放つ。
空を無理矢理飛んでいる最新鋭戦闘ヘリ、ヘロンも機銃を乱射、確実に吹き飛ばす確信を得つつミサイルを発射していく。
コンバットフレーム エイレンも肩の粒子ビームキャノンを発射。 ミラージュポットから複数の誘導光弾を発射した。
「や、やったのか?」
歩兵隊相手にはオーバーキルも良い所だ。 流石のストーム隊も死ぬと思っていた矢先。
「まだだ!?」
レーダー上に映る、全く減っていない赤丸。
いや。 寧ろ増えている。 増援だろうか。
「どうなってる! 何故減らない!?」
「ば、バケモノめ! 噂以上じゃねえか!」
「う、撃て! 撃ちまくれーッ!」
狂乱しつつも再度弾薬の限りを暗闇の山へ撃ちまくる兵士達。
狙撃部隊ハンマーズもレーダー頼り、シルエット頼りに暗闇へKFF70の弾丸を撃ち込んだ。 だが中々レーダー上の敵は減らない。 それどころか反撃を喰らい、ひとり、またひとりと減っていく。
「ぐあっ!?」
「隊長がやられた!」
「どうなってる!?」
「砲撃を要請する!」
冷静さを欠いた者共は、それでも足掻く。
山に向かって砲撃が行われ、カノン砲や迫撃砲による砲弾が続々着弾。
山が吹き飛び形も変わる程の投射量を得て、ようやく赤丸が消し飛んだ。
「はぁはぁ……梃子摺らせやがって」
これでストームも終わり。
聞こえるは激しい雨音と雷だけ。
そう、油断した刹那。
「おい空を見ろ!?」
誰かが叫ぶ。
見上げれば巨大な火の玉。 雨水を拭い目を凝らせば、どんどん大きくなるビル程のミサイルが降ってくる。
「た、退…………」
気付いた時には、もう遅い。
超巨大ミサイル……テンペストミサイルが里中央に着弾。 更なる嵐の大轟音を響かせ、守備隊の多くは爆炎に呑まれていった……。
ーーーーーーEDFーーーーーー
ストーム隊が先行、レーダーでは大雑把に映っても夜の暗闇と雷雨に身を隠す事で狙いを定められない様に本丸へ接近。
予想通り砲撃の嵐が来たが、ストーム1による撹乱……予め山々に仕掛けたデコイを起動させ相手に数が多いと錯覚させる。
防ぎ切れない激しい弾幕はボーダーライン、電磁城壁、電磁トーチカのエネルギーの壁で防ぐ。 これによりデコイと仲間を守りつつ、相手が恐慌状態なのも合わさり時間を稼ぐ事に成功。
乱射する相手に、マズルフラッシュを参考にブルージャケットら狙撃部隊がKFF70やドゥンケルN224、ターミガンHAZを連射、他にも弾丸を連続発射するNP4-SA、フラウンダー12等で攻撃。
その間にストーム1が極秘基地バレンランドに超巨大ミサイル……テンペストを要請。
集結地点ド真ん中に叩き落とし、里を守備隊ごと爆炎に沈めたのだった。
「里の者に、また殺意を向けられそうだな」
ストーム1、前科持ち故に。
やらかした奴は、またやらかすと言うが、規模が違った。 前回は空爆だったが……どうやってバレンランドに要請したのやら。
本人しか知らぬ事だが、機密の塊のひとつであろう潜水母艦にもハッキングしてミサイルを要請出来る彼だ。 何とでもしてしまう。 本当に恐ろしい奴である。
『こちらストーム4。 夜戦は慣れている、段取り通り向かうとする』
『ストーム3。 獲物を分けて貰うぞ』
『ストーム2だ。 まだかなりの数が残っているぞ、降伏の意志が無いなら躊躇せず撃つ!』
勇ましいストーム隊だ。
この滅茶苦茶な状況に怯まず、果敢に攻め入り、残党の掃討に乗り出した。
「本当滅茶苦茶だよ!?」
只野は目の前の大惨事に叫びつつも、山腹の電磁トーチカで身を守る。 そのまま引き篭もりはせず麓に向かってカスケードを構えた。
蓋を外し、筒を引き出すと赤丸に向かってトリガーを引く。
すると、EDF謎の技術により何十発と装填された箱から小型ロケット弾が景気良く連続発射。 向かう先で爆炎が上がり、瓦礫で動けない傷付いたバリアスが爆散してしまう。
「殺らなきゃ殺られるんだ……ッ!」
一方、生き残った戦闘ヘリ……ヘロン重装備型はミサイルを撃ち尽くし退却を優先、雷雨の中を必死に逃げ惑っていた。 その高い運動性能は従来型のN9を超えていたが。
「逃すか!」
ストーム2こと軍曹のブレイザーが命中。 高い威力に機体が持たず空中で爆発四散。 墜落をも許さぬ様は圧倒的である。
「腕は落ちて無い様だな、軍曹!」
「其方こそ! 死神は健在だな!」
ストーム3ことグリムリーパーも活躍。
その卓越した戦術で、機械式の槍1本のみで銃火砲を持つ敵を次々と倒す。
最新鋭コンバットフレーム エイレンⅥを貫きまくり、破壊しまくる。
歩兵がコンバットフレームを倒すのは凄まじい事であるが、それはかつての紛争での記録を越えるものといえた。
何故ならエイレンの運動性能は恐らく全ての機体の中でも最高性能、その上ニクス型より強力な火器を装備していたからだ。
「コンバットフレームの破壊数更新か。 かつての紛争を思い出す」
しんみりする事もなく、黙々と潰して回る死神部隊。 対してストーム4……スプリガンも負けずに夜間飛行、綺麗な赤いドレスにも見えるウィング装備を煌めかせ、武装から放たれる雷撃やランスからのビームらが戦場を彩らせる。
「歳を食ったな死神部隊?」
「兎は相変わらず飛び跳ねてるな」
犬猿の仲、というより信頼してこその軽口の叩き合いをする両者。 ストーム隊、此処にあり。
「再結成だな!」
雷雨の中、ずぶ濡れになりながら軍曹は言う。
頼もしく、皆も嬉々とし士気が上がる。 かつての厄介者が今や欠かせない英雄達である。
その勢いは残党からすれば恐怖の象徴。 一方的な虐殺に戦意喪失、蜘蛛の子を散らす様に方々に逃げて行く。
追撃する民兵。 モブのウィングダイバーがMONSTERで狙撃、フェンサーはハンドキャノン等で砲撃。 追い払う。
その様を見つつ、ストーム1は無線を飛ばした。
相手は大切な女の子、マーシアだ。
「マーシア、無事か?」
『何とか。 プロフェッサーも無事だ』
『戦域を離脱した。 ありがとう』
「礼なら"ストーム"に言ってくれ」
マーシア達の無事を確認し一安心するストーム1。
またも更地になった里には更なる民兵達がスラッガーやミニオンバスターを手に雪崩れ込む。 再び敵に入り込む余地を与えない姿勢だ。
それでも立ち向かってくる任務に忠実な者がいる様で、遠くから二足歩行の歩く要塞がやってきた。
「あれはBMX10プロテウスシグマ!?」
そう。 厄介な事に奴はいた。
巨大人型バトルマシン。 陸上戦におけるEDFの切札ともいえる兵器。
大型の為、運動性能は高く無いが、搭載武装は大型で攻撃力は凄まじい。 全身に特殊装甲板を持ち、防御力は戦車を大きく上回る。 更に大量の弾薬搭載。 戦闘維持能力にも優れた歩く要塞である。
専任のパイロット他、ガンナーが3人の計4人で運用される強力なビークルだ。 通常レーザー砲2門のところ、シグマは片方のみレーザー砲、もう片方は実弾のバスターカノン。 股間部は変わらずミサイルポッドのまま。
だが攻撃力と耐久力は格段に上がっている。 歩兵隊が正面から相手にするには厳しい敵だ。
「火炎放射タイプよりマシか?」
「対人用としても火炎放射器は脅威だが、なにプロテウスだろうと背中はガラ空きだ」
「コンバットフレーム相手も飽きてきたところだ、楽しませて貰おう」
「空を縦横無尽に飛ぶ我々に追いつけるか?」
「冷静に言ってる場合じゃないでしょ、逃げるか戦うかするんだよ!?」
ストームに只野がツッコミを入れつつ、遠方からカスケードの残弾を叩き込む。 小型ロケット弾の連射ではあるが精度は悪くなく、吸い込まれる様にロケット弾の群れが巨体を襲う。
が、特殊装甲板は伊達ではない。 爆発にものともせず奴はバスターを連射。 大砲が榴弾を機関砲の如く撃ちまくり、近くの民兵の群れを大地ごとむしり取る。
爆炎が景気良く蹂躙し始め、レーザーが撫でるように部隊を蒸発させていく。
ミサイルポッドから放たれた無数の誘導弾は、空中に解き放たれると遅れて点火、遠く離れた山に隠れるブルージャケットを捉え迷う事なく飛翔、着弾しては爆発で吹き飛ばしていく。
それでも健気に民兵が吶喊、ミニオンバスターによる徹甲榴弾を装甲に喰い込ませていくが、簡単に剥がれない。 反撃を喰らい、勇敢な者から赤く燃えていった。
「まさに歩く要塞だ。 これが量産されていると思うと改めて恐ろしいな」
「駆除チームに配備されているが……乱暴な奴でもパイロットになれるくらいだ、どれだけの数を保有しているやら」
「大将! 頼みます!」
軍曹の部下達が呑気に言うも、大将と呼ばれたストーム1は既に撃破するべく動いている。
暗闇と土砂降りに姿を隠し、上手く背後に回り込むと、ガラ空きの背中にレーザー照射。
すると。
『ファイヤ♪』
無線越し、謎の女科学者の声が。
刹那。 空の黒雲を突き破り降り注ぐ1本の極太ビーム。
呑み込まれたプロテウスは装甲板が融解、大きく爆発四散。 一瞬で物言わぬ鉄屑と化してしまった。
「衛星兵器か!」
「さすがエアレイダー、ストーム1だ」
知る者は口々に言い褒め称える。
ストーム1が使用したのは衛星兵器スプライトフォールだった。
最高機密兵器の1つでバルジレーザーを照射するサテライトW1とは異なる兵器。
座標を伝達すると、その地点や周囲に強力なビームを照射するがバルジレーザーと異なり照射しながらの座標変更は出来ない。
また開発者と思われる謎の女科学者が狂人染みており、隊員によっては色んな意味で扱い辛い兵器であった。
「射撃モードだが、黙らせるには至ったか」
ストーム1、レーダーを見つつ残心の構え。
烏合の衆は、今や相手である。
逃げ惑う者、狂乱して銃を乱射する者。
フェンサーは健気に仲間を逃す時間を稼ぐ為、シールドを構えつつ殿をしているが民兵の集中砲火を浴び続けオーバーヒート。 そのまま押し切られて沈められていく。
大太刀やハンマーを振り翳し、吶喊してくる者もいる。 それは味方のフェンサーが対処。
同じ、或いは似た兵器で鍔迫り合いを一瞬起こしては火花と空気の壁を散らし、その度に雨が弾かれる空間が形成されていた。
が、水を差す様にしてウィングダイバーが近接兵器……光の剣なセイバーで斬り伏せ、やがて里は静かになっていく。
見届けるとストーム1は口を開いた。
「制圧も済んだ。 だが総司令部の頭脳がいないとなると……これ以上は居ても仕方ない。 直ちに撤収、天候が回復する前にズラかるぞ。 これ以上留まれば空軍に攻撃されるからな」
「か、勝った……エアレイダーの火力は桁違い、いやストームの力か、これが」
只野、半分放心。
ストーク銃を落とさぬ様にしつつ、やっと呟くのが精一杯。 相変わらず一般兵には信じられない戦果を前に、現実味を感じられずにいる。
「只野、棒立ちするな。 それこそ死ぬぞ」
「分かってる……受け入れるしか」
混乱しつつも、考えるより動かねば。
ストーム1らに促され、只野は撤退。
やがて雨風が収まり、静けさが戻っていく。
後に残されたは、またも崩壊した里跡地。 そして戦争の爪痕だ。
ストームは去った。
嵐は一瞬だったが、その刹那の出来事でEDFが受けた傷は大きい。
守備隊は壊滅、高価な装備を数多失った。
またプロフェッサーにリークされ半信半疑で近場で待機していたメディアにより、この惨事は撮影、記録されスクープに。 世論は完全に反EDF勢と化していく。
EDF内部でも反総司令部が急増。 ストームの意見に賛同、内心は恐怖から組織は瓦解しかけ。
総司令部としても信頼して動かせる駒を失っていき、金で解決も出来ず、権力も失い、いよいよ追い込まれていった。
一方、モニターをプロフェッサーは調査。 足跡の痕跡を辿り、その後はストーム1のハッキングで相手にとって不利な情報を取得していく。
これらの流れは観測者の手によって随所修正が行われるも、大筋は悪くないと殴り飛ばす真似はしなかった。
主も何も言わない。 言えばリングでやり直したが。
かくして。
瞬間的な内乱は一時鎮まりを見せたものの、未だ解決に至らない。
赤い血は双方流れ出る。 それがいつまで続くのか、プライマーの見た人類が絶滅した星の光景になるまでするのか、それは誰にも分からない。
良くも悪くも、いつも通りに。
地球は人々が何をしようと、今日も同じく回る。
後半大雑把感……。
プロテウスが貧弱な事に。 他の兵科も雑味が。
ともあれ終わりに向かい、作品未完成とはなりたくない気持ちもあったり。 とはいえ打切り感を出し過ぎても萎えてしまう。
やはり書くのは難しい……本部の罠だ!(殴。