で、あればストーム1は軍属にならず、関わり合いも減るかと思えば今度は……?
EDF6のプロフェッサーが絡みます。
戦争は5年の歳月で続いたとの事なので、地球人として成長した"かの者"を出したかったり(未定。
先進技術研究部、そのラボにて。
眼鏡に青スーツの男……主任であるプロフェッサーは深刻な表情で空気を震わす。
受話器を手に取るや、重く口にした。
「総司令部の参謀に繋いでくれ」
何事かと、周囲の研究員が見やるが主任が手で制し、各々は持ち場へ戻っていく。
「こちら総司令部参謀だ。 何事かね?」
「参謀、重大な報告があります。 EDF内部に地球外文明の者が紛れています」
「なんと。 いよいよか」
「はい……恐らくは」
通常であれば、地球外文明がどうこう言う時点で、お前頭オカシイ扱いされるところであるが、意外と会話は止まらない。
EDF6では何周目かにして、漸く話を聞いてくれたというのに。
だが今回、EDF創設理由に関わる事である故に。
EDF。
Earth Defense Forces。
全地球防衛機構軍の設立は17年前(開戦した2022年から遡るなら2005年)、インドの山中で発掘された宇宙船の残骸がキッカケだからだ。
数千年前に墜落したと思われている。
プライマー(エイリアン)の存在を知った者は各国に働きかけ、結果、EDFが設立。
人類の叡智を結集し最高の兵器を開発、世界中に前線基地を設置するなど、過剰とも言えることをやってきた。
そのせいで市民の反発もあったが、理解を得る為に見学の受け入れなど、交流に力を注いでいるところである。
228基地で言っていた"イベント"も、そのひとつだ。
だが、EDF設立のキッカケは公にされていない。
この事を知るのは戦略情報部や総司令部、それら一部だけである。
……まさか宇宙人の痕跡から、世界規模の軍事組織を結成したなどと発表する訳にはいかないし。
下手しなくても混乱が生じる。 それはEDFとして望むものではない。
「場所はBASE228。 その近隣の山で倒れているところを、訓練中の兵士が発見。
見た目は銀髪の少女ですが、基地内部に連れ込み診察したところ、血液やDNAに火星由来のモノが僅かに確認されたと報告が。
脳波も通常の人間とは異なる波長との事。
通常ならあり得ない事です。 直ちに人類は対処するべきと具申致します」
「今もプライマーは其処にいるのかね?」
「はい。 拘束して尋問するか、泳がせるにも監視の目は必要かと」
「分かった。 直ちに手配しよう」
「ご協力、感謝します」
そうして電話が切られる。
始まるのか……プロフェッサーは戦争へのカウントダウンが見え始めた様に感じ、軽い恐怖を覚える。
「頼む。 平和的に終わってくれ」
好き好んで戦争をしたいEDFでもない。
だがプライマーは分からない。
飽くまでEDFは有事の備えだ。 だが、地球外文明の戦力や技術力は計り知れない。
攻撃されたとして、果たして勝つ事が出来るのか。
「開発を進めねばならない。 より一層な」
眼鏡を光らせ、プロフェッサーは武器研究に明け暮れる。
家族の為、人類の為、少しでも力になる為に。
……消された歴史は再現されてしまうのか。
それは"かの者"とストーム1に掛かっているかも知れない……。
ーーーーーーEDFーーーーーー
我、猛烈に感動している。
外の日差しを受けつつ、頬張る あいすくりーむ、という甘味は大変美味。
夕暮れの淡い日差しを浴びて、椅子に座り足をパタパタさせる。 歓喜のままに。
地球人も捨てたものではない。
例えこの感覚が地球由来としても。
「困ったなぁ。 保護者が現れないなんて」
対して能天気。 困惑している。
貴様も食え。 さすれば幸福になる。
食している間は同胞や未来、代表の事は忘却の彼方へ追いやれる。
……我、駄目な事をしている気がする。
「先輩、仕事終わりました……その様子は」
「お疲れ様……うん、そうなんだよ。 軍人さんにも伝えて、アナウンスもしてくれて探して貰ったんだけど……駄目なんだ」
「まさか捨て子、いやイベントと関係なく迷い込んだ子なのでは?」
「どうかな。 でも、もうこんな時間だ。 イベントに来ていたお客さんも皆帰った。
こうなったら街まで一緒に連れて行くしかないかなぁ……」
代表もやってきて、2人して暗い顔をする。
流石に大戦中の人間の表情とは違うが、どうも我を案じている様子であった。
喜ばしくもあり、悔しくもある。
無力故、誰かに頼らざる他ないのだから。
「待て。 その必要はない」
と、ここで別の声。
振り返った先、軍属の者が何人か。
先頭に立つ指揮者の赤帽は、他と違う雰囲気を醸し出す。
……むむっ。
我、思わず睨み付ける。
此奴、代表と共にいた猛者だぞ!
「その子の身柄、此方で預かる」
最後の戦いの場で代表と共にした者達。
親衛隊といったところだ。
あの時は光線銃を手にしていたが、今は低級な銃を持つ。
やはり、戦争を仕掛ける前であり、更には技術力も時間超越による進化は遂げていない。
いや。 まだ分からない。 分からないが。
何やら穏やかな空気が壊れてしまったな。
「どういう事だ。 保護者が軍人だとでも?」
「ちょ、ちょっと君!」
我を見てから代表、サングラス越しに鋭い眼光で猛者を睨み付ける。
それに慌てる能天気。 動じぬ猛者。
仲が良い訳ではない様だ。
人類も一枚岩ではないのだな。
「上からの命令だ。 民間人には関係ない」
「睨むなよ。 俺らが悪者みてぇじゃねえか」
「君達は早く家に帰った方が良い」
「此処は軍事施設。 言う事聞いて欲しい」
配下も次々鳴声を上げていく。
何を争っているのか。
と思えば、両者我を見る。 まさか我が地球外文明の者だと発覚したのか!?
「その子は酷く怯えている。 どうしてもというなら、俺も連れて行ってもらうぞ」
「軍から信用されているからって……下手に反抗したら失職どころじゃないよ!?
それに、これ以上基地にいても残業代は出ないんだよ?
もう後の事は軍人さんに任せようよ!」
「先輩、すみません。 先に帰宅して下さい。 俺は納得するまで街に戻れません」
「全くもう! 軍人さんも何か言って下さい!」
「……基地指令から許可が出た。 いいだろう、共に来い」
「だとよ。 良かったな」
「しっかりついて来い」
「妙な真似はするなよ」
「そんなー!? ボクは知らないからね!」
能天気はココでお別れの様だ。
対して我々、再度地下に連行される。
おお。 折角外に出られたのに……。
だが日暮れ。 外にいても変わらぬ。
それに非力だ。 保護された方が安全か。
「大丈夫だ。 心配いらない」
そう鳴いて、我の頭を撫でる代表。
この先、どうなってしまうのだろう。
事と次第によっては、同胞を地球に降下させ殲滅する方向に考えねばならない。
だが代表に撫でられて、側にいるだけで安心してしまうのは、何故だろう。
猛者
ここでは軍曹の事。
後のストーム2。 EDF5にてプレイヤーを助け、武器の使い方を教えてくれた。 その後もミッションによって出てくる。
EDF6の優先ルートでは昇進したらしく、大尉となっている。