かの者はやり直したい!(完結)   作:ハヤモ

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あまり228に篭るの、良くない。
とか思い、他の人物や場所を描写したり。
タイトルもクド過ぎるのも……。
あと時間を進めないとなぁとか(殴。


4.変わりゆく状況

プライマーはその日、困惑した。

月の裏に隠れていた司令船から"かの者"が突如と消えてしまったからだ。

 

かと思えば、テレパシーにより連絡。

一先ずの安心感を得たのだったが、その内容も内容で……。

 

 

"地球への攻撃を中止せよ"

 

 

プライマー、困惑!

地球人駆除はどうするんだ!?

 

遠路遥々、それこそ刻を超えて来たのに。

火星から地球へ。 タイムマシンを使用して。

遥か昔、まだ地球人がいた時代へと。

 

何故わざわざ過去に戻り、絶滅した地球人を自らの手で始末するのか。

プライマーがそうしてまで、過去の地球に拘るのには理由があった。

 

人類が滅んだ未来の地球にて、かつての文明の痕跡を発見したプライマー。

興味を持ち、時に彼等の前に姿を表し、文明を授けた事もあった。

 

だが基本的に姿は現すものではない。

時間超越をしている以上、本来存在しないモノがいる事で、何が起こるか分からないからだ。

 

だが、事件が起きた。

 

過去の地球にて同胞の船が"何らかの理由"で墜落事故を起こしてしまい、その残骸が人類に見つかったのだ。

 

これの何がいけないか。

それは時間に矛盾が発生する恐れがある事。

本来その時間に存在しないモノが絡めば、将来どんな影響が出るか分からない。

 

地球人は現に、コレを見つけてからというものの、この過去の地球にて軍事力を過剰に強化している。

 

このままでは地球だけの問題ではなく、故郷の危機に繋がるかも知れない。

 

なので人類を滅ぼさねばならなくなった。

それがプライマーの決定であり、決断だった。

 

とはいえ、タイムパラドックスの危険を犯せない。 地球人が我々の痕跡を発見した後の時間軸に限定し、攻撃を行うしかない。

 

この時間軸だと既に地球規模の軍事組織が結成されており、コレを殲滅しなければならない。

やや面倒な事になっている。

 

だが、これ以上待てば技術・科学は進化して、更なる出血を強いられるだろう。

それは避けたい。

 

なので叩くなら"今"だ!

 

と準備してきたのに、この始末ッ!!

 

責任も説明も、求めたくても"かの者"はいない!

 

テレパシーを逆探知しようにも、どうしてか位置が掴めない!

 

だが地球攻撃中止と何か関係がある筈だ。

きっと重大なナニかが!

 

プライマーは偉大な指導者に従うのみ。

忠誠を誓い、此処まで来た。

 

だから"今"も信じて待つのみである。

 

 

 

 

 

ーーーーーーEDFーーーーーー

 

 

 

 

 

指導者足る我、涙する。

小さな部屋で延々と鳴かれたり道具を渡されたり、かと思えば代表と軍人で口論が起きたりと始末に終えない。

 

その内に人も増え、何処かで見た事のある……眼鏡に青服の地球人まで来た。

 

頼む。 早く終われ。

地球人とは面倒な生き物だ。 こんな事をしているから、将来滅んだに違いない。

 

 

「───もう良い! 精神テストの様な事をさせるな!

プロフェッサーと言ったな、何故こんな仕打ちをする! この子が何をしたというんだ!」

 

「詳しくは言えない。 だがEDFにとって重要な存在なんだ。

この後、この子を技研に連れて行く」

 

「重要? 人体実験か?」

 

「そんなんじゃない。 寧ろ、それで済めば良いが」

 

「ふざけるな! この子を見ろ、泣いてるぞ!」

 

「我々を欺く演技かも知れない」

 

「まだ言うか!」

 

「信じたいものを信じて、疑う事を止めれば騙される。 それが常だ」

 

「信じる信じないの前に人道を学び直せ!」

 

「人道を歩まぬ者に、その理屈は通らない」

 

「お前の事だな。 よく分かった」

 

 

やっと一息。

おのれ、数で囲み込みおって。

我々がやっていた戦術を地球人にやられるとは思わなかった。

 

非力な我を囲い愉悦に浸りたいに違いない。

おのれ地球人め。 やはり滅ぼすか。

 

 

「プロフェッサー、特殊作戦コマンド1が到着した。 ここからの護衛は其方へ引き継がれる」

 

 

猛者が鳴く。

対して青服も静かに返しつつ、代表に別れの言葉らしきモノを語っていった。

 

 

「分かった……もう時間がない。 君は民間人だ、知らない方が幸せな事も多くある。

言ったところで信じてくれない事もあるが」

 

「そっくりそのまま返す。 お偉いさんだろうが、人間は人間だという事を忘れるな」

 

「この子もその枠組みなら良いがな」

 

「なんだと?」

 

 

我、青服に捕まれる。

代表と違い、やや乱暴で若干怯えていた。

 

我も怯えたい。

非力と知った上での狼藉か。 度し難い。

 

 

「やめろ!」

 

 

代表、手を離させようとするも猛者達に止められる。

 

地球人が地球人に、銃を向けて。

 

 

「民間人、これ以上の干渉はやめておけ」

 

「よせ。 俺達に引金を引かせるな」

 

「気持ちは分かるがよ」

 

「特殊作戦コマンド……最上位の作戦コードなら総司令部が絡んでる、どうこう出来る話じゃないんだ」

 

「軍の事情なんて知るか!」

 

 

それでも我と同じく非武装で無力な筈の代表は怯まない。 立ち向かう。

 

我、目を見開いて、英雄の姿を再度見る。

 

 

「きっと、この子は特殊な存在なんだろう。 だからと好き勝手する権利があるのか?」

 

「科学の発展に犠牲はつきもの、というように、人類存続の為に必要なのだ」

 

「埒が明かない。それにコマンドとやらも……もうここまで来たんだ、教えてくれても良いんじゃないか?」

 

 

背後からゾロゾロと新たな兵士。

気迫が他と違うというか、隙ない者達だ。

 

 

「コマンド1現着、ターゲット確認。 技研までの護衛を始める」

 

 

地球人の精鋭部隊なのだろう。

此処まで来たら我、助からないかも知れぬ。

 

涙目のまま代表を見やる。

気付くと、庇う様に前に立ってくれた。

 

 

「民間人、任務の邪魔をするな」

 

「どんな任務だ」

 

「答える口は持たない」

 

「問答無用か!」

 

 

強引に代表を退かすと、我を掴み上げ外に出されていく。

先程より乱暴だ。 酷い扱いだ。

 

先程は守ってくれたり、甘味をくれたり良い奴もいたというのに。

 

今この場にいる味方は代表だけ。

そんな代表も今は我同様無力。 攫われる我に手を伸ばすのが精一杯の様相である。

 

 

「くそっ、どうする気だプロフェッサー!」

 

「すまないが、これ以上干渉しないでくれ」

 

「暴れるな民間人ッ!」

 

「ゴフッ!?」

 

 

なっ!?

代表が銃床を腹に叩き込まれたぞ!

 

蹲る代表。

それでも道連れにせんと、叩いた兵士の足を掴む。

 

 

「離せ。 もっと痛い目に遭いたいか?」

 

「ぐっ……こんなの、納得出来る、か……」

 

「お前が納得しようがしまいが関係ない」

 

 

あっさり振り解かれ、放置される代表。

おお、何という事だ。 我の所為だ。

 

代表が呆気なく敗北した光景よりも、諦めず無鉄砲に振る舞う様に感銘を受けた。

 

戰が始まってもないのに、この振る舞い。

奴は元より勇敢なのだな。

 

我の様に力の有無で振る舞いを変えぬ、真の戦士というべきか。

 

 

「な、なら……」

 

 

腹部を抱えつつ、よろよろと立ち上がる代表。

 

サングラス越しに伝わる眼光は、未だ衰えず。

 

 

「俺も軍に、EDFに入るぞ……!」

 

 

相変わらず不思議な気迫よの。

それに、我を守ろうとしている。

 

将来どうなるか分からぬ、敵同士というのに。

 

 

「は? 何を言って……」

 

「そうすれば部外者じゃなくなるだろ」

 

「あのな、EDFも一枚岩じゃ……」

 

「良いんじゃないか?」

 

「軍曹!」

 

 

猛者が割り込む。

因縁か。 これも。

 

だがその口角は上がり、企んでもいる。

戦場とは違う表情。 我、再度皆に驚く。

 

 

「伍長に手続きして貰う」

 

「熱烈歓迎だぜ」

 

「軍は良いぞ。 年金が貰える」

 

「ただし死亡保証には期待するなよ?」

 

 

配下含め、今度は代表の前に立つ。

大戦の時の様に。 盾になるように。

 

 

「……ふむ、手続きは省略だ。 後で全部やってくれるそうだ」

 

「手間が省けたな」

 

「と言う訳で、今この瞬間からEDFだ」

 

「お前達の茶番に付き合う暇はない! ガキ連れてさっさと行かせて貰う!」

 

「……おっと、今連絡があったんだが。 どうやらエレベーターは点検の為に使用停止になったらしい。

各場所も訓練として隔壁が降りている。 ルートは限定されるな」

 

「なんだと!?」

 

「訓練内容は面白いぞ。 今にも放送される」

 

 

何か鳴き合っていた刹那。

ウーウー、と煩い音に我、飛び跳ねる。

 

次には照明が消えて、赤い色に施設が染まった。

 

 

『これより訓練を開始する!

非常事態発生! 非常事態発生! 228内部に"敵性勢力"侵入!

ターゲットは銀髪の少女! ただし護衛部隊を引き連れている!

動ける者は直ちに行動、基地外に脱出される前に捕縛せよ!』

 

「面白い訓練だな?」

 

「実力も分かる良い機会だぜ」

 

「だが此処は俺らの職場。 慣れている相手に何処まで足掻けるかな」

 

「それくらいハンデにもなりませんよね、お偉いさんの実力なら?」

 

「貴様らぁ……ッ!!」

 

 

どうやら地球人同士の争いが始まるらしい。

我を巡って。

 

取り合いか。

取り敢えず我、代表の背中に隠れる。

 

守ってくれよ我がナイトたち。




特殊作戦コマンド
EDF6にて登場。
最終局面、リング撃墜作戦後半に援軍として駆け付ける。
総司令官の命令で遠路遥々ヘリでやってきた。
1、2、3を確認出来るレンジャー隊員。
他にいるのか不明。 また、開戦前から存在しているかも不明。
当作では存在している設定で、総司令部直属なイメージ。
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