かの者はやり直したい!(完結)   作:ハヤモ

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228から脱出後。
平和的に251とかに繋げたいけど、EDFとプライマー要素を忘れる訳には……武器や装備、セリフ等を入れていきたいところ。


6.新世代への歩み

先進技術研究部と先進科学研究部。

技研は既存の技術を、科研ではエイリアンテクノロジーを応用した兵器の開発をしていたが、後に統合され同一組織となる。

双方の技術を融合させ誕生した兵器は、第6〜世代型と呼ばれる事になるのだが……。

 

この世界線ではプライマーの侵攻は受けていない。 "今"のところは。

 

であれば、科研の研究は進まないのでは?

対象なんて"古い沈没船"くらいでは?

 

と思っている人もいるかも知れない。

 

だが少女……火星人、かの者が捕縛された事で事態は前進する事になる。

亀のような早さかも知れないが。

 

少なくともプライマーからしたら田舎も良いところだろう。

宇宙船で他の星へ行けるばかりか、タイムマシンを作る技術もあるのだから。

 

 

「やはり地球人とは異なります。 見た目こそ人間の少女ですが、検査結果は……」

 

「分かった。 後は任せて仕事に戻りたまえ」

 

「はい……宜しくお願いします」

 

 

そんな地球のラボにて。

プロフェッサーは参謀と連絡を取り合い、話を終えた。

 

振り返れば、そこには228から回収した少女。

プロフェッサーを睨み付け、今にも噛み付きそうな雰囲気を出している。

 

 

「無理矢理連れてきて済まない、と言いたいが。 それが君達の戦略なら放つ言葉も無意味だな」

 

 

少女に言っているというより、独り言に近い。

 

その眼鏡に映るは、人間の少女ではなく得体の知れない異星人だ。

 

 

「他の者は欺けても、EDF全てから逃げ切るのは不可能だ。

228での"無駄な訓練"が成功していようと、他の部隊が必ず見つけ捕まえた事だろう」

 

 

228での無駄な訓練……。

少女回収班を敵に見立て、突如と始まったもの。

実弾をも使用した突発的なものは、多くの混乱と負傷者を出してしまった。

 

明らかに少女を庇う為の行動であったが、何故、田舎の基地如きが総司令部に歯向かい、無意味な抵抗と労力を割いたのだろうか。

 

仮にあそこで少女を逃がせたとしても、追手に捕まるだけだ。

EDFは地球規模の組織。 逃げ場所なんてない。

 

幸い死者は出なかったが、この責任を問われた228基地司令官や共謀したとされる兵士達は尋問される事になった。

 

その中には元民間人……非正規手順で入隊した者も含まれていたから、統率はどうなっているのだと本部は頭を抱えている。

 

 

「最も、私の知るところではないがね」

 

 

軍部の仕事は軍に任す。

自分は自分の、与えられた仕事をすれば良い。

 

つまり研究。

武器にしろプライマーにしろ。

 

 

「連れて行け。 監視は緩めるなよ」

 

 

やがて少女……かの者は狭い場所に閉じ込められる事になる。

常に監視される、プライバシーのカケラもない環境へと"保護"されたのだった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーEDFーーーーーー

 

 

 

 

 

「畜生ッ!」

 

 

別の場所で"保護"された男の声が響く。

狭い場所に閉じ込められているのは、何も かの者だけではなかった。

 

228の兵士達もだ。

軍曹チーム、そして元民間人も。

 

窓も家具もない。

薄汚れた四角形の空間で彼は嘆く。

 

 

「守れなかった……! 俺は無力だ……」

 

 

そんな声も虚空に消えるのみ。

かの者の様に波動が使える訳でもなければ、自力で脱出は叶わない。

 

武器は当然没収され、身ひとつ。

此処が何処かも分からない。

軍曹チームや他の兵士は別室で、話し合う事も出来ない。

 

 

「あの子は、どうなるんだ……」

 

 

彼……代表は己の弱さを呪った。

ひとりの少女を守れなかった己を。

自分自身より、何者かも分からぬ少女の身を案じるは、ひとつの強さであり弱さである。

 

 

「入るぞ、新入り!」

 

 

施錠された扉が乱暴に開き、入ってくる軍人。

迷彩柄の帽子とズボンを履き、強面な姿は似た外見の多い他隊員と違う印象を抱かせる。

 

 

「曹長だ。 軍に入って初日から実戦したっていうのは貴様か!」

 

「……そういう事になる」

 

 

代表は睨み付けながらも、強行突破は控えた。

 

ここで脱獄しても捕まるからだ。

彼は勇敢で無謀な時もあるが、今は動く気力が湧かない。

 

 

「ハキハキと喋れ! 女を守れずグズってる暇があるならな!」

 

「……拷問の時間か?」

 

「安心しろ。 ただの移動だ」

 

「成る程。 拷問部屋に行くだけか」

 

 

互いの信用を損ねた上で、何をされるか。

彼は肩を竦めるも、覚悟はしておく。

 

ところが、予想とは違い、しかし見方によっては重たいものだった。

 

 

「貴様が向かうのはBASE251だ! そこで約5ヶ月訓練を受けて貰う!」

 

「なんだって?」

 

「貴様が228で失敗したのは、力がない未熟者だったからだ!

だが、訓練をすればマシになるだろう! やがては挽回のチャンスも来る!

人手不足だからな、お前のような前科者でもEDFは欲しているのだ!

少なくとも同じ誤ちを繰り返したくなければ黙って従え! 良いな!」

 

 

一方的に喋ると、曹長は扉を開け放ったまま何処かへ消えた。

気楽に言ってくれる。 思わず舌打ちした。

 

EDFは何を考えているのか。

少女を、あの子も解放してくれるのか。

或いは会わせてくれるのか。 情報をくれるのか。

 

 

「何にせよ、行動しないと始まらないな」

 

 

代表は再び立ち上がる。

見ず知らずの少女を巡り、EDFの隠す謎に向かいながら、彼は再び戦場へ。

 

歴史は繰り返すのか。

皆が知る歴史をなぞるのか。 それとも。

 

新世代の景色は、何色に染まっているのだろう。




BASE251
EDF6始まりの地。
プロフェッサーと再会する場所でもある。
228と同じく地下に空間が広がる。
周回によって、基地の外に出る時の光景が異なる。
逆に崩壊世界では基地内に敵が侵入したり、放棄(?)されたりする。
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