雅人「位置についた。これより犯人の射殺、及び人質の救出を開始する。降下開始」
雅人はロープを金具に掛けると、逆さになって降下を開始して窓ガラス越しにUSPタクティカルを犯人に発砲する
雅人「制圧完了、人質は救出した」
すると、どこからか突如拍手が起こる
雅人「ふう・・訓練とはいえ個人は緊張するよ」
そう、この日ユニット1はSATとの合同訓練を行っていた
魔理沙「相変わらずすげえ射撃能力だな。見ろよ、的の額撃ち抜いてやがるぜ」
雅人「ガキの頃から射的とか得意だったからな。まさか役に立つなんて思っても見なかったけど」
渉「見事な射撃ですよ。SATに来ませんか?」
雅人「遠慮しておくよ」
渉は雅人を勧誘するが、呆気なく断られる
渉「そうですか・・・。残念です」
雅人「悪いな」
雅人はタバコを取り出して口に咥えると、ライターの蓋を開けるが、渉がライターの蓋を閉じる
渉「すいません。ここ禁煙なんです」
雅人「ああ、そりゃすまない」
雅人はタバコを戻すと、ライターと一緒にタバコをしまい、代わりにガムを噛む
霊夢「さて、そろそろ時間ね」
渉「もうですか?早いですね」
霊夢「楽しいことは時が経つのは早いものよ」
渉「分かりました。またやりましょう」
霊夢「ええ」
霊夢達は専用バスに乗ると、バスは出発する
~バス内部~
射命丸「ふええ、疲れたぁ」
魔理沙「午前10時から午後6時まで・・・こりゃ拷問だぞ」
雅人「ブーブー言うな。豚かお前ら」
魔理沙「うるさい。お前と違って私達はか弱い少女なんだよ」
雅人「へ~、戦場で銃をぶっ放す女がか弱い、ねぇ」
魔理沙「ふ、普段はか弱いんだよ!」
雅人「普段はか弱くて戦場だとその真逆。まるでジキルとハイドだな」
魔理沙「・・・お前はホントに嫌な奴だな!」
妖夢「煩いです。静かにしてください。こっちは疲れてるんです。眠れないじゃないですか」
眠りの世界に落ちそうだった妖夢は不満を訴える
魔理沙「す、すまん・・・」
雅人「へ、怒られてやんの」
魔理沙「・・・覚えてろよテメエ」
雅人「帰った頃には忘れてるかもな」
雅人は中指を立てる
霊夢「二人とも、煩い」
魔理沙「ちぇ~・・・」
雅人「ごめんごめん」
魔理沙「・・・お前のせいだからな」
雅人「はいはい」
雅人はガムを銀紙に吐き出すと、新しいガムを噛み始めてから窓を見る
雅人「やれやれ・・・」
しばらくして、バスはGMDS社に到着する
雅人「ん・・・?着いたのか・・・」
雅人「起きろ、霊夢」
眠っていた雅人は目を覚ますと、隣で眠っていた霊夢を揺さぶる
霊夢「ん・・・?何よ・・・」
雅人「着いたみたいだ。行くぞ」
雅人は荷物をもってバスを降りると、それに続いて霊夢達もバスから降り、社内に戻る
職員「よっ、お疲れ」
雅人「おう、サンキュー」
雅人達は部屋に入ると、疲れきった顔でロッカーに銃器を置く
雅人「おいおいお前ら、情けないな」
妖夢「そりゃ雅人さんは特殊部隊に居たんですから・・・」
優曇華「私達とは大違い・・・です」
雅人「なんだなんだ、人を化け物みたいに言いやがって」
霊夢「煩い・・・もう疲れた。私寝るわ」
魔理沙「・・・私もだぜ」
雅人「・・・はいはい、寝たい奴は仮眠室へどうぞ」
雅人がそう言うと、雅人以外全員仮眠室へ直行する。その様子を雅人は椅子に座ったまま見ていた
雅人「やれやれ俺一人、か」
雅人はたった一人、部屋でタバコを吸いながらUSPタクティカルを分解してパーツの点検をする
少し時間を掛けて、何も異常がないことを確認するとUSPタクティカルを組み立ててレッグホルスターに戻す
雅人「・・・帰ろうかな」
雅人がそう呟いた瞬間、ドアが開く。ドアを開けた張本人、それは作戦司令官の西行寺幽々子だった
幽々子「こんばんは」
雅人「アンタか」
幽々子「あら?雅人一人?他の皆は?」
雅人は仮眠室に指を指す
雅人「全員疲れて熟睡中だ。ったく、情けねえ」
幽々子「そう言わないの」
雅人「へいへい」
雅人はタバコを灰皿に押し付ける
幽々子「にしても参ったわね・・・」
雅人「何がだ?」
幽々子「ちょっと前に仕事が入って、貴方達に頼もうと思ったんだけどねぇ・・・」
雅人「・・・全員起こそうか?」
幽々子「いえ、いいわ。今回はユニット2に貴方を加えるわ」
雅人「ユニット2・・・アイツらか」
雅人は立ち上がると、ロッカーからHK416を取り出す
幽々子「ええ、ユニット2よ」
雅人「・・・OK。準備するから、ユニット2の連中に呼集をかけてくれ」
幽々子「ええ、分かったわ」
幽々子は部屋から出る
雅人「やれやれ、アイツらと仕事・・・か」
数分後、雅人は作戦指令室にいた。すると、ドアを開けて4名の女性が入ってくる
???「あら、雅人じゃない」
雅人「ああ、俺だよ。何か文句あるか?レミリア」
そう、ドアを開けて入ってきたのはレミリア達だった
レミリア「別に文句あるとは言ってないでしょう?」
雅人「そうだよ。でも言い方がそんな感じだったからな」
レミリア「それは失礼」
レミリア達は備え付けられた椅子に座る
幽々子「さて、全員来たわね」
美鈴「え?ちょっと待って、作戦メンバーってここにいる私達・・・だけ?」
幽々子「そうよ」
美鈴「霊夢さん達は・・・・?」
雅人「ただいまおねんね中だ」
レミリア「あらあら・・・」
幽々子「話を戻すわよ」
幽々子は一度咳払いをすると、説明を始める
幽々子「30分前、国内に潜伏していたテロリスト3名が発見されたの。現在テロリスト達は警察とのカーチェイスを行ってるわ」
幽々子「そこで、貴方達にはそのテロリスト達の身柄の拘束をしてもらうわ」
咲夜「テロリスト達の武装は?」
幽々子「情報によると、二人がアサルトライフル。一人がハンドガンだそうよ」
レミリア「分かったわ。さて、準備しましょう」
その十数分後、ユニット2の分隊員達が乗ったヘリはカーチェイスが行われている高速道路に辿り着く
咲夜「あれがそうみたいですね」
レミリア「分かったわ。取り合えずあの車を止めましょう。雅人、頼むわよ」
雅人「へいへい、頼まれましたよ」
雅人はヘリに積んであったM24のスコープを覗きながらボルトを操作して、初弾を薬室に送り込む
パイロット「もう少し高度を落とすか?」
雅人「いや、このままでいい」
雅人は依然としてスコープを覗き続ける。そして、雅人の人差し指は引き金を引き、銃口からは7.62mmNATO弾が発射されて、テロリスト達の乗った車のタイヤを撃ち抜く
タイヤを撃ち抜かれたテロリスト達の車はバランスを失い、壁に激突する
美鈴「お見事です」
雅人「褒めてもなにもでねえぞ」
ヘリは高度を下ろすと、レミリア達は飛び降り、テロリスト達の乗った車に向かう
フラン「気絶してるよ、この人達」
レミリア「その方が丁度良いわ」
レミリアと咲夜、雅人はテロリスト達を引きずり下ろすと、簡易手錠を掛ける
レミリア「パチェ、テロリストの身柄を拘束したわ」
パチェ【了解したわ。後は警察に任せて戻ってきてちょうだい】
レミリア「了解。皆、撤収よ」
一同「了解」
全員ヘリに乗り込むと、ヘリは上昇してGMDS社へと戻っていく
レミリア「楽な任務で助かったわね」
咲夜「はい、今回はついてましたね」
フラン「でも・・・お腹減ったなぁ」
咲夜「妹様、帰ったら何か作ってお持ちしますので、それまで我慢出来ますか?」
フラン「うん!」
咲夜「流石、妹様です」
咲夜はにっこりとフランに微笑む
美鈴「それにしても雅人さんの狙撃、凄かったで・・・」
美鈴は雅人を見ると、言葉を止める
何故なら、雅人は目をつぶって眠っていたからだ
美鈴「あり、寝ちゃった?」
レミリア「まあ、SATとの8時間の合同訓練だったからねぇ。このまま寝かせてあげなさいな」
美鈴「・・・そうですね」