東方軍事組織   作:SOCOMレオン

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#11 別れ

幽々子「皆、集まったわね」

 

拓也「んで?俺達がいるってことはユニットの救出?」

 

幽々子「ええ、そうよ」

 

拓也「んで?今度はどこのユニットか捕まったわけ?」

 

幽々子「ユニット10よ」

 

ユニット10という言葉を聞いたとたん、雅人の表情が変わる

 

幽々子「ユニット10はアフガニスタンで作戦行動をしていたんだけど、情報が漏れてユニット10は6名のうち5名が死亡したわ。今生存が確認されている分隊員は斎藤明美、ただ一人よ」

 

雅人(明美・・・!)

 

幽々子「でも、彼女は危険な状態。いつ殺されてもおかしくないわ。貴方達の任務は彼女の救出よ」

 

一同「了解!」

 

 

 

~しばらくして~

 

雅人達はヘリに乗って弾薬の確認をしていた

 

霊夢「・・・大丈夫よ、雅人。きっと彼女は生きてるわ」

 

雅人「・・・ああ」

 

パイロット【そろそろ着陸地点に到着する】

 

霊夢「了解」

 

ヘリが着陸地点でホバリングすると、霊夢達はロープを装着して降下する

 

パイロット【幸運を祈る。over】

 

魔理沙「サンキュ」

 

ヘリはその場から去っていく

 

霊夢「HQ、作戦地域に到着したわ」

 

HQ【了解。彼女はまだ生きている。即刻救出せよ】

 

霊夢「了解」

 

佑真「俺達がここで支援する。優曇華、手伝ってもらうぞ」

 

優曇華「了解」

 

霊夢「アルファチームは右側面、デルタチームは私とよ。行きましょう」

 

霊夢達は左側面から向かう

 

雅人「射命丸、背後を警戒しろ」

 

射命丸「了解です」

 

射命丸はバイポッドを展開してM110sassに装着した暗視装置を覗く

 

雅人「妖夢、早苗、行くぞ」

 

妖夢「了解」

 

早苗「了解」

 

雅人達は右側面から向かう

 

 

 

 

~デルタチーム~

(霊夢、魔理沙、アリス)

 

霊夢達は壁づたいに移動して中を確認する

 

霊夢「敵は目視で3人」

 

拓也【了解】

 

拓也はサプレッサー付きのM110sassを発砲すると、3発の弾丸はそれぞれ霊夢達の目の前の敵の頭を撃ち抜く

 

霊夢「Nicejob」

 

拓也【サンキュ】

 

霊夢はハンドシグナルで二人に指示すると、死体を隠す

 

霊夢「行くわよ」

 

霊夢達は侵入する

 

 

~アルファチーム~

(雅人、妖夢、早苗)

 

雅人「こちらアルファ、目の前に敵が4人いる。始末してくれ」

 

佑真【了解】

 

佑真達はそれぞれスナイパーライフルの引き金を引くと、弾丸は敵兵の頭を撃ち抜く

 

しかし敵がいたらしく、敵が襲撃を知らせる

 

雅人「ちっ!アルファよりデルタ!これより攻撃を開始する!」

 

雅人はそう言ってHK416を発砲する

 

雅人「行け!行け!」

 

雅人の指示で妖夢と早苗はアサルトライフルを構えながら明美を捜索する

 

妖夢が二つ目の小屋の扉を開けると、そこに明美は両手を縛られて生存していた

 

妖夢「居ました!」

 

雅人はその一言を聞くと、発砲をやめて妖夢の方に向かう

 

早苗「危ない!」

 

早苗は雅人の後ろにいた敵兵に向かってSG556を発砲する

 

雅人「すまん、助かった!」

 

雅人は小屋の中で明美の姿を確認すると、ナイフでロープを切断する

 

明美「雅人・・?」

 

雅人「明美!俺が分かるか!?助けに来た!ここから脱出するぞ!」

 

明美「了解!」

 

雅人はUSPタクティカルを明美に渡す

 

雅人「アルファより全部隊へ!目標は救出した!これより撤退する!」

 

佑真【了解!】

 

霊夢【了解!】

 

妖夢「立てますか?」

 

明美「平気です」

 

妖夢「了解、行きましょう」

 

雅人達は小屋を出ると、敵兵達に向かって発砲しながら撤退ポイントまで向かう

 

妖夢「先行します!」

 

雅人「了解!」

 

妖夢が先に向かうと、クリアリングを行う

 

妖夢「早く!」

 

早苗「急ぎますよ!」

 

雅人「了解!さ、行くぞ明美!」

 

明美「ええ!」

 

十数分後

 

雅人「なんとか・・・なったな」

 

早苗「そうですね」

 

明美「あ、あの・・・」

 

明美「た、助けに来てくれて・・・ありがとう」

 

霊夢「気にしない気にしない、ね?」

 

明美「うん。ねぇ、雅・・・」

 

明美が雅人の方を振り向くと、雅人の後ろで銃口を向けている敵を発見する

 

明美「雅人危ない!」

 

明美が雅人の後ろに移動して身を呈して雅人の代わりに数発の銃弾を受ける

 

雅人「・・・・え?」

 

雅人は目の前の光景が信じられなくなるが、確かに明美は銃声と共に地面に倒れる

 

雅人「明美!」

 

佑真「クソッタレが!!」

 

佑真はM110sassを構えて発砲する

 

銃弾は明美を撃った射撃手の頭に命中する

 

雅人「おい!しっかりしろ!明美!」

 

明美「雅人・・大丈夫・・・?」

 

雅人「バカ野郎!何で・・・何で!」

 

明美「やった・・今度は・・・大切な・・人を・・守れた・・・ゲホッゲホッ!」

 

明美の口から血液が吐き出され、地面を赤く染める

 

優曇華「しゃべっちゃダメ!」

 

優曇華はすぐに確認すると、首を横に振る

 

優曇華「雅人・・・彼女は肺を撃ち抜かれてる。もう・・・」

 

雅人「そんな・・・そんな!」

 

すると、明美が手を伸ばして雅人の頬に触れる

 

明美「ごめんね・・雅人・・・」

 

明美「もっと・・・雅人と一緒に・・居たかった・・・なぁ」

 

明美は雅人に微笑みながらも、目から涙を流す

 

雅人「ふざけんなよ!これで・・・これで・・さよなら何て!!」

 

雅人の目から落ちる涙が明美の頬を濡らす

 

すると、明美は首からさげていた十字架のネックレスを外して雅人に渡す

 

明美「大丈夫だよ・・・私・・ずっと・・・雅人の側にいるから・・・」

 

明美「だから・・・私の分も、精一杯・・・生きて・・・」

 

雅人「ああ・・・約束する。お前の分も・・・絶対に生きてやる・・・」

 

雅人はそう言うと、涙を流しながら明美の唇に自分の唇を近づけ、キスをする

 

雅人が唇を離すと、明美は最後の力を振り絞って雅人に笑顔を見せる

 

明美「雅人・・・大好き」

 

雅人「ああ・・俺も大好きだよ・・・明美」

 

明美「ありが・・・とう・・・」

 

明美はそう言い残すと、雅人の頬に触れていた右手が地面にパタリと落ちる

 

雅人「明美・・・?明美!」

 

優曇華は脈を確認する

 

優曇華「・・・雅人、彼女は・・・・・」

 

雅人はその一言を聞くと、肩を震わせながら明美を抱き締める

 

雅人「何で・・・何で・・・何で・・・!!」

 

雅人は涙声でそう言いながら何も言わない明美を抱き締め続ける

 

雅人「クソ・・・クソォ・・・」

 

雅人「クソオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 

雅人の悲しい叫びは、アフガニスタンの夜の空に虚しく響く

 

それからしばらくして、雅人達が帰ってきた頃には日本はまだ太陽は上っていなかった

 

幽々子「・・・そう、分かったわ。遺族の方達には私達の方から伝えておくわ。ご苦労様」

 

霊夢「ええ」

 

霊夢は一足遅く、ユニット1の部屋に入ると、そこには雅人しか居なかった

 

霊夢「・・・皆は?」

 

雅人「・・・先に帰った」

 

霊夢「・・・そう」

 

雅人「・・・・なあ、霊夢」

 

雅人「俺・・・何にも出来なかった」

 

雅人「両親が死んだときも、明美が死んだときも、何も出来なかった」

 

雅人「ハハッ・・・ちっぽけな人間だよな・・・俺って」

 

霊夢「・・・」

 

雅人「何にも出来ない・・・ろくでなしの人間だよ・・・」

 

霊夢「・・・自分で言うならそうかもね」

 

霊夢「でも私は、雅人はろくでなしだとは思ってないわよ」

 

雅人「・・・」

 

霊夢「だから・・・そんなこと言わないで。自分で自分を傷つけないで」

 

霊夢「私まで・・・・悲しくなるじゃない・・・」

 

雅人「・・・ごめん」

 

霊夢「・・・私に出来ること・・・・ある?」

 

雅人「・・・席を外してくれ」

 

雅人「今は・・・一人にさせてくれ」

 

霊夢「・・・分かったわ」

 

霊夢はそう言うと、部屋を後にする

 

雅人「・・・明美」

 

雅人は明美からもらったネックレスを見る

 

明美「俺・・・やっぱ無理だよ。明美がいない世界で生きていくのは・・・」

 

雅人はレッグホルスターからUSPタクティカルを取り出すと、銃口をこめかみに当てる

 

すると、明美の言葉が脳裏を過る

 

明美『ずっと・・・側にいるから・・・。だから・・・私の分も、精一杯・・・生きて・・・』

 

雅人「うっ・・・うっ・・・」

 

雅人はUSPタクティカルを落とすと、明美の形見になったネックレスの十字架を握りしめる

 

雅人「うっ・・うっ・・・ひっく・・・明美・・・明美・・・明美・・・・」

 

雅人「そうだよな・・・約束・・したもんな・・・」

 

雅人は明美からもらったネックレスを着ける

 

雅人「お前の分も、精一杯生きるって・・・」

 

雅人「もしも・・・お前のところに行くことになったら・・・その時は・・・また、会おうぜ、明美」

 

雅人はまだ涙声だったが、目には見えない明美との約束をする

 

すると、雅人の耳にこう聞こえた

 

「また会おうね、雅人」と

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