GMDS本社からかなり離れた航空基地、そこの滑走路では一機の戦闘機が飛び立とうとしていた
大妖精【管制塔より空さん、応答してください】
空「こちら空、返答します」
大妖精【任務内容の再確認をします。中東、カタールでの作戦に従事している実行部隊、ユニット1が武装勢力が不正所持している戦闘機によって苦戦を強いられています】
空「特殊実験用のこいつで実戦での戦闘データを取ると同時に、ユニット1の航空支援。でしょ?」
大妖精【その通りです】
空「やれやれ、優秀な部隊もたまには失敗するもんだからねぇ」
空はそう言いながら特殊実験戦闘機、『ASF-X』のエンジンを始動させる
空「燃料、油圧、全システムオールグリーン。いつでも行けます」
大妖精【了解】
空「ASF-X、出撃します」
空はASF-Xを滑走路から飛び立たせると、作戦地域のカタールへと向かう
それから少し時が経った中東、カタール
そこではユニット1が武装勢力と交戦していた
魔理沙「くっ!」
雅人「連中、数が多すぎる!」
霊夢「諦めちゃダメよ!絶対全員生きて帰るのよ!」
アリス「分かってるわよ!」
アリスは89式小銃に装着した擲弾を発射し、数名の敵に命中させる
しかし、雅人の89式小銃が弾切れになり、タクティカルベストに入れていた予備のマガジンを取り出すと、89式小銃に装着する
雅人「これが最後のマガジンだ!」
霊夢「くっ・・このままじゃ弾がもたない!」
すると、武装勢力側の戦闘機がミサイルを発射する
雅人「ミサイル来るぞ!」
雅人がそういった頃には、ミサイルは地面にと命中し、爆風と共に優曇華と魔理沙は吹き飛ばされる
雅人「魔理沙!優曇華!」
近くにいた雅人と早苗は気絶している優曇華と魔理沙を回収すると、霊夢達に援護してもらいながら霊夢達の元に向かい、身を隠す
3機の敵戦闘機、ミラージュ2000による機銃攻撃が霊夢達を襲うなか、それは起きた
霊夢が一機の戦闘機が高速で飛行するのを目視で確認する
空【こちらコールサイン『ホーク1』。ユニット1、応答してください】
霊夢「こちらユニット1!返答する!」
空【HQからの指令により、助太刀に来ました。そちらの場所を教えてください】
霊夢「こちらは今南西の方角にいる!それ以外は全て敵よ!」
空【了解。これより支援を開始します】
霊夢「お願い!」
空「やれやれ。まぁ、退屈はしないかな」
空はASF-Xを操縦し、ミラージュ2000が発射した機銃を全てかわしきる
敵パイロット「『は、速すぎる!!』」
空はマルチロックオン式空対空ミサイルを発射し、2機のミラージュ2000を撃墜する
敵パイロット「『し、信じられん!何なんだあの機体!あのパイロット!』」
敵パイロットがパニックになっているなか、ASF-Xのコクピットにいる空は余裕の表情だった
やがて、空を乗せたASF-Xはミラージュ2000の後ろにつくと、ミサイルのロックオン音が響く
空「GAMEOVER」
空がそう発言すると、ミサイルが発射され、目の前のミラージュ2000に直撃し、ミラージュ2000は撃墜される
空「さってと、あとは・・・」
空は地上にいる敵兵達に20mm機銃を発射し、ユニット1を支援する
敵兵達はASF-Xに銃撃を行うが、高速で飛行するASF-Xにはまるで弾は当たらない
空は、そんな敵兵達にハイドラを発射する
やがて、ASF-Xのレーダーにはユニット1以外、反応が無くなった
空「レーダーに敵影無し、これより撤収します」
霊夢【了解。支援感謝する】
空はASF-Xを旋回させ、所属する航空基地に帰投するコースを辿っていく
それから数十分後
空は待機部屋でくつろいでいた
空「うにゅ~」
大妖精「お疲れ様です。空さん」
大妖精は空にお茶を出す
空「あ、ありがとう」
空は大妖精の淹れたお茶を飲む
大妖精「それにしても、空さんは流石ですね」
空「何が?」
大妖精「だって、試作型超高速戦闘機のテストパイロットを任せられてるじゃないですか」
大妖精はメンテナンス中のASF-Xに目をやる
空「仕方ないよ。あれに乗れるのは私だけだから」
空「鴉天狗とは比べ物にならない速度で空を舞う戦闘機、私はそれに引かれたの」
大妖精「あれほどの速度で空を飛べたら、気持ちいいでしょうね」
空「でも、その戦闘機より速い戦闘機、私は虜になったの」
空はお茶を飲み干すと、空になった湯呑みを置く
空「でも、最近この仕事してるせいで中々温泉の管理は出来ないし、この前もさとり様に怒られたんですよ」
空「私、この仕事辞めた方がいいのかなぁ?」
大妖精「いやいや、この前も防衛省の偉い人が空さんの実力を褒めてたじゃないですか。だからこの仕事向いてますよ。きっと」
空「そう言ってもらえるとありがたいよ」
空は腰のホルスターに入れていたM92Vertecを分解して部品を磨き始める
大妖精「あ、お茶のお代わりいりますか?」
空「うん、お願い」
大妖精がお茶を注ごうとした時だった。突如部屋にスクランブルのアラートが響き渡り、二人はそれぞれの持ち場に向かう
十数分後
大妖精【こちら管制塔、空さん、任務内容を説明します】
空「よろしく」
大妖精【伊豆諸島沖にて国籍不明機が防空識別圏に達しました。直ちに領空侵犯させる前に追い返してください】
空「了解」
空はいつものASF-Xではなく、F-16のエンジンを始動させ、滑走路を走らせ、F-16を飛び立たせる
それから少しして
空「あれかな?」
空は国籍不明戦闘機、SU-27を目視で確認すると、警告を行う
空「国籍不明機に次ぐ、これより先は日本の領空だ。もしもこれ以上進むなら撃墜する」
空が警告を行うと、SU-27は進路を変え、引き返していく、かと思われたが、突如ロックオンアラートが鳴り響く
空「!?」
空はF-16を巧みに操縦して振りきろうとするが、ASF-Xと比べて性能の落ちる機体では振りきることは不可能だった
やがて、真後ろについていたSU-27は短距離空対空ミサイル、R-73を発射する
空「やばっ!」
空はジャミングシステムを作動させ、R-73を回避する
空「もー!管制塔!敵戦闘機が攻撃を開始!こちらも攻撃を開始する!」
大妖精【了解、許可します】
空はF-16機体をSU-27の方に旋回させ、SU-27に機銃攻撃を行うが、SU-27にはことごとく避けられる
空(やっぱ機銃じゃ無理か・・)
空はSU-27にロックオンを行い、中距離空対空ミサイル、アムラームを発射するが、SU-27はフレアを使ってアムラームを回避する
空「くっ・・避けられた・・・」
それでも空はSU-27のピッタリ後ろにF-16を引っ付け、離れないように追いかける
すると、SU-27は一瞬で機首を大きく上げ、真上に飛行する
空「しまった!!」
空のF-16はSU-27を追い抜いてしまい、SU-27にロックオンされてしまう
空「くっ!」
空はF-16を巧みに操縦してなんとかロックオンを振りきる
空「お返しだ!」
空はF-16を一瞬で宙返りさせ、再びSU-27をロックオンすると、再びアムラームを発射する
今度はアムラームは命中し、SU-27のパイロットは脱出装置を使って脱出する
空「管制塔、こちらホーク1、敵戦闘機撃墜。パイロットは脱出した模様」
大妖精【了解しました。ホーク1、帰投してください】
空「了解」
空はF-16を旋回させて、航空機地にと戻る
空「ハァ・・・ロックオンされたときは死ぬかと思ったよ・・・」
空は机に寝そべる
大妖精「ホント、お疲れさまです」
空「うにゅ~・・・ASF-Xならあんなの簡単だったのに・・・」
大妖精「大丈夫ですよ。つい先程メンテナンスが終わったみたいですし」
空「それなら安心だよ」
空はホッと息をつくと、ASF-Xの方をチラリと見る
空(今度は一緒に飛ぼうね、ASF-X)
すっかり戦闘機に魅了された空は心の中でそう呟く