東方軍事組織   作:SOCOMレオン

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本編 第一部
#1 新人


ある快晴の日、防衛省直轄の民間企業、幻想郷軍事派遣サービス、通称『GMDS』の一室では緊張の瞬間が流れていた

 

「頼むぜ・・・今度こそ・・・今度こそ・・」

 

GMDSの社員である霧雨魔理沙は慎重に狙いを定めると、ダーツの矢を投げる

 

投げられたダーツの矢は水平に飛んでいき、見事真ん中に命中する

 

「やったぁ!やったぜ!」

 

「ああああああああああ!負けたぁ!」

 

魔理沙がバンザイをして喜ぶなか、同期のアリス・マーガトロイドは頭を抱えて叫び声をあげる

 

「ほらアリス!約束通り!」

 

「分かってるわよ!」

 

アリスは財布から紙幣を出すと、魔理沙に渡す

 

「へへへ!やっと私にも運が回って来たんだぜ!」

 

「まあいいわ・・・今まで15万貰ったから」

 

「うっ!それを言うなよ・・・」

 

先程の当たりが焼け石に水だということは魔理沙本人も良く分かっているようだ

 

「アリスさん!今度は私とです!」

 

彼女達の同期である射命丸文がアリスに賭けを挑むと、アリスは額に手を当て、ため息をつく

 

「仕方ないわね・・・」

 

「ハァ・・・すっかりハマってる」

 

「そうですね」

 

妖夢と早苗は賭けダーツにハマっている魔理沙達に呆れながらお茶を飲む

 

すると、突然ドアが開いて中に何者かが入ってくる。彼女達のチーフである博麗霊夢だ

 

「はいはい、お遊びはおしまいよ」

 

「何だよ霊夢、いいとこだってのに」

 

「皆にお知らせがあるのよ」

 

「?」

 

「今日から新しいメンバーが加わるわ」

 

「えええええ!!!」

 

全員大声で驚く。それもそうだ。新入りが来るなんて聞いてもいないのだから

 

「何そんなに驚いてるのよ」

 

「急すぎませんか!?」

 

「そう言うことはもっと前に言えよ!」

 

「はいはい、分かった分かった」

 

霊夢はメンバー達の文句を聞き流して全員をなだめる

 

(うぜえ・・・)

 

魔理沙が心の中で呟くと、ドアがノックされる

 

「あ、入ってきなさい」

 

霊夢がそう言うと、1人の男が入り、魔理沙達の正面に立って敬礼をする

 

「本日より配属されました。草薙雅人です」

 

すると、魔理沙達は「おお~」と声を上げる。何故なら童顔だがそこそこモテそうな男性だったからだ

 

「うん、貴方の席は空いてる3つの席から決めてね」

 

霊夢がそう言うと、雅人は一番左の席に座る

 

「え~と、これからよろしくお願いします」

 

早苗がペコリと頭を下げると、雅人と名乗った男は早苗の方に体を向ける

 

「あんたは?」

 

(え?タメ口?)

 

「あ、はい。東風谷早苗と言います」

 

「よろしく、早苗」

 

「あ、は、はい」

 

雅人が手を差し出し、握手をする

 

「な、何でタメ口なんだ?」

 

「ああ、俺は敬語が苦手でね。不快感を感じたのならすまない」

 

(コミュニケーション的に結構問題ある人だなぁ・・)

 

「まぁ、敬語なんて固っ苦しいからこの部隊じゃあ使わなくていいわ。気楽にしなさい」

 

霊夢はそう発言すると、雅人はホッとしたのか、胸を撫で下ろす

 

「なら助かるよ」

 

「でも、一番新人だからそれなりに扱うわよ。雅人、お茶」

 

「はいよ」

 

雅人は立ち上がると、急須にお茶っ葉を入れて急須にお湯を入れると、人数分の湯飲みに熱いお茶を入れて持っていく

 

「ほい」

 

「ん、どうも」

 

霊夢達はお茶を取ると、霊夢以外お茶を飲む

 

すると、お茶を飲んだ魔理沙達は次々とお茶を吐き出す

 

「何これ!苦っ!」

 

「うぇぇ・・・」

 

「お前は茶の入れ方も知らねえのか!」

 

雅人は早速全員のひんしゅくを買ってしまい、頭を垂れる

 

「・・・すまん」

 

(ふぅ、飲まなくて正解だったわ)

 

霊夢は自分の鋭い勘に感謝する

 

「はぁ・・・妖夢、お茶の入れ方教えてやってくれ」

 

「はい」

 

「・・・」

 

妖夢は雅人にお茶の入れ方を教え始めると、魔理沙はため息をつく

 

「ったく、お茶の入れ方を知らないなんてロクな奴じゃねえな」

 

「・・・そうでもないわよ。アイツは」

 

「?」

 

魔理沙が首を傾げると共にドアが開く。魔理沙達の同期である鈴仙・優曇華院・イナバだった

 

「霊夢さん、司令官がお呼びです」

 

「了解。は~、仕事か。新人がいるけど大丈夫よね」

 

「皆、行くわよ」

 

「了解」

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