東方軍事組織   作:SOCOMレオン

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コラボ編
未知なる戦場


ある日、雅人はGMDSの社長である八雲紫に呼び出され、社長室に来ていた

 

「社長直々に俺を指名するなんて、いったい俺が何をした?」

 

「いえ、問題を起こしたとかそういうのじゃないの」

 

「じゃあ一体何のご用で?」

 

雅人が紫に尋ねると、紫は口を開き、雅人に話しかける

 

「貴方、平行世界ってご存じかしら?」

 

「平行世界?パラレルワールドのことか?」

 

「そう。私達が住んでいる世界とはまた違う事が起こっている世界。平行世界は幾つもあってその世界事に色んな事が起きているわ」

 

「・・・雑学を聞かされる為に呼ばれたのなら帰るぞ」

 

雅人が紫に背を向けて社長室を出ようとした時だった

 

「もう1つの幻想郷が危機に陥っているとしても?」

 

紫の言葉に反応した雅人は足を止め、再び紫の方へと振り返る

 

「どういう事だ?」

 

雅人の問いに、紫は手招きをして雅人を呼び寄せる

 

「ちょっと待ってね」

 

紫は能力を発動し、もう1つの幻想郷の状況を監視カメラの映像のように見せる

 

「これは・・・」

 

雅人の目には、見たこともない化け物が徘徊し、黒いコンバットスーツに身を包んだ特殊部隊員達が次々と幻想郷の住人達を射殺している光景が映る

 

「一体コイツらはなんなんだ!?」

 

雅人は思わず声を荒げるが、紫は冷静に雅人に発言する

 

「アンブレラ社の特殊部隊よ」

 

「アンブレラ社?どっかのPMCか?」

 

「いいえ、違うわ」

 

「?」

 

「まず、アンブレラ社から説明しないとね」

 

紫はアンブレラ社の事を雅人に語り出す

 

「表向きは向こうの世界にある製薬企業として活動しているけど、裏では遺伝子組み換えによって生物兵器を作り出している組織よ」

 

「生物兵器・・・」

 

雅人は思わず唾を飲む

 

「雅人、この事は私と貴方しか知らない極秘事項よ。もしも此方の霊夢達にバラすようなことがあったら、私はあなたを消さなきゃならない」

 

「秘密をバラすような奴なら、特殊部隊なんかにはなれないさ」

 

雅人はニヤッとした表情を見せる

 

「いい?此方からのサポートは状況を知らせる位しか出来ないわ。向こうの霊夢達と協力してちょうだい」

 

「D-dayはいつ?」

 

「3日後よ。それまでに装備を決めて待機してなさい。それと、誰にも悟られちゃダメよ」

 

「了解した」

 

雅人は紫に向かって敬礼をすると、後ろを向いて社長室を後にする

 

そして、D-day当日

 

「霊夢、ちょっと何日か留守にする」

 

「どこに行くの?」

 

「ちょっと、な」

 

「・・・雅人、まさか死にに行くんじゃないでしょうね」

 

「んな訳ないだろ」

 

「なら、これ持っていきなさい」

 

霊夢はゴソゴソとカバンから何かを探すと、目的のものを見つけたのか、カバンから手を離して雅人に渡す

 

「・・・御守り?」

 

「安全祈願の御守りよ。雅人にあげるわ。・・・絶対帰ってきてよね」

 

「・・・おう、サンキュー」

 

雅人はポケットに御守りをしまうと、そのまま部屋を後にして、社長室へと向かう

 

 

 

 

「・・・準備はいい?」

 

「ああ、いつでも出来てるさ」

 

完全武装した雅人は社長室で余裕の表情を見せると、紫はクスリと笑う

 

「それじゃあ、いくわよ。ちゃんと帰ってきなさいね」

 

「了解した」

 

その瞬間、雅人の意識は闇の中へと放り込まれた

 

 

 

 

 

 

「んぅ・・・」

 

雅人は気がつくと、先程までいた社長室ではなく、どこか別の場所に来ていた

 

「・・・どこだここ」

 

雅人は体を起こして、辺りを見回すが、辺り一面何も変わらなかった

 

「あら、気がついたのね」

 

雅人が声の下方を見ると、そこにはスキマから身を乗り出している紫の姿があった。スーツを来ているため、雅人の世界の紫だった

 

「・・・ここはどこだ?」

 

「向こうの世界の幻想郷よ。無事に入れたみたいね」

 

「ああ、なんとかな」

 

「早速だけど、任務開始よ。そこから西の方に人里があるから、まずは人里に向かって。特殊部隊員5名が居るわ」

 

「了解した」

 

雅人は立ち上がって西の方に徒歩で向かう

 

 

 

 

それから数時間後

 

「と、遠すぎだろ・・・」

 

雅人は荒く呼吸を繰り返すが、すぐに呼吸は安定すると同時に地面に伏せて双眼鏡を覗く

 

(・・・なるほど、しっかり武装してやがる)

 

雅人は双眼鏡をしまうと、支給されたHK416を持って匍匐前進で先に進んでいく

 

「・・・」

 

雅人は腰を屈めて素早く移動して民家の壁に姿を隠すとHK416を背負って、USPタクティカルに切り替えると、サプレッサーを装着する

 

「どれ程の実力か、見てやるぜ」

 

雅人は身を乗り出してUSPタクティカルを敵兵の頭に向けて発砲する

 

「敵だ!辺りを警戒しろ!見つけ次第殺せ!!」

 

相手側の分隊長と思われる男は大声で指示する

 

(へっ、バカな奴だ)

 

雅人は敵の分隊の後ろに回り込むために移動をする。分隊はまだ雅人の姿を見つけていないのか、大声で「どこへいった!?」等と叫ぶ

 

雅人はそんな敵の兵士達の後ろから的確にUSPタクティカルを発砲していく

 

「う、後ろだ!!」

 

敵の兵士は後ろの雅人に向かってアサルトライフルを発砲するが雅人は壁に身を隠し、USPタクティカルからサプレッサーを外してレッグホルスターにしまい、背負っていたHK416に切り替える

 

雅人はHK416のセレクターを動かしてホロサイトを覗き込み、発砲する

 

5.56mmNATO弾は敵の兵士達の体を撃ち抜き、地面に倒れたまま動かなくなった

 

「・・・所詮この程度か」

 

雅人は敵の兵士の死体に近づいていき、念のため死体の額に向かって発砲する

 

「これでよしっと」

 

すると、雅人の背中に硬い感触が伝わる。その感触は紛れもなく自分の知っているものだった

 

「動くな。手をあげろ」

 

背後から男の声がすると、雅人は両手を挙げる

 

「・・・随分素直だな」

 

「経験上、こう言うのは従った方がいいと思うんでね。だがその前に1つだけ聞かせてくれ」

 

「・・・いいだろう」

 

男は雅人に質問の許可を出すが、雅人の背中につけられた感触は消えない

 

「お前はアンブレラの人間か?」

 

「・・・違う。むしろアンブレラは嫌いだ」

 

「・・それを聞いて安心した」

 

雅人は両手を降ろす

 

「おい、腕を下ろしてもいいとは言ってないぞ」

 

「・・・いいか、俺は敵じゃない。銃を下ろせ」

 

「・・・ならお前は何者なんだ。アンブレラの連中を殺してたってことはアンブレラの人間じゃ無いみたいだが」

 

「味方・・・とでも言っておこうか」

 

「・・・」

 

男は銃口で雅人の背中をつつく

 

「・・・・ダメ、か」

 

すると、雅人は男の方に振り向いて両手首を掴んで腕を脇で挟み、男が持っていたPT909を奪い、銃口を男に向ける

 

「・・・形勢逆転、だな」

 

「・・・ナメるなよ?」

 

まだ少年とも言える男は雅人が持っていたPT909を蹴り飛ばすと、そのまま反対側の足で回し蹴りを行う

 

しかし、雅人はその足を左手で防ぎ、足を掴んで引き倒すと距離を取る

 

(コイツ・・・慣れてやがる・・!)

 

男は立ち上がると、雅人に右ストレートを放つが、雅人は受け流し、襟を掴んでから右足の関節を蹴って自分の方に引き寄せて右腕を掴み、逆方向に曲げる

 

「がぁぁっ!」

 

「抵抗はよせ、俺は戦いたくないんだ」

 

「ざっけんなぁぁぁぁ!!」

 

すると、男は常人ではあり得ない力で右腕を強引に動かし、雅人の腕を振り払う

 

(何だ・・・コイツの力は!?)

 

雅人が距離を取ると男は落ちていたPT909を拾い、雅人はレッグホルスターのUSPタクティカルを引き抜き、お互いに銃口を向けて引き金を引こうとする

 

「夢想封印!!」

 

突如聞きなれた声と共に弾幕が雅人の方へと放たれるが、雅人は弾幕に向かって発砲し、相殺させる

 

「零夜君!大丈夫!?」

 

声の持ち主である霊夢が零夜と呼ばれた男の方に付く

 

「ああ、なんとかな」

 

すると、雅人にとって見慣れた顔であるメンバーが次々と雅人に敵対の視線を送る

 

(・・・まずいな、これ以上は任務の崩壊を招く)

 

そう判断した雅人は先に銃口を降ろし、レッグホルスターに戻す

 

「・・・何のつもりですか?」

 

「参った、俺の負けだ。流石にこの人数じゃ勝てる気がしない」

 

「・・・ふざけないでください」

 

妖夢は楼観剣を鞘から抜くと、その切っ先を雅人へと向ける

 

「貴方は何者なんですか。何故アンブレラの連中を殺したんですか」

 

「その説明なら、私がするわ」

 

突如スキマが開くと共に、スーツ姿の紫が現れる。GMDSの社長である八雲紫だ

 

「紫がもう一人!?」

 

「初めまして、平行世界の博麗霊夢。部下の失礼、お詫びするわ」

 

「・・・これは一体どういう事だ」

 

零夜が紫に尋ねると、紫は丁寧に説明する

 

「私達はこの世界とは別の世界の住人、つまり別の幻想郷の住人なのよ。そして、幻想郷が危険だと判断して彼をここに派遣したのよ」

 

「・・・いきなり別の幻想郷の住人だなんて信じられると思うか?」

 

「まあ、そうでしょうね。でも、そっちの私なら知っていると思うけど?」

 

「・・・・ええ、貴女達の存在は知っているわ。でも私は彼を派遣する事を頼んではいないわ」

 

「そちらの幻想郷が滅ぶとこっちにも被害が及ぶの。だからよ」

 

すると、突如雅人が後ろにHK416を構える

 

「・・・どうやらお喋りの時間は終わりのようだ」

 

すると、紫達の目にもはっきりと映った。こちらに向かってくるB.O.W、ジュアヴォの姿が3体も

 

「・・雅人、何分で仕留められる?」

 

「10分あれば」

 

「・・・分かったわ」

 

「一人で行かせる気か!?」

 

零夜が声を荒げるが、スーツ姿の紫は冷静に返す

 

「彼は私の部下の中でもピカ1の隊員よ」

 

雅人はそんな会話は耳に入っていないのか、無言でHK416のホロサイトを覗き、ジュアヴォに向かって発砲を開始する

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