東方軍事組織   作:SOCOMレオン

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交戦開始

ーーアフガニスタン 現地時刻 15時37分

 

 

 

アフガニスタンの砂漠地域に降り立った6人はデザートカラーのパラシュートを畳むと、固まって簡単な銃の確認をするが、機内で既に点検を終えていた霊夢は双眼鏡で敵拠点の放棄された村を見る

 

 

「どうだ?連中の動きは」

 

 

「自分で見てみたら?」

 

 

霊夢は話しかけてきた禍霊夢に双眼鏡を渡す 。彼が双眼鏡越しに見たのは、G3A4やFAL、挙げ句の果てにはモダナイズドAKを持ったテロ組織の兵士だった

 

 

「・・・成る程。少しは資金が潤ってるようだ」

 

 

「そっくりさん、金があろうがいい武器を持ってようが、使いこなせなければ宝の持ち腐れよ」

 

 

「それもそうだな」

 

 

禍霊夢は霊夢へも双眼鏡を返すと、AK-103の作動幹を軽く引いて薬室に弾丸(7.62×39mm弾)が入っているのを確認して、他の四人に指示を出す

 

 

「レストとフォルドは西口から向かえ。マコトとスノウは二人を援護しろ。霊夢は私を守れ」

 

 

「・・・此方はせいぜいお手並み拝見させてもらうわ」

 

 

「全員、散れ。行動開始だ」

 

 

禍霊夢がそう言うと、全員其々の目的地へと向かって走り始める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー西口 レスト&フォルドペア

 

 

 

 

「クリア」

 

 

「此方もだ」

 

 

二人は進路上に脅威が無いことを確認すると、壁づたいに進んでいきながら軽く会話を挟む

 

 

「カナリヤの奴、元シールズらしいな」

 

 

「ああ。なんでも部隊長(禍霊夢)と戦場で会ったことがあるらしい」

 

 

「フーン」

 

 

フォルドはどうでも良さそうに返事を返し、手に持ったAK-103を再び構え直す

 

 

すると、角を覗きこんだフォルドは左手を自分の頭と同じ程の高さにあげる

 

 

フォルドの目の前にはアサルトライフルを手に持ち、談笑しているテロ組織のメンバーが3人居たからだ

 

 

「スノウ、マコト、狙えるか?3人居る」

 

 

【二人は狙える。もう一人は死角に入って撃てない】

 

 

「ならその一人は俺が引き受ける。連中に引導を渡してやれ」

 

 

【了解】

 

 

フォルドはAK-103に付けたホロサイトを覗き込み、敵兵の一人の頭部を狙う

 

 

【エイム、OK】

 

 

「此方もだ。殺れ」

 

 

その瞬間、テロ組織のメンバー二人が顔面に弾丸を受けて即死し、地面に倒れる

 

 

驚いて咄嗟に銃を構えるメンバーも脳みそをぶちまけて地面へと倒れた、のだが、メンバーの死体は死ぬ直前に引き金に指をかけていた。それにより、地面へと落ちた衝撃で指が引き金を引いて周囲に銃声をとどろかせる

 

 

(しまった!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー正面入り口 禍霊夢&霊夢

 

「おォいおい、銃声響かせたバカはどいつだ?ったくよ」

 

 

禍霊夢は呆れた様子で担ぐように持ったAK-103を降ろし、何時でも戦闘体制が取れるようにしていた

 

 

【隊長!すみません!気づかれました!】

 

 

「んなことわかってんだよボケェ!バレたらバレたでステルス(隠密)からアサルト(強襲)に切り替えろ!失態を返上して作戦成功に繋がるよう努力するなりなんなりしな!」

 

 

【り、了解!】

 

 

フォルドからの無線を切り、禍霊夢は一人で駆け出しながら索敵を開始する

 

 

彼女は壁の角から少しだけ顔を出して覗くと、AK-74を持ってあわただしく索敵するテロ組織のメンバーが居た

 

 

彼女はそれを確認すると、AK-103を構えて敵の脳幹に狙いを定め引き金を引き絞る

 

 

ダァン!という銃声と共に飛び出した弾丸が脳幹を撃ち抜き、敵兵はその命を散らして地面へ倒れる

 

 

すると、禍霊夢が移動しろとハンドサインを出して霊夢に指示する

 

 

霊夢は禍霊夢の肩をポンッと軽く叩きM14EBRを持って指示された建物の陰まで移動する

 

 

霊夢が建物の陰から覗くと、二人の敵兵がRPKとG3を発砲して牽制していた

 

 

霊夢はM14のスコープに付けたマイクロドットサイトを敵兵の一人に重ね、引き金を引き絞る

 

 

後ろの銃声に気づいたG3持ちの此方に振り向き、銃口を向けるが霊夢のM14EBRが放った初弾がG3を破損させ、2発目、3発目が敵兵の心臓と肺を撃ち抜く

 

 

霊夢は止めの弾丸を撃ち込むと左手の親指を上げてグッドサインを出し、禍霊夢に合図すると、それを視認した禍霊夢は急いで走り、霊夢の後ろにしゃがみこんでからAK-103を構えて霊夢の背後をカバーする

 

 

「スノウ、マコト、ミスを犯したフォルドとレストの二人は?」

 

 

【南西方面で建築物のクリアリングをしている。俺達はどうすればいい?】

 

 

「そのまま待機してアイツ等周辺の敵を撃ち殺せ」

 

 

【了解した。over】

 

 

「copy」

 

 

禍霊夢が無線でのやり取りを終えると、前にいる霊夢が禍霊夢の太ももを軽く叩き、右手で左斜め前にある小屋程の建物を指す。どうやら、あの小屋が気になるようだ

 

 

「・・・・・」

 

 

禍霊夢は霊夢の指示に対して無言で首を縦に降って頷いて霊夢に返答し、霊夢は小屋の入口付近まで走っていき、右肩から右足にかけて壁に密着させて左手で禍霊夢に合図する

 

 

合図を確認した禍霊夢はドアの前まで立ち、霊夢はM14EBRからセカンダリのMP7を手に持って突入する準備はできていた

 

 

禍霊夢が木製のドアを勢いよく蹴り開けると、霊夢が素早く突入し、中にいた敵兵3人に向かってMP7を発砲して始末して、念のために頭にそれぞれ1発ずつ撃ち込んでいく

 

 

「クリーーー」

 

 

霊夢はクリアと言おうとしたが、隠れていた少年兵に気がつき、銃口を向ける

 

 

だが彼の背丈はユニット1に居たかつての部下、ジダン・ツォイに似ており、霊夢にはジダンと重なって見えていた

 

 

霊夢は一瞬撃つのを戸惑い、目の前の少年兵はその隙にリボルバー(サタデーナイトスペシャル)を霊夢へと向けて構え、引き金に人指し指をかける

 

 

だが、彼はリボルバーを撃つこと無く相手から銃弾を受け、地面へ膝をつく

 

 

その次の瞬間、彼の顔に大穴が空いて肉片と脳の欠片をグチャグチャにばら蒔いて人間だった"物"に成り下がる

 

 

霊夢が後ろを振り返ると、硝煙が立ち上るデザートイーグル50AEを片手で構えた禍霊夢が居た。だが、彼女は霊夢を見るなり霊夢の頭を掴んで壁に押し付ける

 

 

「テメェ、なんであの時撃たなかった?」

 

 

「・・・あんたに話すほどのことじゃないわよ」

 

 

「いーや。私には話を聞く義務がある。お前のミスのせいで私も死ぬかも知れなかったんだからな」

 

 

「・・・・背格好が、似てたのよ。前の仲間に」

 

 

「・・・・・・」

 

 

それを聞いた禍霊夢は頭から手を離し、今度は首を掴んで壁に押し付けて持ち上げる

 

 

「がっ・・・・」

 

 

「前の仲間に似てたから?ふざけるな。ここは戦場なのは分かってるだろ。お前のくだらん思い入れのせいで死体袋が必要になるところだった。わかってんのか?」

 

 

霊夢を睨み付ける禍霊夢の目は血のように真っ赤で、死んだ魚のような目をしていた

 

 

霊夢は禍霊夢の腕を掴んで必死にもがいていた。なんとか禍霊夢の腕を外そうとしていたが、禍霊夢の力は強まるばかりである

 

 

「いいか。死体袋に入りたくなかったら、私情を挟むな」

 

 

禍霊夢は霊夢の首から手を離すと、地面に落ちた霊夢は咳き込み、うっすらと涙を浮かべた目で禍霊夢を睨み付ける

 

 

「・・・・ヘッ、いい目付きしてやがるぜ」

 

 

禍霊夢はそう言うと、部屋に何かないか物色し始める。すると、床の一部が微妙に色が違って居ることに気づく。禍霊夢が亀裂に指をいれて持ち上げると、地下に続く階段が姿を現す

 

 

「・・・・ビンゴだ」

 

 

禍霊夢はデザートイーグルを持って階段を降りていき、クリアリングを行う

 

 

幸い、敵の姿はなく安全だった。そこは、簡易的な牢になっているのか、質素な牢屋が2つほど並んでいた

 

 

禍霊夢が見て回ると、一つは誰も入っておらず、二つ目は虚ろな目をした二人の少女が"物"のように入れられていた

 

 

「・・・全員に次ぐ。カナリヤを二羽発見した。伊吹萃香とルーミアとかいうガキだ。手の空いている者は私の所に来い。GPSにマーキングしておく」

 

 

禍霊夢は牢のカギをこじ開けると、左手首に付けた部隊共通のGPSセンサーに自分の位置をマーキングする

 

 

マーキングした直後、後ろから霊夢が勢いをつけて禍霊夢のいる場所に到着する

 

 

「萃香!!ルーミア!!」

 

 

霊夢は牢の扉を勢いよく開けて、意識が混濁している二人を抱き締める

 

 

「うっ・・・・あぁ・・・ごめんね・・ごめんね・・・っ!!」

 

 

霊夢が泣きながら二人を抱き締めていると、スノウが敵から奪ったG3を持ってマーキング位置に現れる

 

 

「部隊長、どういう状況で?」

 

 

「感動の再開中だ。邪魔してやるな。マコトの奴は?」

 

 

「副官達と合流しました。現在もう一人のカナリヤを探している最中でしょう」

 

 

「・・・そうか」

 

 

「・・自分も、捜索に移りましょうか?」

 

 

「ああ。せっかく来てもらって悪いが、そうしてくれ」

 

 

「了解です」

 

 

スノウはそう言うと、禍霊夢に背中を向けて地下牢をあとにする




用語解説…サタデーナイトスペシャル

サタデーナイトスペシャルとは、極めて粗悪で安価な拳銃のことで、銃自体の名前ではない

アメリカでは犯罪の多い土曜日の夜に多く押収されたことから、この名称がついた
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