尋常ではないスランプが私を襲った上、いろいろと諸事情にて小説を書くのを後回しにし過ぎて面倒くさくなり、気づけば2016年・・・私はダメ人間です・・・
30分ほどの時間が経った頃、ようやくアフガニスタンのギスギスしたフライトも終わりが近くなってきたようだ。3機のヘリのパイロット達はGIEFの駐留基地を目視で見つける
【分隊長、クソッタレな遊覧飛行がもうすぐ終わりますぜ。機嫌治してくだせぇ】
MI-24Pのパイロットが先程からイライラしっぱなしの禍霊夢の機嫌を取るついでに目的地が近くなったことを伝えるが、当の本人は「うるせぇ!」と怒鳴る
「八つ当たりするなよ嬢ちゃん。みっともねぇぞ」
マコトがそう呟いて禍霊夢の尻を懲りずに触ろうとするがその手を掴まれて首にナイフの刃を向けられる
「次触ったらテメエに真っ赤な花咲かせてやる。その後●●●を●●●●して●●●●●●●してやるからな」
今の彼女には何をしてもマイナスになるようだ。と言ってもそもそもマコトが触ろうとしなければナイフを向けられないのだが、それは全員がわかっていることだった
「わ、悪かったって・・・」
彼女は「フン」とあしらってナイフを鞘に戻す。その様子を見ていた雅人は、思わず「プフッ」と吹き出してしまう。それを禍霊夢に感づかれ、睨まれる
「なに笑ってんだテメエ。ぶち殺されてえのか?」
禍霊夢はドスを効かせた声でガンを飛ばすが、禍霊夢の部隊がいつもこんなノリだと思うと、雅人はニヤニヤ笑いが止まらなかった。
「楽しそうだな・・お前の部隊は」
「るっせぇ。どこが楽しそうなんだよ。そう見えるなら精密検査行ってこい」
「行く前に・・・タバコ、くれよ。一服、したい」
そう頼まれた禍霊夢は、タバコをくわえて火を付ける。火をつけた瞬間に、禍霊夢は雅人の口へと差し込む
「へへ・・・お前の味がするよ」
「うるせぇ。とっとと吸って捨てろ」
間接キスが恥ずかしいのか、禍霊夢は頬を少し赤くしてそっぽを向く。その様子を見たレストは、レアな禍霊夢を見せてもらったことに対する感謝とあの禍霊夢にそんなことをさせるほど好意を持たれていることに嫉妬していた
(あんな日本人のどこがいいんだ・・・)
先程から霊夢といい禍霊夢といい親密な関係を持っている。女たらしなカナリヤよりも自分は女好きでもないし、むしろガツガツしていないとレストは自負していた
レストは納得いかないままだったが、それでもハインドは駐留基地のLZへと向かい、着陸する。その間もドッグ1、ドッグ2は着陸することなくM134をハインドへと向け続ける
着陸したハインドが扉を開けると、アサルトライフルで武装した基地内の隊員がパイロットを含む禍霊夢達に銃口を向ける。禍霊夢達は「撃つんじゃねぇぞ」と言うかのような視線を向け、両手をあげて無抵抗だということを知らせる。その間に、衛生兵らしき兵士達が雅人を乗せた担架を持ち上げる
雅人がハインドから降ろされた時、禍霊夢の耳に小さな声で「ありがとう」と聞こえた。そして、そこで雅人はまた意識を失う
「貴様らには聞くことが山ほどある。我々と来てもらうぞ」
【トワイライト、納得はいかないだろうが・・ここはGIEFに従え。我々がGIEFの元帥に話をつける】
「・・・へいへい」
部隊長と思われる隊員が禍霊夢達を連れて行く
ーー15分前
「・・そう、分かったわ。ご苦労様。監視対象から監視の目を離さないで。それじゃ」
紫は卓上電話の受話器を元に戻すと、2秒も経たないうちに着信を知らせる
「もしもし・・?」
【やぁ、Ms八雲。部下がアフガンで世話になった様だな】
あの煉獄軍のフランス訛りがある英語を話す男からの電話だった。もう向こうの状況が伝わっているようだ
「ええ。こちらこそ世話になった様ね」
【お互い様ってところか。ところで、今時間があるかな?】
ーー現在
GIEFビル 屋上 ヘリポート
アフガニスタンの駐留基地から『
紫の近くには藍と橙とその他の部隊員。近くのビルにはユニット3とユニット4の隊員が散々になって光学迷彩を使用し、待機していた
(煉獄、ねぇ・・・)
紫はその存在を懐かしんでいた。麗奈よりも更に前の代の時にかつて旧地獄より更に下に存在し苦行を積む場所だったが、それがいつの間にか軍事的な組織になっているとは滑稽な事だった
「紫様。たった今、ユニット3の隊員から報告がありました。現在こちらにハインドが1機向かっているとのことです」
どうやら客人はもうじき到着するようだ。護衛の隊員達はマガジン内の弾を確認したり、作動幹を少し引いて弾が薬室内に装填されているかどうかをチェックして備えていた
すると、目視でも小さい飛行物体が確認できた。恐らく先程連絡のあったハインドだろう
徐々にハインドは近づくにつれてハッキリと鮮明に映っていき、次第に自分の目の前の距離まで近づいていた。目の前のハインドがヘリポートへとゆっくり着陸し、ローターが風を切る音がする
自分の視線の先にあるハインドの胴体部にあるドアが開き、SA-58やAK-105等を構えた兵士が降りてくる。それを見た紫の護衛の隊員達は紫より前に立って、M4E2やSCAR-L等の銃口を向けて相手を警戒する。藍は紫の前で防弾プレートを仕込んだ鞄をハンドガンを持っていない左手で開き、橙は両手に持ったM92vettecの銃口を瞬時に向ける
どちらか一方から鉛弾が飛んできてもおかしくない一触即発な状況の中でハインドから黒と赤が基調の制服を着た男が降り、自分の両隣にいる護衛の小銃に手を置いて銃口を下げさせる
「やめないか。我々は戦争をしに来たんじゃないんだ」
フランス鈍りな英語で自らの護衛の銃口を下ろさせる。相手の兵士は好戦的なようだが、客人はそうでもないようだ。それを見た紫は護衛の隊員に銃を下ろさせるように指示する。警戒する必要はあまりないと判断したようだ。そして、護衛の隊員を自分の前から退かせて客人の方に向かう
「煉獄軍最高司令官、カルロス・ボードレール。お会いできて光栄だ、Ms八雲」
カルロスと名乗ったフランス人は、紫に握手を求めて手を差し出す。紫はその手を恐る恐るだが握りしめる
「・・こちらこそ」
「ここで世間話を繰り広げたいところだが、生憎と時間がそうはさせてもらえないんだ」
カルロスは早く自分の部下を帰してやりたいのか、紫に対して急かす。部下思いな司令官だと言うところには非の打ちようがないが、紫にも聞きたいことが山ほどあった
「会議室があるわ。そこでじっくりと話し合いましょう」
紫は藍の方を見ると、藍はグロック18cをホルスターに戻し、広げた鞄を閉じて会議室へと案内する