頑張ったレースです
バカだからわかんねえわ
ではどうぞ
パドックにでる。流石弥生賞、ヒトが沢山だ。
「………………」ジーーーーーー
ヒトが沢山だなぁ(すっとぼけ)。
岳「今日はご機嫌だねレウス」
ああ、ウズウズしてくる。
岳「いくよ」
信頼してるぜ相棒。
─────フッ
視界の端であのウマを捉える。
実際に見ると確かにオーラがある。
ドリフトスピード
綺麗な鹿毛にムキムキの肉体。なんていうか、ゴツイ。
マッチョという言葉が良く似合うウマだ。今レースの一番人気で、最も注意すべき相手。
ちなみに自分は十一番人気だ、十一頭中なぁ!
新馬戦勝ってレジェンド乗せても最下位って、我の血統そんなやばいの?
岳「元気一杯だな」
任せろタッケ。
ちょっとアイツらの馬券ゴミにしていこうぜ。
~~~~~~~~~~
[各ウマゲートに入ります]
集中する。
スタートは誰にも負けない。
[最後のウマが入りました。弥生賞スタートしました! ]
スタートは成功、後は作戦通り行動する。
岳〈ドリフトスピードの強みはコーナーとコーナーの立ち上がりだ、まずそこのタイミングを崩す。〉
[先頭をいきますのは一番ニゲウマ、続いて八番モブウマと五番モブウッマ、中団先頭は七番ドリフトスピード、その外六番センコウバ、その後ろ九番アルギュロスレウス]
先行争いが起きる、俺はあいつの後ろに着く。
[ここで第一コーナーに入ります。先頭変わらず一番ニゲウマ、その後ろ五番モブウッマ、並びまして八番モブウマ、続いて六番センコウバ、その二馬身差で七番ドリフトスピード、そのすぐ後ろ九番アルギュロスレウスで向こう正面に入ります。中団四番サシウマ、一馬身離れて二番モッブモブ、その外三番レースムズカシイ、後方十番オイコミバ、最後方に十一番ダレカタスケテ]
勝負は一瞬、チャンスは一回。
コーナー手前の
…………今!
[向こう正面中程で1000m1分5秒です、第三コーナーに向かって九番アルギュロスレウス外からきました、第三コーナー入って先頭は五番モブウッマ、七番ドリフトスピード一気に上がってきます]
近くで何かが弾ける。
来たか。
っ! 速い、これは! 不味い、追いつかない!
一瞬よぎる敗北の未来
???????
今自分は何を考えた?
負ける? この我が?
追いつけない? 何を?
来もしない未来を予測する?
不甲斐ない、実に不甲斐ない。
息を吸う、
肺を広げる、
鼓動が強まる、
脚を回す。
余分な力は要らない、必要なのは推進力のみ。
身体を落とす、
立つことをやめる、
大地を後ろに飛ばす、
前に進む、
景色が回る、
前のウマが近づく。
[最終直線に入りまして先頭七番ドリフトスピード、外から九番アルギュロスレウス並びかけて……]
勝つのは俺だ。
そこから降りろ。
[来ません! 並ばない九番アルギュロスレウス先頭! アルギュロスレウス並ばせません! ]
勝負の枠はただ一つ。すまんな、満席なんだ。
[アルギュロスレウス今一着でゴールイン!
十一番人気を跳ね除け、見事勝利しました]
[七番ドリフトスピード惜しくも二着、三着モッブモブ]
ああ、やはり良い。
岳「よく頑張ったレウス」
ふ、当たり前よ。
あんたを乗せて負けるなんて末代までの恥だぜ。
ってことでいくぞ
岳「やっぱりそれするんだね」
スゥーーーーーーーー
ヒヒ────────ン
次は皐月賞、待ってろよ我の冠。
レースの改善出来てましたか?
感想下さい〈哀れな願望〉
これが後██回あるってマ?
参っちまうぜ
ではまた!