頂いた感想眺めてニヤニヤしてる素人投稿者です
すこーし進むペース落とします
少しね
ではどうぞ
「無敗の三冠達成、か」
手に持った新聞にデカデカと書かれている文字を読む。
ここまでこれた、あの日誓ったコトが少しは出来ただろう。
ルーチェとレウスはよく頑張ってくれた。
お陰でレウスは無敗の四冠、ルーチェは無敗の六冠だ。
どちらもまだ成長してるんだからとんでもないバケモノだ。
会社も名が売れたのか順調そのもの、賞金も入るとだいぶ余裕がある。
やはり行くべきだ、
世界へ。
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山世「お忙しい中来て頂いてありがとうございます」
「いえいえ、直接話さないと伝わらないこととかありますから」
山世「それで、今後のローテーションですね?」
「はい、自分はこのように考えています」
ローテーションの草案が書かれた紙を渡す
一応自分なりに二頭の限界を把握した上での案だ
山世「……なるほど」
「どうですか?」
山世「この通りなら全然いけると思いますよ」
「全然?」
山世「ルーチェはともかくレウスならもっと出れます」
「????」
意味がわからん。
もっと???
移動時間を考慮して出れそうなモノを詰め込んだはずなんだが。
山世「アイツのヤバい所は速さでも強さでもありません、本当にヤバいのは回復力です」
山世「たとえ長距離を走っても次の日に完全な休養を与えたらレースの疲労や負担が消し飛ぶ程の超回復力がアイツにはあります」
山世「ですからこの日にこのレースを──」
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こうして話し合いは続いた、
結果から言わせてもらうと。
とんでもないことになった。
いや自分たちで決めたんだが、それでも三度見はするレベルだ。
山世さんのことは信頼してるし経験豊富なヒトだ、専門のヒトに任せた方がいいだろう。
「しかしこれは…」
とりあえず海外に行くことだけ発表するか、レースのことはおいおい考えよう。
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『なんだコイツ!!』
『これがウマだって言うのかい?UMAの間違いではなく?』
『おいおいマジかよww』
『なんてこったい』
ここは海外のとあるトレセン、今騒いでいるのはここの調教師たちだ。
彼らが見てるのはとあるウマのレース、海外へと出てくると聞いての情報収集だ。
しかし…、
『まじでふざけてる』
『このビデオ編集してないかい?』
『oh...クレイジー』
『…………』
集めれば集めるほど顔色が悪くなる。
日本とこちらの芝はだいぶ違う、あちらのダートを走る以上のパワーが必要とされる。
…されるんだが、
『こいつダートも走ってやがる』
『余裕そうだな』
『パワーがやばい』
『……………………』
それはアドバンテージとなり得なそうだ、
目を血走らせながら勝ち目を探す…が、
どのレースに出るのかもわからない、
対策を立てようが無い。
なんてこったい!!
どうしようもねぇ!!
しかし確実に乗り込んでくる。
侵略だ。
極東の島国からUMAが攻め込んでくる、圧倒的な力を持って。
まるで、
『魔王みてぇ』
遠い目をしながら誰かが呟いた。
なんてこったパンナコッタ
突撃!となりの三冠バ!
首洗いましょうねぇ~
ではまた!