???「そ、そうだ!さっさと次の話を!」
素人投稿者「特別だぞ♥」
今日二つ目の投稿です。
Happy New Year、レウスです。
引退後トレセンにてゆったりしていると既に年越し終えてました。たまげたなぁ。
明日はなんかあるみたいで、夜の内から車に乗せられて移動してます。車で快適な睡眠がとれるか! 俺は降りるぞ! したかったんですが床1面のクッション、またの名をyogib〇ーを見て大人しく車に揺らされることに。1面のクッションで寝るなんて夢みてぇだ!
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中原「レウス、起きろ」
どうやら目的地に到着したようだ。凄いよく眠れた。後で俺の馬房にも敷き詰めといてくれ。
車から降ろされ辺りを見回す。目に入るのは山、川、昔の姿を保っている建物、そしてデカい鳥居。
此処は……
この場所には見覚えがあった。初めて来た……はずだ。ウマとして産まれた時からの記憶を辿る。ん?
水上「レウス、今日はお伊勢参りだよ」
なるほどお伊勢参りか。江戸あたりだったかな? 一緒に一度のお伊勢参りと言われ、どこもかしこも伊勢神宮に赴き盛り上がっていたと聞いた事がある。てことは此処は伊勢神宮か。ここに祀られているのは確か……
水上「レウスなら大丈夫だと思うけど大人しくしていてね」
空気が美味い。僕の産まれた牧場ほどじゃないけど自然に囲まれたこの土地の空気は、今まで走ってきた競馬場の空気より遥かに澄んでいる。
美味い空気を堪能した後、周りのカメラを持った人だかりに目をやる。どのカメラも忙しなくシャッター音を鳴らして騒いでいる。
水上に誘導されて鳥居の前に止まる。
立派な木の橋の上を歩く。進む度にコツ、コツ、と心地良い音色を奏でながら進む。
橋を渡り終えたら神社などによくみる砂利に出る。砂利の上は初めて歩くがこの感覚も懐かしく思う。
ここから内宮までは思ってるよりも長い砂利道が続く。道の左右には幾年もの時を得て育った大木がそびえ立つ。この空間は、現代を生きる僕らにとって異世界のようないつもと違う何かを感じさせる。
長い道を進み内宮前に着いた。石の階段の上に建つ神聖な建物は、職人の手で守られてきた姿でこちらを見下ろしている。
水上「いくよ」
水上に誘導されて一礼してから内宮に入る。中には神職のヒトたちが横に並んでいる。見守ってくれるのだろう。
水上ほか自分の競馬関係者が一斉に参拝をする。
参拝が終わったところで僕も参拝をする。
次に二拍手、脚で二度地面を叩く。
最後に一礼、頭を下げ、御参りをする。
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その時、その場に居た者はみな息を飲んだ。彼らが目にしたのはあまりにも幻想的で、神々しいものだったからだ。
銀色に輝く馬体を包み込むように降り注ぐ、一筋の光。天から真っ直ぐに伸びた光は、優しく、まるで愛しい我が仔を向かい入れるようにその馬体を暖めていた。光で更に馬体が輝くが、不思議と眩しいとは思わなかった。アルギュロスレウスを見る誰もがこの光景を忘れないように見続けた。シャッターを切る音が鳴っていたのは、最初だけだった……。
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参拝を終え車の所まで帰る。
欲を言えばすぐそこのおかげ横丁に行きたい。赤福食べたい。あのずっしりとした餡子と柔らかい餅が口の中で蕩け合う美味を味わいたい! 伊勢うどん食べたい。あの醤油をベースとしたタレを纏ったモキュモキュとしたコシの効いたうどんを汚れるのを躊躇わず啜ってしまいたい! ああ! あのきゅうりに割り箸を突っ込んだやつも食べたい、絶妙な塩加減で食感の楽しいきゅうりを齧るのは堪らない。棒が割り箸なのもグッド、強く噛んでも歯を痛めないからな。ここら辺に来たなら
水上「いくよレウス」
食べたいなー。チラチラ
水上「?」
中原ぁ!
中原「食えねえからな」
鬼! 悪魔! 中原!!
中原「はいはい、帰りますよー」
お腹空いたぁ────!!!!
これでウマ編におけるレウスの伏線は全て回収しました。
前から書きたかった話なのですぐ出来たので
次の投稿はお察しよ、うん。
ではまた!