今回から甘々です。
入学までお楽しみ下さい
ではどうぞ
私の養子先が決まってからは、超スピードで展開が進んでいった。
必要な書類は父さんが纏めてやってくれて、私は自分のサインをするだけの簡単なお仕事。私物ももって無いから施設には帰らず、私はルーチェの家に直帰することになった。私とまともなお別れをしたのは橘夫婦と藤原だけ。
「頑張れよ」
「風邪ひかないでね」
「勝てよレウス」
橘は真顔で淡々と、奥さんはハンカチをビシャビシャにしながら寂しそうに、藤原はどこか上から目線で各々別れの言葉を言ってくれた。泣きはしなかったけど、此処に私の居場所があったのを再確認できてとても嬉しかった。
~~~~~~~~~~
まぁ、そんなドラマティックな別れを終えて、私はルーチェに白塗りの高級車に乗せられて都内に来ていた。
「レウス、あれがお家だよ!」
ルーチェが指をさしたのはバカでかい豪邸だった。
……いや知ってたけど? ルーチェのパパであり、私の父さんになった水上は社長で金持ちなことくらい。いやでも、でもよ、…………デカすぎんだろ。
もう記憶が朧気だが、この世界にあるはずのメジロ家の豪邸の半分ほどの規模は確実にあると思う。
庭広スギィ! 綺麗スギィ! 玄関デカスギィ! …………( ᐛ)バナナ。
「レウス? ねぇレウスってば」
「ンはァ! な、何だいルーチェ?」
「白目むいて気絶してないで早く入ろ?」
……どうやら白目むいて気絶してたらしい。何それめっちゃ恥ずかしい。後で切腹しとこ。
「それと~、いい加減シャインって呼んでよ~」
「あはは、ごめんねルー……シャイン」
ルーチェ呼びが身に染みてるんだよ、許してルーチェ。間違えた許してシャイン。
~~~~~
玄関に入るt…いや床ぁ! 床眩しスギィ! 内装広スギィ! ……ハウァ! 危ない、また気絶するとこだったぜ。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
「ただいま」
当たり前のように使用人いて草w。……え? ここで生活すんの? 待て待てマテ茶。生活の質の高低差よ。ジェットコースターでもこんな勾配無いって。スカイダイビングですか? ってそれやと落ちてるやないか〜い! そこはロケットにしとけ〜。
「レウス? さっきから黙ってどうしたの?」
「」
「おーい」
「ねぇルーチェ」
「シャインって呼んでよ」
「私ってもしかしなくても御令嬢って奴になるの?」
「パパが社長だから社長令嬢だね」
「それ特に意味変わってないけど……」
転生を繰り返したら金持ちのお嬢様になっちゃった件w。いや笑えねー。マナーとか礼儀とか作法とか大変じゃん。って意味殆ど同じやないか〜い!
「どうしたのレウス? 体調悪い?」
「気圧差かな?」
「大変! 今日はもう早く寝よ!」
私のポーカーフェイスもこれには耐えられなかったらしい、心配かけてごめんよルーチェ。
私はまだ知らなかった。金持ちの生活がどんな物なのかを……。
~~~~~~~~~~
体のラインを示すかのように沈むベッド、首を痛めない高さまで反発してくれる枕、フワフワで優しく包み込んでくれる布団。
最高の寝具は、最高の睡眠を齎す。
私は、最高の睡眠に堕ちて…………なかった。
原因は私の隣、
~~~~~
時は遡り、どデカい風呂と美味すぎたご飯を堪能した後。
私は気付いた、寝る場所何処だろ? と。
父さんが言うには、客間の一つを私の部屋にするんだとか。客間って一つ以上あることあんの?
それに何故か反対の声をあげたのがルーチェ。ルーチェの言い分は「私と一緒の部屋でいいじゃん」……私にはプライベートが存在しないらしい。
父さんと母さんが見守る中、私とルーチェが協議を重ねて得た結果としては、寝るのはルーチェと一緒に、だ。
安いもんさ、プライベートが得られるなら。てか寧ろご褒美?
~~~~~
そして現在に戻る。
んな訳ねぇだろぉー! お風呂に入ったからいい匂い濃いし、髪サラサラだし、肌スベスベもちもちだし、顔可愛いし、心臓バクバクです。心筋梗塞待ったナシ!
このままでは色んな意味で有名な勇者なアグネスではないが昇天してしまう。どうにかして生き残らねば。
大和魂を見せてやる!!
~~~~~~~~~~
朝、
………………よく眠れました。
彼女は私に安眠を与える天使らしい。ま~だ寝てる天使の横顔をつつく。えへへ、柔らか〜い。
「んむぅ……」
Kawaii!
毎日これが見られるなんて私は世界一の幸せ者だな。生きててよかった、アーメン。
環境の変化にテンションが壊れたレウスであった。
色々吹っ切れてテンションのブレーキは故障しちゃったみたいですね。
明るくなって良かったねレウス
ではまた!