転生銀色バ、世界を獲る[ウマ娘編開始!]   作:アールワイ

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ども、素人投稿者です。

ウマ娘編では基本レース書く気ないです。
ウマ娘編から読んでる人には悪いけどレース書くのクソ難しいんや、許せ。

つまんないものは書く気ないんでちょっとくらい面白い……はず。


ではどうぞ


NREM sleep

 

 

私はウマ娘である。GIはまだ勝ってない。

 

 

入学から約半年、ルーチェは早くもデビューして阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、GIバの仲間入りを果たした。私はデビューはしているものの、芝とダートで一勝ずつ、出走数は少ないが未だ無敗だ。やはりというか、私の世代は強いらしく何処もかしこもレコードが飛び交っている。

 

 

 

いいね、やり甲斐がある。

 

 

 

 今日私が出るのは弥生賞。勝てば三冠の一冠目である皐月賞に出れる大事なレースだ。この日の為に私は裏で手を回し続けたと言っても過言では無い。それほど弥生賞は()にとっての重要なターニングポイントなのだ。

 

 

~~~~~

 

 

「今日の作戦のおさらいだ」

 

今は控え室で東条トレーナーが考えてくれた作戦を再確認している。内容はやはり流石凄腕トレーナーと言った所。……でも

 

「今日は好きに走っていいですか?」

 

「……私の作戦が気に入らないのか?」

 

「東条トレーナーの作戦は普通に凄い物だと思いますよ。作戦自体に不満はありません」

 

「では何故だ?」

 

 

今までの二戦は作戦に忠実に従っていた私がこの大事なレースで作戦を無視すると言ったのだ、不思議に思うのも無理はない。

 

 

「変わりに面白いものを見せますからそれで勘弁して下さい」

 

「……何を仕掛けた?」

 

「仕掛けだなんて、ただただ楽しみにしてて下さいよ。ちゃんと勝ちますから」

 

「…………わかった、ちゃんと勝ってこい」

 

 

トレーナーは納得はして頂けたようだ。今日から始まるんだ、私の()()が。楽しみで口角が上がるのを止められない。

嗚呼、嗚呼、

 

 

皆はどのように私を見上げるんだろう

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 ゲート前にて各ウマ娘たちがストレッチをしている。私はストレッチしすぎると逆に支障が出るタイプなので、軽く屈伸した後周りを見渡す。

 

 

今日のレースで特に気を付けなきゃいけないのが、あそこで肩を回している鹿毛の彼女。名前はドリフトスピード、コーナーが得意で、コーナー間の速度は学内一位を記録した化け物。入試の実技試験は総合四位。特にパワーに関してはルーチェと同等の出力を持つ。

 

緊張はしていないな、自然体だ。目線も泳いでない、呼吸も安定している。…………自分が勝つと確信しているな?

 

 

[弥生賞が間もなく始まります!]

 

 

ゲートインの時間だ。……さて、どんな反応を見せてくれるのやら。

 

 

 

レースが始まる。

 

王は未だ、王足り得ては居らず

魂動は今か今かと時を待つ

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 レースは順調に進んでいる。アタシは常に先頭を狙える位置、最終コーナーで勝負を決める!

 

「はぁぁぁ!」

 

[ドリフトスピードが飛び出してきた!ドリフトスピ─]

 

ここで「加速だろ?」……え?

 

 

声がした方を向くと、銀色が目に入った。

 

「最終コーナー手前24m、内から17mのレンジ」

 

「なっ!」

 

 

アタシの必勝法が見破られた! いやまだレースは続いている、それにアタシが1番

 

「速い!」

 

銀髪の子に構わず加速する。加速さえ入ればアタシは最速、コーナーはアタシの十八番だ!

 

「スぅぅぅぅ」

 

息を吸う音が聞こえる。何だ? 嫌な予感がする。

 

「退け、そこは()の場所なるぞ」

 

[アルギュロスレウス! 並ばない! 先頭に立ったのはアルギュロスレウス!]

 

「え?」

 

抜かれた! 何時? いや、まだ抜き返せる!

 

「ッ!?」

 

その時、銀髪の子が()()()。今にも倒れそうなほど上半身を前に傾け、脚は伸ばして前よ前よと土を捨てていく。

追いつけない、差が広がるだけだ。

 

 

あの子は確か、人気最下位の子。完全にノーマークの子だ。嘘だ、アタシが、アタシは……

 

[ゴール! 一着はアルギュロスレウス! 二着はドリフトスピード! 三着はモッブモブ!]

 

「……ハハッ」

 

アタシは乾いた笑いしかできなかった。負けるはず無いと思っていた。けれどあの銀髪はアタシを抜き去った。それだけが事実だった。

 

 

「レウス強いね! 負けちゃった」

 

「うん」

 

三着の子が銀髪の子に話しかけているが、銀髪の子の視線はアタシに向けられていた。背筋が凍る。

 

「ドリフトスピード」

 

彼女の声はとても冷たく、凍ったナイフのようにアタシをこの場に刺し留めた。

 

「楽しかったね?」

 

彼女は笑顔で言ってみせる。……楽しかっただと?

アタシは湧き出る憎悪をそのまま彼女に向ける。

 

「いいね、じゃあ皐月賞でね」

 

すると彼女は満足したかのように頷き、ターフを去っていった。

 

「皐月賞……」

 

アタシの三冠の夢は、絶対に叶えてみせる!

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 私は控え室に戻ると、東条トレーナーが待っていた。

 

「どうでした?」

 

「お前も中々無茶をするな」

 

「以後禁止とか無しですからね?」

 

「……脚を見せろ」

 

「どうぞ」

 

 

言われた通りに脚を出す。東条トレーナーが私の脚を触って曲げたり確認してくれる。

 

 

「腫れも炎症も無いな」

 

「リスクは嫌いなんですよ。どうです? 私の研究成果は?」

 

「……はぁ、アイシングを忘れるなよ」

 

 

合格を貰ったようだ。いやー良かった。これで今後は少し楽になる。

 

「次は皐月賞ですね」

 

「皐月賞は今日より厳しいぞ」

 

「んなことわかってます」

 

既に次が楽しみだ。

今日のドリフの顔は良かったなぁ。次は誰がどんな顔をしてくれるのかなぁ? アハハっ!

 

 

「ところでレウス」

 

「なんですトレーナー?」

 

「何故お前が人気最下位だったんだ?」

 

「人気が無いからでしょ」

 

「…………」

 

「そんなに睨まないで下さいよ。照れちゃいます」

 

「言うつもりが無いなら別にいい。だが、弁えろよ」

 

「今日の為の仕込みでしたから今後は安心して下さい」

 

 

東条トレーナーは釈然としない様子。そりゃそうか、リギルに入ってるのに人気最下位とか不自然だよな。

 

「今後も頼りにしてますよ。東条トレーナー」

 

「頼りにすると言うなら裏でコソコソと何かするのはやめろ」

 

「いやです」

 

 

 

レウスは東条トレーナーをからかいながら、レース場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何処かの控え室─

 

「ごめん、私、勝てそうにないかも……」

 

誰かの悲痛な声は、コンクリートに吸われることなく空気中に霧散した。




レースは飛ばします。前から言ってたけどね。

みんなも他のキャラとの絡み見たいやろ?
自分もはよ書きたいんや。


ではまた!
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