《河川敷》
《マサルside》
『アニキィ、アイツ…強い……』
「諦めるな!ジオグレイモン!」
「無駄だよ、マサル君。デジモンの世代差による力の差は大きい。(君自身が成長しない限り、勝ち目は無い。) 」
(クソッ。こんなに強いなんて)
俺が谷中と初めて会ったのは、トーマが来た頃だ。
DATSの古参って事だが、弱そうな印象だった。
トーマと俺を仲裁していたが、俺達はまるで聞く耳を持たなかった。
その後は、施設内で少し会うだけでなんの印象もなかった。
ピヨモンが孵った後のある日、アイツは知香を巻き込もうとしてやがった。
「ピヨモンがこの世界にいるためにはパートナーが必要なんだ。知香ちゃんがパートナーになれるか調べるための検査なんだけど、受けてもらえるかな?」
もちろん、俺は知香から殴り離した。
「知香から離れろ!」
「! 痛いじゃないか、マサル君」
「谷中!オレ達が勝ったら知香を巻き込まないと約束しろ!」
「デジモンが頻発してるなら、なんらかの形で巻き込まれるのは時間の問題なんだ。パートナーがいた方がいいに決まってる。
あと、昨日来た奴速かったんでしょ。この家を知られた以上、仲間は多い方がいい。」
「五月蝿え!また来たら今度こそ俺がぶっ飛ばしてやる!」
「根性論か……それだと困るな
わかった。近所の河川敷での許可を取る。そこでやろう。」
✳︎ ✳︎ ✳︎
「久成〜。ほんまに戦わんといかんの?」
「ビビってるなら今のうちだぞ!オレとアニキは強いんだからな!
お前なんてすぐにぶっ飛ばしてやる!」
「ヒェ〜」
震えてるじゃねえか。こんなヤツにアグモンが負けるわけねぇ。
「頼むよ、テントモン。どうしても必要な事なんだ。」
「ほんまに?」
「ほんま、ほんま」
「わかった。なら気張るで」
「いくぞ、テントモン!デジソウルチャージ!」
「テントモン 進化ーーー サーチモン」
「俺達もいくぞ!デジソウルチャージ!」
「アグモン 進化ァーー! ジオグレイモン!」
「一気にやっちまえ、ジオグレイモン!」
『おう!』
「マサル!気をつけろ!何か変だ!」
? トーマのヤツ、何を言ってんだ?
「いくぞ、サーチモン。デジソウルフルチャージ」
「サーチモン 超進化 ァアー ディノビーモンン」
更に進化しただと!
「蹂躙しろ、ディノビーモン」
『グガァー!』
「迎え撃て!ジオグレイモン!」
『おう!』
『アニキィ、アイツ…強い……』
「諦めるな!ジオグレイモン!」
「無駄だよ、マサル君。デジモンの世代差による力の差は大きい。(君自身が成長しない限り、勝ち目は無い。)」
「やってみなきゃわからねえだろうが!」
「やってみなきゃわからない、ねぇ……」
「なんだよ」
「妬ましいなぁ。父親譲りの身体能力が有れば、大抵どうにかできるだろうしねぇ。」
「え……」
「いつもの弱い者イジメが通じなくて大変だねぇ」
「何だと!」
「喧嘩なんてするのは、弱い者イジメをしてるような連中でしょ。そんな雑魚倒して自慢してるんだ。たかが知れるよね。
雑魚は雑魚らしく転がってなよ」
『アニキは…雑魚なんかじゃない!』
ジオグレイモン!
「へぇ、やっぱりパートナーに似るんだなクズのパートナーもクズか。どうしようもない連中だな」
「クズなんかじゃないもん!」
知香…
「お兄ちゃんは、いつも私たちの心配をしてくれる。優しいお兄ちゃんだもん!
アグちゃんだってクズなんかじゃない!」
「なぁ、ジオグレイモン。
知香にあんなに言ってもらえたんだ。こんなところで寝てらんねえよなあ!」
『もちろんだとも、アニキ!』
「デジソウルフルチャージ!」
『ジオグレイモン 超進化! ライズグレイモン』
「いくぜ!」
『応!』
「完全体一体完成。そろそろこちらが限界だな
終わりにするぞ。ディノビーモン、ヘルマスカレード」
「速い!」
『ウガー アニキ…ゴメン」
「アグモン!」
「ふぅ。勝負あったね。お疲れ様。
とりあえず知香ちゃんは検査を」「知香は僕が守る!」
「えっとね、ピヨモン?知香ちゃんに酷いことしたい訳じゃなくてね……
参ったな。警戒されちゃったか……
知香ちゃんはわかってくれるよね…?」
「どうせ、クズの妹だもん。ふん!」
「本気じゃないから、ね。お願いだからこのとーり。」
知香にあんなにペコペコして……
さっきとは、まるで別人だ。
「あの人のデジソウル……」
「トーマ。何か知ってるのか?」
「いや、知らない。ただ、サーチモンに進化する時とデジソウルが違うような…」
「そりゃ、強引な進化しとりますからな。」
「どういう事だ?テントモン」
「恐怖により、強引にデジソウルを引き出す裏技『暗黒進化』と呼んでますん。」
「『暗黒進化』? マサルのとは、やっぱり違うのか?」
「はい。マサルはんのは正当な進化ですから、制御に困らなかったでっしゃろ?」
「なぁ。お前の喋り方なんか変じゃねえか?」
「おい、マサル。今言う事か」
「ワシも久成も本当は人見知りなんです。無理して話すから、態度が安定しないし、暗黒進化なんて真似もできてまうんです」
「そ、そうか。……なんかワリィ」
「いえ。」
「見つけられたぞ!その子を返せ!」
「なぁ!この前の鳥野郎!」
「アレが……ピヨモンと淑乃は知香ちゃんと一緒に!
マサル君とアグモン!行ける?」
「勿論だ!」
「よし、行くよ!テントモン!デジソウルチャージ!」
「テントモン 進化ーーー サーチモン」
「デジソウルチャージ!」
「アグモン 進化ァーー! ジオグレイモン!」
「デジソウルチャージ!」
「ガオモン 進化ァーー! ガオガモン!」
デジモン図鑑
・テントモン レベル タイプ 属性
成長期 昆虫型 ワクチン
必殺技: プチサンダー
硬い甲殻を持つが、まだ攻撃性の低い昆虫型デジモンの原初タイプ。前肢に1本、中肢と後肢に4本の硬質爪を持ち、特に中肢は人間の手並に器用に物をつかんだりできる。必殺技は、羽で増幅させた静電気を飛ばす『プチサンダー』。
・サーチモン レベル タイプ 属性
成熟期 昆虫型 フリー
必殺技: ジャミングヘルツ
ステータスビジー (訳: 能力過負荷)
背部に付いているレドーム(レーダー)で情報の収集と、索敵を行う。サーチモンにかかればどんな小さな物音や振動でも敵の存在を感知し、また情報を収集されてしまう。必殺技は背部のレドームより相手を錯乱させる電波を放ち、錯乱状態にさせてしまう『ジャミングヘルツ』。
・ディノビーモン レベル タイプ 属性
完全体 突然変異型 フリー
必殺技: ヘルマスカレード
イリタントバズ (訳: 炎症性羽音)
竜と昆虫のキメラ(合成獣)であり、“恐ろしい蜂”の名をもつデジモン。竜型とも昆虫型とも区別しにくい種であるが、昆虫の性質が色濃く出ている。4枚の羽で上空を飛び、頭部の複眼で敵を的確に捉え、確実に敵の息の根を止める。また、ディノビーモンはかなり凶暴な性格の持ち主である。必殺技は素早い動きで残像を残しながら敵を切り刻む“地獄の舞踏”『ヘルマスカレード』
・暗黒進化とは……
恐怖に由来する攻撃性を引き出すことで、より攻撃的に進化する事。
怒り等ではないため、自分達の脅威が居なくなれば解除される。
進化中は人間もやや攻撃的になり、正気には見えない。
《主人公》
谷中久成 高3
・性格
頭が良いわけでも、運動ができるわけでもない。
授業などの成績は平均より少し上くらい。
決断が苦手で、空回りしたり動けなくなったりする。
基本慎重。追い詰められるとパニック起こして暴走したり、動けなくなったりする。
人を助けるのに理由は要らないが、度胸が必要なタイプ。
・これまで
DATS設立前後では、テントモンと共に現場に出ていた。
サーチモンの能力で詳しい調査を行うのがメイン。
ディノビーモンでの戦闘は周囲に少なくない損害が出る為、
各種装置等が充実してからは、事後処理など雑用や報道妨害等を担当。
《次回?》
ファルコモンを難なく撃破するDATSメンバー。
そこに現れる影。
語られるデジタルワールドの悲劇とは!
次回?、究極体、メルクリモン襲来!
なんか疲れた。
マサルへの暴言は、完全体に進化してもらう為のもの。
どうしても戦闘シーンがある程度避けられないから、どうしようか検討中。