仮面ライダーポゼーション   作:桂ヒナギク

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Episode 1

 二〇二二年、地球は宇宙からの攻撃の渦中(かちゅう)だった。

 上妻(あがつま) 玲奈(れな)は国際防衛組織・ACR日本支部の隊員だ。

 仕事を終え、バイクで帰路に就いている玲奈。

 突如、数台のワゴン車が、玲奈のバイクを囲み、進路を絶った。

(なに? 怖いんだけど!)

 ワゴン車からライフルを持ったフルフェイスの男たちが現れる。

「上妻 玲奈、我々と共に来てもらおう」

「あんたたちは?」

Need(ニード) not(ナッ) to(トゥ) know(ノウ). 知る必要はない」

 男たちは玲奈をバイクから引きずり下ろし、「放せ!」と喚く彼女をワゴン車へ無理矢理乗せて拉致(らち)した。

 連れ込まれた山奥の研究所の実験室のベッドに固定される玲奈。

「今からお前に改造手術を行う」

 と、白衣の男が言う。

「いや、やめて!」

「改造したらお前の記憶は消し、我々の野望のため活躍してもらうのだ」

 恐怖に(おのの)く玲奈は、注射器で麻酔を打たれ、体をサイボーグに改造されてしまった。

 その後、目を覚ました玲奈は、病室のような部屋のベッドに横たわっていた。

 玲奈は体を起こし、辺りを見渡す。

 そこへ科学者である先ほどの男がやってくる。

「目を覚ましたか」

「……………………」

「名前は言えるかな?」

 玲奈を首を振った。横に。

「当然だ。お前の今までの記憶は、我々の野望の障害になるため、全て消したからな」

「野望?」

「そう。我々の野望、それは地球征服だ!」

「地球……征服……?」

「さて、お前の名だが、ポゼーションなんてどうだ?」

「ポゼーション? どういう意味なのですか?」

「憑依という意味だ。お前には変身能力がある。その能力で変身すれば、あらゆる生命体に憑依することができる。憑依するだけじゃない。憑依することで、その生命体固有の能力を使うことができるのだ」

「変身方法は?」

「腰のベルトを使うのだ。イメージするだけ出現する。出現したら変身と叫ぶ」

 玲奈はライダーベルトを出現させる。

「変身!」

 玲奈は漆黒の光に包まれ、黒い人形(ひとがた)の異形へと姿を変えた。

 仮面ライダーポゼーション。

「憑依前だからな。なんの能力もないが、身体能力は少し上がっている」

 ポゼーションは、近くを飛んでいた一匹の蚊をターゲットにすると、漆黒の光球となってその蚊に侵入すると、それが蚊を彷彿とさせる人形の異形、ポゼーションキュレックスに変身する。

「お前の血はもらった」

「え?」

 ポゼーションキュレックスは口元の管を科学者の首に突き刺し、血を吸い込んで始末した。

 ポゼーションキュレックスが変身を解くと、その姿は玲奈と蚊に分離した。

 何事もなかったかのように蚊はどこかへ飛び去っていく。

 玲奈は部屋を出る。

 所内に警報音が鳴り響く。

「反逆者だ!」

 警備兵が大勢で駆けつけてくる。

 玲奈、絶体絶命のピンチ! 一体どうする?

 

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