仮面ライダーギーツ IS ARMED INTERVENTION 作:ガンダムラザーニャ
なるべく長く続くように書いていければと思っております。
インフィニット・ストラトス、通称IS。
天災と謳われる科学者・篠ノ之束が作った次世代の宇宙服、とされているが十年前の白騎士事件によって、従来の兵器を遥かに凌ぐ圧倒的な性能が世界中に知れ渡り、尚且つ女性にしか使えないという致命的な欠陥があった為、軍事バランスを崩壊させた。そして世界は女尊男卑へと傾いていった。
そして今ではISは、女尊男卑の象徴であり、スポーツとしてもそうだが、軍事利用にも用いられている。
前者はまだ平和的なものだが、後者はそれによって激化する戦場がある。
これによって、軍人だけでなく、その戦場の近くの街に住む多くの人たちの生活にも影響を及ぼしているのだ。
「あれが今回の戦場か」
遥か上空より、ヘリコプターのドアを開けて見下ろしながら少年は言う。
『ギーツ、わかってはいると思うが、これが我々のファーストミッションだ。
くれぐれも油断するなよ?』
「わかってるって、あのISたちを蹴散らせばいいんだろ?
じゃ、行ってくるぜ」
耳につけてた通信機の電源を切り、少年は腰に変わった形のベルトを装着する。
そして、手に狐のような紋章が描かれたチップを構える。
「じゃ、早速任務開始と行きますか!
変身!」
【ENTRY!】
ベルトの中央にチップをはめ込み、それと同時に少年はヘリコプターから身を投げる。
その瞬間、上空から落ちる少年の体がベルトを中心に光り、その姿を変える。
全身を覆うような黒い装甲に、狐を模した白いマスクが装着され、IS飛び交う戦場に降り立った。
「な、何なのよこいつ…!」
「見たところ男よ!
弱い男のくせしてこんなところまで来るなんて馬鹿じゃない!?」
「まあ、そうよね。
あんたみたいな弱虫が来る場所じゃないわ。
さっさと帰りなさい」
「…………」
いきなり現れた少年に、女たちは口々に罵倒を浴びせかける。
「おいおい、俺に罵詈雑言するのは勝手だがここでドンパチすんなよ?
この近くの街で避難してるやつらがいるんだからな」
「はぁ?何男の分際で偉そうなこと言ってんの?」
「それに私達に命令できる立場だとでも思ってるわけ?」
「別にお前らのことなんかどうだっていいんだよ。
ただ、民間人がいる場所で戦うなって言ってんだ」
「ふん、そんなの弱いやつが悪いのよ。
じゃっ、さっさと死んで頂戴?」
「…はぁ、やっぱりこうなるか。
んじゃまぁ、武力介入開始と行かせてもらうぜ!」
少年は銃弾飛び交う中で、かすり傷一つ負うことなく避けながら、近くにいたIS乗りの女に接近する。
「なっ、何でこいつ避けられるのよ!?
男の癖にっ!」
「隙だらけだぜ!
うぉらぁぁぁぁ!!」
そのままジャンプして、連続キックを浴びせる。
ISには絶対防御とシールドエネルギーが、それをほんの数秒で削り取り、装甲を破壊しながら吹き飛ばした。
「きゃあっ!」
「へぇ、意外と脆いんだな」
蹴り飛ばされた女が地面に転がったと同時に、少年は他のIS乗りの女たちに接近する。
「くそっ! 舐めるなぁ!」
少年の周りを囲むように、他の女たちが一斉にライフルを撃つ。
「よっと」
しかし少年はそれを軽々と避ける。
「嘘っ! 何で当たんないのよ!?」
「そんなもん、当たる前に気付いて避ければいいだけだろ?」
「ふざ、けるなぁぁぁ!!!」
一人の女が怒りに任せて、ブレードを振り下ろす。
「おっと、おいおいそんな振り方じゃどこに攻撃が当たるか丸わかりだぜ?」
「なっ……!?
この、舐めるなぁ!!」
大きく振りかぶったブレードは少年に向かって振り下ろされる。
それを一歩後ろに下がる形で少年は避け、ブレードは地面に深く突き刺さり抜けなくなる。
「くっ、抜けない…!」
「そら、悠長にしてる余裕はないぜ!」
「がっ!」
女に目掛けて裏拳を繰り出し、怯ませる。
「ぐぅっ!」
その瞬間、女の背中から何かが射出され、少年を襲う。
「おー、危ねぇ。
ってかあいつ、まさかミサイルポッドまで積んでたのかよ」
「あら、これを避けるなんてね。
でも、もう逃げられないわよ?」
再び、少年の周りをIS乗りの女たちが囲み、ライフルやブレードを構える。
「…なるほどな。
なら、こいつを使うのも丁度良いかもな」
少年が取り出したのは、銃のリボルバーを模したアイテムだ。
それをベルトの右側に装填する。
【SET】
そこからさらにリボルバーを回転させて、トリガーを引く。
【MAGNUM Ready FIGHT!】
その音声と共に少年の上半身は白い装甲に覆われ、手には銃が握られていた。
「姿が変わった!?
…くっ、コケ脅しに決まってる!」
「そうよ! そんなもので私たちを倒せると思ってるの!?」
「ああ、そうだな。
じゃあ、試してみるか?」
少年は銃を、IS乗りの女たちに向ける。
「なっ!? こいつ、一体何をするつもりなの!?」
「ふっ!」
そして少年は、銃を女たちに向けて撃つ。
一発一発は怯む程度のものだが、それを一気に大量に撃ち続ける。
「きゃあ! 痛いっ!」
「何なのよこの弾!
絶対防御を貫いてる…!?」
「どうした? お前らの実力はその程度なのか? もっと本気で来いよ!」
「な、なめやがって! ぶっ殺してやる!」
そのまま一斉に周囲から襲いかかる女たちだが、少年は臆することなく銃を撃つ。
一方向に、一方向に、時には回転しながら撃ち抜く。
「うわぁぁ!!」
「きゃあっ!」
「何なのこいつ!?」
「ははっ、どうした? お前ら全然大したことねえじゃねえか。
やっぱり、俺の方が強いみたいだぜ?」
「くっ、このままやられる…!
早く、増援を呼ばなくては!」
最後に残った女はISを使って一瞬で空高く飛び、そのまま逃げようとする。
だが。
「おっと、逃さねぇよ?」
銃の先端を伸ばし、ロングライフルにして、ベルトに装着していたリボルバーのアイテムを装填し、狙いを定める。
そして、狙いが定まると同時に、リボルバーを操作してから引き金を引いた。
【MAGNUM TACTICL BLAST!】
放たれた銃弾は、遥か彼方上空を飛んで逃げる女に命中し、そのまま落下してくる。
「う、嘘でしょ……。
私のISが……」
ISが解除されて地面に落ちてきた女が地面に叩きつけられないように、しっかりと抱き留める。
女はさっきのことが余程ショックだったのか、そのまま気絶してしまった。
「とりあえずこれで一件落着かな?
…こちらギーツ、任務完了だ」
『了解した。
では速やかに帰投せよ』
「あいよ。
んじゃまぁ、行くとするかね」
少年は女を近くの壁に座りこませて、その場を後にした。
「…しかし、これから始まるんだな。
俺たちが、たった今この世界に喧嘩を吹っ掛けたわけだからな」
青空を見上げながら、俺は呟く。
「さぁて、これから忙しくなるぜぇ……!」