仮面ライダーギーツ IS ARMED INTERVENTION   作:ガンダムラザーニャ

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読者の皆様、この度は投稿が遅くなり、誠に申し訳ありませんでした。
少し今後の展開や主人公のヒロインのことなどを考えて遅くなってしまいました。
黒い幻想さんからのリクエストの仮面ライダーを、はっぴーでぃすとぴあさんからのリクエストのレイズバックルの話を書きました。


全てを失った羊

「はぁ…」

 

少年はコンビニの前で座り込みながらお菓子を食べていた。

 

彼の名は闇黒 影牙。

 

孤児院育ちで不登校気味の高校生で、やる気の出ない時はいつもこうしてコンビニの前で座り込んでお菓子を食べるのが日課だ。

 

すると、彼のズボンのポケットから通信機が鳴り、彼は舌打ちしながら鬱陶しそうに取り出した。

 

「ア“ーーーもしもしィ、こちらメリーでーす。

 

現在は体調不良のために武力介入は『ふむ、そうか。今ナーゴも苦戦して大変そうにしているが、貴様がそういうなら…』…おい待て、ナーゴが、リアスがどうしたって?」

 

最初は気怠げに断ろうとしたが、ナーゴの名前が出てきて思わず身を乗り出す影牙。

 

仮面ライダーナーゴ、そしてその変身者リアス・グレモリー。

 

彼女とはよくバディーを組んで武力介入してるし、影牙が暮らしてる孤児院も彼女の家が経営している。

 

それに彼女からは何かと気に掛けられたりしてるから、彼も憎まれ口を叩く一方で彼女のことを慕っている。

 

『ナーゴは本来貴様に任せるはずだった任務を任せているのだ。

 

だが彼女は今人命救助を優先しているし、敵もそれを妨害しようと躍起になっている』

 

「────くそっ!!」

 

影牙は手に持ってたお菓子を急いで頬張り、現場に急行した。

 

現場は駅のホームだ。

 

逃げ惑う人たちを掻き分けながらリアスを探す影牙。

 

「おいどけっ!

 

リアス、リアスはどこだ!?…はっ!」

 

その視線の先、電車の線路の上に仮面ライダーナーゴこと、リアスが叩きつけられていた。

 

ホームの上で、EOSを装着したテロリストがナーゴを見下ろしていた。

 

「うっ、うぅ…!」

 

「ふっ、ここまでやれば身動きは取れんな。

 

間もなく同志がハッキングした電車が来る。

 

お前のそのスーツは見た目以上に頑丈だが、果たして耐えられるか、見てみたいな」

 

「くっ…!」

 

今まさに、距離にして数キロ先の線路から、凄まじい勢いで走る電車が迫っていた。

 

ダメージで身動きが取れないナーゴは線路の上から動けないでいる。

 

「や…」

 

影牙は歯をカチカチ言わせながら、デザイアドライバーを腰に装着し、走り出す。

 

ドライバーの中央のライダーIDにはピンクの羊が刻まれている。

 

そして、オレンジの鉄球を模したアイテム・チェーンアレイレイズバックルをドライバーの右側に装填した。

 

【SET!】

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

 

【ARMED CHAIN ARRAY!

 

READY FIGHT!】

 

チェーンアレイレイズバックルの鉄球部分を引っ張ると同時に影牙の姿も変わった。

 

黒いスーツに、頭にはピンクの毛をした羊のマスクを装着し、右胸を中心に装甲が追加され、手に長い鎖に繋がれたオレンジのトゲ付き鉄球を持った戦士・仮面ライダーメリーへと変身する。

 

メリーはブンブンと鉄球を振り回しホームの屋根に投げつけ、めり込ませる。

 

そうして固定させてから、ロープアクションするように身を投げ出した。

 

「ナーゴーーーッ!!」

 

「メリー!?

 

ってきゃあ!!」

 

メリーはナーゴの体を抱き締め、直ぐ様鎖を引っ張ってホームに入り込む。

 

その直後にナーゴがいたところに電車が通過した。

 

「メリー、あなたどうして「馬鹿野郎!!何で一人でこんな任務受けやがった!?こんなボロボロになりやがって!」…!」

 

メリーの怒号に思わず黙り込むナーゴ。

 

「俺だって最初は面倒臭かったから他のライダーに任せようと思ったけど、何であんたが引き受けたんだよ!

 

どうせこの傷も人名救助優先してやられたんだろう!?あんたが来るなら、俺も来たってのに…!」

 

「メリー…」

 

「おい、何だこの羊野郎は。

 

お前もそいつの仲間か?」

 

「そうだと言ったらどうするんだ?

 

てめぇらみたいな他人を蹴落として良い気になってる奴らが俺が一番気に食わねぇんだよ!」

 

「ほぅ、ならお前も痛い目に遭いたいようだな?」

 

テロリストがメリーに向かって拳銃を向ける。

 

するとメリーはニヤリと笑みを浮かべた。

 

「へっ、やってみろよ!」

 

メリーは両手で振り回すように鎖を投げつけると、拳銃に絡まり、取り上げる。

 

「あっ、しまった!」

 

「今更遅いぜ。

 

お返しだ!」

 

そしてそのままテロリストに絡みつき、投げ飛ばした。

 

「うがぁっ!」

 

「……ふん、ざまあみやがれ」

 

「貴様…!

 

おいお前たち、やれ!」

 

テロリストたちはEOSを展開し、メリーたちに襲いかかる。

 

「ナーゴ、立てるか?」

 

「えぇ!」

 

ナーゴもよろめきながらも立ち上がり、対の鎌を模したレイズバックル・デスサイズレイズバックルをシールドレイズバックルと入れ替えるように装填し一対の鎌で挟むように押し込んだ。

 

【SET!

 

ARMED DEATHSCYTHE!

 

READY FIGHT!】

 

シールドがなくなると同時に手には身の丈ほどの大鎌が握られた。

 

「くっ、鎌が何だというのだ!

 

お前たち、やれ!」

 

テロリストたちもEOSを纏い攻撃を仕掛けてくるが、メリーが鉄球を叩きつけてテロリストたちに牽制する。

 

「ナーゴばっかに気を取られてんじゃねぇよこのクソ野郎ども!!」

 

「ぐふっ!?」

 

「ぐはぁっ!?」

 

ジャラジャラと鎖を振り回しながら鉄球を振り回しテロリストたちをなぎ倒していくメリー。

 

そうして開いた道を走りながら大鎌を構えるナーゴ。

 

「メリー、ありがとう……!」

 

その目は真っ直ぐと敵を見据えていた。

 

「くっ、何なんだこいつは……!」

 

テロリストの一人がEOSの武装のブレードを取り出し構えようとするも、それよりも速くナーゴが一閃する。

 

「はぁぁっ!!」

 

「ぎゃあああ!?」

 

斬り裂かれたEOSから火花が散り、その一撃で機能停止に追い込まれる。

 

「ぐぅ……! くそ、こうなったら!」

 

一人が銃を構えて発砲するも、メリーの鉄球が飛んできて銃を潰される。

 

「てめぇの相手はこっちだ、クソ野郎!」

 

「き、貴様……!」

 

残った二人の内、片方がナイフを取り出そうとしたが、それより早くナーゴが懐に潜り込み、斬り裂いた。

 

「がはっ!?」

 

「くっ、貴様らぁ…!

 

こうなったら撤退を」

 

勢いよくスラスターを噴かせながらその場から逃げようとするテロリスト、しかし二人は逃さない。

 

【DEATHSCYTHE STRIKE!】

 

【CHAIN ARRAY STRIKE!】

 

強力なエネルギーの三日月状の刃と、高エネルギーで巨大化して高速に飛ばされる鉄球がテロリストに直撃し、叫ぶまもなく撃墜させた。

 

「ふぅ…、任務完了だな」

 

「でも待って!まだあの暴走した電車が…」

 

「心配すんなって。

 

ルプスの野郎に連絡して、既に終わったんだとさ」

 

「そ、そう…うっ!」

 

「ナーゴ、しっかりしろよ。

 

お前がいなきゃあいつら悲しむだろ?」

 

ナーゴを担ぎながら、その場から立ち去るメリー。

 

「ごめんなさい、私のためにあなたまで危険な目に遭わせちゃって……」

 

「いいってことよ。

 

俺はお前のことを守りたかっただけだからな。

 

それに、元々俺がサボったのが原因だしな」

 

仮面ライダーメリーこと影牙はISによる戦争によって両親も友達も殺され天涯孤独となり、仮面ライダーナーゴことリアスの家が経営する孤児院に引き取られた。

 

そういう経緯があり、全てを憎み、信じられなくなり、学校にも行かずコンビニの前で座り込んでいる。

 

だがリアスに対しては特別で、最初は信用していなかったが必死で支えてくれたこともあり、彼女のことを慕っている。

 

仮面ライダーになったのも、リアスが仮面ライダーになったのもごく最近だが、それでも本人の希望もあってバディーを組むことが多い。

 

それ以外は気分が乗れば一人で武力介入するが、リアスが絡まなかったり気分が乗らなければサボる。

 

全てはリアスのために。

 

もう何も失わないために、彼は仮面ライダーとして戦うのだ。

 

「さーてと、早いとこデザイアの病院で治して貰わねぇとな」

 

「もう影牙ったら過保護過ぎよ」

 

メリーは、そう言って呆れるナーゴを連れて、デザイアが管理する病院に向かうのであった。

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