仮面ライダーギーツ IS ARMED INTERVENTION 作:ガンダムラザーニャ
世界は今、2つの出来事に震撼している。
一つは仮面ライダーという存在が、ISを破壊したことにより、ISの絶対性が揺らぎだしたこと。
これにより、女性権利団体がこれに恐怖を覚え、指名手配して捕まえようと躍起になって探し回っているという。
だが仮面ライダーは複数人いて、世界中の戦場やデモやテロに武力介入してるので手を拱いてる状態になっている。
そして、もう一つが──
「おいおい、『世界初の男性操縦者、現る!』だって!?
一体こりゃどういうことだってんだい!?」
公園のベンチにて忍者風の服を着た少年が新聞の記事を見て驚いていた。
「えっ、いやいやしかもその男性操縦者ってのが、一夏のやつだってのかよい!?」
記事に載ってる写真の少年、織斑一夏を見て更に驚いた。
「あいつ、高校入って卒業して、姉貴を楽にさせてやりたいから就職するって言ってなかったか? それがどうしてまたこんなことに……?」
新聞を手に驚いてる少年は石川葉治、一夏とは小学生の頃からの親友で近所に住んでおり、両親と姉の四人家族の高校生。
江戸っ子気質でお人好しな性格をしており、忍者マニアの父親の影響で自身も忍術が使えるくらいの忍者マニアとなっている。
だが、最近全然見かけなかったこともあって不審がっていたところで偶然読んでいた新聞を手にとって愕然としていた。
と、そこへ。
「よっ葉治、朝から何騒いでやがんだ?」
「あっ、英寿!」
葉治は後ろから声を掛けてきた人物に気付いて振り向く。
そこには黒髪にテンガロンハットを被ったガンマン風の男、火宮英寿がいた。
彼は葉治とは親友に当たり、それでいてある組織における同士でもある。
「これを見てくれやい。
一夏のやつがISを動かしやがったんでい!」
「…あー、これニュースでも話題になってたな。
何か今日にでも、会場で俺ら男にもいるのかどうか確認で検査するらしいが」
「そうなのか? いやぁ、どうなることやら……」
「心配すんなって。
仮に動かせたとしても、俺たちの目的は変わらない、そうだろう?」
「…まぁ、確かにそうだな」
「おっ、そうだ。
お前今のところ、レイズバックルはどれくらい集まった?
俺はまだマグナムだ」
そう言って英寿がリボルバー型のアイテムのマグナムレイズバックルを見せた。
「あー、生憎と俺のはハンマーレイズバックルだな」
と、ハンマー型のアイテムのハンマーレイズバックルを取り出す葉治。
「まぁそれでも報酬貰えるだけまだマシだろうな。
こうして俺たちの存在が知れ渡ってから、他の皆も戦場だったりテロだったりと色々と介入してるわけだし、俺たちもいつ殺されるかも分からないしな」
「おいおい、怖いこと言うんじゃねぇやい……。
とにかく、これから会場に行くつもりだからそこで一夏に会えたら一発ぶん殴ってくるわ」
「ははっ、ほどほどにしとけよ」
葉治の言葉を聞いて苦笑しながら英寿はベンチから立ち上がり、これからのことを考えようとした時に、通信が入る。
『ギーツ、タイクーン!
今すぐISの会場に向かえ、そこで男性操縦者を亡き者にしようとテロが行われている。
早くしろ!』
通信相手である組織の首領の声が聞こえると同時に2人は急いで会場へと向かう。
するとそこでは大勢の男性が逃げ惑い、その奥ではIS乗りの女たちが暴れていた。
「おいおい、こりゃ派手にドンパチやってやがんな」
「しっかし、いくら男でも操縦できるやつが出てきたからってこいつはやりすぎだぁ」
「あぁ、だからこそ俺たちで止めるんだ。
行くぞ!」
『デザイアドライバー!』
二人はそれぞれデザイアドライバーと呼ばれるベルトを腰に装着する。
英寿には狐の、葉治には狸のマークが入ったチップがそれぞれドライバーの中央に嵌め込まれている。
そこから更に英寿はマグナム、葉治はハンマーレイズをそれぞれベルトの右側に装填する。
【SET!】
『変身!』
英寿はマグナムのリボルバーを回してからトリガーを引き、葉治はハンマーを打ち込むように上から押し込む。
【MAGNUM!】
【ARMED HAMMER!】
【READY FIGHT!】
それと同時に二人の姿が変わり、英寿は狐の仮面を被り白い装甲を纏った戦士に、葉治は顔が狸を模したものとなり、その手には巨大な鉄槌を持っている。
その姿こそ2人が仮面ライダーとなった姿であり、その名は──。
「仮面ライダーギーツ、さぁ狩りの時間だ」
「仮面ライダータイクーン、いざまかり通るぜ、てやんでぃ!」
二人は逃げる人たちの上をジャンプし、暴れてるIS乗りの女たちと対峙する。
「おいそこまでだ。
いくら男性操縦者が現れたからってビビりすぎだろ?」
「そうでぃ、それにここのやつらは単に確認の為にやってたってだけで、何も悪さはしてねぇだろ?」
「ちっ、仮面ライダーか。
黙りなさい、この世界は我々女の為のもの、ISが使える男など不要よ!」
「そうかい……なら」
「容赦はいらないってことでいいんだなぁ?」
「ふん、好きにすればいいわ。
その代わり私達が勝った暁には、貴方たちの命を奪うけどね」
「あーそりゃ怖ぇや……」
「俺たちはISをこういう風に使うのが許せねぇってだけで、人殺しをする為に戦ってんじゃねぇ、よ!」
ギーツとタイクーンは分かれて攻撃する。
ギーツはど真ん中に降り立ち、銃を持ってない手の装甲から銃身を露出させ、2丁拳銃で乱射する。
「なっ!?」
女たちはISの装甲で防御しようとするが、一瞬で装甲が吹き飛ばされ、シールドエネルギーがゼロとなり落下していく。
一方、タイクーンは手元のハンマーをクルクルと回しながら素早く動き女たちの攻撃を避けていく。
「このっ、当たりなさいよっ!」
「当たらなければどうということはねぇ!」
そう言いながら高速移動を繰り返しつつハンマーで的確に相手の武装を破壊していき、最後にはハンマーで殴り飛ばし、壁に激突させる。
「ぐふぅっ……!」
「ほいっ、一丁上がりってね。
…ってあと一人どこ行った?」
「そう言えば…!
葉治っ!!」
「うぉっ!?」
ギーツがタイクーンを庇うように飛びつき、次の瞬間さっきまでいた場所に電撃を纏った大きな風穴が開けられる。
「おいおい、一体なんだってんだい!?」
「ちっ、野郎…!
アイツらを囮にして自分だけ安全な所で避難してやがったみたいだな」
ギーツが睨む方向をタイクーンも見る。
その先には、全身黄色い装甲とスナイパーライフルを使う派手なIS乗りの女がいた。
よく見ると、不敵な笑みを浮かべモノクル越しにギーツたちを覗いてきている。
するとまたしても電撃を纏った銃弾を撃ち込んでくる。
「ふっ!」
「はっ!」
二人はすかさず避けるが、距離が距離なこともあって近付けない。
「葉治、俺があいつを撃ち抜くから、お前はあいつを引きつけてくれ!」
「合点承知の助!」
「よし……行け!」
タイクーンは忍者のように飛び跳ねながら女の元へと接近しようとする。
当然女はそれを許さず、スナイパーライフルで撃ち込んでくる。
避けて避けて、避けきれない時はハンマーで弾き返してまた避け続ける。
そしてついに女の目の前まで迫ることに成功した。
「覚悟しな!」
「甘いわね」
女はそう言うと電撃を纏って、スナイパーライフルを鈍器のように振り回す。
「がぁっ!?」
タイクーンは避けることができず、体に電流を流されながら叩き潰された、ように見えた。
その瞬間にタイクーンが木の丸太に変わったからだ。
「は?」
「こっちだぁ!!」
【HAMMER STRIKE!】
一瞬何が起こったのか分からず呆けてしまった女の隙をついて、ドライバーのハンマーを下に打ち込み、強力なエネルギーを纏ったハンマーでスナイパーライフルを粉々に打ち砕いた。
「そんな…!」
「いや、その通りだぜ」
信じられない光景を見せられた女に、今度はギーツは銃の銃身を伸ばした上でマグナムを装填し、狙いを定めていた。
【MAGNUM TACTICAL BLAST!】
一瞬の内に女のISを蜂の巣にし、地面に倒れ伏すと同時にISは解除された。
「こんなことがっ……!」
「これで、全員倒せたかな?」
「あぁ、そうだな。
それじゃ、俺はこのISのデータを回収してくる。
悪いが、警察に連絡してくれないか?」
「おう、任せやがれってんでぃ!」
ギーツは倒れた女たちを一箇所に集め拘束し、待機状態になったISからデータを取る。
「…よし、データは取れたな。
葉治!そっちはどうだ!?」
「あぁ、警察には連絡したぜぇ!
さっさとズラかるぞ!」
二人はすぐさまその場から立ち去り変身を解除した。
「ふぅ、どうにかなったな」
「あぁ、まさかあんなISまであるとはな。
正直びっくり仰天よ」
「世の中、ISをカスタマイズするなんてことはそう珍しいことじゃねぇからな。
まぁ腕は大したことはねぇみてぇだったが」
「確かにな。
…と、早くデータを上に転送して、飯を食いに行こうぜ」
「だな」
二人はデータを組織に転送して、店で食事をするのであった。
※タイクーンの忍者の動きは変身者の身体能力込みです。
ギーツの変身者・火宮英寿の見た目はワンピースの火拳のエースです。