仮面ライダーギーツ IS ARMED INTERVENTION   作:ガンダムラザーニャ

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今回はボルメテウスさんからのリクエストの話を書かせていただきました。


ドルオタな牛とビギンズライブ

東堂葵、18歳、高校生。

 

高校生でありながらも、その身体能力はかなり高く、筋肉質。

 

その事もあって、とても未成年に見えず、下手をしたら裏の組織と関わりのある人物だと間違われても可笑しくない人物である。

 

そんな東堂にはとある趣味がある。

 

「やはり、癒やしだぜ、コメット姉妹っ」

 

その趣味、それは現在、大きく売り出しているアイドルであるコメット姉妹である。

 

東堂にとって、彼女達の歌は癒やしであり、全てと言っても良い程の重度のアイドルファンである。

 

そんなコメット姉妹が初のアイドルライブを行う事もあって、東堂は期待を胸に膨らませながら、ゆっくりと向かっていた。

 

その道中、なぜか東堂の前に1人の女性がいた。

 

一体何なのか疑問に思いながらも、自身には関係ないと思い、そのまま会場へと向かおうとした。

 

だが。

 

「おめでとうございます、東堂様」

 

「あぁ?」

 

なぜか、見知らぬ女性からの賞賛の声に疑問に思い、見つめる。

 

「何がおめでとうございますなんだ?」

 

「今日からあなたは仮面ライダーです」

 

「仮面ライダーだと?」

 

その単語は、東堂でも知っていた。

 

世間で、今、大きく騒がしているテロリスト集団が使用するアーマーであり、多くが謎に包まれている集団だった。

 

「どういう事だ?」

 

「厳正なる審査の結果、あなたが選ばれました?」

 

「興味ないね。

俺は仮面ライダーになるつもりなんてないからな」

 

その言葉と共に、東堂はそのまますぐにその場から離れていった。

 

「それはなぜでしょうか?」

 

「俺にとって、別に世界を変える必要がないからだ。

女が有利とか、そんなくだらない理由は潰したい。

だが、それ以上に俺には、コメット姉妹を応援するという重要な任務があるからな!!」

 

そう、東堂は自信満々に言う。

 

「第一、俺がそれを手に入れて、警察や政府に持って行けば、一発でアウトじゃないか?」

 

「それは問題ありません。

もしも、そのような事をした場合、瞬時に証拠を残さないように処理させて貰いますので」

 

「あぁ、怖い怖い。

だったら、関わるつもりはないぜ」

 

そう東堂は断ると共にライブ会場へと向かっていく。

 

「いいえ、それは無理な話です。

なぜならば」

 

そう、女性が言うと共に、聞こえた悲鳴。

同時に見つめると、そこは会場の方だった。

 

「なっなんだ、何がっ」

 

『我々は、現在の女尊男卑の世の中を変える為に行っている!!!』

 

「なっ何がっ」

 

「どうやら、ライブがテロリストによって、占拠されたようですね」

 

「…許さねぇ」

 

それと共に東堂は怒りに完全に支配されていた。

 

「日本初のライブを、そんなくだらない事で邪魔するなんてっ」

 

「どうやら、少しはやる気になったみたいですね」

 

同時に女性はその手に持っているアイテムを東堂に差し出す。

 

「これはデザイアドライバーとライダーID。

これを使えば、あなたも仮面ライダーになれます。

ですが、ご注意を、一度仮面ライダーに「だったら、使わせて貰うぜ!!」…あっ」

 

東堂はその説明を最後まで聞かずに、そのドライバーとライダーIDを手に取り、走り出す。

 

その向かった先はライブ会場であり、多くの関係者達が逃げ出しているのが見える。

 

東堂はそんな逃げ惑う人々の波を掻き分け、見えた先にはテロリストがコメット姉妹に迫っていた所だった。

 

「変身!!」

 

やがて、東堂は、まるで始めから知っていたように、ライダーIDをデザイアドライバーにセットする。

 

【ENTRY!】

 

その音声が鳴り響くと共に、東堂の身体は光に包まれる。

 

全身は黒いアンダースーツに包み込まれる中で、その頭部だけが異様に目立つ姿。

 

紫色のバッファローを思わせる仮面を装着したその姿に、東堂自身も含めて、多くの人物達が驚きを隠せなかった。

 

「まさか、その姿は仮面ライダーかっ」

 

「へぇ、なるほど。

それじゃ試しにやっていくぜ!!」

 

東堂はその叫び声と共に、目の前にいるEOSを身に纏っているテロリストの1人に向かって、走り出す。

 

人間と同じ体格でしかない東堂と、EOSを身に纏っているテロリスト。

 

その体格差は明らかにEOSの方が有利であり、力も何もかもが上回っている。

 

そう思われていた。

 

「とぅ!!!」

 

「なっ、ぐっ!!!」

 

しかし、東堂のその一発は、軽々とEOSを吹き飛ばした。

 

「どうやら、無事だったようだな」

 

「んっ、私達の事を知っているの?」

 

「勿論、俺は君達のファンだからね!!」

 

その事に、周りのテロリスト達は驚きを隠せない中で、すぐに武装であるマシンガンを一斉に東堂に向けて。

 

「撃て!!

仮面ライダーの殲滅が先だ!!」

 

そう、テロリストのリーダーだと思われる1人が叫ぶのを合図に、東堂に向けて、次々と弾丸の嵐が襲い掛かる。

 

「…っ危ない!!」

 

その言葉と共に東堂はすぐにその攻撃から逃れる為に、コメット姉妹を担ぎながら走り出す。

 

「わっ!ちょ、あんた、いきなり何をするのよ!?」

 

「すまない!けど、今は少しでも君達の安全が最優先だから」

 

そんな事を愚痴りながらも、東堂はすぐに近くの瓦礫の後ろに隠れる。

 

瓦礫の後ろから聞こえる振動からして、どうやら弾丸は全て命中したようだ。

 

「さて、どうしたら…、んっ?」

 

そう悩んでいると、東堂の目の前には何か箱が置いてあった。

 

奇妙で、実にタイミングの良い事に疑問に思いながらも、東堂はその箱を開けて見る。

 

すると、そこには何かのパーツだと思われる紫色のアイテムがあった。

 

「何これ?

こんなの、あったっけ?」

 

「分からないよ」

 

「・・・これは、それに」

 

同時に東堂の頭の中には現在変身している仮面ライダーとしての姿と新聞やテレビで見る仮面ライダー達の姿の違い。

 

それらを見比べながら、ベルトの方を見る。

 

「なるほどな、試してみる必要があるようだな」

 

何を意味しているのか分からないが、試す必要がある。

 

そう判断した東堂はそのままベルトにそのパーツを装着する。

 

【SET】

 

その音声が鳴るのを確認すると、そのままパーツの鍵部分を軽く捻る。

 

【ZOMBIE!READY FIGHT!】

 

鳴り響くと共に、東堂の上半身に紫の装甲が装着され、その手には巨大なチェンソー型武器があった。

 

「へぇ、パワーで押し切る感じか。

シンプルで、良いじゃないか!!

コメットちゃん達は、そのままそこに隠れて置いてくれ!」

 

同時に東堂はそのまま瓦礫から飛び出すと共に、そのままテロリスト達に向かって、飛び込む。

 

「なっ、姿が変わった所で!!」

 

そう言いながら、テロリスト達は再びマシンガンを東堂に向けて放った。

 

しかし、その上半身に装着されているアーマーの防御力は並大抵の攻撃ではビクともしない程頑丈であり、銃弾程度なら問題なく防ぎきった。

 

そして、その勢いのまま、東堂はチェンソー型の武器を振り回す。

 

その一撃だけで、マシンガンを持っていたテロリスト達のEOSは吹き飛ばされ、そのまま破損された。

 

「安心しな、俺の推しのライブをお前らのような汚い血を流させねぇよ。

ましてや殺しはしない。

だがな」

 

同時に、東堂の背後から2人のテロリストが現れ、東堂に向かって銃口を向ける。

 

それを確認しながらも、東堂は振り返る事もなく、そのまま武器を構えたまま、前に進む。

 

テロリスト達はニヤリと笑いながら、引き金を引く。

 

それと同時に放たれた弾丸は真っ直ぐに東堂へと向かって行くが、全て弾き返される。

 

それはまるで壁でもあるかのように、東堂の前で止まると同時に、東堂はそのまま振り回しながらテロリスト達に突っ込み、テロリスト達は呆気なく、EOSごと吹き飛ばされていく。

 

それを確認してから、東堂はそのままチェンソーのカバーを上部までスライドする。

 

【POISON CHARGE!TACTICAL BREAK!】

 

鳴り響く音声と共に、東堂はカバーを再び元に戻すと、刃に紫のオーラを滾らせた斬撃を地面に対して放つ。

 

「ふぅーんっ!!!!」

 

それによって、地面には大きな亀裂が入り、その衝撃波によって、そのままテロリスト達はそのまま吹き飛ばされてしまう。

 

「ふぅ」

 

やがて、全てを片付け、一息をつく。

 

だが、その瞬間、背後からの気配を感じた東堂はすぐにチェンソーを後ろに向ける。

 

「おいおい、いきなり凄い歓迎じゃないかよ、新人」

 

「お前は確か、最初に出てきた仮面ライダー」

 

「ギーツだ」

 

そう、ギーツは軽々と挨拶する。

 

「それで、バッファ。

お前は見事に合格だ。

とりあえず、色々と教えてやるから、こっちに来い」

 

「悪いが、俺はそこまで積極的に仮面ライダーになるつもりはないぜ」

 

「それは無理な話だ。

ドライバーとIDコアを使った。

それは仮面ライダーへの片道切符、もう後戻りはできない」

 

それは冷静に、残酷にギーツは東堂に告げる。

 

「もぅ後戻りはできないか。

まぁ、こんだけやったらな…」

 

そう、東堂は改めて、自身が行った戦闘の跡を見る。

 

既にここまでの事を行った以上、自分は後戻りはできない。

 

「分かっているだろ。

これは既に戦いだ。

俺達仮面ライダーと、世界とのバトルだ」

 

「まるでゲームみたいな話だな」

 

「ある意味、ゲームかもな。

世界の命運を賭けたゲーム」

 

その言葉に東堂はふぅとため息を吐く。

 

「だったら、俺の答えは簡単だ。

もう、コメットちゃん達のライブをこれ以上誰にも邪魔されないようにな」

 

「へぇ、世界を相手に戦う理由か?」

 

「男ならば、それで十分っ」

 

そう東堂は叫ぶ。

 

「良いぜ、気に入った。

だったら、ようこそ、俺達の世界へ」

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