仮面ライダーギーツ IS ARMED INTERVENTION 作:ガンダムラザーニャ
あと、活動報告の内容も少し追加してます。
「おっ、あそこにきれいなお姉さんが水着で遊んでいやがるじゃねぇか」
と、砂浜で水着姿の少女たちを見て鼻の下を伸ばしてる一人の男がいた、
この男は、近くの大学のダイビングサークルに通っている大学生である。
この男の名前は『海原カイマ』。
今年大学に入学したばかりだが、将来自分の船で世界中の海を渡りたいという夢を持ち、 そのために今は大学の講義が終わった後に近くのダイビングショップに通いながら勉強をしている。
そんな彼は、帰りに浜辺の美女たちを眺めるのが日課になっていた。
そして今日もまた美女を探している時に、ある女の子を見つける。
その子は白いビキニを着ていて、しかもスタイルが良く美少女といっていいほど可愛かったのだ。
(おおぉ~!なんて可愛い子なんだ!!こんな子がこの世界にいたのか…!!)
こんな女尊男卑の世界において、このような考え方ができるのは、恐らく彼ぐらいであろう。
実際、相手が女尊男卑思想の女であろうと見た目が可愛かったらお構いなしに鼻の下を伸ばすことがよくある。
それで下着やそれ以上のものが見えようものならその場で鼻血を出してぶっ倒れるほどの重症者でもある。
と、そんな彼のポケットからピリピリと電子音が鳴った。
「…ちっ何だよこんな時に!
もしもし?」
『クラーケか?
貴様にミッションを…「悪いが俺は美女を見るという重要な任務があるんだ、他の仮面ライダーにでも当たれ」…そうか、それは残念だ。
今から言うミッションというのがお前にとってとても重要なことなのだがな?』
「…何だ?」
『貴様がいる浜辺の近くに、海を荒らして我が物顔で海水浴を楽しんでいるIS乗りがいる。
海を守りたい貴様としても、黙ってはいられないだろう?』
「…IS、ISねぇ」
カイマは海の地平線を眺めながら思い出す。
カイマの父親は海外航路の船員だった。
その影響もあって、カイマ自身も船乗りに憧れていた。
だがISによる大規模な海戦に巻き込まれ、父親の乗る船は撃沈し、その事で父親は精神を病み船に乗る事ができなくなった。
その後母親は心労が原因で病気にかかり亡くなり、父親は精神を更に悪化させ、ついに自殺をした。
その後、親戚の家に引き取られたカイマは、父親がかつて船で駆り出したこの海を、IS乗りから守ることを決意した。
一方で父親の船を沈め心が病む原因に確かにISにあるが、その後で戦闘を中止してまで父親を含む人命救助をしてくれたのもIS乗りだったため、カイマにとっては複雑な気持ちであった。
「わかった、そのミッションにノッてやる。
海の平和を守るのが俺の使命だからな」
カイマは通話を切って現場に急行し、二人のIS乗りが暴れている海原を眺めながらつぶやくように言った。
「さぁて、俺の出番だぜ」
懐からデザイアドライバーを取り出す。
中央にはめ込まれたライダーIDは白と水色をベースにしたイカのマークが刻まれている。
デザイアドライバーをベルトに装着し、右側に蛇口を模した水色のアイテム・ウォーターレイズバックルを装填する。
【SET!】
「変身!」
【ARMED WATER!
READY FIGHT!】
ウォーターレイズバックルの蛇口を撚ることでカイマの姿が変わる。
カイマは『仮面ライダークラーケ』へと変身した。
その姿は黒いスーツに覆われ、頭部のヘルメットは水滴を垂らすイカのような形のマスクとなっている。
上半身の黒いスーツの上から水色と銀色の装甲が右胸を中心に装着され、手には蛇口のついた水鉄砲のような武器を持っている。
「さて、俺の相棒【パートナー】のお出ましだぜ」
IS乗りたちに向けて水鉄砲を放つ。
25m級のプールを2分で満たす程の馬力で放たれた水流は海水を押し退けてIS乗りたちに襲い掛かる。
「うわあああっ!?」
「何だこれは!!」
二人はとっさに避けてクラーケから距離を取る。
「…そのイカの頭は!」
「貴様がこれまで同士を!」
「あぁ、あの人お姉さんたちの仲間だったんだな」
クラーケは思い出した、前に海で暴れていたIS乗りのことを。
そしてそのIS乗りをクラーケが倒したことを。
「どうせアンタらも俺の相方【パートナー】の餌食になるんだから教えておくぜ。
俺の名は仮面ライダークラーケ、海と平和を愛するイカの戦士だぜ」
「ふざけるな!
海は私たち女のものだぁ!!」
一人のIS乗りがレールガンを構えてきたが、それよりも速くクラーケが水圧を上げた水鉄砲で弾く。
「アンタらこそ、そんなもんで海を荒らすなよ。
こっちは迷惑しているんだよ」
「くっ、調子に乗るな!
…だが私だけ相手にして良いのか?」
「は?
何を言って「捕まえた♪」…え?
ってうぉっ!?」
両足を巨大なハサミで掴まれたかと思ったら、クラーケはそのまま凄まじい勢いで海の中に引きずり込まれてしまった。
(くっ、こいつら…!
前に倒したやつと同じく、水中で戦うことを想定したISってやつか!)
冷静に考えてる内に水中で二人に囲まれた。
『はははっ!
どんなに強いやつでも海の中じゃ無力なのよ!』
『さて、どう料理してあげようか?』
水中でも呼吸ができるのか、二人はクラーケを嘲笑う。
だが、クラーケはそんなものは気にしない。
それどころか水鉄砲のバレルを調整し始めたのだ。
(生憎と、こっちも海を守るために戦ってるんだ!
こんなもん想定してるっての!)
そう言ってカニバサミのIS乗りに向けて水鉄砲を構えると、恐ろしい程の水圧で水が放たれた。
『……きゃあああっ!!』
カニバサミのIS乗りがそのまま海上へと打ち上げられたのを見て、レールガンを持っていたIS乗りは戦慄する。
『な、何だ今の水圧は!?』
(こいつは水辺で初めて力が発揮するんだ。
陸だとあまり使えねぇが、わざわざ水中に引きずり下ろしてくれてサンキューな!)
『こいつ…!』
怒りに震え、先程弾かれたレールガンとビームライフルをクラーケに向けて撃ち始める。
(おっと!
こいつ、水中でも使えるタイプのやつか!)
クラーケは泳ぎながら避けていく。
『この…!』
と、IS乗りがレールガンとビームライフルを連結させると、今度は広範囲に放射するように撃ち込んできた。
(うわヤベッ!)
クラーケは避けきれないと思うと、懐からあるものを取り出す。
青色の車輪を模したアイテム・マリンレイズバックルだ。
それをデザイアドライバーの左側に装填する。
【SET!】
そこからすぐさまマリンレイズバックルの車輪を回した。
その直後に、広範囲の攻撃がクラーケを襲った。
海上であるなら盛大に水しぶきが上がっているであろう強力な攻撃だ。
『はぁはぁ…!
やったか!?』
そう思って安堵した瞬間、脇腹目掛けて衝撃が走った。
『がっ!?』
衝撃が来た方向を見ると、先程攻撃を食らったはずのクラーケがいた。
だが先程と違って、下半身には青い装甲とスクリューが装着されていた。
【DUAL ON!
MARINE ARMED WATER!
READY FIGHT!】
(ふっ、前に倒した時の報酬のがこんなに素早く動けるなんてな、驚きだぜ)
デザイアドライバーからの音声と同時にクラーケは水中を走り出す。
そしてレールガンのIS乗りの腹を思い切り殴りつける。
『ごばっ!』
腹部への強烈な一撃により、そのまま海上に放り出され浜辺に打ち上げられる。
「ねぇ大丈夫!?」
既に打ち上げられていたカニバサミのIS乗りが海から上がったクラーケに怯えていた。
「安心しろ。殺しはしない。
俺も人を殺したくないからな」
「ひっ!」
「くっ、だが陸に上げたからって調子に乗るな!
おい、行くぞ!」
「う、うん!」
二人がレールガンやビームライフルを撃ち込んできたり、ハサミで襲い掛かろうとするが。
「おっと、そうはいかねぇな」
クラーケは足元から水を発生させ、その場で滑るように高速移動する。
『『なっ……』』
驚いている内に、レールガンのIS乗りに接近し、水鉄砲の強力な水圧と馬力に伴う激流で吹き飛ばした。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
レールガンのIS乗りはそのまま浜辺に倒れ込み、ISが解除される。
「おっ、陸じゃあこれは使えないと思ったが、マリンのおかげで使えるようになったな。
これは相性が良いな」
「ひっ、い、いやぁぁぁぁぁ!!!」
カニバサミのIS乗りは恐怖のあまりに海に飛び込み、高速で逃げ出した。
だが。
「逃さねぇよ」
【MARINE ARMED WATER VICTORY!】
蛇口と車輪を回してから、同じく海に飛び込み、カニバサミのIS乗りを追い掛ける。
200ノットの超高速移動による海中移動はカニバサミのIS乗りのISの最高速度を上回る。
『ひっ!
こ、来ないでぇ!!』
カニバサミのIS乗りが大量の魚雷を発射させて抵抗するも、クラーケはそれを物ともせず避けていく。
そして水鉄砲で狙いを定め。
(これでもう、お前は俺の相棒【パートナー】の腹の中だ)
高圧縮し、エネルギーの込められた水の噴射は、容赦なくカニバサミのIS乗りの装甲を破壊する勢いで吹き飛ばした。
「きゃあああっ!!!」
甲高い悲鳴と共に、装甲が完全に破壊され、蟹の鋏型の武器は大破し、中の操縦者は海面へと叩きつけられ、そのまま浜辺に打ち上げられる。
「悪いな。俺の相方【パートナー】は怒っているぜ。海を荒らす女達に」
しばらくして、倒れた二人を浜辺に運んだクラーケは二人の体を見る。
(うぉぉぉ!!さっきは戦ってたから気にはならなかったが、このビキニ風だったりアマゾネスなISスーツ着てるせいでものすごくエッロイことになってるじゃねぇか…!)
などと思いながら目の保養にと見るクラーケ。
やることはキッチリと熟す真面目な仮面ライダーだが、終われば鼻の下を伸ばす変態でもある。
そうして女たちの体をジロジロと見てから、起きないうちにさっさとその場から離れ、変身を解除した。
カイマは岩礁に腰掛け、キラキラと光る海を見る。
(…親父、俺は今日もこの海を守ったよ。
俺もいつかは立派な船乗りになるんだ……)
亡き父の無念を晴らすため、海の平和を守る事を改めて決意するカイマだった。