仮面ライダーギーツ IS ARMED INTERVENTION 作:ガンダムラザーニャ
火宮英寿は、仮面ライダーギーツに変身し、暴走するIS乗りを撃破し、人気ないところに来て、マグナムレイズバックルをデザイアドライバーから引き抜いて変身を解除しようとしたときに、謎の気配を察した。
「…っ、誰だ」
振り向くと、首から下を黒いマントに身を包んだ黒い髪の少女がいた。
見るからに怪しい雰囲気だが、俯いた顔を上げると同時にギーツは驚く。
(こいつのこの顔、まさか織斑千冬!?)
そう、その少女の顔は、かの有名なブリュンヒルデと呼ばれた世界最強のIS乗り、織斑千冬と瓜二つだったからだ。
だが、織斑千冬の年齢は24歳。
今目の前にいるこの少女は明らかに幼い。
せいぜい見積もっても13歳くらいだ。
「おいおい、織斑千冬には弟の一夏がいるが、妹がいるなんて聞いたことないぞ?
何者だ?」
「…っ!
貴様が知る必要はない。
だが、敢えて言うのなら、私は亡国企業のMとでも名乗っておこうか」
「亡国企業…?
あぁ、裏の世界を暗躍する秘密結社か。
で、そのMさんが俺に何の用だ?
もしここでISを使ってドンパチするってんなら、今ここでお前を倒すことになるが?」
「ふっ、私を倒すだと?
世迷い言を抜かすな、私が貴様を倒すのだ」
Mは懐から銃を取り出した。
だがギーツにそれが向けられた瞬間に、弾き飛ばされた。
「なっ」
「俺はその程度でくたばるわけじゃねぇが、向けられるとわかってんならそれよりも速く撃つもんだよ」
と、腕の装甲の銃口から煙を上げながら、ギーツは言う。
それに対してMはキッ!と強く睨みつける。
「…調子に乗るなよ仮面ライダー!
私はまだ全力ではない!」
そう言ってMは走り出し、飛び蹴りを放つ。
だがギーツはそれを受け止める。
「ほう、まだやるかい?」
「まだまだァ!!」
更に連続キックをお見舞いするも、ギーツは全てガードし、そして足を掴む。
「ほい、お返し」
そのままMを投げ飛ばし、地面に叩きつける。
それを見たMは舌打ちをして立ち上がる。
「ふん、中々強いではないか。
だがこれで終わりだ。
これを見ろ」
「あん?」
Mが上に指を指し、その方向を見ると数機のビットがギーツに向けられていた。
「おいこれは!」
ビームが放たれると同時にギーツは避ける。
「…そういえば、イギリスにあったISが強奪されたっていう情報があったな。
そのISの名前はサイレント・ゼフィルス。
まさか、お前が持っていたなんてな」
「よく知っていたな。
まぁ、知られたところで私が負けることはないがな!」
と、MはIS、サイレント・ゼフィルスを展開し、全身に纏う。
「どうだ! これが私のIS、サイレント・ゼフィルスだ! さぁ、どう戦う!?」
「はっ、大層ご立派なISじゃねぇか。
俺だってあるぜ、こいつがな」
そう言ってギーツは赤いバイクのハンドルを模したアイテム・ブーストレイズバックルを取り出し、デザイアドライバーの装填されていない左側に装填する。
【SET!】
そしてマグナムのリボルバーとトリガーを操作し、ブーストのハンドルを力強く撚る。
【DUAL ON!
GET READY FOR BOOST & MAGNUM!
READY FIGHT!】
ギーツの上半身の白い装甲に加え、下半身に赤い装甲とバイクのマフラーが装着された。
「姿が変わった? だがそんなものが何になる!」
Mはビットとライフルを併用して弾幕を展開し、ギーツを逃げられないようにする。
「これだけの攻撃となると、こいつに慣れるのにもちょうど良いな」
足のマフラーを吹かせ、両腕の装甲の銃を展開させる。
そして爆音とともに銃で弾幕を次々と撃ち落としていく。
弾幕の僅かな隙間だろうとすり抜けるように避けながら撃ち抜いていく。
そしてある程度撃ち落とすと、一気に接近してMを攻撃する。
「ちぃっ! このっ、舐めるなぁ!!」
近接戦闘に持ち込まれたMはビットを駆使してギーツを追い込もうとするが。
「甘ぇよ」
全ての攻撃をかわされ、逆に反撃を受ける。
一瞬のうちにビットを全て撃ち落とされてしまった。
「このっ! ならば!」
Mは一旦距離を取り、上空へ飛ぶ。
すると、ガトリングとライフルによる攻撃の雨を降らせる。
だがギーツはそれを物ともせずにマフラーを吹かせ、Mがいるよりも高い上空へと飛ぶ。
「何!?」
「さて、ここからがハイライトだ!」
【BOOST TIME!】
マグナムのリボルバーを回転させてトリガーを引き、ブーストのハンドルを2回捻り、そこから更に一回撚ると。
【MAGNUM BOOST!
GRAND VICTORY!】
マフラーから高密度なエネルギーを噴射しながらMに目がけて飛び蹴りを繰り出す。
「喰らえ!!」
「っぐあぁぁぁぁぁぁ!!!」
ギーツの必殺の蹴りがMの胴体を捉え、そのまま地面に叩きつける。
「ぐっ、うぅ…!」
ISの解除とまでは行かなかったが、それでもMは戦闘不能の状態だ。
「ま、まだだ…!
私は、姉さんに、勝たなきゃ…!」
「姉さん?
もしかして織斑千冬のことか?」
「黙れっ、貴様なんぞに手こずってる暇など、私にはっ「もういいわ、撤退よM」…がっ!」
何とか起き上がろうとしたMを前に、金髪の女性が現れ、そのままMの鳩尾を殴って気絶させた。
「新手か?」
「まぁそう警戒しないで?
私はこの子を迎えに来ただけよ。
…でも、あなたがまだ戦うというのなら、私が相手してあげても良いけど?」
「…」
女性の言葉にギーツは考える。
確かにMとの戦いで体力が消耗しているし、仮にこの女性と戦ったとならば、勝てる保証はない。
それに、相手には戦闘の意志が見えない。
だから。
「…いや、やめておく。
このままだと、互いにデメリットしかないみたいだしな」
「賢明ね。
それじゃ私達はこれで失礼するわ」
「だが、これだけは警告しておくぜ。
お前ら亡国企業がIS使って民間人巻き込んでまでドンパチするってんなら、俺はお前らを潰すからな」
「えぇ、覚悟しておくわ。
では、ごきげんよう」
そう言って女性はMを抱え、何処かへと去って行った。
「ったく、厄介な奴らに喧嘩吹っ掛けられたものだなってうわっ!?」
突然ブーストレイズバックルがひとりでに噴射して、どこかに飛んでいってしまった。
「…マジかよ。
力が強くて、使うとどこかに飛んでいっちまうのか」
まぁ後で組織が回収するだろうけどなと思いながら、誰かが騒ぎを聞きつける前に闇に消えるように立ち去った。