銀魂 異銀ノ魂篇   作:キラトマト

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第一訓 そう易々と死亡キャラを救済するものではない

 ある日真選組局長、近藤勲は警察庁長官、松平片栗虎とともに処刑の日を待つ身となってしまった。そして攘夷志士、桂小太郎も銀時たちを庇い、同じく黒縄島へと投獄された。それを奪還する為、万事屋、攘夷志士桂一派、真選組の三勢力は黒縄島にて天導衆と戦っていた。

 

見廻組局長、佐々木異三郎は全員が脱出するために腹違いの弟、鉄之助と見廻組隊長、今井信女を助ける為に死んだ……はずだった。

 

「……? どこですかここは」

 

「起きましたか。見廻組元局長、佐々木異三郎さん」

 

「貴方は……幕府お抱えの死刑執行人、池田夜右衛門さんじゃないですか。ということはやはり私は死んでしまったのですね」

 

「あなたはまだ死んでいません」

 

 どこかの屋敷にて保護された異三郎は、命からがら生き延び、池田家19代目当主、池田朝右衛門もとい池田夜右衛門に看病されていた。

 

「報告書では貴方は死んだことになっていましたが……土方さんと沖田さんは重罪ですね……まぁ、私の方が、重罪のようですけど」

 

 異三郎は続けて言った。

 

「それよりも、この屋敷の周り、囲まれてますけど大丈夫ですか?」

 

「え!?」

 

「この屋敷には貴方しかいないのですか?」

 

「はい……私しか」

 

「では……仕方ありません、この屋敷は放棄しましょう」

 

「それで私たちの命が助かるなら……いいですけど」

 

「エリートの私に任せてください夜右衛門さん。あ、それと私とメアド、交換してくれませんか?」

 

「それ今言うことじゃないでしょ!?」

 

「……あ、水没して壊れてしまいましたか。仕方ありません、参りましょう」

 

 異三郎は死神騒動の捜査の際に密かに仕込んでおいた隠しスイッチを操作し、隠し部屋が出現する。その中には刀や拳銃があり、それを持って異三郎は言った。

 

「男のロマンでしょう、これ」

 

「そんなテンションでいわれても納得できねぇよ!!」

 

 平坦なテンションで言った異三郎に夜右衛門がツッコむ。

 

「もっと簡略化することは出来たのですが、やはりこの方がかっこいいですね」

 

「いや命かかってるんですよ貴方も私も!」

 

「貴方も私も一度死んだ身、恐れることはありません」

 

「それも……そうですね!」

 

「ふんっ、他愛ないですね……あの鬼の副長に比べたら……まだまだです」

 

 天導衆の一派を全滅させた二人は、血にまみれた上着を脱ぎ、異三郎は髪結床に行って自分が自分だとバレないように長かった襟足をバッサリ切った。

 

「では次は携帯を買いに行きましょう夜右衛門さん」

 

「いやそれは今必要ないでしょ!!」

 

「いえ必要です」

 

「おっと危ない」

 

「え!?」

 

「死神ともあろう方がカラスにも気づかないとは、迂闊ですね」

 

 拳銃の先にいたのは暗殺部隊天照院、奈落の1人。

 

「……やはり局長に上り詰めた方は凄いですね……」

 

「エリートですから」

 

「とりあえずいつどこから襲ってくるか分かりません。私たちも仲間を集めた方がいいのでは?」

 

「いえ、その必要はないと思いますよ夜右衛門さん、真選組なき今、元真選組の方々が各地で勢力を拡大していると思いますから、そこに参加すればいいだけのことです。それよりもまずは携帯を買いに行きましょう」

 

「とにかくそれですかあなたは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 携帯を3人分買った異三郎は夜右衛門とメアドを交換し、元真選組の勢力に入った。

 

「ウッソだろテメぇ……まさか……」

 

「おや、その特徴的なV字前髪は」

 

「佐々木異三郎!?」

 

「土方さん」

 

「なんでてめぇがここに……! つかなんでしにが……夜右衛門も一緒にいるんだよ!」

 

「彼女に助けて貰ったのです」

 

「じゃああの信女のやつ……」

 

「信女さんがどうしたんですか土方さん」

 

「いやあいつ……海に携帯捨てちまってよ……」

 

「そうですか……念の為予備に携帯を買っておいて正解でした」

 

「あぁ? 何の話だテメェ」

 

「ところで信女さんはどこに」

 

「江戸だよ、あいつは今お前の代わりに見廻組の局長やってる。だが……」

 

「なんですか言い淀んで」

 

「近頃天導衆が怪しい動き見せてるみてぇでな……って、お前に話すこたぁねぇ」

 

「ではメアドを交換してそこで話しましょうか」

 

「話すのが恥ずかしいわけじゃねぇよ!!」

 

「では夜右衛門さんに話してください、又聞きで私も聞きますので」

 

「いや恋愛するときの気を利かした友人みたいなことしないですからね!?」

 

「おうトシー、なに油売ってんだ? ……って、佐々木殿!?」

 

「おや、近藤さんじゃないですか、貴方も死んでなかったんですね」

 

「え、は、え?」

 

「とりあえず近藤さん、天導衆について知っていることを話してください」

 

「あ、あぁ……それがだな」

 

 異三郎は各星のアルタナを暴走させ破壊した虚の目的、そしてアルタナ解放軍と称した天人の集団が各地で横暴を働いていること、そしてもうすぐ江戸に戻ることを知った。

 

「そうですか、やはり江戸ですか、いつ出発する? 私も同行しましょう」

 

 すると、土方が振り返りながらこう言った。

 

「佐々木」

 

「って、佐々木、じゃねーよ! 俺がボケてどうすんだよ! こっちにはゴリラストーカーとドS、ボケしかいねぇんだぞ!?」

 

「え、今ゴリラって言った? 言ったよね?」

 

「土方さん、自分がツッコミって自覚してんすね意外でした」

 

「おい総悟、こいつが入ることに対してどう思う?」

 

「別にいいんじゃないですか? 土方さんに任せまさァ」

 

「では私も参加させていただくということで」

 

 かくして、彼らは江戸に向かった。一方、銀時たちかぶき町の住人はアルタナ解放軍と称する天人たちに対抗していた。しかし、銀時たち万事屋は、怪我をした信女を背負い逃げていたところ、からくりの大砲に囲まれてしまった……。

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